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二章
11:初めての特級ダンジョン2
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戦闘を最低限に抑え、迷うことなく進んでいる朔斗たちが特級ダンジョンへ入ってからすでに三日。
歩いている最中、足が砂に埋もれるため、いつもより進行速度が若干遅い。
また、体力の消耗も激しいのだが、普段のダンジョン攻略よりも体力ポーションを多めに使用することで補っている。
体力ポーションは治療ポーションに比べると安いが、一度飲んだあと最低でも一日の間隔をおかねば、次に使ったときに効果が現れない。
体力ポーションの最下級と下級は、人の手で作り出せるようになっているので安価。
体力を回復させるポーションを飲んでも人の身である以上、どの程度癒えたのかは体感でしかわからない。
ちなみに体力ポーションの等級と価格と効果は以下のとおり。
最下級:一〇〇円、体力を一割回復。
下級:一〇〇〇円、体力を二割回復。
中級:一万円、体力を三割回復。
上級:五〇万円、体力を六割回復。
特級:一〇〇万円、体力が全快する。
超級:一〇〇〇万円、体力が全快し、二十四時間疲労を感じたり溜まったりしない。
今回の特級ダンジョンへ来るにあたって、<EAS>が用意したポーションは、上級体力ポーションが三十本、特級治療ポーションが十本、上級と中級の治療ポーションが各六十本だ。
できればもっと上級治療ポーションを揃えたかった朔斗だったが、貯金が五十万円を切ってしまったため、それは叶わなかった。
攻略スピードを上げるため、<EAS>のメンバーは毎日上級体力ポーションを飲んでいる。
そういった理由から彼らの足は鈍らず、ボス部屋へ向けて着々と突き進めていた。
「このまま真っ直ぐ進んでや」
「わかった」
マップメイカーで道を確認したあと、指示をしてきたサリアに朔斗は同意を示す。
そしてそのまま歩くこと数分、前触れなく虚空に揺らぎが生じる。
それは朔斗たちから少し離れた場所に発生した。
途端に彼は叫ぶ。
「出るぞ! 気を引き締めろ!」
「おっけー!」
「任せてや!」
恵梨香とサリアがそれぞれ声を出し、サリアはマップメイカーをアイテムボックスへ手早く収納。
朔斗の義妹は中腰になりつつ踵を上げる。
いつでも動けるように、恵梨香は宙に出来た揺らぎを見つめた。
それはどす黒い渦となり、その中からモンスターが何体も現れる。
身長一八〇センチ程度の人型をしたモンスターは中位悪魔であるデーモン。
全身の色は濃紺、獲物を見つけた喜びで歪んだ笑みを浮かべている。
デーモンが右腕を振り下ろすと同時に、複数の渦から出現していた多くのレッサーデーモンが<EAS>を敵と見なして戦闘準備を始めた。
戦いの火蓋が切られる――まずは自分が攻撃をすると意気込むデーモン。
しかし、それは不発に終わる。
なぜなら、デーモンが得意の闇魔法を発動しようとしたが、それは間に合わず魔石のみを残して消失したからだ。
デーモンよりも小柄であり、醜悪な顔をしている四本腕のレッサーデーモンは四十体。
彼らは自分たちの指揮官があっけなくやられてしまったことにショックを受けていた。
その間に八体のモンスターが魔石と羽根になっていく。
しかし、そのままやられるレッサーデーモンではない。
このままでは危ないと生存本能訴えかけてきたことで、半数のレッサーデーモンが翼を羽ばたかせてダンジョンの侵入者へと迫る。
「キシャァァー」
「キシャシャシャァ!」
「シャアアアア」
残りの半分は体内の魔力を整え、脳内で使用する魔法を選択し、それを顕現させるために魔法陣の構築を開始。
飛来するモンスターの攻撃を盾で防ぎつつ、朔斗は魔法を使おうとしている複数のレッサーデーモンを素材に変えていく。
物理攻撃をすべく飛翔してきたのは、朔斗に六体、恵梨香とサリアにそれぞれ五体。
指揮官だったデーモンをそうそうに失ってしまったことが響き、レッサーデーモンは連携が取れずに効果的な攻撃ができていないと感じ取ったサリア。
彼女はまず一体目の体当たりをかわす。
「【六面ダイス】いっとくで!」
ここがスキルの使いどころと判断したサリアは、自身のアクティブスキルである【六面ダイス】を躊躇なく使用する。
サリアの目線と同じ高さに浮かんだ青みがかった半透明のダイス。
その形状は正六面体。
一秒後、地面に落下し終わったダイスは4の目を出していた。
スキルにはアクティブスキルとパッシブスキルが存在し、前者は任意に発動でき、後者は常にスキルが起動されている。
アクティブスキルは任意に発動可能とはいえ、スキルごとに待機時間が設定されてたり、効果継続時間があったりするので、そういったスキルの場合はいつ使うのかを的確に判断せねばならない。
【六面ダイス】
系統:アクティブスキル。
発動時間:瞬時。
待機時間:二時間。
効果継続時間:三分。
対象:自身とパーティーメンバー。
効果:特殊なダイスが示した出目によって、さまざまな効果が発動する可能性を秘めている。
詳細:ダイスの出目――1、効果なし。2、力小アップ。3:耐久小アップ。4:敏捷小アップ。5:魔法攻撃力小アップ。6、効果なし。
敏捷が二倍と化した恵梨香は、自身に当たる直前だったレッサーデーモンの攻撃を、ギリギリ回避することに成功した。
地面に足を取られながらも、右にステップしていた彼女のすぐ近くに着陸したレッサーデーモンが、四本の腕を巧みに操り肉弾戦を仕掛ける。
恵梨香は小刻みなステップとスウェーを併用して、途切れないレッサーデーモンのパンチをかわしていく。
さらに彼女は周辺視野で他の敵の様子を窺い、時には大きく後方に飛んでレッサーデーモンの相打ちを目論む。
一応恵梨香はミスリルソードを右手に持っているのだが、それを振るいつつ五体の相手をするには、どうしても経験や身体能力がまだ足りない。
(剣で敵の攻撃を防いだとしたら、それが相手に食い込んで、すぐに動けなくなる可能性がある……それは多対一だと不利にしかならない。今後は休日に通う日数を増やしたほうが良さそうね、道場の)
今まで【六面ダイス】で敏捷小アップを、サリアが引き当てたことは数回ある。
いきなり敏捷が二倍になっても、それに慣れていなければ持て余してしまう。
当初はやたら大きく敵の攻撃をかわして、朔斗やサリアの邪魔になってしまったり、戦場を少し離れてしまうことで、他のモンスターを呼び寄せてしまったりした。
しかし、それは今ある程度改善されている恵梨香。
とにかく集中しているので、恵梨香は朔斗やサリアの様子を窺い知れない。
そんな彼女へ四体のレッサーデーモンが四方から襲いかかる。
恵梨香が認識しているのは、右斜め前方と左斜め前方から迫るモンスター。
それを回避すべく、彼女は右後方へと飛び退く。
右足が砂に沈み込むのを知覚した瞬間――背中に伝わった衝撃に恵梨香の息が止まる。
「うっ!」
そして、先ほど左斜めから襲撃しようとしていたレッサーデーモンがいる方向に、恵梨香は吹き飛ばされてしまった。
彼女は宙に浮いてしまっているため、身体のコントロールができない。
(まずい……)
自身へと飛んで来る人間。
立ち止まったレッサーデーモンの感情は歓喜。
彼は二本の右腕を振り絞り、タイミングを計る。
恵梨香の眼前に迫る恐怖。
(ぼ、防御しなきゃ!)
内心はそう思いつつも、混乱しているのか時間が足りないのか、恵梨香は上手く腕を動かせない。
そして空気を切り裂き、彼女の顔と腹に狙いを定めたパンチが当たる直前――レッサーデーモンは淡く光り動きを止めてしまう。
――どんっ
すでに事切れていたレッサーデーモンにぶつかり、転がっていく恵梨香。
少しして、砂場の上に投げ出された恵梨香の息が乱れる。
「はぁはぁ」
命の危機を感じ取っていた彼女はすぐに立ち上がれず、地面に寝転がったまま。
数秒後、そんな恵梨香に向かって走ってくる朔斗とサリア。
背中に感じる痛みを我慢している恵梨香は、無理をして起き上がろうとする。
義妹の側に到着した朔斗が声をかけた。
「敵は全部倒した。恵梨香大丈夫か?」
「うん、ごめん……」
「ポーションはどれを使う?」
「中級でお願い」
「わかった」
さっそく【ディメンションボックス】から中級治療ポーションを取り出した朔斗が、恵梨香に手渡す。
それを手に取った彼女はゴクゴクと飲んで傷を癒す。
「ふぅ」
痛みが引いたのを感じ取った恵梨香が立ち上がり、小瓶を朔斗へ渡す。
両方の眉を下げた彼女が言う。
「上級だとここまでじゃなかったんだけど、特級はなかなか厳しいね」
「確かにそうだな。雑魚と言っていいのかわからないが、雑魚敵の強さがかなり上がってる」
「その分、クリアしたときは凄いんだよね……」
「だな」
兄妹間の話にサリアが混じってくる。
「えりちんの動きはどんどん洗練されてきてるって思うで!」
「そうだな、実戦こそ最大の訓練だって実感せざるを得ないな。あ、サリア、【六面ダイス】を使ってくれてありがとな。それも運良く敏捷を引けたし最高だ」
サムズアップをした朔斗はそう言い、サリアを労うのだった。
歩いている最中、足が砂に埋もれるため、いつもより進行速度が若干遅い。
また、体力の消耗も激しいのだが、普段のダンジョン攻略よりも体力ポーションを多めに使用することで補っている。
体力ポーションは治療ポーションに比べると安いが、一度飲んだあと最低でも一日の間隔をおかねば、次に使ったときに効果が現れない。
体力ポーションの最下級と下級は、人の手で作り出せるようになっているので安価。
体力を回復させるポーションを飲んでも人の身である以上、どの程度癒えたのかは体感でしかわからない。
ちなみに体力ポーションの等級と価格と効果は以下のとおり。
最下級:一〇〇円、体力を一割回復。
下級:一〇〇〇円、体力を二割回復。
中級:一万円、体力を三割回復。
上級:五〇万円、体力を六割回復。
特級:一〇〇万円、体力が全快する。
超級:一〇〇〇万円、体力が全快し、二十四時間疲労を感じたり溜まったりしない。
今回の特級ダンジョンへ来るにあたって、<EAS>が用意したポーションは、上級体力ポーションが三十本、特級治療ポーションが十本、上級と中級の治療ポーションが各六十本だ。
できればもっと上級治療ポーションを揃えたかった朔斗だったが、貯金が五十万円を切ってしまったため、それは叶わなかった。
攻略スピードを上げるため、<EAS>のメンバーは毎日上級体力ポーションを飲んでいる。
そういった理由から彼らの足は鈍らず、ボス部屋へ向けて着々と突き進めていた。
「このまま真っ直ぐ進んでや」
「わかった」
マップメイカーで道を確認したあと、指示をしてきたサリアに朔斗は同意を示す。
そしてそのまま歩くこと数分、前触れなく虚空に揺らぎが生じる。
それは朔斗たちから少し離れた場所に発生した。
途端に彼は叫ぶ。
「出るぞ! 気を引き締めろ!」
「おっけー!」
「任せてや!」
恵梨香とサリアがそれぞれ声を出し、サリアはマップメイカーをアイテムボックスへ手早く収納。
朔斗の義妹は中腰になりつつ踵を上げる。
いつでも動けるように、恵梨香は宙に出来た揺らぎを見つめた。
それはどす黒い渦となり、その中からモンスターが何体も現れる。
身長一八〇センチ程度の人型をしたモンスターは中位悪魔であるデーモン。
全身の色は濃紺、獲物を見つけた喜びで歪んだ笑みを浮かべている。
デーモンが右腕を振り下ろすと同時に、複数の渦から出現していた多くのレッサーデーモンが<EAS>を敵と見なして戦闘準備を始めた。
戦いの火蓋が切られる――まずは自分が攻撃をすると意気込むデーモン。
しかし、それは不発に終わる。
なぜなら、デーモンが得意の闇魔法を発動しようとしたが、それは間に合わず魔石のみを残して消失したからだ。
デーモンよりも小柄であり、醜悪な顔をしている四本腕のレッサーデーモンは四十体。
彼らは自分たちの指揮官があっけなくやられてしまったことにショックを受けていた。
その間に八体のモンスターが魔石と羽根になっていく。
しかし、そのままやられるレッサーデーモンではない。
このままでは危ないと生存本能訴えかけてきたことで、半数のレッサーデーモンが翼を羽ばたかせてダンジョンの侵入者へと迫る。
「キシャァァー」
「キシャシャシャァ!」
「シャアアアア」
残りの半分は体内の魔力を整え、脳内で使用する魔法を選択し、それを顕現させるために魔法陣の構築を開始。
飛来するモンスターの攻撃を盾で防ぎつつ、朔斗は魔法を使おうとしている複数のレッサーデーモンを素材に変えていく。
物理攻撃をすべく飛翔してきたのは、朔斗に六体、恵梨香とサリアにそれぞれ五体。
指揮官だったデーモンをそうそうに失ってしまったことが響き、レッサーデーモンは連携が取れずに効果的な攻撃ができていないと感じ取ったサリア。
彼女はまず一体目の体当たりをかわす。
「【六面ダイス】いっとくで!」
ここがスキルの使いどころと判断したサリアは、自身のアクティブスキルである【六面ダイス】を躊躇なく使用する。
サリアの目線と同じ高さに浮かんだ青みがかった半透明のダイス。
その形状は正六面体。
一秒後、地面に落下し終わったダイスは4の目を出していた。
スキルにはアクティブスキルとパッシブスキルが存在し、前者は任意に発動でき、後者は常にスキルが起動されている。
アクティブスキルは任意に発動可能とはいえ、スキルごとに待機時間が設定されてたり、効果継続時間があったりするので、そういったスキルの場合はいつ使うのかを的確に判断せねばならない。
【六面ダイス】
系統:アクティブスキル。
発動時間:瞬時。
待機時間:二時間。
効果継続時間:三分。
対象:自身とパーティーメンバー。
効果:特殊なダイスが示した出目によって、さまざまな効果が発動する可能性を秘めている。
詳細:ダイスの出目――1、効果なし。2、力小アップ。3:耐久小アップ。4:敏捷小アップ。5:魔法攻撃力小アップ。6、効果なし。
敏捷が二倍と化した恵梨香は、自身に当たる直前だったレッサーデーモンの攻撃を、ギリギリ回避することに成功した。
地面に足を取られながらも、右にステップしていた彼女のすぐ近くに着陸したレッサーデーモンが、四本の腕を巧みに操り肉弾戦を仕掛ける。
恵梨香は小刻みなステップとスウェーを併用して、途切れないレッサーデーモンのパンチをかわしていく。
さらに彼女は周辺視野で他の敵の様子を窺い、時には大きく後方に飛んでレッサーデーモンの相打ちを目論む。
一応恵梨香はミスリルソードを右手に持っているのだが、それを振るいつつ五体の相手をするには、どうしても経験や身体能力がまだ足りない。
(剣で敵の攻撃を防いだとしたら、それが相手に食い込んで、すぐに動けなくなる可能性がある……それは多対一だと不利にしかならない。今後は休日に通う日数を増やしたほうが良さそうね、道場の)
今まで【六面ダイス】で敏捷小アップを、サリアが引き当てたことは数回ある。
いきなり敏捷が二倍になっても、それに慣れていなければ持て余してしまう。
当初はやたら大きく敵の攻撃をかわして、朔斗やサリアの邪魔になってしまったり、戦場を少し離れてしまうことで、他のモンスターを呼び寄せてしまったりした。
しかし、それは今ある程度改善されている恵梨香。
とにかく集中しているので、恵梨香は朔斗やサリアの様子を窺い知れない。
そんな彼女へ四体のレッサーデーモンが四方から襲いかかる。
恵梨香が認識しているのは、右斜め前方と左斜め前方から迫るモンスター。
それを回避すべく、彼女は右後方へと飛び退く。
右足が砂に沈み込むのを知覚した瞬間――背中に伝わった衝撃に恵梨香の息が止まる。
「うっ!」
そして、先ほど左斜めから襲撃しようとしていたレッサーデーモンがいる方向に、恵梨香は吹き飛ばされてしまった。
彼女は宙に浮いてしまっているため、身体のコントロールができない。
(まずい……)
自身へと飛んで来る人間。
立ち止まったレッサーデーモンの感情は歓喜。
彼は二本の右腕を振り絞り、タイミングを計る。
恵梨香の眼前に迫る恐怖。
(ぼ、防御しなきゃ!)
内心はそう思いつつも、混乱しているのか時間が足りないのか、恵梨香は上手く腕を動かせない。
そして空気を切り裂き、彼女の顔と腹に狙いを定めたパンチが当たる直前――レッサーデーモンは淡く光り動きを止めてしまう。
――どんっ
すでに事切れていたレッサーデーモンにぶつかり、転がっていく恵梨香。
少しして、砂場の上に投げ出された恵梨香の息が乱れる。
「はぁはぁ」
命の危機を感じ取っていた彼女はすぐに立ち上がれず、地面に寝転がったまま。
数秒後、そんな恵梨香に向かって走ってくる朔斗とサリア。
背中に感じる痛みを我慢している恵梨香は、無理をして起き上がろうとする。
義妹の側に到着した朔斗が声をかけた。
「敵は全部倒した。恵梨香大丈夫か?」
「うん、ごめん……」
「ポーションはどれを使う?」
「中級でお願い」
「わかった」
さっそく【ディメンションボックス】から中級治療ポーションを取り出した朔斗が、恵梨香に手渡す。
それを手に取った彼女はゴクゴクと飲んで傷を癒す。
「ふぅ」
痛みが引いたのを感じ取った恵梨香が立ち上がり、小瓶を朔斗へ渡す。
両方の眉を下げた彼女が言う。
「上級だとここまでじゃなかったんだけど、特級はなかなか厳しいね」
「確かにそうだな。雑魚と言っていいのかわからないが、雑魚敵の強さがかなり上がってる」
「その分、クリアしたときは凄いんだよね……」
「だな」
兄妹間の話にサリアが混じってくる。
「えりちんの動きはどんどん洗練されてきてるって思うで!」
「そうだな、実戦こそ最大の訓練だって実感せざるを得ないな。あ、サリア、【六面ダイス】を使ってくれてありがとな。それも運良く敏捷を引けたし最高だ」
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