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一章
18:恵梨香とのダンジョン
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卒業式の翌日である三月二日。
事前に十分な準備や戦闘時の計画を練っていた朔斗や恵梨香。
彼らが最初に挑むのは最下級ダンジョンとなった。
これはふたりが行った話し合いの末に決まったことであり、どちらかというと朔斗が最下級を推し、恵梨香は下級に行きたがっていたのだが、さまざまな面から検討した結果、唯一無二のスキルを持つ彼は恵梨香の言い分を退けた。
今彼らがいるのはコボルト・最下級ダンジョン、環境は平原でところどころに小さな森がある。
コボルトの特長として手先の器用さが挙げられ、顔は犬系、身長が一二〇センチ前後。
彼らがダンジョンに生みだされたときから、それぞれに適した武器を所持していて、武器の扱いに限ればゴブリン以上だ。
さらに個々のスピードもゴブリンより上なのだが、逆に力強さはゴブリンに軍配が上がる。
すでに数回の戦闘をこなした兄妹。
とはいえ、まだ敵が団体といえるほどの遭遇はなく、多くても三匹といったところ。
朔斗が【解体EX】で今倒した敵の素材を、【ディメンションボックス】に収納する様子を見ていた恵梨香が口を開く。
「いやぁ、話には聞いていたし、さく兄が嘘をつくなんて思っていなかったけど……【解体EX】って反則だよね。本当にすごいよ、そのスキル……」
しみじみと言う義妹の声が耳に入ったので、朔斗が振り返り彼女に声をかける
「このくらいはな。油断さえしなきゃ問題ないさ」
なんでもないように口に出す朔斗を見て、恵梨香が頬を紅潮させる。
それを見た朔斗が義妹の下へ急ぎ、おでこに手のひらを当てた。
「お前熱があるのか?」
「ち、違うよ……」
「そうか? めちゃくちゃ熱っぽそうに見えるが……」
「大丈夫大丈夫。ちょっと暑かっただけ」
そう言った恵梨香は、手で顔を軽く扇ぐ素振りを見せた。
そんな義妹に対し、朔斗は内心思う。
(いや、お前は暑くなるほど動いてないじゃん……それにこのダンジョンの温度だって適温で快適だ)
怪訝な目を恵梨香に向けた朔斗だったが、視線を受けた彼女は気恥ずかしさを感じて顔を背ける。
(これ以上この話題を出さないほうがいい。こういう時に突っ込んでいったら、なぜかこいつは拗ねちゃうし)
普段でも今のような場合はスルーするという技能を獲得していた朔斗は、ここはダンジョンであることを忘れず、より慎重にしなければと気を引き締める。
「体調に問題ないならいい。俺が簡単にモンスターを倒せると思っても、絶対に油断だけはしないでくれ」
「うん」
「俺たちの目的はエリクサーを入手することだが、それまでの過程で俺や恵梨香が傷ついちゃダメだ。そうなってしまえば、香奈は悲しんでしまうだろう」
「だね。私たちが怪我をしていない今でさえ、自分のことはいいから、私たちはもっと安全な仕事をしてほしいって気持ちを隠しているのがバレバレだし」
腰に差してある剣の柄を指で触れながら朔斗が力強く頷く。
「よし。次に行くか。事前の打ち合わせどおり、寄り道するよりもクリアを最優先で進んでいくぞ」
「うん」
昔からあるゲームのように、モンスターを倒す度に経験値を取得し、それでレベルが上がるという概念は地球に存在しない。
あくまでもジョブの核となるスキルを使用する毎に、それが経験として蓄積され、そしてモノリスを使用することでジョブやスキルのランクが上がるのだ。
唯一の例外がダンジョンをクリアしたときで、そのときはモノリスからボーナス的な経験値も貰えるが、それがどの程度なのかというのは、現在の地球では研究をしていても、まだ判明していない。
ジョブの核となるスキルというのは、『解体師』であれば【解体】、『大道具師』なら【〇〇製造】、『剣聖』は【〇〇剣術】、『魔導士』だと【〇〇△魔法】となる。
〇〇に入る文字は最下級、下級、中級、上級、特級、超級、神級の七つ。
△の場合は属性が当てはまり、それは火、水、風、土、氷、雷、光、闇とこちらは八つだ。
スキルのランクはジョブに比べて上がりにくい。
とはいえ、核となるスキルはある程度のスピードで上昇していく。
しかし、それ以外のスキルが高まることはそうそうない。
人によってスキルの限界値が決まっていて、それは才能の差として如実に現れる。
スキル単体で変化しないで、ジョブと連動している場合もある。
その例は【解体】だ。
それまでスキルにランクがなかったにもかかわらず、ジョブランクが神級に至ったときにのみ、スキルに変化が起こることが稀にあり、それを進化と言う。
これをスキルの成長と進化と言い、剣術系などが前者で【解体EX】は後者である。
今は守るべき存在が自分の後ろにいるため、いつもより細心の注意を払っている朔斗が言う。
「ダンジョンでモンスターと戦っていない最中も気を緩めちゃいけない。何回も言われて口うるさいって思われるかもしれないが、それだけダンジョンは危険だし、お前のことが大事だってことだ」
「うん……大丈夫、わかってるよ」
自分のことが大事だと言われた恵梨香は、身体が熱くなってくるのを感じ、今すぐにでも目の前にいる最愛の義兄に抱きつきたくなる衝動を抑えるのに必死になっていた。
それにまったく気づいていない朔斗が細かに視線を動かし、警戒を怠らないようにしてダンジョンを進んでいく。
しばし歩いた彼らは、前方にニ十体のコボルト種を発見した。
朔斗は右手を上げて足を止める。
それを確認した恵梨香も立ち止まった。
頼もしい背中からコボルトたちに視線を移した彼女が呟く。
「結構いるね」
「だな。ここに来るまでにコボルトと戦って少しは慣れたか?」
「うん、でもまだまだだね」
「こればっかりは慣れも大きいが、あとはダンジョンをクリアして、身体能力を向上させれば大分変わってくると思う」
「そうだね。まずはダンジョンを周回して、一刻も早く足手まといから脱却したいな」
「なにも恵梨香が倒す必要はないからな。俺が仕留める間だけ自衛ができるようになれば十分だ。でもダンジョンの等級を上げていけばいくほどモンスターが強くなるから、そこは焦らずにいこう」
「うん」
「よし、やるぞ」
コボルト種に気づかれないように、小さめの声を出して、気持ちを戦闘モードに切り替える朔斗。
兄妹からまだ三十メートルは離れているコボルト種の団体。
朔斗はまず杖を持ったコボルトマジシャン四匹に向かって、【解体EX】を使用するべく意識を向ける。
その瞬間、四匹のコボルトマジシャンが順番に身体をうっすらと光らせ、魔石、骨、皮を次々と地面に残していく。
いきなり起きた仲間の消失に混乱を隠せないコボルトたち。
朔斗はその隙を逃さず、コボルトソルジャーやコボルトモンクなどを含めて十六匹のモンスターを、遠距離から一方的に討伐していった。
その光景を目に映す恵梨香は恐れ慄く。
(いやいやいやいや、これは本当にヤバいでしょ。この距離で倒せるって何? そしてこれを一分もかからずにこなせるってのがね……今回の相手はコボルト系だったけど、遠距離攻撃の手段を持たない敵だったら、今と同じように一方的に倒せるってことだよね。ドラゴンとかだとブレスがあるし、マジシャン系の敵が多い場合は、倒し切るまでに魔法が飛んで来る可能性もあるけど)
限界まで目を見開いた恵梨香の腕には鳥肌がぶつぶつと立っている。
(もう言葉も出ないよ……まさに無双ね。相手はまだコボルトだけど)
索敵できる範囲の中に、モンスターはすでにいないと判断した朔斗が足を前に動かす。
義兄の後ろ姿を熱っぽい視線で追いながら、恵梨香は頭に浮かんだ言葉を呟く。
「無双の解体師」
数歩進んでいた朔斗は何か聞こえたなと振り返る。
「何か言ったか?」
恵梨香はゆっくりと首を横に振った。
そんな義妹を見つめた彼は、彼女の視線にこもるものをなんとなく感じ取り、自身の心臓の音が大きくなったような錯覚に襲われる。
数秒間、視線を交差させていた彼らだったが、先に目を逸らしたのは朔斗で、彼は恥ずかしさを隠すためぶっきらぼうに言い放つ。
「ほらほら、ぼーっとしてないでさっさと行くぞ! さっきも言ったがダンジョンでは油断大敵だ」
「ふふふ」
義兄が早口で言い切った言葉にどこか面白さを感じた恵梨香の口から、無意識に小さな笑い声が漏れ出したのだった。
事前に十分な準備や戦闘時の計画を練っていた朔斗や恵梨香。
彼らが最初に挑むのは最下級ダンジョンとなった。
これはふたりが行った話し合いの末に決まったことであり、どちらかというと朔斗が最下級を推し、恵梨香は下級に行きたがっていたのだが、さまざまな面から検討した結果、唯一無二のスキルを持つ彼は恵梨香の言い分を退けた。
今彼らがいるのはコボルト・最下級ダンジョン、環境は平原でところどころに小さな森がある。
コボルトの特長として手先の器用さが挙げられ、顔は犬系、身長が一二〇センチ前後。
彼らがダンジョンに生みだされたときから、それぞれに適した武器を所持していて、武器の扱いに限ればゴブリン以上だ。
さらに個々のスピードもゴブリンより上なのだが、逆に力強さはゴブリンに軍配が上がる。
すでに数回の戦闘をこなした兄妹。
とはいえ、まだ敵が団体といえるほどの遭遇はなく、多くても三匹といったところ。
朔斗が【解体EX】で今倒した敵の素材を、【ディメンションボックス】に収納する様子を見ていた恵梨香が口を開く。
「いやぁ、話には聞いていたし、さく兄が嘘をつくなんて思っていなかったけど……【解体EX】って反則だよね。本当にすごいよ、そのスキル……」
しみじみと言う義妹の声が耳に入ったので、朔斗が振り返り彼女に声をかける
「このくらいはな。油断さえしなきゃ問題ないさ」
なんでもないように口に出す朔斗を見て、恵梨香が頬を紅潮させる。
それを見た朔斗が義妹の下へ急ぎ、おでこに手のひらを当てた。
「お前熱があるのか?」
「ち、違うよ……」
「そうか? めちゃくちゃ熱っぽそうに見えるが……」
「大丈夫大丈夫。ちょっと暑かっただけ」
そう言った恵梨香は、手で顔を軽く扇ぐ素振りを見せた。
そんな義妹に対し、朔斗は内心思う。
(いや、お前は暑くなるほど動いてないじゃん……それにこのダンジョンの温度だって適温で快適だ)
怪訝な目を恵梨香に向けた朔斗だったが、視線を受けた彼女は気恥ずかしさを感じて顔を背ける。
(これ以上この話題を出さないほうがいい。こういう時に突っ込んでいったら、なぜかこいつは拗ねちゃうし)
普段でも今のような場合はスルーするという技能を獲得していた朔斗は、ここはダンジョンであることを忘れず、より慎重にしなければと気を引き締める。
「体調に問題ないならいい。俺が簡単にモンスターを倒せると思っても、絶対に油断だけはしないでくれ」
「うん」
「俺たちの目的はエリクサーを入手することだが、それまでの過程で俺や恵梨香が傷ついちゃダメだ。そうなってしまえば、香奈は悲しんでしまうだろう」
「だね。私たちが怪我をしていない今でさえ、自分のことはいいから、私たちはもっと安全な仕事をしてほしいって気持ちを隠しているのがバレバレだし」
腰に差してある剣の柄を指で触れながら朔斗が力強く頷く。
「よし。次に行くか。事前の打ち合わせどおり、寄り道するよりもクリアを最優先で進んでいくぞ」
「うん」
昔からあるゲームのように、モンスターを倒す度に経験値を取得し、それでレベルが上がるという概念は地球に存在しない。
あくまでもジョブの核となるスキルを使用する毎に、それが経験として蓄積され、そしてモノリスを使用することでジョブやスキルのランクが上がるのだ。
唯一の例外がダンジョンをクリアしたときで、そのときはモノリスからボーナス的な経験値も貰えるが、それがどの程度なのかというのは、現在の地球では研究をしていても、まだ判明していない。
ジョブの核となるスキルというのは、『解体師』であれば【解体】、『大道具師』なら【〇〇製造】、『剣聖』は【〇〇剣術】、『魔導士』だと【〇〇△魔法】となる。
〇〇に入る文字は最下級、下級、中級、上級、特級、超級、神級の七つ。
△の場合は属性が当てはまり、それは火、水、風、土、氷、雷、光、闇とこちらは八つだ。
スキルのランクはジョブに比べて上がりにくい。
とはいえ、核となるスキルはある程度のスピードで上昇していく。
しかし、それ以外のスキルが高まることはそうそうない。
人によってスキルの限界値が決まっていて、それは才能の差として如実に現れる。
スキル単体で変化しないで、ジョブと連動している場合もある。
その例は【解体】だ。
それまでスキルにランクがなかったにもかかわらず、ジョブランクが神級に至ったときにのみ、スキルに変化が起こることが稀にあり、それを進化と言う。
これをスキルの成長と進化と言い、剣術系などが前者で【解体EX】は後者である。
今は守るべき存在が自分の後ろにいるため、いつもより細心の注意を払っている朔斗が言う。
「ダンジョンでモンスターと戦っていない最中も気を緩めちゃいけない。何回も言われて口うるさいって思われるかもしれないが、それだけダンジョンは危険だし、お前のことが大事だってことだ」
「うん……大丈夫、わかってるよ」
自分のことが大事だと言われた恵梨香は、身体が熱くなってくるのを感じ、今すぐにでも目の前にいる最愛の義兄に抱きつきたくなる衝動を抑えるのに必死になっていた。
それにまったく気づいていない朔斗が細かに視線を動かし、警戒を怠らないようにしてダンジョンを進んでいく。
しばし歩いた彼らは、前方にニ十体のコボルト種を発見した。
朔斗は右手を上げて足を止める。
それを確認した恵梨香も立ち止まった。
頼もしい背中からコボルトたちに視線を移した彼女が呟く。
「結構いるね」
「だな。ここに来るまでにコボルトと戦って少しは慣れたか?」
「うん、でもまだまだだね」
「こればっかりは慣れも大きいが、あとはダンジョンをクリアして、身体能力を向上させれば大分変わってくると思う」
「そうだね。まずはダンジョンを周回して、一刻も早く足手まといから脱却したいな」
「なにも恵梨香が倒す必要はないからな。俺が仕留める間だけ自衛ができるようになれば十分だ。でもダンジョンの等級を上げていけばいくほどモンスターが強くなるから、そこは焦らずにいこう」
「うん」
「よし、やるぞ」
コボルト種に気づかれないように、小さめの声を出して、気持ちを戦闘モードに切り替える朔斗。
兄妹からまだ三十メートルは離れているコボルト種の団体。
朔斗はまず杖を持ったコボルトマジシャン四匹に向かって、【解体EX】を使用するべく意識を向ける。
その瞬間、四匹のコボルトマジシャンが順番に身体をうっすらと光らせ、魔石、骨、皮を次々と地面に残していく。
いきなり起きた仲間の消失に混乱を隠せないコボルトたち。
朔斗はその隙を逃さず、コボルトソルジャーやコボルトモンクなどを含めて十六匹のモンスターを、遠距離から一方的に討伐していった。
その光景を目に映す恵梨香は恐れ慄く。
(いやいやいやいや、これは本当にヤバいでしょ。この距離で倒せるって何? そしてこれを一分もかからずにこなせるってのがね……今回の相手はコボルト系だったけど、遠距離攻撃の手段を持たない敵だったら、今と同じように一方的に倒せるってことだよね。ドラゴンとかだとブレスがあるし、マジシャン系の敵が多い場合は、倒し切るまでに魔法が飛んで来る可能性もあるけど)
限界まで目を見開いた恵梨香の腕には鳥肌がぶつぶつと立っている。
(もう言葉も出ないよ……まさに無双ね。相手はまだコボルトだけど)
索敵できる範囲の中に、モンスターはすでにいないと判断した朔斗が足を前に動かす。
義兄の後ろ姿を熱っぽい視線で追いながら、恵梨香は頭に浮かんだ言葉を呟く。
「無双の解体師」
数歩進んでいた朔斗は何か聞こえたなと振り返る。
「何か言ったか?」
恵梨香はゆっくりと首を横に振った。
そんな義妹を見つめた彼は、彼女の視線にこもるものをなんとなく感じ取り、自身の心臓の音が大きくなったような錯覚に襲われる。
数秒間、視線を交差させていた彼らだったが、先に目を逸らしたのは朔斗で、彼は恥ずかしさを隠すためぶっきらぼうに言い放つ。
「ほらほら、ぼーっとしてないでさっさと行くぞ! さっきも言ったがダンジョンでは油断大敵だ」
「ふふふ」
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