10 / 65
一章
10:【解体EX】
しおりを挟む
三日間の休暇を挟み、初めてソロでダンジョンに挑戦する朔斗。
彼はWEO東京第三支部にあるモノリスのひとつに向かって歩いていた。
時間はまだ朝方のため、ダンジョンから戻って来る者は少なく、逆にこれからダンジョンに潜る探索者が多い。
モノリスがある大部屋にたどり着いた朔斗は目の前にあるそれを見上げた。
彼の視線の先にあるのは、二階建ての建物の厚みを5メートル程度にした特殊な板状の物。
その表面は碧く輝いている。
ここへ来るのはダンジョンに用がある人だけではない。
日頃の経験によってジョブランクが上がる者もいるため、探索者をしていない企業の経営者や役員、会社勤めのサラリーマン、手に職を持っている者なども利用することがあるのだ。
そうはいっても、ランクが上がれば上がるほどそうそう上昇するものではないので、ここに来るのは探索者以外であれば若年層が圧倒的に多い。
周囲にいる人たち同様、朔斗がモノリスに左手を触れさせる。
それと同時に手を置いた周辺が光を発し、彼の眼前にホログラムが浮かび上がった。
朔斗はそれを操作するため、右手を動かす。
最初に表示された文字は――
《カードの発行》
《能力の表示》
《ダンジョンの選択》
という三つ。
ひとつめの《カードの発行》。
ここで発行されるカードは個人カードと呼ばれていて、十歳のときにジョブを発現させた際に初めて発券されるのだが、大きなモノリスから突如としてカードが生えてくる光景に驚く子どもが多い。
また、探索者カードとは個人カードに刻印を入れ、探索者であることをわかりやすいように処理したものだ。
そしてカードを無くしてしまった者は、ここで《カードの発行》を選択し再発行を行うことになる。
ふたつめの《能力の表示》。
これは個人カードや探索者カードでも見られる情報と同じ。
朔斗は迷うことなく三つめの《ダンジョンの選択》を選ぶ。
するとホログラムが切り替わって、違う文字が表示された。
《最下級》
《下級》
《中級》
《上級》
《特級》
《超級》
《神級》
ここでは行きたいダンジョンの難易度を選択することになる。
(今日は【解体EX】の練習をするから、安全のためにも《最下級》だな)
そうして《最下級》の文字に右手人差し指を触れさせた。
それによって文字が更新される。
《ゴブリン》
《コボルト》
《ゾンビ》
《ランダム》
ここで表示されたモンスターの名称は、選んだダンジョンに多く出てくる敵となり、《ランダム》を選択した場合は、出現するモンスターに法則性がなくなってしまう。
最下級ダンジョンは選択肢が少ないが、下級や中級になるにしたがって増えていく。
朔斗は予定どおりに《ゴブリン》と書かれた箇所に指を持っていった。
またまた画面が切り替わり、浮かび上がる最後の選択肢。
《ゴブリン・最下級ダンジョンへの転移》
《はい》
《いいえ》
ひとつ頷く朔斗。
(いくか)
最下級ダンジョンで後れを取るつもりはない朔斗だったが、ダンジョンに初めてソロで突入することもあって、表情がぎこちなく若干緊張した様子が窺えた。
最後に《はい》を選んだ朔斗。
その瞬間――モノリスがある大部屋から彼の姿が掻き消えたのだった。
朔斗の視界が切り替わり、彼の目の前にあったモノリスの大きさは高さ2メートルほどになっている。
これは先ほどのモノリスとは別物。
(今回は洞窟タイプか)
ダンジョンは世界中に無数に存在している。
そのため、今回朔斗が選択したゴブリン・最下級ダンジョンというものは世界にいくつもあって、草原だったり、砂漠だったり、沼地だったり、森林だったりとダンジョン内の環境はさまざま。
複数のパーティーが一緒のダンジョンへと入れると、以前の俊彦が朔斗に言っていたが、それを実現するにはWEOでパーティー同士がアライアンスを組むという手続きをしなければならない。
その処理をするにはWEOの大きなモノリスを使用するのではなく、それとは違った小さなモノリスを使用する必要があり、パーティーの脱退や加入、結成の手続きもそこで行える。
朔斗が転移してきた部屋。
そこにはモノリスと扉が存在している。
ダンジョンが発生して以降、人類もモンスターもその扉から外に出ることが一度も叶っていない。
WEOにあるモノリスを使用せずとも、地上に存在するダンジョンの扉を開いて直接入場できるが、その逆を試みて成功した者は未だに存在しないのだ。
とあるダンジョン研究家は、いずれ内部からも扉を通って出入りできるようになるのでは? という予測を立てる者もいれば、逆にこれからもそんなことはないと信じている人も多い。
壁がぼんやりと発光していて十分な明るさを持たないダンジョン。
朔斗はなんとなく後ろに振り返る。
(ついつい癖で見ちゃうんだよな。俺たちの転移とほぼ同時に、外から入場してきたってのが昔一度だけあったし。何かトラブルがあったわけじゃないが……しかし、あそこから出られるとしたら、簡単に旅行ができるようになるな。まあ、出口が山奥に繋がっている可能性もあるんだが)
わりとどうでもいいことを考えていた朔斗。
(んー、いくらスキルの使用方法や効果がわかってるとはいえ、まだ未経験だからどうしても緊張しちゃうな。だからこそ無意識に気を逸らそうとして、旅行とかを考えてしまったんだろう)
朔斗は軽く自分の頬を叩く。
彼は【ディメンションボックス】を使用し、片手剣と盾を取り出す。
盾が大きすぎると行動の阻害になるため、朔斗が持っている物はそこまで大きくなく、頭部を守ろうと盾で身を隠した際には胸までしか入らない。
薄暗いとまではいかないが、このダンジョンは明るいとまで言えないので、朔斗はその場に留まりまずは眼を慣らす。
数分後、視界の確保が十分だと判断し、彼は足を動かす。
緊張した面持ちで一本道をしばし歩いていた朔斗の耳に、耳障りな声が聞こえてきた。
それは彼が今まで何回も聞いたことがあるゴブリンの声。
「グギャギャ、グギャ」
一度立ち止まった朔斗が呟く。
「まだ姿は見えないが一匹か。あの角を曲がればいるはず」
耳をすませば一匹分の足音が聞こえてくる。
ゆっくりと音を立てないような足運びで、朔斗は曲がり角に近付く。
息を殺した彼はゴブリンが視界に入ってくるのを待ち構えた。
一分もしないうちに身長一三〇センチほど、緑色の肌、意地が悪そうで醜悪な顔のゴブリンが現れる。
右手に木の棒を持ったゴブリンは、自分たちの住処への侵入者に気がつく。
尖った犬歯が獲物をかみ砕きたいと主張するように、顎を動かして歯を鳴らす。
警戒をしつつも、じりじりと朔斗へ近づくゴブリン。
(さてと、やるか。どこまで残すか……素材として残す部位を考えてスキルを使うほど、思考時間が長くなってしまう。素材をイメージしないで【解体】を使用した際、これまでだと魔石だけが戦利品として残されていた。まずはこれを試すか)
そう考えた朔斗は視界にきっちりと収めたゴブリンに対し、【解体EX】を使用すると脳内で意識した。
――その瞬間、にやけていたゴブリンの身体が一時停止したかのように動きを止め、身体が鈍い光を放つ。
(俺がスキルを使用したと同時にゴブリンの表情が消えた。これは即時命を奪えたと考えていいだろう)
ゴブリンが光って一秒も経たず、緑色の身体が消え去り、その場には小さな魔石がひとつ残された。
無意識にガッツポーズを取る朔斗。
「よしっ、よし!!」
ふつふつと湧き上がる全能感。
――これでどんな敵にでも勝てるだろう。
――俺ならどこまででもいける。
瞳を閉じた朔斗はそんな感情に支配されそうになった。
しかし、すぐに己を律する。
(俺は馬鹿か! たしかに【解体EX】は恐ろしいほどのスキルだ。これは間違いない。だが、数え切れないほどのモンスターが出てきたときだったり、自分が冷静でなかったりした場合は、あっという間に俺の命を摘み取られるだろう。俺や恵梨香の両親の最後を忘れちゃいけない)
こうして初めて【解体EX】を使用した朔斗は、今後の戦闘においてできる限り冷静でいようと改めて心に刻むのだった。
彼はWEO東京第三支部にあるモノリスのひとつに向かって歩いていた。
時間はまだ朝方のため、ダンジョンから戻って来る者は少なく、逆にこれからダンジョンに潜る探索者が多い。
モノリスがある大部屋にたどり着いた朔斗は目の前にあるそれを見上げた。
彼の視線の先にあるのは、二階建ての建物の厚みを5メートル程度にした特殊な板状の物。
その表面は碧く輝いている。
ここへ来るのはダンジョンに用がある人だけではない。
日頃の経験によってジョブランクが上がる者もいるため、探索者をしていない企業の経営者や役員、会社勤めのサラリーマン、手に職を持っている者なども利用することがあるのだ。
そうはいっても、ランクが上がれば上がるほどそうそう上昇するものではないので、ここに来るのは探索者以外であれば若年層が圧倒的に多い。
周囲にいる人たち同様、朔斗がモノリスに左手を触れさせる。
それと同時に手を置いた周辺が光を発し、彼の眼前にホログラムが浮かび上がった。
朔斗はそれを操作するため、右手を動かす。
最初に表示された文字は――
《カードの発行》
《能力の表示》
《ダンジョンの選択》
という三つ。
ひとつめの《カードの発行》。
ここで発行されるカードは個人カードと呼ばれていて、十歳のときにジョブを発現させた際に初めて発券されるのだが、大きなモノリスから突如としてカードが生えてくる光景に驚く子どもが多い。
また、探索者カードとは個人カードに刻印を入れ、探索者であることをわかりやすいように処理したものだ。
そしてカードを無くしてしまった者は、ここで《カードの発行》を選択し再発行を行うことになる。
ふたつめの《能力の表示》。
これは個人カードや探索者カードでも見られる情報と同じ。
朔斗は迷うことなく三つめの《ダンジョンの選択》を選ぶ。
するとホログラムが切り替わって、違う文字が表示された。
《最下級》
《下級》
《中級》
《上級》
《特級》
《超級》
《神級》
ここでは行きたいダンジョンの難易度を選択することになる。
(今日は【解体EX】の練習をするから、安全のためにも《最下級》だな)
そうして《最下級》の文字に右手人差し指を触れさせた。
それによって文字が更新される。
《ゴブリン》
《コボルト》
《ゾンビ》
《ランダム》
ここで表示されたモンスターの名称は、選んだダンジョンに多く出てくる敵となり、《ランダム》を選択した場合は、出現するモンスターに法則性がなくなってしまう。
最下級ダンジョンは選択肢が少ないが、下級や中級になるにしたがって増えていく。
朔斗は予定どおりに《ゴブリン》と書かれた箇所に指を持っていった。
またまた画面が切り替わり、浮かび上がる最後の選択肢。
《ゴブリン・最下級ダンジョンへの転移》
《はい》
《いいえ》
ひとつ頷く朔斗。
(いくか)
最下級ダンジョンで後れを取るつもりはない朔斗だったが、ダンジョンに初めてソロで突入することもあって、表情がぎこちなく若干緊張した様子が窺えた。
最後に《はい》を選んだ朔斗。
その瞬間――モノリスがある大部屋から彼の姿が掻き消えたのだった。
朔斗の視界が切り替わり、彼の目の前にあったモノリスの大きさは高さ2メートルほどになっている。
これは先ほどのモノリスとは別物。
(今回は洞窟タイプか)
ダンジョンは世界中に無数に存在している。
そのため、今回朔斗が選択したゴブリン・最下級ダンジョンというものは世界にいくつもあって、草原だったり、砂漠だったり、沼地だったり、森林だったりとダンジョン内の環境はさまざま。
複数のパーティーが一緒のダンジョンへと入れると、以前の俊彦が朔斗に言っていたが、それを実現するにはWEOでパーティー同士がアライアンスを組むという手続きをしなければならない。
その処理をするにはWEOの大きなモノリスを使用するのではなく、それとは違った小さなモノリスを使用する必要があり、パーティーの脱退や加入、結成の手続きもそこで行える。
朔斗が転移してきた部屋。
そこにはモノリスと扉が存在している。
ダンジョンが発生して以降、人類もモンスターもその扉から外に出ることが一度も叶っていない。
WEOにあるモノリスを使用せずとも、地上に存在するダンジョンの扉を開いて直接入場できるが、その逆を試みて成功した者は未だに存在しないのだ。
とあるダンジョン研究家は、いずれ内部からも扉を通って出入りできるようになるのでは? という予測を立てる者もいれば、逆にこれからもそんなことはないと信じている人も多い。
壁がぼんやりと発光していて十分な明るさを持たないダンジョン。
朔斗はなんとなく後ろに振り返る。
(ついつい癖で見ちゃうんだよな。俺たちの転移とほぼ同時に、外から入場してきたってのが昔一度だけあったし。何かトラブルがあったわけじゃないが……しかし、あそこから出られるとしたら、簡単に旅行ができるようになるな。まあ、出口が山奥に繋がっている可能性もあるんだが)
わりとどうでもいいことを考えていた朔斗。
(んー、いくらスキルの使用方法や効果がわかってるとはいえ、まだ未経験だからどうしても緊張しちゃうな。だからこそ無意識に気を逸らそうとして、旅行とかを考えてしまったんだろう)
朔斗は軽く自分の頬を叩く。
彼は【ディメンションボックス】を使用し、片手剣と盾を取り出す。
盾が大きすぎると行動の阻害になるため、朔斗が持っている物はそこまで大きくなく、頭部を守ろうと盾で身を隠した際には胸までしか入らない。
薄暗いとまではいかないが、このダンジョンは明るいとまで言えないので、朔斗はその場に留まりまずは眼を慣らす。
数分後、視界の確保が十分だと判断し、彼は足を動かす。
緊張した面持ちで一本道をしばし歩いていた朔斗の耳に、耳障りな声が聞こえてきた。
それは彼が今まで何回も聞いたことがあるゴブリンの声。
「グギャギャ、グギャ」
一度立ち止まった朔斗が呟く。
「まだ姿は見えないが一匹か。あの角を曲がればいるはず」
耳をすませば一匹分の足音が聞こえてくる。
ゆっくりと音を立てないような足運びで、朔斗は曲がり角に近付く。
息を殺した彼はゴブリンが視界に入ってくるのを待ち構えた。
一分もしないうちに身長一三〇センチほど、緑色の肌、意地が悪そうで醜悪な顔のゴブリンが現れる。
右手に木の棒を持ったゴブリンは、自分たちの住処への侵入者に気がつく。
尖った犬歯が獲物をかみ砕きたいと主張するように、顎を動かして歯を鳴らす。
警戒をしつつも、じりじりと朔斗へ近づくゴブリン。
(さてと、やるか。どこまで残すか……素材として残す部位を考えてスキルを使うほど、思考時間が長くなってしまう。素材をイメージしないで【解体】を使用した際、これまでだと魔石だけが戦利品として残されていた。まずはこれを試すか)
そう考えた朔斗は視界にきっちりと収めたゴブリンに対し、【解体EX】を使用すると脳内で意識した。
――その瞬間、にやけていたゴブリンの身体が一時停止したかのように動きを止め、身体が鈍い光を放つ。
(俺がスキルを使用したと同時にゴブリンの表情が消えた。これは即時命を奪えたと考えていいだろう)
ゴブリンが光って一秒も経たず、緑色の身体が消え去り、その場には小さな魔石がひとつ残された。
無意識にガッツポーズを取る朔斗。
「よしっ、よし!!」
ふつふつと湧き上がる全能感。
――これでどんな敵にでも勝てるだろう。
――俺ならどこまででもいける。
瞳を閉じた朔斗はそんな感情に支配されそうになった。
しかし、すぐに己を律する。
(俺は馬鹿か! たしかに【解体EX】は恐ろしいほどのスキルだ。これは間違いない。だが、数え切れないほどのモンスターが出てきたときだったり、自分が冷静でなかったりした場合は、あっという間に俺の命を摘み取られるだろう。俺や恵梨香の両親の最後を忘れちゃいけない)
こうして初めて【解体EX】を使用した朔斗は、今後の戦闘においてできる限り冷静でいようと改めて心に刻むのだった。
10
お気に入りに追加
194
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる