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一章
4:覚醒
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今までずっと一緒にパーティーを組んできた仲間が、オーガ・上級ダンジョンから脱出していった魔法陣のほうに視線を向けていた朔斗は力が抜けてしまい、地面に膝をついた。
彼は無意識に顔を天井に向けてから、目をつぶり言葉を漏らす。
「これからどうすればいいんだ……今からリスタートをして果たして間に合うのか?」
予期もせぬ追放。
それも駆け出し探索者だった頃から供にやってきた仲間から。
(解体作業員としてだったり、【ディメンションボックス】を使ったポーターとしてだったりとして、どこかの企業に就職をしたら間違いなく高給取りになれるが……そんなんじゃエリクサーを手に入れるなんて夢のまた夢。どこかのパーティーに入るにしても、探索者ランクが高いパーティーであれば高品質のアイテムボックスを持っているだろうし、解体はそれこそ余りある財力で他者へ依頼するよな)
朔斗は中学校を卒業するにあたって、自分の目的を果たすためにはどのような進路を取ればいいのか何度も何度も考えたし、それらをシミュレーションしてきた。
その結果、彼が選択したのは友人たちと一緒に探索者デビューをし、ずっと一緒に行動をしてきた仲間たちと上を目指すことだった。
自分の目的を達成するためには、そうすることが遠回りのようで近道だと思ったからだ。
探索者に登録できるのは、最速でも中学校を卒業してからとなっている。
現在の地球で探索者の資格を持っているのは一億人はいるだろう。
探索者はそれまで残してきた功績によってランク分けをされていて、それはSSS、SS、S、A、B、C、D、E、F、Gの十段階だ。
登録者の中で一番多いのはDランクとなっており、さらにそれ以下の者と合わせたのが探索者全体の75%を占める。
Cランクもそこそこの人数がいるのだが、そこから上がっていくことは難しい。
そしてランクが低い者はアイテムボックスを所持している可能性がほとんどなく、ランクが低ければ低いほど収入が少ないといった背景から、朔斗の能力に対する需要は非常に高かった。
彼が人気だったのは、狩った獲物を無制限に持ち帰ることができ、解体にかかる時間も費用も節約できるからだ。
朔斗がいるだけでダンジョンから戻る度に収入が相当増加し、ダンジョン内で行う解体の時間が大幅に削減できる。
解体時間が短いというより、ほぼ皆無であるため解体する際に安全を確保する必要もなくなる。
それはメンバーの体力や精神の消耗を少なくすることに直結するし、ダンジョン内で過ごす時間が減ることは食料の節約にもなり、街への帰還も早くなるといった利点も見逃せない点だろう。
それがどれだけ凄いのかというと、朔斗が中学校を卒業したときには、彼の能力を知った多くの探索者から勧誘があり、彼を巡って大規模なスカウト合戦が起きたほどだ。
しかし、そうした者たちと組んでも、上にいけばいくほど自身を疎ましくなるだろうという考えが朔斗にはあったので、それならせっかく誘ってくれている友人たちと一から探索者を始めることにしたのだ。
「はっ、昔懸念したことが最悪の形で当たっちまったか。こんなことがよりにもよって信頼していた仲間によって引き起こされるとはな……」
先ほどの出来事を心の中で消化しきれない朔斗が自嘲気味に呟く。
こうなってしまった以上、今後どうするのかを考えなければいけないのに、どうしても今すぐには気持ちを切り替えられなかったのだ。
とはいえ、いつまでも落ち込んでいられるほど彼は暇ではない。
(あいつらに裏切られたショックを引きずったままじゃいられないし、いつまでもこんな所にいても仕方ないか)
そう考えた朔斗は両手で思いっきり自身の頬を叩く。
そしてダンジョン内に響く乾いた音。
パーティーをいつまで組むという明確な契約をしていなかったとはいえ、彼らと朔斗は友人同士であり、パーティーを結成したときやそれからしばらくの間、俊彦たちは『ずっと一緒にやっていければいいよな』と朔斗に伝えていたので、世間一般的な意見としては朔斗が裏切られたと考える者が大多数だろう。
「いってぇ。わかっちゃいたけど夢じゃないよなぁ。はぁ……」
ひとまず帰宅してから今後のことを考えようと、友人たちの裏切りを無理やり頭の片隅へ追いやる。
そうして朔斗はゆっくりと立ち上がり、この部屋に設置されているモノリスへと近づいていく。
十メートル程度歩き、朔斗は眼前にあるモノリスに右手を添える。
こうすることによって、そのダンジョンでの行動が経験値となって自身に吸収されていくのだ。
ダンジョンをクリアした際には、経験値にボーナスが付与されてそれがひときわ大きくなる。
もちろんわざわざダンジョンをクリアしなくても、WEOにあるモノリスを利用することでそれまでに積み重ねた経験値を自身に吸収させることが可能だ。
現在の地球において経験値を入手するのは非常に大事なことになっている。
なぜならそれによってジョブのランクが上がったり、身体能力が多少なりとも上昇していったりするからだ。
朔斗の右手が感じる冷たい感触。
モノリスが淡い光を放つ。
「ん? ランクが上がったか」
朔斗が言葉を発するのと同時にモノリスに文字が浮かび上がってくる。
そこへ視線を移す朔斗。
名前:黒瀬朔斗
ジョブ:解体師
ジョブランク:神級
スキル:解体EX・ディメンションボックス・取得ジョブ経験値特大アップ・下級水魔法
ダンジョンクリア回数:最下級20、下級70、中級60、上級1
備考:解体師のランクが超級から神級にランクアップしたことによって、【解体】が【解体EX】に進化しました。
「【解体EX】?」
自身の魂に刻まれたスキルが進化したことを感じ取った朔斗の脳内に、そのスキルの情報が巡る。
「は? え? これは……マジか……」
そのスキルの詳細、そしてそれを自身が手に入れた事実は俊彦たちの裏切り以上に予期せぬ出来事。
あまりに衝撃すぎて朔斗は呆けてしまう。
数秒後、彼の乾いた笑い声がダンジョン内に響き渡る。
「はは、ははは、あーはっはっは……」
しばらく歓喜の声で包まれた室内に再び訪れる静寂。
視線を脱出用の魔法陣に向けた朔斗が足を動かす。
(俺にはいくつかの未来がある。ひとつめは、今からあいつらを追いかけていって再び一緒に上を目指していく。俺の新しい能力を示せば俊彦たちは決して俺を拒まないはず。しかし、俺はすでにあいつらを信用できない)
今後どのようにして目的へ向かって進むべきかを考えながら、徐々に魔法陣へと近づく朔斗。
(なんだかんだであの四人は才能があった。なんといっても優れたジョブを持っていたからな。あれくらいのジョブを持っている新人が四人いれば、そこに加わってまた一から探索者をしてもいいが、そんなに上手くいかないだろうし、拘ることもないか)
ふたつめの案まで考えた朔斗は軽く首を横に振る。
俊彦、良太、恵子、瑞穂くらいに評価が高いジョブを持って、それらの者が仲の良い友人同士で、さらに全員でパーティーを結成するということはそうそうあることではない。
とはいえ、確かに彼ら四人の平均値は高いが圧倒的な才能の持ち主とまではいかないので、もっと凄まじい能力を持ったジョブの持ち主がひとりパーティーに所属しているだけで、全員が均等に一定以上優れたパーティーよりも総合力が高いことは多々あるため、絶対的な指標とまではいかない。
(逆に探索者ランクが高い者の中に加わるのはどうだ? 今の俺なら重宝されるはず……いや、逆にもったいないか……うーん、ソロでいくか? だけどそれもなぁ。そんなにすぐに決められることじゃないか)
さまざまな思考を巡らせた朔斗は、魔法陣の手前までたどり着く。
「これ以上は帰ってから考えるか」
少し前までの落ち込んでいた朔斗の顔は、現在晴れやかなものになっている。
俊彦たちに裏切られたことによって感じていた絶望は希望へと変移していた。
無意識に伸びた背筋、自然と浮かぶ笑み。
そんな朔斗は魔法陣の中へと一歩踏み出したのだった。
彼は無意識に顔を天井に向けてから、目をつぶり言葉を漏らす。
「これからどうすればいいんだ……今からリスタートをして果たして間に合うのか?」
予期もせぬ追放。
それも駆け出し探索者だった頃から供にやってきた仲間から。
(解体作業員としてだったり、【ディメンションボックス】を使ったポーターとしてだったりとして、どこかの企業に就職をしたら間違いなく高給取りになれるが……そんなんじゃエリクサーを手に入れるなんて夢のまた夢。どこかのパーティーに入るにしても、探索者ランクが高いパーティーであれば高品質のアイテムボックスを持っているだろうし、解体はそれこそ余りある財力で他者へ依頼するよな)
朔斗は中学校を卒業するにあたって、自分の目的を果たすためにはどのような進路を取ればいいのか何度も何度も考えたし、それらをシミュレーションしてきた。
その結果、彼が選択したのは友人たちと一緒に探索者デビューをし、ずっと一緒に行動をしてきた仲間たちと上を目指すことだった。
自分の目的を達成するためには、そうすることが遠回りのようで近道だと思ったからだ。
探索者に登録できるのは、最速でも中学校を卒業してからとなっている。
現在の地球で探索者の資格を持っているのは一億人はいるだろう。
探索者はそれまで残してきた功績によってランク分けをされていて、それはSSS、SS、S、A、B、C、D、E、F、Gの十段階だ。
登録者の中で一番多いのはDランクとなっており、さらにそれ以下の者と合わせたのが探索者全体の75%を占める。
Cランクもそこそこの人数がいるのだが、そこから上がっていくことは難しい。
そしてランクが低い者はアイテムボックスを所持している可能性がほとんどなく、ランクが低ければ低いほど収入が少ないといった背景から、朔斗の能力に対する需要は非常に高かった。
彼が人気だったのは、狩った獲物を無制限に持ち帰ることができ、解体にかかる時間も費用も節約できるからだ。
朔斗がいるだけでダンジョンから戻る度に収入が相当増加し、ダンジョン内で行う解体の時間が大幅に削減できる。
解体時間が短いというより、ほぼ皆無であるため解体する際に安全を確保する必要もなくなる。
それはメンバーの体力や精神の消耗を少なくすることに直結するし、ダンジョン内で過ごす時間が減ることは食料の節約にもなり、街への帰還も早くなるといった利点も見逃せない点だろう。
それがどれだけ凄いのかというと、朔斗が中学校を卒業したときには、彼の能力を知った多くの探索者から勧誘があり、彼を巡って大規模なスカウト合戦が起きたほどだ。
しかし、そうした者たちと組んでも、上にいけばいくほど自身を疎ましくなるだろうという考えが朔斗にはあったので、それならせっかく誘ってくれている友人たちと一から探索者を始めることにしたのだ。
「はっ、昔懸念したことが最悪の形で当たっちまったか。こんなことがよりにもよって信頼していた仲間によって引き起こされるとはな……」
先ほどの出来事を心の中で消化しきれない朔斗が自嘲気味に呟く。
こうなってしまった以上、今後どうするのかを考えなければいけないのに、どうしても今すぐには気持ちを切り替えられなかったのだ。
とはいえ、いつまでも落ち込んでいられるほど彼は暇ではない。
(あいつらに裏切られたショックを引きずったままじゃいられないし、いつまでもこんな所にいても仕方ないか)
そう考えた朔斗は両手で思いっきり自身の頬を叩く。
そしてダンジョン内に響く乾いた音。
パーティーをいつまで組むという明確な契約をしていなかったとはいえ、彼らと朔斗は友人同士であり、パーティーを結成したときやそれからしばらくの間、俊彦たちは『ずっと一緒にやっていければいいよな』と朔斗に伝えていたので、世間一般的な意見としては朔斗が裏切られたと考える者が大多数だろう。
「いってぇ。わかっちゃいたけど夢じゃないよなぁ。はぁ……」
ひとまず帰宅してから今後のことを考えようと、友人たちの裏切りを無理やり頭の片隅へ追いやる。
そうして朔斗はゆっくりと立ち上がり、この部屋に設置されているモノリスへと近づいていく。
十メートル程度歩き、朔斗は眼前にあるモノリスに右手を添える。
こうすることによって、そのダンジョンでの行動が経験値となって自身に吸収されていくのだ。
ダンジョンをクリアした際には、経験値にボーナスが付与されてそれがひときわ大きくなる。
もちろんわざわざダンジョンをクリアしなくても、WEOにあるモノリスを利用することでそれまでに積み重ねた経験値を自身に吸収させることが可能だ。
現在の地球において経験値を入手するのは非常に大事なことになっている。
なぜならそれによってジョブのランクが上がったり、身体能力が多少なりとも上昇していったりするからだ。
朔斗の右手が感じる冷たい感触。
モノリスが淡い光を放つ。
「ん? ランクが上がったか」
朔斗が言葉を発するのと同時にモノリスに文字が浮かび上がってくる。
そこへ視線を移す朔斗。
名前:黒瀬朔斗
ジョブ:解体師
ジョブランク:神級
スキル:解体EX・ディメンションボックス・取得ジョブ経験値特大アップ・下級水魔法
ダンジョンクリア回数:最下級20、下級70、中級60、上級1
備考:解体師のランクが超級から神級にランクアップしたことによって、【解体】が【解体EX】に進化しました。
「【解体EX】?」
自身の魂に刻まれたスキルが進化したことを感じ取った朔斗の脳内に、そのスキルの情報が巡る。
「は? え? これは……マジか……」
そのスキルの詳細、そしてそれを自身が手に入れた事実は俊彦たちの裏切り以上に予期せぬ出来事。
あまりに衝撃すぎて朔斗は呆けてしまう。
数秒後、彼の乾いた笑い声がダンジョン内に響き渡る。
「はは、ははは、あーはっはっは……」
しばらく歓喜の声で包まれた室内に再び訪れる静寂。
視線を脱出用の魔法陣に向けた朔斗が足を動かす。
(俺にはいくつかの未来がある。ひとつめは、今からあいつらを追いかけていって再び一緒に上を目指していく。俺の新しい能力を示せば俊彦たちは決して俺を拒まないはず。しかし、俺はすでにあいつらを信用できない)
今後どのようにして目的へ向かって進むべきかを考えながら、徐々に魔法陣へと近づく朔斗。
(なんだかんだであの四人は才能があった。なんといっても優れたジョブを持っていたからな。あれくらいのジョブを持っている新人が四人いれば、そこに加わってまた一から探索者をしてもいいが、そんなに上手くいかないだろうし、拘ることもないか)
ふたつめの案まで考えた朔斗は軽く首を横に振る。
俊彦、良太、恵子、瑞穂くらいに評価が高いジョブを持って、それらの者が仲の良い友人同士で、さらに全員でパーティーを結成するということはそうそうあることではない。
とはいえ、確かに彼ら四人の平均値は高いが圧倒的な才能の持ち主とまではいかないので、もっと凄まじい能力を持ったジョブの持ち主がひとりパーティーに所属しているだけで、全員が均等に一定以上優れたパーティーよりも総合力が高いことは多々あるため、絶対的な指標とまではいかない。
(逆に探索者ランクが高い者の中に加わるのはどうだ? 今の俺なら重宝されるはず……いや、逆にもったいないか……うーん、ソロでいくか? だけどそれもなぁ。そんなにすぐに決められることじゃないか)
さまざまな思考を巡らせた朔斗は、魔法陣の手前までたどり着く。
「これ以上は帰ってから考えるか」
少し前までの落ち込んでいた朔斗の顔は、現在晴れやかなものになっている。
俊彦たちに裏切られたことによって感じていた絶望は希望へと変移していた。
無意識に伸びた背筋、自然と浮かぶ笑み。
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