万能すぎる創造スキルで異世界を強かに生きる!

緋緋色兼人

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3巻

3-2

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《2 ボルダの宿屋で》

 彩花、楓、石動と合流してから、早くも二週間が経った。
 この二週間の間に色々とあった。
 まず、それぞれがこれから伸ばすべき方向性を話し合い、俺が取得しているさまざまなスキルを譲渡した。当然それらのスキルについては説明し、ついでに精霊と召喚獣のことも紹介した。その際、シルフィやノームを彩花や楓が中心となってもみくちゃにして凄かった。
 そうして各自が新しいスキルを身に付けた上で、俺が個別に訓練をつけたので、新加入組の実力は少し上がったと思う。
 あるときは、盗賊が襲ってきたので、それを返り討ちにした。
 この世界に召喚された彩花と楓と石動には、〈スキル譲渡〉のクールタイムの関係上、まだ〈精神耐性〉を譲渡する余裕がないので、慎重を期して彼女たちに手を出させていない。一方で、旅の途中に現れた魔物は俺以外の面子で討伐してもらった。
 戦闘関連以外だと、女性陣がドラゴンステーキを食べ過ぎてダウンといったことも……
 石動に関しては、俺はまだあまり話していないけれど、女性陣の中では少しずつ会話ができているらしい。
 そんなことがありつつ、ファーミラン王国内のボルダという街の前までやってきた。外壁の規模からして、そこまで大きな街ではない印象だ。ダラスと同じくらいかな?
 途中にあった村や街には寄らなかったので、馬車の中以外で宿泊するのはボルダが初めてとなる。
 街の中に入るため、門の前に出来た列に並んでいる中、俺は後ろに振り返ってリサに声をかける。

「リサはこっち方面に来たことがあるのかな?」
「冒険者をしていても、ウステニア王国の外にまで足を伸ばすことはほとんどなかったわ。一度だけこの近辺に来たことがあるけど、そのときも急ぎの依頼だったから街には入らなかったの」
「へぇー。リサは生まれたのもウステニア王国だったっけ」
「ええ、その通りよ。そういうこともあって、私はウステニア王国近辺が主な活動範囲だったかな。両親の故郷はフォール王国だから、いつか行ってみたいって思ってたけど」

 エルフ至上主義のフォール王国に俺たちが行く機会があるかわからないが、リサは一応興味があるのか。

「そういえば、リサが初めてマリアを見たときに反応が薄かったけど、フォール王国に行ったことがないからマリアの顔を知らなかったのか。国民なら王女の顔くらい知っていそうなものだし」

 マリアがフォール王国の元第二王女だってことをリサに説明した際、相当びっくりしていたのを思い出す。
 あのときはアイリもびっくりしていたな。それに引き換え、彩花と楓はまったく動じず、『さすが! 類は王女を捕まえてたんだね!』『類君なら当然か……』とか俺に意味不明な評価をくれていた。

「うん。特に興味がないから、フォール王国の王族の名前は知らないかな。さすがに国王の名前くらいは知ってるけど」

 マリアの父親である国王か……もう大分吹っ切っているとはいえ、この話を続けるのはマリアに悪いと思った俺は、話題を切り替えようとする。

「なら、リサも遠出の旅は初めてってことだな」

 と、ここで彩花も会話に入ってきた。

「ボルダの街は人口約七〇〇〇人だね。特産品はこれといってないみたい」

 彩花はこの世界のことを調べられる彼女特有のスキル〈アカシックレコード〉を使って、この街の特徴を調べたようだ。まぁ、彼女はステアニア帝国で相当勉強していたみたいだから、もともと持っていた知識の可能性もあるんだけど。

「ダラスよりちょっと小さいな。この街には一泊する程度でいいだろう。明日には出発して、このまま予定通りミラリオンを目指す」
「はーい」
「了解」

 彩花とリサの返事の後も、しばらく皆で雑談して時間を潰す。
 そうこうしているうちに順番が来て、門番にギルドカードを提示した俺たちは、ボルダの街に入っていった。


 そこそこ活気のある通りを観察していると、にやけたマリアが俺に話しかけてくる。

「まずは宿屋を探さないとねー。ルイルイ、今夜がアヤアヤとカエカエのになるように、できるだけいい宿屋にしよう」
「そうやって前もって言われるのもな……」

 こんな所で夜のことを言われると、恥ずかしくて少し顔が熱くなるのを感じる。
 俺が二の句を継げないでいると、楓が乱入してきた。

「はぁ、マリアは何回言っても、私のことをカエカエって呼ぶのをやめてくれないんだね……私以外ならまだ可愛げがある呼び方だけど、私だけ可愛くないよね?」

 楓は少し怒った素振りをしているけど、本気でないのがわかる声色だ。
 確かに楓の言うこともわかる。エレエレはギリギリセーフだけど、アヤアヤは可愛いほうだろう。アイアイも普通に可愛いと思うし、リサリサもなかなか可愛い。石動のことはマナマナって呼んでたっけ。
 それに比べてカエカエだけは……どんまい過ぎるとしか言えないな……
 そんなことを考えて俺が苦笑いしているのを一瞥した楓が、あっという間に半べそになっていく。

「大丈夫、楓は可愛いから」

 しょうがないので、フォローしつつ頭を撫でてあげた結果、彼女はすぐに笑顔になった。
 そんな可愛さに、ふと以前の出来事を思い出す。
 俺が作った馬車の中はかなり広いし、ベッドやお風呂、キッチンといった内装も豪華なんだけど、彩と楓が二人揃って『が馬車って言うのはちょっと……』って言ってきたんだよな。
 これは俺から二人に迫ったわけじゃなくて、あっちから言ってきたんだ! と、俺は誰にも聞こえない言い訳をする。
 もちろん彩花も楓も魅力的だし、二人と恋人になったのだから、俺だってそうすることに抵抗があるどころか喜んでさえいるけど……
 そんな風に一人色々考えていたら、彩花が口を開いた。

「〈アカシックレコード〉を使ってこの街で一番いい宿屋を見つけたよ!」
「いいね! 私とあやの大事な日だもんね!」

 ドヤ顔の彩花に、満面の笑みを浮かべた楓。
 こんなことで〈アカシックレコード〉を使ってどうするんだ! ……とも思ったけど、俺も宿泊するならいい宿屋のほうが嬉しいから別にいいか、と気を取り直したのだった。


 ◇ ◇ ◇


 今、俺と彩花と楓がいるのは、高級宿屋の一室。
 エレノアとマリアは今回は彩花と楓に花を持たせるということで、アイリ、リサ、石動と一緒に五人部屋に泊まっている。
 ベッドの近くにいる彩花と楓が俺の視界に映る。
 ずっとステアニア帝国で暮らしていた彼女たちと再会したとき、二人の髪の毛はつやが失われていたのを思い出す。
 今ではすっかり、二人ともが輝く綺麗な黒髪を取り戻している。
 思わず触りたくなってしまうな。
 俺が二人の髪に目を奪われていることに気が付いたのか、彩花が口を開いた。

「類のお陰で、ボサボサになっていた髪が回復したよ。シャンプーやトリートメントがあると、やっぱり全然違うね。もう何度も言っているけど、ありがと」

 続けて、照れたのか顔を赤くした楓が口を開く。

「うんうん。私もそう思う。肌もそうだよね、化粧水とかもこっちの世界は粗悪品が多いから」
「だね……」

 もじもじした態度の彩花は、楓に同意した後に一度言葉を切ってから、俺の目を見て話しかけてくる。

「私たちが馬車じゃなくて宿屋で、って言ったのは……初体験が馬車っていうのは落ち着かないし、綺麗な思い出にならないかな、っていう考えもあるけど、一番の理由はね……傷みに傷んだ髪の艶を取り戻してから、類とひとつになりたいって思っていたからなんだ」
「そうそう! やっぱり女の子なら初めては大事な大事な思い出になるし、好きな相手にはできる限り綺麗に見られたいでしょ? だから初体験のときに髪の毛がボサボサだとね……」

 今の説明を聞いた俺は思わず「なるほど」と呟いていた。
 この二人を幸せにしたい……という気持ちが自然と湧き上がってくるのを感じる。
 これは大事なことだから、きちんと言葉にして伝えるべきだと判断した俺は、気持ちを引き締めて大事な人たちの顔を見ながら言葉をかける。

「彩花と楓のことは幸せにしたい。いや、きっと幸せにするよ。二人にはこれ先もずっと俺の側にいてほしい! 絶対に手放したくない!」

 俺はそこで一息つき、さらに気持ちを込めて言う。

「彩花……俺は彩花が好きだ。楓……俺は楓が好きだ。面と向かって二人に好きって言ったのはこれが初めてだな。この二週間、二人は俺に愛情を向けてくれた。そして二人と過ごしてきて、彩花と楓のことを異性として……恋人として好きになっているのを今は自覚している」

 真剣に聞いてくれていた恋人たちは、涙声で答えてくれる。

「類……私、嬉しいよ……長年の恋がやっと実ったって実感してる……」
「類君、ありがとう……凄く嬉しい……」

 少しの沈黙を挟み、熱っぽい視線を俺に投げかけている二人に話しかける。


「二人は同時でも大丈夫なのか? 一人ずつでもいいと思うけど」
「私たちは大丈夫だよ。私と楓は親友だからね。こうやって親友と一緒に初体験っていうのもある意味凄く貴重かなって。それで一層思い出深くなると思うし……」
「うん。私もあやと一緒がいい」
「二人が同じ意見なら、俺から異論はないよ。じゃあ……こっちにおいで。彩花……楓」

 俺は微笑みながら二人を呼び寄せて抱きしめる。
 幼馴染の彩花とこういう関係になるなんて、少し不思議な気持ちもあるけど、俺は絶対に後悔しない。
 今となっては、心のどこかでこうなるのを待ち望んでいたのかもしれない、とさえ思う。
 二人を抱きしめていた手をそっと放し、彩花の頬を両手で包み込んで、ゆっくりと唇を重ねた。
 しばらくそのまま柔らかく優しい感触を味わっていたが、名残惜しい気持ちを振り払って今度は楓を抱擁し、顔を近づける。
 そしてその後、夜更けまで三人で愛し合った。



《3 現状確認》

 彩花と楓と心身ともに繋がった翌日。窓から差し込む気持ちのいい朝日を浴びて、俺は目を覚ました。両隣には、小さく寝息を立てる二人の恋人がいる。
 彼女たちの柔らかい黒髪を指できながら、俺は皆のステータスを思い出す。
 譲渡するスキルの割り振りや育成方針はすでに話し合っていたが、それでもそれでいいのか、さらに思案する。まずは自分のステータスから確認してみよう。


 名前:ルイ
 性別:男 種族:人族 年齢:17
 レベル:108
 称号:創造の申し子・黒龍を倒せし者・精霊の契約者・ハーレムの主・Aランク冒険者
 HP:37268/37268 MP:42778/42778
 筋肉:4223 耐性:3923 敏捷:6261
 器用:3794 魔力:4873 精神:4503
 スキル

【特殊スキル】

 創造Lv8・ステータス増強Lv10・スキル成長速度アップLv10・ステータス成長速度アップLv10・取得経験値アップLv10・経験値共有Lv8・リミットブレイク改Lv5・スキルストック・スキル譲渡・召喚術Lv2

【武器・身体スキル】

 ウェポンマスターLv9・武技Lv8・二刀流Lv3・フィジカルマスターLv9・高速並列思考Lv7・ステップマスターLv10

【魔法スキル】

 全属性魔法Lv10・マジカルマスターLv9・MPプール改Lv10

【その他】

 鑑定Lv10・隠蔽Lv10・クラフトマスターLv8・ギャザリングマスターLv5・状態異常耐性Lv6・精神耐性Lv8・全属性耐性Lv4・統率Lv6・シックスセンスLv10・マップLv8・探知Lv8・解体Lv10・奉仕Lv6・念話Lv5・異世界物品トレードLv7・全言語理解・生活魔法


【二刀流】

 両手にそれぞれ武器を持って攻撃する際、武器の扱いが上手になる。


【ステップマスター】

 スキル〈創造〉により〈空歩〉〈瞬歩しゅんぽ〉を統合すると〈ステップマスター〉となる。
 スキルレベルは統合されたスキルの平均値になる。
 統合されているうちのどのスキルを使っても熟練度が増えるため、スキルレベルが上がりやすい。


【全属性耐性】

 全ての属性に耐性を得て、属性を含んだ物理攻撃・魔法攻撃を受けた際のダメージを軽減できる。
 減少できるのはスキルレベル×5%。
 スキル〈創造〉により〈光属性耐性〉〈闇属性耐性〉〈火属性耐性〉〈水属性耐性〉〈風属性耐性〉〈土属性耐性〉〈雷属性耐性〉〈重力属性耐性〉〈時空属性耐性〉を統合すると〈全属性耐性〉となる。
 スキルレベルは統合されたスキルの平均値になる。
 統合されているうちのどのスキルを使っても熟練度が増えるため、スキルレベルが上がりやすい。


【統率】

 戦闘中に限り、率いている仲間の能力が上昇する。
 この効果は召喚獣や精霊には影響しない。
 上昇値はスキルレベル×2%。


 コツコツと〈スキルストック〉に貯めていたスキルが譲渡で全て尽きてしまっていた。だが、今絶対に欲しいというスキルはないので、〈創造〉と〈スキルストック〉については考えなくて大丈夫かな。ただ、人数も増えたことからして、今まで以上に計画的に運用する必要があるだろう。
 能力値については、〈ステータス増強〉で敏捷を大分上げたから……次は筋肉と魔力のどちらがいいか悩むところだ。
 俺のステータスについてはこの辺でいいかな、特に問題ないと言えるだろう。
 いや、問題あるか? 称号に変なのが増えてる……『ハーレムの主』って……
 そうはいっても俺の行動の結果だしな、と受け入れざるを得ず、俺は軽く眩暈めまいがした。
 こればかりは考えてもしょうがない。恋人たちを幸せにしたいっていう気持ちは確かだからな。
 ――っと、こんなことを考えている場合じゃない。
 気持ちを切り替えた俺は、次にエレノアについて思案していく。


 名前:エレノア
 性別:女 種族:獣人族 年齢:16
 レベル:79
 称号:大食い犬娘・ルイの忠犬・ルイの寵愛を受けし者・Aランク冒険者
 HP:14640/14640 MP:6341/6341
 筋肉:2317 耐性:1830 敏捷:2274
 器用:1046 魔力:487 精神:1037
 スキル

【特殊スキル】

 ステータス増強Lv4・スキル成長速度アップLv6・ステータス成長速度アップLv8・取得経験値アップLv8・経験値共有Lv7

【武器・身体スキル】

 ウェポンマスターLv6・武技Lv4・二刀流Lv4・フィジカルマスターLv6・高速並列思考Lv3・ステップマスターLv4

【魔法スキル】

 マジカルマスターLv3・MPプール改Lv2

【その他】

 鑑定Lv3・隠蔽Lv3・状態異常耐性Lv5・精神耐性Lv5・全属性耐性Lv4・シックスセンスLv7・マップLv5・探知Lv8・解体Lv8・奉仕Lv8・念話Lv5・異世界物品トレード(封印中)・生活魔法


 エレノアには低レベルの頃から〈ステータス成長速度アップ〉や〈ステータス増強〉を譲渡していたから、相当成長しているな。
 直接戦闘系は強いけど、先祖返りじゃない獣人であるエレノアは魔法が使えないんだよなぁ。
 先祖返り……先祖返りか……
 先祖返りという仕組みについて詳しく調べに、ミドガル王国の王都ミドリアの図書館に行ってわかったことは――ファーミラン王家の者に先祖返りが多く現れているという事実、そして王族以外に現れた場合は破格の待遇で王家の配下に迎えられる、というものだった。
 王族の者でも生まれた時点で〈先祖返り〉のスキル保持者だった例は未だになく、成長してから発現しているみたいだ。
 発現の法則も方法も謎に満ちているが、研究者は王家の血が関係しているんじゃないかって結論を出していた。
 図書館で調査したときは、俺もその内容を信じていたんだが……彩花と合流した後、彼女の〈アカシックレコード〉で調べてみたら、今まで獣人族で魔法を使えたのは〈先祖返り〉のスキル所持者しかいないということの他に、衝撃の事実がわかっていた。
 そこから予想されるのは……っと、今はこのことはいいか。ついつい思考がれてしまった。


 次はマリアについて。彼女もエレノアと同様、結構低レベルの頃から成長系のスキルを譲渡していたから、今ではなかなかの強さを手に入れているな。
 また、国や家族との決別を宣言したのが関係しているのかは不明だが、名前から姓が取れて『マリア』だけに変化。さらに『第二王女』の称号が消えて、新たに『エルフ王族からちた者』が追加されていた。


 名前:マリア
 性別:女 種族:エルフ族 年齢:17
 レベル:75
 称号:エルフ王族から堕ちた者・元毒舌娘・ルイの寵愛を受けし者・Aランク冒険者
 HP:4758/4758 MP:20706/20706
 筋肉:619 耐性:732 敏捷:1431
 器用:1400 魔力:2277 精神:2436
 スキル

【特殊スキル】

 ステータス増強Lv4・スキル成長速度アップLv4・ステータス成長速度アップLv7・取得経験値アップLv7・経験値共有Lv6

【武器・身体スキル】

 ウェポンマスターLv4・武技Lv3・二刀流Lv1・フィジカルマスターLv3・高速並列思考Lv4・ステップマスターLv3

【魔法スキル】

 全属性魔法Lv6・マジカルマスターLv7・MPプール改Lv3

【その他】

 鑑定Lv3・隠蔽Lv3・状態異常耐性Lv5・精神耐性Lv5・全属性耐性Lv4・シックスセンスLv6・マップLv3・探知Lv3・解体Lv6・奉仕Lv5・念話Lv5・異世界物品トレード(封印中)・生活魔法


 魔法が得意で物理攻撃系はそこそこ、斥候系が苦手。
 マリアは弓もいいんだけど、もう少し魔法系に特化させたほうがいい気がする。
 エレノアとマリアには〈リミットブレイク改〉と〈召喚術〉を譲渡したかったのだが、この二つのスキルは強力過ぎるためか、スキルストック内に直接創ることができなかったので諦めた。
 エレノアとマリアの〈異世界物品トレード〉は、なぜか封印中と表示されていて、使うことができない。その理由について、地球のことを知らないためではないか、と俺は推測している。
 となると彩花と楓と石動に〈異世界物品トレード〉を覚えさせたいけど、今は強さに直結するスキルが優先なので、もう少し先になるだろう。


 名前:アヤカ・テンドウ
 性別:女 種族:人族 年齢:18
 レベル:39
 称号:異世界召喚されし者・聖女・ルイの寵愛を受けし者・Cランク冒険者
 HP:2904/2904 MP:9233/9233
 筋肉:343 耐性:484 敏捷:483
 器用:710 魔力:1228 精神:1231
 スキル

【特殊スキル】

 アカシックレコード・ステータス増強Lv1・スキル成長速度アップLv1・ステータス成長速度アップLv3

【武器・身体スキル】

 杖術Lv2・身体強化Lv3・最大HP上昇Lv2・HP回復速度Lv2

【魔法スキル】

 光魔法Lv7・火魔法Lv3・風魔法Lv3・土魔法Lv3・最大MP上昇Lv5・MP回復速度アップLv4・魔力操作Lv4

【その他】

 直感Lv3・奉仕Lv8・生活魔法・異世界言語


 彩花は魔法系をメインに、かつ物理系も育てていきたい。まだまだレベルが低いので、地道に。


 名前:カエデ・ヤシマ
 性別:女 種族:人族 年齢:18
 レベル:39
 称号:異世界召喚されし者・武闘派・貧乳をなげく者・ルイの寵愛を受けし者・Cランク冒険者
 HP:6279/6279 MP:2706/2706
 筋肉:920 耐性:897 敏捷:974
 器用:818 魔力:436 精神:451
 スキル

【特殊スキル】

 武神・ステータス増強Lv1・スキル成長速度アップLv1・ステータス成長速度アップLv3

【武器・身体スキル】

 剣術Lv6・短剣術Lv2・斧術Lv3・槍術Lv3・格闘術Lv8・最大HP上昇Lv4・HP回復速度アップLv4・身体強化Lv3・瞬歩Lv3

【魔法スキル】

 水魔法Lv3・最大MP上昇Lv2・MP回復速度アップLv2・魔力操作Lv3

【その他】

 危機察知Lv2・生活魔法・異世界言語


 楓は彩花と逆で、物理系が得意だ。地球でも空手をしていたしな。
〈武神〉があるから、これを充分に発揮させるためにも主に物理系を強化していけばいい。
 称号は……『貧乳を嘆く者』……うん、見なかったことにしよう。
 ちなみに彩花と楓は、ステアニア帝国に復讐するつもりはないみたいだ。
 二人が言うには、俺に会えたし、なんだかんだで利用できたから、被害を受けない限りこっちから何かしようとは思わないとのこと。


 名前:アイリ
 性別:女 種族:人族 年齢:17
 レベル:29
 称号:後悔せし者・生粋きっすいのメイド・Bランク級冒険者
 HP:1905/1905 MP:2737/2737
 筋肉:290 耐性:293 敏捷:292
 器用:319 魔力:318 精神:391
 スキル

【特殊スキル】

 ステータス増強Lv1・ステータス成長速度アップLv1

【武器・身体スキル】

 剣術Lv4・杖術Lv3・投擲術Lv3・身体強化Lv3・最大HP上昇Lv3・HP回復速度アップLv3

【魔法スキル】

 火魔法Lv4・風魔法Lv3・土魔法Lv4・最大MP上昇Lv4・MP回復速度アップLv4・魔力操作Lv4・詠唱破棄Lv1

【その他】

 探知Lv2・解体Lv3・奉仕Lv8・生活魔法


 アイリは俺たちの中では突き抜けて弱い。
 もともとがメイドだったし。冒険者として活動を始めたのも遅いからしょうがないかな。
 だが、レベルが低い分、早めに成長系のスキルを譲渡できるのは利点になる。


 名前:リサ
 性別:女 種族:エルフ族 年齢:87
 レベル:49
 称号:後悔せし者・甘え下手・Aランク冒険者
 HP:2792/2792 MP:6757/6757
 筋肉:351 耐性:349 敏捷:891
 器用:742 魔力:943 精神:795
 スキル

【特殊スキル】

 ステータス増強Lv1・ステータス成長速度アップLv1

【武器・身体スキル】

 剣術Lv7・杖術Lv6・弓術Lv8・投擲術Lv7・身体強化Lv7・最大HP上昇Lv6・HP回復速度アップLv5

【魔法スキル】

 光魔法Lv5・水魔法Lv5・風魔法Lv8・土魔法Lv5・最大MP上昇Lv7・MP回復速度アップLv6・魔力操作Lv6・詠唱破棄Lv4

【その他】

 状態異常耐性Lv5・精神耐性Lv6・探知Lv4・解体Lv5・生活魔法


 リサはエルフらしく〈弓術〉と〈風魔法〉のレベルが高い。長年の経験からか、他のスキルもなかなかだ。
 それと、彼女は年齢を隠してるというか、前に自分でもわからないって言ってたけど、〈鑑定〉で丸見えなんだよな……
 女性に年齢の話は御法度ごはっとな気がするから、口には出さないでおくが。
 ステータスは昔見たのと同じくらいで、大した変化はない。リサは俺と離れた後、アイリを育てていたみたいだし、強い魔物がいる所には行っていなかったのだろう。
 リサもアイリも、称号に出る程俺との仲違いを後悔しているので、今後はできる限り以前のように親しく接していきたい。


 名前:マナミ・イスルギ
 性別:女 種族:人族 年齢:18
 レベル:31
 称号:異世界召喚されし者・耐え忍ぶ者・Eランク冒険者
 HP:8704/8704 MP:2334/2334
 筋肉:521 耐性:1024 敏捷:528
 器用:427 魔力:355 精神:359
 スキル

【特殊スキル】

 レジスタンス・ステータス増強Lv1・スキル成長速度アップLv1・ステータス成長速度アップLv3

【武器・身体スキル】

 剣術Lv4・盾術Lv4・身体強化Lv2・最大HP上昇Lv7・HP回復速度Lv7

【魔法スキル】

 光魔法Lv3・土魔法Lv3・最大MP上昇Lv3・MP回復速度アップLv3・魔力操作Lv3

【その他】

 状態異常耐性Lv3・精神耐性Lv3・全属性耐性Lv3・生活魔法・異世界言語


【レジスタンス】

 耐性が上昇しやすく、〈最大HP上昇〉と〈HP回復速度〉のスキル上昇速度が上がる。
 このスキルを持つ者は〈状態異常耐性〉〈精神耐性〉〈全属性耐性〉を取得できる。
〈異世界召喚の儀式〉によって世界を越えた場合に発現する唯一無二のスキル。
 スキルレベルはない。


 思いっきり盾役向きのステータスだ。
 それにしても、彼女とは知り合いじゃないはずなのに、あの表情を見ていると何か思い出しそうになる。
 あと、前髪を異常に伸ばしていた石動は、彩花と楓の説得の末、現在は前髪が姫カットになっている。その結果、みすぼらしくて怪しい女の子から、小さくて可愛い女の子に変身している。


 ステータスの確認はこれでいいだろう。特に問題ないな。首を動かし、彩花と楓の穏やかな寝顔を見て癒されながら二度寝でもしようと思ったら、エレノアから〈念話〉が届いた。どうやら朝ご飯のようだ。
 寝ている二人を起こすのは忍びないが、彩花と楓の肩を軽く揺する。

「彩花、楓、起きてくれ。朝食に行こう」
「ん……? ん……類、おはよう……眠い……昨日は嬉しかったよぉ……」
「うーん? まだ眠いようぅ……ふぁぁ。類君、昨日はありがとね……」
「こちらこそ、と言えばいいのかな? ちょっと恥ずかしいな。まぁ、とりあえず飯に行こうぜ」
「はーい」
「了解」

 全員で〈生活魔法〉の【クリーン】を使い、着替えてから食堂へ移動した。


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クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
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ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

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