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第一章 開店準備
六話 カルちゃん再び
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「早速開けてみるワンよ」
「……そ、そうだね」
冷静さを取り戻した私は、プレゼントボックスをまじまじと見つめる。
イラストとか絵文字で良く見る大きなリボンがついたプレゼントボックスは、ピンク色の包装紙に包まれていた。
恐る恐る、プレゼントボックスのリボンに手をかけると、スルスルと紐が解ける。
包装紙を剥がして蓋を開けると、中には所々穴の開いた真っ赤なローブが入っていた。おぼつかない手つきでそれを取り出すと
「ご主人様のローブだワン!」
と、カルちゃんがプレゼントボックスに入っていたローブに懐かしそうに鼻を擦り付け匂いを嗅ぐ。
「ご主人様の匂いだワン!」
カルちゃんの目が輝く。
すると、目の前の空間に文字が浮かび上がる。
■訳あり品【真紅のローブ☆☆☆☆☆】
浮かび上がった文字は品名の様だった。その横にある星は、レア度を表しているのかな?
私はその下に浮かび上がっている商品説明を読んでみる。
■訳あり品説明
【理不尽の巣窟中階層で、火炎竜の炎によって絶命した『大魔導士リヴァイアス』の遺品であるローブ。仕立てが良く炎に強く耐久性に優れている。内側にボア付きのポケットがあり簡単な収納が可能。装備すると魔力を高める効果がある。所々に穴が開いている為訳あり品】
「……そんな」
「どうしたんだワン?」
「う、ううん、なんでもないの」
独り言の様な私の呟きにカルちゃんが反応するが、私は首を横に振って否定する。
(この商品説明は私にしか見えていないんだ……)
私は商品説明が私にしか見えていなくて良かったと思う。だって、カルちゃんのご主人様であるリヴァイアスさんはもう……。
「あれ」
「どうしたんだワン?」
プレゼントボックスを良く見ると、プレゼントボックスの底に輪っかの様なものが入っている事に気づく。
恐る恐る取り出すと、カルちゃんが即座に反応する。
「ボクの首輪だワン!」
ブイン、と重低音がして先ほどの様に目の前の空間に文字が浮かび上がる。
訳あり品【神獣の首輪☆☆☆】
訳あり品説明
【理不尽の巣窟中階層で、火炎竜の炎によって絶命した従魔『カルベロッサ・ケルベロシアン3世』の首輪。炎耐性に優れた動物の皮を何層にも重ねて造られており、熱にとても強い。金具が外れている事と、色に変色が見られる為訳あり品】
(……やっぱりカルちゃんもこのダンジョンで)
「リコおねぇしゃん、どうしたんだワン。なんで泣いてるんだわん」
「ごめん、私、どうしたんだろう……」
私はその場に崩れ落ちるように座り込み、カルちゃんを抱きしめる。
石の様にひんやりとした冷たい身体。フワフワとした被毛に私の涙が吸い込まれていく。
カルちゃんはこの洞窟でどのくらいの期間、一匹でご主人様を探していたんだろう。
心細い気持ちで、でも諦めずに一生懸命探していたのだろうか。そんなカルちゃんの姿を想像すると、独りでに涙が溢れてくる。
「リコおねぇしゃん、泣く事じゃないワンよ。手がかりが見つかったワンよ! ご主人様はまだこのダンジョンを彷徨っているワンよ。間違いないワン」
そう前向きに捉えるカルちゃんに、私はかける言葉が見つからない。
「……そうワンよ。間違いないワン」
自分に言い聞かせる様に繰り返すカルちゃんの頭を優しく撫でる。
「カルちゃん……」
「ワン?」
このまま、はぐらかす事も出来たかもしれない。もう会えないと解っていても、いつか会えるよって綺麗事を言う事も出来たかもしれない。
でも、もしそれを信じてこの洞窟でこれから先、とてつもなく長い時間を一匹で探し回らせるなんてそんな残酷な事は出来ない。
私の一言で傷つくかもしれないけど……本当の事を言わないと私は一生後悔する事になるかもしれない。
私は意を決し、抱きしめていたカルちゃんを地面に置いて向き合う。
「カルちゃん、今から私凄い酷い事を言うかもしれない。でも、カルちゃんの為なの。聞いてくれる?」
カルちゃんの瞳に動揺の色が浮かぶ。しばらく見つめ合っているとカルちゃんが静かに頷いた。
「……わかったワン」
カルちゃんが了承すると、私は唾液を飲み込み震える唇を嚙みしめて言う。
「カルちゃんのご主人様とカルちゃんはこのダンジョンで……その、言いにくいんだけど、亡くなってるの。目の前の空間に私にしか見えない文字が浮かび上がって、それで……」
「……やっぱりそうかワン」
「!」
カルちゃんが私の言葉を遮って小さな声で呟く。私は言葉に詰まる。
しばらくの沈黙の後、私から切り出す。
「……カルちゃん知ってたの?」
「なんとなくそうかなって思ってたワン。だって、ずっと長い間探してたワンよ。ご主人様に会える日を夢見てウロウロ、ウロウロ探してたワンよ。でもおかしな事があったワンよ、ボクのスキルである匂い消しには弱点があるワンよ。ずっと気配を消せる訳じゃないワン。スキルレベルも高くないワンからそんな長時間はモンスターに気づかれないのはムリだワンよ」
カルちゃんはキャフンと、ため息をついて続ける。
「どんなにモンスターとエンカウントしても襲ってこないワン。長時間ダンジョン内を探し回っていてもボクの気配に気づきもしないワン。これは匂い消しとは関係なくボクの存在に気づいていないのでは? と、ずっと訝しんでいたワン」
カルちゃんは困ったように笑うと
「本当の事を言うと、誰かにはっきりと言って欲しかったワンよ。実は時々夢に見てたワンよ、ご主人様に抱かれたまま火炎竜の炎に焼かれる夢だワン。きっとボクはその出来事があまりのショックで夢に見ていたんだワンね。リコおねぇしゃん、改めて教えてくれてありがとワン」
と、尻尾を振って無理に笑顔を作る。私はそんな姿が居た堪れなくてどうしていいか解らず押し黙る。
「素直に言ってもらって良かったワン。ボクは諦めが悪いワンよ。キャフン、ずっとずっと一匹で探してたワン。ご主人様のローブのポケットに入れてもらうのが好きだったワンから、またあのポケットの中に入って色んな所に行って、美味しい物を食べたり、色んな景色を見ようって楽しみにしてたワンよ。でも……会えない理由が解ってやっと諦めがついたワン」
そう言って、その場で項垂れる。「ボクはバカだワンね」と目元に涙を浮かべる。
「そんな事ないよカルちゃん! 全然バカだなんてそんな事ない。だって、カルちゃんずっと諦めずに探してたんでしょう。どれだけ長い時間だったか解らないぐらい探してたんだと思うの。継続は力なりって言葉があるんだけど、この言葉の意味はねコツコツと努力を続けていればいつか目標が達成出来るって意味なの。カルちゃんは諦めなかったんだもん。その頑張りは絶対に無駄になんかならないと思うの!」
「リコおねぇしゃん……。リコおねぇしゃんありがとワン」
ペコリとお辞儀するカルちゃんに私は素直な気持ちを伝える。
「カルちゃんさえ嫌じゃなければ、その、私を飼い主にしてくれない?」
「!?」
家もないし、ここが何処だかも良く解っていないのに、私はなんでこんな大胆な事が言えたのだろうと後から思う。でも、カルちゃんの輝く瞳を見たらそんな事どうでもよくなってしまった。
「いいのかワン? ほんとに、ほんとに、いいのかワン? お邪魔じゃないかワン?」
ブンブンと嬉しそうに尻尾を振っているのに、遠慮する姿が可笑しくて笑いをこらえて言う。
「ほんとの、ほんとよ。むしろカルちゃんもこんな私でいいの、お金もないし家もないし、私といても幸せになれるか解らないよ」
「リコおねぇしゃんがいいワンよ。リコおねぇしゃんは誠実な人だワン。ご主人様も言っていたワンよ、夫婦喧嘩は犬も食わぬだワン」
「あははっ、それは何か違う気がする。カルちゃんは面白いね」
「ありがとワン」
カルちゃんが嬉しそうにペコりとお辞儀をする。
私は改めてよろしくねの意味を込めて手の平をカルちゃんに差し出す。
カルちゃんのひんやりとした肉球が私の手の平にちょこんと乗る。
「これから、よろしくね。何があっても私、カルちゃんを守るからね」
「ボクもリコおねえしゃんを守るワン」
晴れて私はダンジョンで出会った、可愛い魔獣【カルベロッサ・ケルベロシアン・リヴァイアス3世】通称カルちゃんの飼い主となったのだった。
「……そ、そうだね」
冷静さを取り戻した私は、プレゼントボックスをまじまじと見つめる。
イラストとか絵文字で良く見る大きなリボンがついたプレゼントボックスは、ピンク色の包装紙に包まれていた。
恐る恐る、プレゼントボックスのリボンに手をかけると、スルスルと紐が解ける。
包装紙を剥がして蓋を開けると、中には所々穴の開いた真っ赤なローブが入っていた。おぼつかない手つきでそれを取り出すと
「ご主人様のローブだワン!」
と、カルちゃんがプレゼントボックスに入っていたローブに懐かしそうに鼻を擦り付け匂いを嗅ぐ。
「ご主人様の匂いだワン!」
カルちゃんの目が輝く。
すると、目の前の空間に文字が浮かび上がる。
■訳あり品【真紅のローブ☆☆☆☆☆】
浮かび上がった文字は品名の様だった。その横にある星は、レア度を表しているのかな?
私はその下に浮かび上がっている商品説明を読んでみる。
■訳あり品説明
【理不尽の巣窟中階層で、火炎竜の炎によって絶命した『大魔導士リヴァイアス』の遺品であるローブ。仕立てが良く炎に強く耐久性に優れている。内側にボア付きのポケットがあり簡単な収納が可能。装備すると魔力を高める効果がある。所々に穴が開いている為訳あり品】
「……そんな」
「どうしたんだワン?」
「う、ううん、なんでもないの」
独り言の様な私の呟きにカルちゃんが反応するが、私は首を横に振って否定する。
(この商品説明は私にしか見えていないんだ……)
私は商品説明が私にしか見えていなくて良かったと思う。だって、カルちゃんのご主人様であるリヴァイアスさんはもう……。
「あれ」
「どうしたんだワン?」
プレゼントボックスを良く見ると、プレゼントボックスの底に輪っかの様なものが入っている事に気づく。
恐る恐る取り出すと、カルちゃんが即座に反応する。
「ボクの首輪だワン!」
ブイン、と重低音がして先ほどの様に目の前の空間に文字が浮かび上がる。
訳あり品【神獣の首輪☆☆☆】
訳あり品説明
【理不尽の巣窟中階層で、火炎竜の炎によって絶命した従魔『カルベロッサ・ケルベロシアン3世』の首輪。炎耐性に優れた動物の皮を何層にも重ねて造られており、熱にとても強い。金具が外れている事と、色に変色が見られる為訳あり品】
(……やっぱりカルちゃんもこのダンジョンで)
「リコおねぇしゃん、どうしたんだワン。なんで泣いてるんだわん」
「ごめん、私、どうしたんだろう……」
私はその場に崩れ落ちるように座り込み、カルちゃんを抱きしめる。
石の様にひんやりとした冷たい身体。フワフワとした被毛に私の涙が吸い込まれていく。
カルちゃんはこの洞窟でどのくらいの期間、一匹でご主人様を探していたんだろう。
心細い気持ちで、でも諦めずに一生懸命探していたのだろうか。そんなカルちゃんの姿を想像すると、独りでに涙が溢れてくる。
「リコおねぇしゃん、泣く事じゃないワンよ。手がかりが見つかったワンよ! ご主人様はまだこのダンジョンを彷徨っているワンよ。間違いないワン」
そう前向きに捉えるカルちゃんに、私はかける言葉が見つからない。
「……そうワンよ。間違いないワン」
自分に言い聞かせる様に繰り返すカルちゃんの頭を優しく撫でる。
「カルちゃん……」
「ワン?」
このまま、はぐらかす事も出来たかもしれない。もう会えないと解っていても、いつか会えるよって綺麗事を言う事も出来たかもしれない。
でも、もしそれを信じてこの洞窟でこれから先、とてつもなく長い時間を一匹で探し回らせるなんてそんな残酷な事は出来ない。
私の一言で傷つくかもしれないけど……本当の事を言わないと私は一生後悔する事になるかもしれない。
私は意を決し、抱きしめていたカルちゃんを地面に置いて向き合う。
「カルちゃん、今から私凄い酷い事を言うかもしれない。でも、カルちゃんの為なの。聞いてくれる?」
カルちゃんの瞳に動揺の色が浮かぶ。しばらく見つめ合っているとカルちゃんが静かに頷いた。
「……わかったワン」
カルちゃんが了承すると、私は唾液を飲み込み震える唇を嚙みしめて言う。
「カルちゃんのご主人様とカルちゃんはこのダンジョンで……その、言いにくいんだけど、亡くなってるの。目の前の空間に私にしか見えない文字が浮かび上がって、それで……」
「……やっぱりそうかワン」
「!」
カルちゃんが私の言葉を遮って小さな声で呟く。私は言葉に詰まる。
しばらくの沈黙の後、私から切り出す。
「……カルちゃん知ってたの?」
「なんとなくそうかなって思ってたワン。だって、ずっと長い間探してたワンよ。ご主人様に会える日を夢見てウロウロ、ウロウロ探してたワンよ。でもおかしな事があったワンよ、ボクのスキルである匂い消しには弱点があるワンよ。ずっと気配を消せる訳じゃないワン。スキルレベルも高くないワンからそんな長時間はモンスターに気づかれないのはムリだワンよ」
カルちゃんはキャフンと、ため息をついて続ける。
「どんなにモンスターとエンカウントしても襲ってこないワン。長時間ダンジョン内を探し回っていてもボクの気配に気づきもしないワン。これは匂い消しとは関係なくボクの存在に気づいていないのでは? と、ずっと訝しんでいたワン」
カルちゃんは困ったように笑うと
「本当の事を言うと、誰かにはっきりと言って欲しかったワンよ。実は時々夢に見てたワンよ、ご主人様に抱かれたまま火炎竜の炎に焼かれる夢だワン。きっとボクはその出来事があまりのショックで夢に見ていたんだワンね。リコおねぇしゃん、改めて教えてくれてありがとワン」
と、尻尾を振って無理に笑顔を作る。私はそんな姿が居た堪れなくてどうしていいか解らず押し黙る。
「素直に言ってもらって良かったワン。ボクは諦めが悪いワンよ。キャフン、ずっとずっと一匹で探してたワン。ご主人様のローブのポケットに入れてもらうのが好きだったワンから、またあのポケットの中に入って色んな所に行って、美味しい物を食べたり、色んな景色を見ようって楽しみにしてたワンよ。でも……会えない理由が解ってやっと諦めがついたワン」
そう言って、その場で項垂れる。「ボクはバカだワンね」と目元に涙を浮かべる。
「そんな事ないよカルちゃん! 全然バカだなんてそんな事ない。だって、カルちゃんずっと諦めずに探してたんでしょう。どれだけ長い時間だったか解らないぐらい探してたんだと思うの。継続は力なりって言葉があるんだけど、この言葉の意味はねコツコツと努力を続けていればいつか目標が達成出来るって意味なの。カルちゃんは諦めなかったんだもん。その頑張りは絶対に無駄になんかならないと思うの!」
「リコおねぇしゃん……。リコおねぇしゃんありがとワン」
ペコリとお辞儀するカルちゃんに私は素直な気持ちを伝える。
「カルちゃんさえ嫌じゃなければ、その、私を飼い主にしてくれない?」
「!?」
家もないし、ここが何処だかも良く解っていないのに、私はなんでこんな大胆な事が言えたのだろうと後から思う。でも、カルちゃんの輝く瞳を見たらそんな事どうでもよくなってしまった。
「いいのかワン? ほんとに、ほんとに、いいのかワン? お邪魔じゃないかワン?」
ブンブンと嬉しそうに尻尾を振っているのに、遠慮する姿が可笑しくて笑いをこらえて言う。
「ほんとの、ほんとよ。むしろカルちゃんもこんな私でいいの、お金もないし家もないし、私といても幸せになれるか解らないよ」
「リコおねぇしゃんがいいワンよ。リコおねぇしゃんは誠実な人だワン。ご主人様も言っていたワンよ、夫婦喧嘩は犬も食わぬだワン」
「あははっ、それは何か違う気がする。カルちゃんは面白いね」
「ありがとワン」
カルちゃんが嬉しそうにペコりとお辞儀をする。
私は改めてよろしくねの意味を込めて手の平をカルちゃんに差し出す。
カルちゃんのひんやりとした肉球が私の手の平にちょこんと乗る。
「これから、よろしくね。何があっても私、カルちゃんを守るからね」
「ボクもリコおねえしゃんを守るワン」
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