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1章 ギルド受付嬢(四十路)の再起編
第三話 仲間を求めて
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獣耳ローブという最強の装備を手にしたヤッチが向かった先は、多くの冒険者が集まる酒場であった。
仲間や出会いを求めて、経験豊富なベテラン冒険者から低レベルな新人冒険者まで、様々な人種・年齢・ジョブの冒険者が集まる。
ヤッチが酒場に足を踏み入れると、賑やかだった酒場内がわざとらしく静まり返る。酒場内の冒険者達は皆、一様に目を擦り自分が見ている対象物が幻覚ではないかと自問自答する。
酒場の常連でありベテラン冒険者である、盗人のアルムドが眼帯越しの目を細め、ヤッチを見やる。ニヤッと薄ら笑いを浮かべ、わざと聞こえる大きな声で
「おいおい、待ってくれよその恰好冗談だよな? まさかと思うが、20年以上前に流行った獣耳ローブじゃねぇよな、クッ、ププッ」
それから笑いを堪えられなくなったのか、ゲヒャゲヒャと下卑た笑い声を上げる。しかしヤッチは動じずに
「そうッチよ。可愛いッチ?」
と、ニッコリ答える。しかし、ヤッチが少女の頃に流行っていた語尾に『ッチ』を付ける喋り方が男にはツボだった様子で、口に含んだ麦酒を盛大に吹き出すと
「ブッ、ギャハハハッ、マジかよ、あんたそんな可愛い獣耳ローブ装備する年……」
シュンッ、と音速の速さで男が姿を消す。その姿を見ていた取り巻きの冒険者達の顔に動揺が浮かぶ。
一同、ヤバい奴が来たなというのを直感的に悟る。危険なモンスターと対峙した際に相手の力量が自分より上か下か、瞬時に判断しなければいけないのが冒険者だ。
それが上手く出来ない冒険者は大概冒険の途中で命を落とす。取り巻きの冒険者達は、自分達との力量の差を一瞬で読み取り、抗えない力をヤッチから感じ取った。
「あっれー、どこにいなくなったッチかなー。まぁいいッチな」
ヤッチは意に介さず、酒場のカウンター席に腰を掛ける。
「マスター、トロピカル・アマリーナ・スライム風を一杯欲しいッチ」
ヤッチの注文に、冷や汗を浮かべた店員は苦笑して頷いたのであった。
☆
「見たか今の」
安そうなレプリカのプレートアーマを身に着けた赤髪の男が、まだあどけなさが残る顔を困惑させて、同じ席に座っている女冒険者達に声をかける。
「消えたわね。実際には、消されたっていう表現の方がしっくりくるかしらね」
女は険しい表情で答える。キリっとした目元には気の強さを感じる。頭に巻いたバンダナからはみ出した銀髪が酒場の明かりを反射してきらっと光る。腰元には由緒正しき紋章が刻まれた短剣を携えていて、季節感漂うボア付きのショートブーツを履いている。
「魔法なんでしょうか、今のは……。でも、なんだか凄かったですね」
真っ黒いローブを頭まですっぽりと被り、ドクロのアクセサリーを首から下げた女が、見た目にそぐわない声で柔らかに答える。
ローブから覗くクリっとした瞳が不安そうに泳いでいる。女の装備品と見られる机に立てかけられたロッドの先端には、高貴な宝石が埋め込まれている。
「でも、ウチらにとってはチャンスじゃない。そう思わないレイブン」
レイブン・クロウは静かに頷く。特に働きもせず、目標もなく、ぐうたらニート生活をしていた為、実家を追い出された身のレイブンは生活の為に冒険者になった。
冒険者の【いろは】もロクに知らず、ソロでギルドの依頼を受けてみたものの、武器もなく、尚且つ根性のないレイブンにはポーション用の薬草採取依頼すら満足にこなせないのが現状だった。
見るに見兼ねたギルド受付嬢からもらった、中古レプリカのプレートアーマーだけが唯一の所持品になる。
「でもよ、そうは言っても…例えば、アーシャだったらどうやって声をかけるよ。ほら、俺ら全員初心者だし……」
「だから、あんたは根性なしなのよ」
呆れたようにアーシャが苦笑する。アーシャの実家は有名な盗賊一家だ。幼い頃から罠解除や、盗みのスキルを徹底的に叩きこまれ、シーフとしての英才教育を受けてきた。
盗みは王道と豪語する父の元で育った為、手癖が悪く、男ばかりの兄弟の中で育った為口調が荒い。ある日ギャンブルで使う金欲しさに、母親の大切にしていた効果なアクセサリーを道具屋に売り払って換金した事が母親にバレ、激高した母親によって家を追い出されてしまった。
「ちっ、どうせ俺は根性なしですよ」
レイブンが唇を尖らせる。勝ち誇った顔のアーシャはもう一人の新米冒険者である黒ローブの女に声をかける。
「ねぇ、ネルココはどう思う? うちと同じ考えだよね?」
うーん、と言葉に詰まったネルココは控えめな声で。
「ごめんなさい、どっちが正しいか解らないです……」
と、申し訳なさそうに答える。その答えに二人は苦笑する。
ネルココは魔女の様な見た目をしているが、大神官を父に持つアモス家の三女だ。大神官である父の巡礼に同行しては徳を積み、神官としての資質を高めていた。
だが、本人は治癒魔法や補助魔法に全く興味はなく、召喚魔法に興味があった。
ある日、大神殿で召喚魔法を秘密裏に練習していた所、たまたま成功してしまい魔物を呼び出してしまう。
それを見ていた母が魔物をメイスで撲殺し、ネルココを家から追い出したのだ。
――このバカ娘! 大神官の娘が魔物を呼び出すとは何事!
と母に叱責されたのは、大人しく自己主張の少ないネルココにとってはとても嫌な思い出となっている。
この様な経緯から【家を追い出された3人衆】はたまたま同じタイミングで家を追い出され、酒場で巡り合ったのである。
まさにボーナスステージのような酒場だったと、後に3人はこの日の事を語る。
しかし、初心者3人が集まった所で、それは初心者の吹き溜まりでしかない。そこに中級者や上級者が加わる事で物凄い追い風となる。
だが、3人はまだ駆け出しの冒険者で大したスキルがない。空前の冒険者ブームと言っても翳りが見え始めた昨今では、初心者冒険者の存在自体珍しく、珍しいだけで需要はないに等しい。
酒場に来た所でレベル1の彼らに、スカウトの声がかかる事はない。
だからこそ、あの奇抜な恰好をしてはいるが、腕の立ちそうな【おばさん】の力が必要なのだ。
☆
カウンターで【トロピカル・アマリーナ・スライム風】をおちょぼ口で飲みながら、ヤッチ・マータは思案していた。
先ほど声をかけてきた男はレベル50の戦士だった。丁度魔法使いがパーティーを脱退した様でスカウトされたのだ。
男はヤッチに向って
「今が冒険の絶頂期☆ レベル50になってから更に冒険が楽しくなってきたんだ☆ おれらとヒャッハーしないかい?」
と、やたらキラキラした目で声をかけてきたのだ。確かに、レベル50から冒険が楽しくなるのをヤッチは知ってはいる。
ある程度鍛錬を積んでモンスターの対処方法を学び、臨機応変に戦闘が楽しめるようになるのが、丁度レベル50ぐらいだったとヤッチは思い出す。
だが、ヤッチは知っている。レベル50にもなれば近接戦向きの職業だけでも、大体のクエストに十分適応可能だ。
後方支援職を求めるのは単に敵からの攻撃を最小限に抑えて、前衛が楽をしたい思いがあるからなのだと一人納得してしまう。また、ヒャッハーという軽いノリがヤッチは好きではない。
そもそも、ヤッチが酒場に来た理由は、低レベルの初心者冒険者と出会う為である。
低レベルのまだ何も知らない無垢な初心者パーティーに潜り込み、ドジッ娘魔法使いとして活動したいのである。
まだ若かりし頃のヤッチが、年上のお兄さんお姉さん冒険者に囲まれて鍛錬を積んだ日々を取り戻したい、もう一度そんな青春を謳歌してみたいのだ。
それが今のヤッチの一番の望みだ。
今日は収穫なしか、諦めて帰ろうかと【トロピカル・アマリーナ・スライム風】を飲み干し、立ち上がった所で声をかけられた。
「あ、あの、よ、よよ、良かったら、ぼ、ぼ、ぼぼ、僕らと、冒険、し、しませ、んか?」
その息も絶え絶えな物言いに、ヤッチは本気度を感じとる。額には大量の汗が浮かんでいた。
ヤッチは、男の冒険者カードをチラっと確認する。レベル1の表記を確認すると男に気づかれない様に、ニヤっと唇を歪める。
まだ若そうな男が差し出した手を、ヤッチは優しく握り返していた。
湿った青年の手の平の汗がじんわりとヤッチの手に絡む。驚いた表情の男の汗がポタポタと床に落ちて、酒場の床を濡らす。
「お兄ちゃん。ヤッチで良かったらよろしくッチ」
と、ヤッチはほほ笑んで答えたのだった。
この瞬間をもって、新人冒険者と、元Sランク魔法使いというアンバランスパーティーが誕生したのであった。
仲間や出会いを求めて、経験豊富なベテラン冒険者から低レベルな新人冒険者まで、様々な人種・年齢・ジョブの冒険者が集まる。
ヤッチが酒場に足を踏み入れると、賑やかだった酒場内がわざとらしく静まり返る。酒場内の冒険者達は皆、一様に目を擦り自分が見ている対象物が幻覚ではないかと自問自答する。
酒場の常連でありベテラン冒険者である、盗人のアルムドが眼帯越しの目を細め、ヤッチを見やる。ニヤッと薄ら笑いを浮かべ、わざと聞こえる大きな声で
「おいおい、待ってくれよその恰好冗談だよな? まさかと思うが、20年以上前に流行った獣耳ローブじゃねぇよな、クッ、ププッ」
それから笑いを堪えられなくなったのか、ゲヒャゲヒャと下卑た笑い声を上げる。しかしヤッチは動じずに
「そうッチよ。可愛いッチ?」
と、ニッコリ答える。しかし、ヤッチが少女の頃に流行っていた語尾に『ッチ』を付ける喋り方が男にはツボだった様子で、口に含んだ麦酒を盛大に吹き出すと
「ブッ、ギャハハハッ、マジかよ、あんたそんな可愛い獣耳ローブ装備する年……」
シュンッ、と音速の速さで男が姿を消す。その姿を見ていた取り巻きの冒険者達の顔に動揺が浮かぶ。
一同、ヤバい奴が来たなというのを直感的に悟る。危険なモンスターと対峙した際に相手の力量が自分より上か下か、瞬時に判断しなければいけないのが冒険者だ。
それが上手く出来ない冒険者は大概冒険の途中で命を落とす。取り巻きの冒険者達は、自分達との力量の差を一瞬で読み取り、抗えない力をヤッチから感じ取った。
「あっれー、どこにいなくなったッチかなー。まぁいいッチな」
ヤッチは意に介さず、酒場のカウンター席に腰を掛ける。
「マスター、トロピカル・アマリーナ・スライム風を一杯欲しいッチ」
ヤッチの注文に、冷や汗を浮かべた店員は苦笑して頷いたのであった。
☆
「見たか今の」
安そうなレプリカのプレートアーマを身に着けた赤髪の男が、まだあどけなさが残る顔を困惑させて、同じ席に座っている女冒険者達に声をかける。
「消えたわね。実際には、消されたっていう表現の方がしっくりくるかしらね」
女は険しい表情で答える。キリっとした目元には気の強さを感じる。頭に巻いたバンダナからはみ出した銀髪が酒場の明かりを反射してきらっと光る。腰元には由緒正しき紋章が刻まれた短剣を携えていて、季節感漂うボア付きのショートブーツを履いている。
「魔法なんでしょうか、今のは……。でも、なんだか凄かったですね」
真っ黒いローブを頭まですっぽりと被り、ドクロのアクセサリーを首から下げた女が、見た目にそぐわない声で柔らかに答える。
ローブから覗くクリっとした瞳が不安そうに泳いでいる。女の装備品と見られる机に立てかけられたロッドの先端には、高貴な宝石が埋め込まれている。
「でも、ウチらにとってはチャンスじゃない。そう思わないレイブン」
レイブン・クロウは静かに頷く。特に働きもせず、目標もなく、ぐうたらニート生活をしていた為、実家を追い出された身のレイブンは生活の為に冒険者になった。
冒険者の【いろは】もロクに知らず、ソロでギルドの依頼を受けてみたものの、武器もなく、尚且つ根性のないレイブンにはポーション用の薬草採取依頼すら満足にこなせないのが現状だった。
見るに見兼ねたギルド受付嬢からもらった、中古レプリカのプレートアーマーだけが唯一の所持品になる。
「でもよ、そうは言っても…例えば、アーシャだったらどうやって声をかけるよ。ほら、俺ら全員初心者だし……」
「だから、あんたは根性なしなのよ」
呆れたようにアーシャが苦笑する。アーシャの実家は有名な盗賊一家だ。幼い頃から罠解除や、盗みのスキルを徹底的に叩きこまれ、シーフとしての英才教育を受けてきた。
盗みは王道と豪語する父の元で育った為、手癖が悪く、男ばかりの兄弟の中で育った為口調が荒い。ある日ギャンブルで使う金欲しさに、母親の大切にしていた効果なアクセサリーを道具屋に売り払って換金した事が母親にバレ、激高した母親によって家を追い出されてしまった。
「ちっ、どうせ俺は根性なしですよ」
レイブンが唇を尖らせる。勝ち誇った顔のアーシャはもう一人の新米冒険者である黒ローブの女に声をかける。
「ねぇ、ネルココはどう思う? うちと同じ考えだよね?」
うーん、と言葉に詰まったネルココは控えめな声で。
「ごめんなさい、どっちが正しいか解らないです……」
と、申し訳なさそうに答える。その答えに二人は苦笑する。
ネルココは魔女の様な見た目をしているが、大神官を父に持つアモス家の三女だ。大神官である父の巡礼に同行しては徳を積み、神官としての資質を高めていた。
だが、本人は治癒魔法や補助魔法に全く興味はなく、召喚魔法に興味があった。
ある日、大神殿で召喚魔法を秘密裏に練習していた所、たまたま成功してしまい魔物を呼び出してしまう。
それを見ていた母が魔物をメイスで撲殺し、ネルココを家から追い出したのだ。
――このバカ娘! 大神官の娘が魔物を呼び出すとは何事!
と母に叱責されたのは、大人しく自己主張の少ないネルココにとってはとても嫌な思い出となっている。
この様な経緯から【家を追い出された3人衆】はたまたま同じタイミングで家を追い出され、酒場で巡り合ったのである。
まさにボーナスステージのような酒場だったと、後に3人はこの日の事を語る。
しかし、初心者3人が集まった所で、それは初心者の吹き溜まりでしかない。そこに中級者や上級者が加わる事で物凄い追い風となる。
だが、3人はまだ駆け出しの冒険者で大したスキルがない。空前の冒険者ブームと言っても翳りが見え始めた昨今では、初心者冒険者の存在自体珍しく、珍しいだけで需要はないに等しい。
酒場に来た所でレベル1の彼らに、スカウトの声がかかる事はない。
だからこそ、あの奇抜な恰好をしてはいるが、腕の立ちそうな【おばさん】の力が必要なのだ。
☆
カウンターで【トロピカル・アマリーナ・スライム風】をおちょぼ口で飲みながら、ヤッチ・マータは思案していた。
先ほど声をかけてきた男はレベル50の戦士だった。丁度魔法使いがパーティーを脱退した様でスカウトされたのだ。
男はヤッチに向って
「今が冒険の絶頂期☆ レベル50になってから更に冒険が楽しくなってきたんだ☆ おれらとヒャッハーしないかい?」
と、やたらキラキラした目で声をかけてきたのだ。確かに、レベル50から冒険が楽しくなるのをヤッチは知ってはいる。
ある程度鍛錬を積んでモンスターの対処方法を学び、臨機応変に戦闘が楽しめるようになるのが、丁度レベル50ぐらいだったとヤッチは思い出す。
だが、ヤッチは知っている。レベル50にもなれば近接戦向きの職業だけでも、大体のクエストに十分適応可能だ。
後方支援職を求めるのは単に敵からの攻撃を最小限に抑えて、前衛が楽をしたい思いがあるからなのだと一人納得してしまう。また、ヒャッハーという軽いノリがヤッチは好きではない。
そもそも、ヤッチが酒場に来た理由は、低レベルの初心者冒険者と出会う為である。
低レベルのまだ何も知らない無垢な初心者パーティーに潜り込み、ドジッ娘魔法使いとして活動したいのである。
まだ若かりし頃のヤッチが、年上のお兄さんお姉さん冒険者に囲まれて鍛錬を積んだ日々を取り戻したい、もう一度そんな青春を謳歌してみたいのだ。
それが今のヤッチの一番の望みだ。
今日は収穫なしか、諦めて帰ろうかと【トロピカル・アマリーナ・スライム風】を飲み干し、立ち上がった所で声をかけられた。
「あ、あの、よ、よよ、良かったら、ぼ、ぼ、ぼぼ、僕らと、冒険、し、しませ、んか?」
その息も絶え絶えな物言いに、ヤッチは本気度を感じとる。額には大量の汗が浮かんでいた。
ヤッチは、男の冒険者カードをチラっと確認する。レベル1の表記を確認すると男に気づかれない様に、ニヤっと唇を歪める。
まだ若そうな男が差し出した手を、ヤッチは優しく握り返していた。
湿った青年の手の平の汗がじんわりとヤッチの手に絡む。驚いた表情の男の汗がポタポタと床に落ちて、酒場の床を濡らす。
「お兄ちゃん。ヤッチで良かったらよろしくッチ」
と、ヤッチはほほ笑んで答えたのだった。
この瞬間をもって、新人冒険者と、元Sランク魔法使いというアンバランスパーティーが誕生したのであった。
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