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「お兄さん、帰ったよ」
「早く帰ればいいんだ」
「もう……素直じゃないなぁ。来てくれてありがとうって笑ってあげればいいのに」
「……だって、そんなこと言ったらずっとここに居るんだもん」
「良いじゃない。居てもらえば」
「だって……着替えも、ケーキも…家のことも全部お兄ちゃんがやってる」
「家の事やって疲れてるのに、ありがとうって言えばいいのよ」
「そんなこと言ったら、毎日来る」
「……でも、好きじゃなかったら怒ったりされたら普通は来ないわよ」
「……嘘。お兄ちゃんがここに来るのは家族のギムだから。桃の為じゃない」
「もう。この兄妹はほんと素直じゃないんだから」
「ううううるさい!」
「桃と遊んでって言えばいいのにー」
「うるさいうるさい! だって、外にも出られないのに!」
「外に出なくたって、遊べるわ。明日は私も居るし、またお兄さんきっと来るわ。私が頼んであげるから」
「お兄ちゃんだって本当は友達と遊びたいはずなのに」
「そうね。でも、それで桃ちゃんが引け目を感じることは無いのよ」
「……どうして?」
「だって家族なんだから。それが家族で、兄妹よ。甘えればいいのよ」
「…………良いのかな」
「もちろん。明日、挑戦しよう。大丈夫よ、きっと。お兄さんと仲直り、出来るわ」
「……うん」
「早く帰ればいいんだ」
「もう……素直じゃないなぁ。来てくれてありがとうって笑ってあげればいいのに」
「……だって、そんなこと言ったらずっとここに居るんだもん」
「良いじゃない。居てもらえば」
「だって……着替えも、ケーキも…家のことも全部お兄ちゃんがやってる」
「家の事やって疲れてるのに、ありがとうって言えばいいのよ」
「そんなこと言ったら、毎日来る」
「……でも、好きじゃなかったら怒ったりされたら普通は来ないわよ」
「……嘘。お兄ちゃんがここに来るのは家族のギムだから。桃の為じゃない」
「もう。この兄妹はほんと素直じゃないんだから」
「ううううるさい!」
「桃と遊んでって言えばいいのにー」
「うるさいうるさい! だって、外にも出られないのに!」
「外に出なくたって、遊べるわ。明日は私も居るし、またお兄さんきっと来るわ。私が頼んであげるから」
「お兄ちゃんだって本当は友達と遊びたいはずなのに」
「そうね。でも、それで桃ちゃんが引け目を感じることは無いのよ」
「……どうして?」
「だって家族なんだから。それが家族で、兄妹よ。甘えればいいのよ」
「…………良いのかな」
「もちろん。明日、挑戦しよう。大丈夫よ、きっと。お兄さんと仲直り、出来るわ」
「……うん」
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