真夜中の柑橘系

艾凪 來

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それぞれの

トラブル?

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海とかプールとか夏祭りとかによく現れる馬鹿な人達。ナンパ。
大体年頃の女の子が1人で海に来るわけが無かろう。流れで数人の女の子と話したい口実だよ

「ボク、彼氏と来てるから。それじゃ」

安定だ。嘘じゃないけど。相手は大体女子になら強気で迎えるというタイプの奴だ、彼氏と聞けば引くだろう。と思った

「なーに?お姉さん彼氏持ちなの~?たまには遊んだ方がいいって~ね?」

強引に手を引いてくる。あ、まってそっちの腕は…

「うわ、何この腕の跡、、リスカ?うわまじかよ~気持ち悪ぃな~」

腕を後ろに回したがやっぱり遅かった。そりゃ人から見たら気持ち悪いんだろう。だったらさっさとどっかに行ってよ。

「あっ、でもそれってもしかして彼氏のせいとか?お姉さんそんなのするっぽい人じゃ無いっぽいじゃん?俺達と遊ばない?お友達呼んでさ~」

ほんとに頭の中にお花畑でもあるのではないだろうか。それにさり気なく私じゃなくて友達をご所望とは、、

「あの、迷惑なんで」
ムスッとして行こうとすると、急に口調を変えて、今度は別の腕を掴んできた

「勘違いすんじゃねぇよ自殺女。お前みたいな気持ち悪いの相手にする訳ないだろ。ただ俺達は思春期真盛りの青年な訳じゃん?水着のお姉さん達見てたら、、ね?」

まさか。と思って急に足に力が入らなくなった。こいつら…本気なの?

「腕だけ隠しゃいい女だからな。彼氏に見つかる前に大人しくついてきてくれない?」

「嫌だから、離して!」

あぁもう!こんな時にあいつは何をしてるのよ!いっつも肝心な時にいないんだからさ!

「はいはい。暴れないでねー」
「離して!離して!」

周りの人も見て見ぬふりか、、と思ったら周りには沢山の男の人がいて、私は完全に埋もれていた。

「あ、やっと気がついた?鈍いよねー」

もうこれは助からない。諦めて従った方が多少は無事で居られるのだろうか、、

「お、素直になった?なら一緒に……」

「すいませんが、柚紀に何してるんですか?」

そこにいたのは深弥だった。

「遅いわ!」

不安から解放された嬉しさと、今まで何してたって言う怒りが同時に溢れてきた

「ごめんごめん。見渡してもいなかったから、人混みに埋もれてるんじゃないかなーって思ったらここにいたから、さ。行こっか柚紀。」

「おいおいおいおい。何何?彼氏さん?それは失礼しましたね。お宅の彼女さん死のうとするくらいほっとかれてると思ったから俺達が遊んでやろうとしただけなんですけど?」

「そうですか。あいにく貴方達のような方は必要無いです。お引き取り願います。」

よくある誹謗中傷みたいな言葉を1人1つくらい残して消えてった。

「大丈夫だった?危なかったね」
「もう遅いよ。あんなんに取られたら恥じたよ恥。」

これはアイスでも奢って貰うのは確実だ。
ボクはよくある恋愛漫画のように深弥の腕に抱きつく。深弥は赤面してる。面白い

「さ、行こっか深弥」
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