12 / 78
12,魔法の使い道
しおりを挟む
あっという間に夏は過ぎてお兄様達は学園へ戻る。
ルークお兄様にはまたすぐに会えるけど、フィルお兄様とクリスお兄様に次に会えるのは一年後だ。
屋敷には私とお父様二人に戻ってしまった。
使用人だけは沢山いるけど。
お父様は仕事で忙しく、一緒にご飯を食べられない事も多い。それどころか帰って来ないことも多い。
そんな時は、ぽっかり穴が開いたように感じてしまう。夜はいつも遮音結界を張り、ピアノを弾くようになった。ピアノを弾いている時は寂しさを忘れられる。
しかしたまに休みをとってくれては存分に甘やかしてくれる、そんな生活に満足していた。
ある日、ルークお兄様が客人を連れて帰ってきた。その客人こそ、マガン領を治めている叔父、アレックス・マガン侯爵その人だ。
叔父様とは初対面だったが、優しそうな雰囲気ながらもなかなかのやり手らしい。
この日は、私の提案した向日葵事業?を詳しく聞きたいということだった。
向日葵畑の観光地化、そして種子収穫のやり方、オイルの作り方を細かくレクチャーした。
そして3日後、ルークお兄様と叔父様は向日葵の種子を少しだけ持って帰ってきた。試しに少し収穫したもののようだ。
「これで良いかな?」
「はい、十分に水分も飛んでいますし、大丈夫だと思います」
そう言いながらも念のため風魔法で完全に水分をとる。種子を清潔な布に入れてしっかりと縛り、容器に入れる。そして圧縮の魔法をかけると、そこから少しずつ黄金色のオイルが抽出される。
「すごい、本当にできたな!これが向日葵オイルなのか?」
「魔法とは、そのように使うものなのだろうか……?」
感動しているルークお兄様と、感心しながらも戸惑いを隠せていない叔父様。魔法はこう使うに決まっているじゃない?
「はい。料理に使ってもよし、化粧品に使ってもよしの優れものです」
「問題はどうやって量産するか…だな」
それからは叔父様とルークお兄様は真剣に話し合っていたので、もう私の出る幕は終わりだと感じ、部屋を退出した。
その年は魔法等を用いて力業でなんとかしたようだったが、翌年以降を見据えて魔道具の作成を始めた、という話を聞いた。
その話を聞いて安心して、私は今自分のやるべきことに意識を向けた。
◆
静かに流れる時の中、私は10歳になっていた。
その日いつものようにシドに魔法の授業を受けていると、お休み中のお父様が練習風景を見ていて、ふと聞いてきた。
「エリィ、実践をしてみたい?」
思いがけない言葉に驚くがこれに関しては即答だ。
以前グリッドマウンテンで人の気配を察知してから、私は一人で外へは出ていない。
「はい!実践してみたいです!!安全な場所があれば是非お願いします!」
食い気味に言うと、お父様とシドに苦笑いされてしまった。
「では少し実践できる場所へ行ってみようか。シド殿、いい場所はあるかな?」
「えぇ、もちろんです」
と打ち合わせをしていたかのようにシドは答える。
「では私に触れていて下さい」
そして私達はシドの転移魔法によって、見知らぬ山岳地帯へ降り立ったのだった。
「ここは…?」
「実家の領地で、私が以前使っていた練習場所です」
目の前に連なる山々はそれぞれに異なる表情を見せている。
今までに見たことのない風景を目に焼き付けるように、じっと見ていた。
「これからはここで授業を行います」
「本当に?!」
「ここならば強い敵の気配もないし、練習には良いかもしれないな。だが、くれぐれも気をつけるんだよ。シド殿、エリィに危険が及ぶようならすぐに戻ってきてほしい」
どうやら事前にお父様とシドの間で話がついているようだった。本当に安全かお父様が確認してからだったのだろう。
こうして、その山岳地帯での授業が始まったのだった。
ここにいる間は常に防御結界を張ることは、絶対条件だ。
そして今まで使えるようになった魔法を総動員して、魔物の弱点を見定めてから一番有効と思われる攻撃をする、というのが最初の課題。
これは鑑定魔法を使えば済むので簡単にクリアできる。
あとは初級魔法に魔力を込めて一撃で仕留めること。相手の強さからどれだけの魔力を込めるかの判断力が必要となる。それに慣れてきたら中級魔法でも同様のことを行う。
魔石を沢山持つために、と新たにアイテムボックスという魔法も教えてもらった。
ほとんどの魔物は息がなくなった瞬間に魔石になるが、高位の魔物は時間をかけて魔石化することもあるようだ。まぁそんな強い魔物と戦うつもりはないけれど。
このアイテムボックスはとても便利だ。
この中では時間が止まっているので、植物を入れても枯れることはなくそのままの姿を保っている。
生きたもの、例えば生きたまま魔物を入れることはできないが、それ以外ならなんでも入る。
もっと早く教えてほしかったよ。
いつも時間ギリギリまでしかここに居ることができないが、偶に時間を過ぎても私と一緒に空を飛び植物を採ってくれることも多くなった。
この山岳地帯には様々な植物が生えている。その中でもローズマリーとカモミール、そしてアロエを見つけることができたのは僥倖だった。
ハンドクリームを作るのには欠かせないから屋敷に持ち帰ってじっくり育てることにしよう。
植物を採取する私の姿を見てシドが何気なく、その植物を育ててどうするのか聞いてきた。
「植物からクリームや化粧水を作るの。楽しそうでしょ?」
そう言うと驚いたような顔になる。
「えっと、お嬢は魔術師になりたいんですよね?」
何を言っているんだろう?そんな事言った記憶はないんだけどな。魔術師は別に目指してない、と言うと心底驚いていたようだった。
何をそんなに驚いているのかしら?と思っていると、
「でも魔法めちゃくちゃ頑張ってるじゃないですか」
あぁ。そういうことか。
「だって魔法が使えるようになるの、とっても楽しいじゃない?」
シドはその私の言葉に衝撃を受けたように固まってしまった。
「魔法が使えるようになってから毎日が楽しいし、シドとの授業が楽しいから」
と言うと、照れたようにはにかむシドの姿を見ることができたのは新鮮だった。
その日食事の席でもお父様にも同じ事を聞かれ、魔術師になりたくて頑張っているわけではないことを説明した。いろいろと逸れていたが、私の目的はハンドクリームを作ることなのである。
魔法を習い始めたきっかけは自分や誰かを守るため。本当に危機が訪れた時に誰かの助けとなるためなのだ。
ルークお兄様にはまたすぐに会えるけど、フィルお兄様とクリスお兄様に次に会えるのは一年後だ。
屋敷には私とお父様二人に戻ってしまった。
使用人だけは沢山いるけど。
お父様は仕事で忙しく、一緒にご飯を食べられない事も多い。それどころか帰って来ないことも多い。
そんな時は、ぽっかり穴が開いたように感じてしまう。夜はいつも遮音結界を張り、ピアノを弾くようになった。ピアノを弾いている時は寂しさを忘れられる。
しかしたまに休みをとってくれては存分に甘やかしてくれる、そんな生活に満足していた。
ある日、ルークお兄様が客人を連れて帰ってきた。その客人こそ、マガン領を治めている叔父、アレックス・マガン侯爵その人だ。
叔父様とは初対面だったが、優しそうな雰囲気ながらもなかなかのやり手らしい。
この日は、私の提案した向日葵事業?を詳しく聞きたいということだった。
向日葵畑の観光地化、そして種子収穫のやり方、オイルの作り方を細かくレクチャーした。
そして3日後、ルークお兄様と叔父様は向日葵の種子を少しだけ持って帰ってきた。試しに少し収穫したもののようだ。
「これで良いかな?」
「はい、十分に水分も飛んでいますし、大丈夫だと思います」
そう言いながらも念のため風魔法で完全に水分をとる。種子を清潔な布に入れてしっかりと縛り、容器に入れる。そして圧縮の魔法をかけると、そこから少しずつ黄金色のオイルが抽出される。
「すごい、本当にできたな!これが向日葵オイルなのか?」
「魔法とは、そのように使うものなのだろうか……?」
感動しているルークお兄様と、感心しながらも戸惑いを隠せていない叔父様。魔法はこう使うに決まっているじゃない?
「はい。料理に使ってもよし、化粧品に使ってもよしの優れものです」
「問題はどうやって量産するか…だな」
それからは叔父様とルークお兄様は真剣に話し合っていたので、もう私の出る幕は終わりだと感じ、部屋を退出した。
その年は魔法等を用いて力業でなんとかしたようだったが、翌年以降を見据えて魔道具の作成を始めた、という話を聞いた。
その話を聞いて安心して、私は今自分のやるべきことに意識を向けた。
◆
静かに流れる時の中、私は10歳になっていた。
その日いつものようにシドに魔法の授業を受けていると、お休み中のお父様が練習風景を見ていて、ふと聞いてきた。
「エリィ、実践をしてみたい?」
思いがけない言葉に驚くがこれに関しては即答だ。
以前グリッドマウンテンで人の気配を察知してから、私は一人で外へは出ていない。
「はい!実践してみたいです!!安全な場所があれば是非お願いします!」
食い気味に言うと、お父様とシドに苦笑いされてしまった。
「では少し実践できる場所へ行ってみようか。シド殿、いい場所はあるかな?」
「えぇ、もちろんです」
と打ち合わせをしていたかのようにシドは答える。
「では私に触れていて下さい」
そして私達はシドの転移魔法によって、見知らぬ山岳地帯へ降り立ったのだった。
「ここは…?」
「実家の領地で、私が以前使っていた練習場所です」
目の前に連なる山々はそれぞれに異なる表情を見せている。
今までに見たことのない風景を目に焼き付けるように、じっと見ていた。
「これからはここで授業を行います」
「本当に?!」
「ここならば強い敵の気配もないし、練習には良いかもしれないな。だが、くれぐれも気をつけるんだよ。シド殿、エリィに危険が及ぶようならすぐに戻ってきてほしい」
どうやら事前にお父様とシドの間で話がついているようだった。本当に安全かお父様が確認してからだったのだろう。
こうして、その山岳地帯での授業が始まったのだった。
ここにいる間は常に防御結界を張ることは、絶対条件だ。
そして今まで使えるようになった魔法を総動員して、魔物の弱点を見定めてから一番有効と思われる攻撃をする、というのが最初の課題。
これは鑑定魔法を使えば済むので簡単にクリアできる。
あとは初級魔法に魔力を込めて一撃で仕留めること。相手の強さからどれだけの魔力を込めるかの判断力が必要となる。それに慣れてきたら中級魔法でも同様のことを行う。
魔石を沢山持つために、と新たにアイテムボックスという魔法も教えてもらった。
ほとんどの魔物は息がなくなった瞬間に魔石になるが、高位の魔物は時間をかけて魔石化することもあるようだ。まぁそんな強い魔物と戦うつもりはないけれど。
このアイテムボックスはとても便利だ。
この中では時間が止まっているので、植物を入れても枯れることはなくそのままの姿を保っている。
生きたもの、例えば生きたまま魔物を入れることはできないが、それ以外ならなんでも入る。
もっと早く教えてほしかったよ。
いつも時間ギリギリまでしかここに居ることができないが、偶に時間を過ぎても私と一緒に空を飛び植物を採ってくれることも多くなった。
この山岳地帯には様々な植物が生えている。その中でもローズマリーとカモミール、そしてアロエを見つけることができたのは僥倖だった。
ハンドクリームを作るのには欠かせないから屋敷に持ち帰ってじっくり育てることにしよう。
植物を採取する私の姿を見てシドが何気なく、その植物を育ててどうするのか聞いてきた。
「植物からクリームや化粧水を作るの。楽しそうでしょ?」
そう言うと驚いたような顔になる。
「えっと、お嬢は魔術師になりたいんですよね?」
何を言っているんだろう?そんな事言った記憶はないんだけどな。魔術師は別に目指してない、と言うと心底驚いていたようだった。
何をそんなに驚いているのかしら?と思っていると、
「でも魔法めちゃくちゃ頑張ってるじゃないですか」
あぁ。そういうことか。
「だって魔法が使えるようになるの、とっても楽しいじゃない?」
シドはその私の言葉に衝撃を受けたように固まってしまった。
「魔法が使えるようになってから毎日が楽しいし、シドとの授業が楽しいから」
と言うと、照れたようにはにかむシドの姿を見ることができたのは新鮮だった。
その日食事の席でもお父様にも同じ事を聞かれ、魔術師になりたくて頑張っているわけではないことを説明した。いろいろと逸れていたが、私の目的はハンドクリームを作ることなのである。
魔法を習い始めたきっかけは自分や誰かを守るため。本当に危機が訪れた時に誰かの助けとなるためなのだ。
110
お気に入りに追加
320
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる