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64,騎士は見た
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お嬢様は最近あまり元気がなかった。
学園で何かあったのかとは思うが、私はそういう相談をされたことがない。というよりも、お嬢様は誰にも相談されない。一人で抱え込む癖があるようだ。よく考え込んでいるのを見る。
その姿を見るたびに力になりたい、と思う。
学園の夏休みに入る前には体調を崩されて、そのまま休みを迎えられた。
体調の優れないまま母君の式典で弾き語りをしたその曲は、曲の完成に立ち会ったあの曲だった。
その曲合わせて歌われた歌はとても切なく、柄にもなく涙が流れた。
その時のお嬢様は、儚く今にも消えてしまいそうなお姿だった。
それでも気丈に振る舞うお嬢様は立派すぎる。ちゃんとしようとしすぎているように思う。もう少し肩の力を抜いてもよいのに。
そのすぐ後に私達はカームリーヒルへ出発した。カームリーヒル自体の治安は悪くないが、道中は危険が伴う。私を含め4人という少数精鋭で護衛を務めることになった。
いくらお嬢様が魔法が使えるからとはいってもさすがに少ないのではないかと思う。
◆
カームリーヒルまでの道のりは遠かったが、魔物や野盗等に襲われることもなく無事に着くことができた。
着いて早々お嬢様は街を散策するようだ。
陰ながら護衛をしていると、なんと冒険者ギルドの中へ入っていくではないか。
暫くして冒険者ギルドから出てきたお嬢様はさっきより元気なように見える。
翌朝早くから冒険者ギルドへ向かうお嬢様。どんな依頼を受けたのか興味があったが、どうやら薬草採取の依頼を受けたようだ。幸い森の中は隠れる所が沢山あるので至近距離でも気付かれることはないだろう。
念の為隠密を使っているし。
暫く様子を見ていると、森の中を歩き出した。お嬢様がこんなところを一人で歩くなんて考えられない。魔物もいるというのに危険すぎる。
周りの気配に注意していると、お嬢様を見失ってしまった。
どこへ行ったのだ?!こんなところで迷子になったらどうなってしまうのか。
日が暮れるまで必死に探すが全く見つからない。
もしかしたらもう帰っているのかもしれないと思い、戻ってみると何事もなかったかのように帰ってきていたようだ。
一体いつの間に帰ってきたのだろう。
明日は絶対に見失わないようにしなくては。
翌日、街から出たお嬢様を見失わないよう護衛する。
昨日と同じ森の方向へ向かっていく。辺りを見回し危険が及ばないか確認していると、またしても見失ってしまった。
一体なぜ?!焦る気持ちの方が大きい。自分が見ていない内に怪我でもしたら大変だ。
青くなりながらお嬢様を探すが見当たらない。
気配を感知できない。つまりもうここにはいないのだ。一体お嬢様はどこに行ってしまわれたのだ……?
仕方なく王都の入口で待つことにした。
ここならば待っていればいずれ来るだろう。
日が高くなってきた頃お嬢様は戻ってきた。その表情は先日までと比べると嘘のように生き生きとしていた。
いや本当に何があったのだ??
冒険者ギルドに入ったお嬢様は他の冒険者と共に出てきて、街の食堂で食事をしている。
私もついでに食事をするが、なかなか美味しい。
冒険者と別れたお嬢様は街を散策し別荘へと戻った。
湯浴みをされた後はメイドたちとハーブの蒸留をしているようだ。遠くから見ているがとても楽しそうだ。メイドとは仲が良いようでなによりだ。
翌日もまた朝一で出掛けたお嬢様は街の外へ出て、森へ向かう。今日こそは見失わないようにと常にお嬢様の気配を感知しておく。
森にお嬢様が入った時、突然お嬢様の気配が消えた。急いで先程までいた場所に行くと、お嬢様は跡形もなくいなくなっていた。
私は混乱した。一体どういうことなんだ?
人が急に消えるなんてそんなことがあるのか?
お嬢様の魔法か?転移魔法はまだ使えないと言っていた。今までお嬢様の魔法は水魔法と氷魔法、風魔法しか見たことがない。魔法の訓練をするときはシド様とどこかへ転移してしまうからだ。
他にも魔法が使えるのだろうか?もしかしたら本当は転移魔法も使えるのだろうか?
別荘へ戻ってからメイドに聞いてみると、なんと飛翔魔法を使えるとの事だった。私が知っている以外にも様々な魔法を使えるとの事。
飛翔魔法を使っていたのか!いやでもまてよ。飛ぶところさえ見ていないんだが。
その後も毎回同じような場所でお嬢様の気配は消えてしまい、アンダルト団長にどう報告しようと頭を悩ませていた時、お嬢様が男を抱き抱えて別荘に戻ってこられた。
しかも空から!飛翔魔法!!
どうやら森で倒れているところを発見したらしい。
男は血だらけで怪我を追っているようだったので、執事が急ぎ手当てを施す。お嬢様はメイドと何か話をしているようだったが、顔色が少し悪い。
どこか体調が悪いのかと思い、失礼ながら鑑定魔法を使ってみる。以前にも使ってみた事はあるのだが、弾かれてしまったので、今回もダメ元で使ってみたのだ。
すると、今日は弾かれることはなかったが、そのほとんどが秘匿されており、見ることのできた魔力量は2万を超えていた。それにも関わらず残りの魔力量は10程しかない。
一体何があったというのだ?というか魔力量2万て何だ?!道理で弾かれていたわけだ。
この別荘で休ませるのかと思いきや、街の宿屋へ行くらしかったので内心を悟られないように声を掛けると、執事の代わりにお嬢様と街へ行くこととなった。
宿屋へ向かう途中お嬢様とよく一緒にいる冒険者に会い、宿屋ではなくその冒険者の処で男を休ませることになった。
そしてお嬢様はその冒険者の家に着くと、倒れてしまった。魔力量が尽きたのだと分かる。元々体力は少ないのだ。無理もない。
私はお嬢様を抱えて別荘へ戻った。
軽すぎる。羽のようだ。
その冒険者達と一緒にいる時、お嬢様はとても楽しそうだったのがとても印象的だった。
私はそのことに嫉妬していたのかもしれない。
◆
カームリーヒルでの滞在も最後となった日、お嬢様が弾き語りをされた。
今までにない曲調に、爽やかで前向きな歌詞。歌声は言わずもがな。感動で胸が張り裂けそうだった。
この出来事は、後にカームリーヒルは讃歌の女神の祝福を受けた街として有名になるのだがそれはまた別の話だ。
帰路の途中、気がついた時には野盗集団に囲まれていた。
決して油断をしていたわけではない。
護衛騎士が少ないから標的にされたのだろうか。
仲間の騎士の一人が毒矢にやられてしまった。
馬車には結界が張られているが、野党達を近づけるわけにはいかない。なんとかお嬢様をお守りしなくては。
野盗を蹴散らしているとお嬢様が馬車から出てきてしまった。なぜ…!
「危険です!!お戻り下さい!」
そう言う私達の声を聞くこともなく、お嬢様は消えた。…と思ったら今しがたお嬢様に向かって暴言を吐いた野盗が倒れ、次々と野盗が倒れていく。何だ?何が起こっている?
「上だ!」という盗賊の声に上を見上げるとお嬢様が空中に浮いているではないか。…飛翔魔法!!
手を前に掲げ、その先にいる野盗が次々と倒れていく。敵を全て無力化して地に戻られたお嬢様は、毒矢にやられた仲間を魔法で治してみせた。
さらに無力化した野盗を魔法で拘束し、小人化させて土魔法で作った箱にポイポイ入れていったのだ。
その時のお嬢様の表情は今までに見たことがない程、絶対零度の表情だった。
私は何を見ているのだろう。これは夢なのだろうか?
睡眠魔法で無力化させるのはわかる。拘束する魔法も百歩譲って理解できる。しかし小人化させるなんて、そんな魔法が簡単にできるのか?
30人はいたんだぞ?それを誰一人殺すことなく無力化させてみせたのだ。圧倒的な実力だった。殺そうと思えば皆殺しにもできたはずだ。
背筋が凍った。
魔力量だけが多いのかと思っていたが、これは少し魔法ができるレベルではない。王宮筆頭魔術師にもなれる実力だ。アンダルト団長はこの事を知っているのだろうか。
その後2回も野盗に襲われたが、お嬢様が同じように無力化させた。
魔物に遭遇した際には容赦なく氷漬けにしていく。
何でもない事のように。絶対零度の表情で。
守る立場の私達が守るべき立場のお嬢様に守られるとはなんと情けない。
王都近くで75人全ての野盗を全て元の姿に戻したお嬢様は、この事は内緒にしておいてほしい、手柄は全て私達騎士のものとしてほしいと言っているのを聞いて、このお嬢様は本当に何者なんだ?とそればかりを考えていた。
これだけ魔法を使っても以前のように倒れる素振りはまったくない。あの時、本当に何があったのだろうか。一体何を倒したのだ?
見た目はどこをどう見ても可憐なご令嬢なのに、内に秘める強さは私の比ではない、敵わないと感じたのだ。一体どんな日々を過ごしてきたのだろうか。
どれだけ鍛錬を積んだのだろう。
私はお嬢様の事を誤解していたのかもしれない。
学園で何かあったのかとは思うが、私はそういう相談をされたことがない。というよりも、お嬢様は誰にも相談されない。一人で抱え込む癖があるようだ。よく考え込んでいるのを見る。
その姿を見るたびに力になりたい、と思う。
学園の夏休みに入る前には体調を崩されて、そのまま休みを迎えられた。
体調の優れないまま母君の式典で弾き語りをしたその曲は、曲の完成に立ち会ったあの曲だった。
その曲合わせて歌われた歌はとても切なく、柄にもなく涙が流れた。
その時のお嬢様は、儚く今にも消えてしまいそうなお姿だった。
それでも気丈に振る舞うお嬢様は立派すぎる。ちゃんとしようとしすぎているように思う。もう少し肩の力を抜いてもよいのに。
そのすぐ後に私達はカームリーヒルへ出発した。カームリーヒル自体の治安は悪くないが、道中は危険が伴う。私を含め4人という少数精鋭で護衛を務めることになった。
いくらお嬢様が魔法が使えるからとはいってもさすがに少ないのではないかと思う。
◆
カームリーヒルまでの道のりは遠かったが、魔物や野盗等に襲われることもなく無事に着くことができた。
着いて早々お嬢様は街を散策するようだ。
陰ながら護衛をしていると、なんと冒険者ギルドの中へ入っていくではないか。
暫くして冒険者ギルドから出てきたお嬢様はさっきより元気なように見える。
翌朝早くから冒険者ギルドへ向かうお嬢様。どんな依頼を受けたのか興味があったが、どうやら薬草採取の依頼を受けたようだ。幸い森の中は隠れる所が沢山あるので至近距離でも気付かれることはないだろう。
念の為隠密を使っているし。
暫く様子を見ていると、森の中を歩き出した。お嬢様がこんなところを一人で歩くなんて考えられない。魔物もいるというのに危険すぎる。
周りの気配に注意していると、お嬢様を見失ってしまった。
どこへ行ったのだ?!こんなところで迷子になったらどうなってしまうのか。
日が暮れるまで必死に探すが全く見つからない。
もしかしたらもう帰っているのかもしれないと思い、戻ってみると何事もなかったかのように帰ってきていたようだ。
一体いつの間に帰ってきたのだろう。
明日は絶対に見失わないようにしなくては。
翌日、街から出たお嬢様を見失わないよう護衛する。
昨日と同じ森の方向へ向かっていく。辺りを見回し危険が及ばないか確認していると、またしても見失ってしまった。
一体なぜ?!焦る気持ちの方が大きい。自分が見ていない内に怪我でもしたら大変だ。
青くなりながらお嬢様を探すが見当たらない。
気配を感知できない。つまりもうここにはいないのだ。一体お嬢様はどこに行ってしまわれたのだ……?
仕方なく王都の入口で待つことにした。
ここならば待っていればいずれ来るだろう。
日が高くなってきた頃お嬢様は戻ってきた。その表情は先日までと比べると嘘のように生き生きとしていた。
いや本当に何があったのだ??
冒険者ギルドに入ったお嬢様は他の冒険者と共に出てきて、街の食堂で食事をしている。
私もついでに食事をするが、なかなか美味しい。
冒険者と別れたお嬢様は街を散策し別荘へと戻った。
湯浴みをされた後はメイドたちとハーブの蒸留をしているようだ。遠くから見ているがとても楽しそうだ。メイドとは仲が良いようでなによりだ。
翌日もまた朝一で出掛けたお嬢様は街の外へ出て、森へ向かう。今日こそは見失わないようにと常にお嬢様の気配を感知しておく。
森にお嬢様が入った時、突然お嬢様の気配が消えた。急いで先程までいた場所に行くと、お嬢様は跡形もなくいなくなっていた。
私は混乱した。一体どういうことなんだ?
人が急に消えるなんてそんなことがあるのか?
お嬢様の魔法か?転移魔法はまだ使えないと言っていた。今までお嬢様の魔法は水魔法と氷魔法、風魔法しか見たことがない。魔法の訓練をするときはシド様とどこかへ転移してしまうからだ。
他にも魔法が使えるのだろうか?もしかしたら本当は転移魔法も使えるのだろうか?
別荘へ戻ってからメイドに聞いてみると、なんと飛翔魔法を使えるとの事だった。私が知っている以外にも様々な魔法を使えるとの事。
飛翔魔法を使っていたのか!いやでもまてよ。飛ぶところさえ見ていないんだが。
その後も毎回同じような場所でお嬢様の気配は消えてしまい、アンダルト団長にどう報告しようと頭を悩ませていた時、お嬢様が男を抱き抱えて別荘に戻ってこられた。
しかも空から!飛翔魔法!!
どうやら森で倒れているところを発見したらしい。
男は血だらけで怪我を追っているようだったので、執事が急ぎ手当てを施す。お嬢様はメイドと何か話をしているようだったが、顔色が少し悪い。
どこか体調が悪いのかと思い、失礼ながら鑑定魔法を使ってみる。以前にも使ってみた事はあるのだが、弾かれてしまったので、今回もダメ元で使ってみたのだ。
すると、今日は弾かれることはなかったが、そのほとんどが秘匿されており、見ることのできた魔力量は2万を超えていた。それにも関わらず残りの魔力量は10程しかない。
一体何があったというのだ?というか魔力量2万て何だ?!道理で弾かれていたわけだ。
この別荘で休ませるのかと思いきや、街の宿屋へ行くらしかったので内心を悟られないように声を掛けると、執事の代わりにお嬢様と街へ行くこととなった。
宿屋へ向かう途中お嬢様とよく一緒にいる冒険者に会い、宿屋ではなくその冒険者の処で男を休ませることになった。
そしてお嬢様はその冒険者の家に着くと、倒れてしまった。魔力量が尽きたのだと分かる。元々体力は少ないのだ。無理もない。
私はお嬢様を抱えて別荘へ戻った。
軽すぎる。羽のようだ。
その冒険者達と一緒にいる時、お嬢様はとても楽しそうだったのがとても印象的だった。
私はそのことに嫉妬していたのかもしれない。
◆
カームリーヒルでの滞在も最後となった日、お嬢様が弾き語りをされた。
今までにない曲調に、爽やかで前向きな歌詞。歌声は言わずもがな。感動で胸が張り裂けそうだった。
この出来事は、後にカームリーヒルは讃歌の女神の祝福を受けた街として有名になるのだがそれはまた別の話だ。
帰路の途中、気がついた時には野盗集団に囲まれていた。
決して油断をしていたわけではない。
護衛騎士が少ないから標的にされたのだろうか。
仲間の騎士の一人が毒矢にやられてしまった。
馬車には結界が張られているが、野党達を近づけるわけにはいかない。なんとかお嬢様をお守りしなくては。
野盗を蹴散らしているとお嬢様が馬車から出てきてしまった。なぜ…!
「危険です!!お戻り下さい!」
そう言う私達の声を聞くこともなく、お嬢様は消えた。…と思ったら今しがたお嬢様に向かって暴言を吐いた野盗が倒れ、次々と野盗が倒れていく。何だ?何が起こっている?
「上だ!」という盗賊の声に上を見上げるとお嬢様が空中に浮いているではないか。…飛翔魔法!!
手を前に掲げ、その先にいる野盗が次々と倒れていく。敵を全て無力化して地に戻られたお嬢様は、毒矢にやられた仲間を魔法で治してみせた。
さらに無力化した野盗を魔法で拘束し、小人化させて土魔法で作った箱にポイポイ入れていったのだ。
その時のお嬢様の表情は今までに見たことがない程、絶対零度の表情だった。
私は何を見ているのだろう。これは夢なのだろうか?
睡眠魔法で無力化させるのはわかる。拘束する魔法も百歩譲って理解できる。しかし小人化させるなんて、そんな魔法が簡単にできるのか?
30人はいたんだぞ?それを誰一人殺すことなく無力化させてみせたのだ。圧倒的な実力だった。殺そうと思えば皆殺しにもできたはずだ。
背筋が凍った。
魔力量だけが多いのかと思っていたが、これは少し魔法ができるレベルではない。王宮筆頭魔術師にもなれる実力だ。アンダルト団長はこの事を知っているのだろうか。
その後2回も野盗に襲われたが、お嬢様が同じように無力化させた。
魔物に遭遇した際には容赦なく氷漬けにしていく。
何でもない事のように。絶対零度の表情で。
守る立場の私達が守るべき立場のお嬢様に守られるとはなんと情けない。
王都近くで75人全ての野盗を全て元の姿に戻したお嬢様は、この事は内緒にしておいてほしい、手柄は全て私達騎士のものとしてほしいと言っているのを聞いて、このお嬢様は本当に何者なんだ?とそればかりを考えていた。
これだけ魔法を使っても以前のように倒れる素振りはまったくない。あの時、本当に何があったのだろうか。一体何を倒したのだ?
見た目はどこをどう見ても可憐なご令嬢なのに、内に秘める強さは私の比ではない、敵わないと感じたのだ。一体どんな日々を過ごしてきたのだろうか。
どれだけ鍛錬を積んだのだろう。
私はお嬢様の事を誤解していたのかもしれない。
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作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。
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