65 / 78
65,お父様は力加減ができない?
しおりを挟む
約2ヶ月振りに帰ってきた私を、屋敷の皆は暖かく迎え入れてくれた。
「今日はお嬢様の好きなものをご用意させていただきます。何か食べたいものはございますか?」
「うーん、ではローズマリーチキンがいいわ。」
「かしこまりました。」
部屋に戻り、溜まっている手紙を見ていく。
あら?なんかすっごいヴィークから来てるわね。
もう友達ごっこなんてしなくてもいいのに、と冷めた思いで手紙を読んでいく。あの日の事が遠い過去の出来事のようだった。
ほとんどが体調の心配と、来週王宮で開かれるパーティーのドレスを贈りたいという内容だった。
来週のパーティーって騎士団の祝賀パーティーじゃない。そういえば去年もドレスを贈りたがっていたけど、そこに着ていくドレスを贈りたいだなんてどういうつもりなのかしら。
ふぅっとため息を吐きながら、体調は無事回復して元気だということと、ドレスの件は丁重にお断りする旨の手紙を書いた。
あとは、一人ずつ手紙を読み返事を書いていく。
皆なんだかんだ心配してくれていたのね。
それはとても有難いことだわ。
でも私が公爵令嬢でなかったら、こんなに手紙は届かなかったのかしら?
自嘲しながら手紙を読んだり返事を書いたりしていると、あっという間に夕方になりお父様達が帰ってきた。
「おかえりなさい、お父様、お兄様。」
「エリィ!!ただいま。
エリィもおかえり!!よく帰ってきてくれたね。もうずっとカームリーヒルにいるんじゃないかって心配していたんだ。」
「私の家はここですし、お父様やお兄様にも会いたかったですから。」
「エリィ!」
いつになくお父様の抱き締める力が強い。暫く離れている間に力加減忘れちゃったのかしら?
「お父様、苦しいです。」
「あぁごめんね。可愛いエリィ。ちょっと成長したかな?」
「雰囲気も少し変わったね?カームリーヒルに行ったのはいい気分転換になった?」
「えぇ、カームリーヒルはいい街ですし、とても楽しかったです!」
「それはよかった。気分転換になったみたいでなりよりだよ。」
そう言ってとても優しい表情をしているお父様は、
「ちょっと湯浴みをしてこよう。汗臭いとエリィに嫌われてしまうからな。」
と言い残して執事を連れてお部屋へ向かった。
お父様を嫌うはずなんてないのに。今もとてもいい匂いだった。お父様の匂いは大好きなのだ。
というかお父様が大好きなのは以前から変わるはずもない。
◆
久しぶりにお父様との晩餐だ。ルークお兄様とアマンダお姉様もいる。フィルお兄様も一緒だ。
「やっぱりエリィがいると家が明るくなるな。」
「このローズマリーチキンも久しぶりに食べたよ。」
「これはさっきリクエストしてみたのです。」
「とっても美味しいですね。」
というアマンダお姉様は初めて食べるようだ。
「気に入ってもらえたようで嬉しいです。」
「カームリーヒルはどうだった?」
「街も人もとっても素敵でした。また行けたらいいなと思っています。」
「そうだね。それにしてもエリィは2ヶ月前とはえらい変わったね。」
「そうですか?」
「うん、なんか成長したよ。」
お兄様達もその言葉に頷いている。
太ったと言いたいのかしら?と思い、
「沢山食べてましたからね!」
と言ってみる。
「いや、そういうことではなくて。何か吹っ切れた表情になったな。」
「行く前は今にも倒れてしまいそうだったのに、今ではびくともしない芯の強さが伺えるね。」
「そんなに変わったかしら?」
「「うん」」
「とても良い出会いがありましたから。」
そう言うとお父様は柔らかい笑顔になる。
「そうか。出会いは大切にするんだよ。」
「もちろんです。一生の宝物ですわ。」
心からそう思っている。
早くまた会えるといいな。
「よかった。本当にもう大丈夫みたいだね。」
お兄様達は私の事をとても心配してくれていたから、今の私を見て安心したようだった。
「そうだ、休み中ヴィークグラン殿下がどこに行ってるのか教えろとうるさかったぞ。」
突然ヴィークの名前が出てびっくりする。
「黙っていてくれてありがとうございます。」
「喧嘩でもしたのか?」
「いえ、喧嘩などしてないですよ。ただ私が幼かっただけなのです。もう大丈夫ですから。」
「そうか。何かあったら言うんだよ?」
「はい。」
「来週のパーティーはどうする?」
「騎士団の祝賀パーティーに参加しない選択肢などあるはずありませんわ。
そうだ、パーティーでピアノを弾かせてほしいのですがよろしいでしょうか?」
「何か弾いてくれるの?」
とフィルお兄様も前のめりだ。
「カームリーヒルでできた曲があります。祝賀パーティーにも使えそうな曲かと思いまして。」
「また曲を作ったの?エリィは本当にすごいね!」
「エリィちゃんの歌は心に響きますよね。」
「是非聞かせてくれ!」
「もちろんです。」
「では風の魔道具も持っていくとしよう。」
「ありがとうございます。」
来週、といってもあと3日後だ。
多分ヴィークやカイルもいるだろう。うまく笑えるかしら?
それだけが少し不安だった。
◆
食事を終えると、サロンでゆっくりお茶をする。私は迷いなくお父様の隣に座る。
久しぶりに会ったお父様が素敵すぎて辛い。
本当は膝の上に座りたいけど、頑張って隣に座っているのだ。完全なお父様離れはまだまだできそうにない。
お父様は、いつもよりも少しソワソワしている。
「お父様?」
「……いや、エリィは可愛いなと思って。また一段と美しくなったね。」
と優しく微笑むお父様に私も微笑みで返す。
するとフィルお兄様が咳払いをして、何かを言いたそうだ。
「……父上。私から言いましょう。」
そう切り出すと、
「今日、エリィの護衛につけていた騎士が道中に襲撃されたと言って野盗を75人も引き連れて帰ってきたんだけど、何があったのか説明してくれる?」
柔らかい口調で優しく聞いてくるけど、何かを確信しているかのような目線だ。
「そういえば、帰りの途中で野盗に合ったのですが騎士様達が鮮やかに無力化して事なきを得たのです。とても優秀な騎士達でしたわ。」
「何か隠してるよね?」
フィルお兄様の目線に耐えられずにお父様を見ると、髪を優しく撫でてくれる。
「エリィ、よく頑張ったね」
子供をあやすように優しく、慈しみのある瞳に見つめられて私は理解した。お父様は疑っているのではない。確信しているのだ。
嫌われたくないので素直に言うことにしよう。
「どうやったの?」
「睡眠魔法と拘束魔法で無力化させて、縮小魔法で小人化させて箱に入れ、王都の近くで解除しました。」
そう言うと皆目を丸くして驚いていたが、お父様だけは優しい笑みを崩さなかった。
「エリィ、生きて帰ってきてくれてありがとう。」
そう言われて私はなぜだか涙が止まらなかった。
「今日はお嬢様の好きなものをご用意させていただきます。何か食べたいものはございますか?」
「うーん、ではローズマリーチキンがいいわ。」
「かしこまりました。」
部屋に戻り、溜まっている手紙を見ていく。
あら?なんかすっごいヴィークから来てるわね。
もう友達ごっこなんてしなくてもいいのに、と冷めた思いで手紙を読んでいく。あの日の事が遠い過去の出来事のようだった。
ほとんどが体調の心配と、来週王宮で開かれるパーティーのドレスを贈りたいという内容だった。
来週のパーティーって騎士団の祝賀パーティーじゃない。そういえば去年もドレスを贈りたがっていたけど、そこに着ていくドレスを贈りたいだなんてどういうつもりなのかしら。
ふぅっとため息を吐きながら、体調は無事回復して元気だということと、ドレスの件は丁重にお断りする旨の手紙を書いた。
あとは、一人ずつ手紙を読み返事を書いていく。
皆なんだかんだ心配してくれていたのね。
それはとても有難いことだわ。
でも私が公爵令嬢でなかったら、こんなに手紙は届かなかったのかしら?
自嘲しながら手紙を読んだり返事を書いたりしていると、あっという間に夕方になりお父様達が帰ってきた。
「おかえりなさい、お父様、お兄様。」
「エリィ!!ただいま。
エリィもおかえり!!よく帰ってきてくれたね。もうずっとカームリーヒルにいるんじゃないかって心配していたんだ。」
「私の家はここですし、お父様やお兄様にも会いたかったですから。」
「エリィ!」
いつになくお父様の抱き締める力が強い。暫く離れている間に力加減忘れちゃったのかしら?
「お父様、苦しいです。」
「あぁごめんね。可愛いエリィ。ちょっと成長したかな?」
「雰囲気も少し変わったね?カームリーヒルに行ったのはいい気分転換になった?」
「えぇ、カームリーヒルはいい街ですし、とても楽しかったです!」
「それはよかった。気分転換になったみたいでなりよりだよ。」
そう言ってとても優しい表情をしているお父様は、
「ちょっと湯浴みをしてこよう。汗臭いとエリィに嫌われてしまうからな。」
と言い残して執事を連れてお部屋へ向かった。
お父様を嫌うはずなんてないのに。今もとてもいい匂いだった。お父様の匂いは大好きなのだ。
というかお父様が大好きなのは以前から変わるはずもない。
◆
久しぶりにお父様との晩餐だ。ルークお兄様とアマンダお姉様もいる。フィルお兄様も一緒だ。
「やっぱりエリィがいると家が明るくなるな。」
「このローズマリーチキンも久しぶりに食べたよ。」
「これはさっきリクエストしてみたのです。」
「とっても美味しいですね。」
というアマンダお姉様は初めて食べるようだ。
「気に入ってもらえたようで嬉しいです。」
「カームリーヒルはどうだった?」
「街も人もとっても素敵でした。また行けたらいいなと思っています。」
「そうだね。それにしてもエリィは2ヶ月前とはえらい変わったね。」
「そうですか?」
「うん、なんか成長したよ。」
お兄様達もその言葉に頷いている。
太ったと言いたいのかしら?と思い、
「沢山食べてましたからね!」
と言ってみる。
「いや、そういうことではなくて。何か吹っ切れた表情になったな。」
「行く前は今にも倒れてしまいそうだったのに、今ではびくともしない芯の強さが伺えるね。」
「そんなに変わったかしら?」
「「うん」」
「とても良い出会いがありましたから。」
そう言うとお父様は柔らかい笑顔になる。
「そうか。出会いは大切にするんだよ。」
「もちろんです。一生の宝物ですわ。」
心からそう思っている。
早くまた会えるといいな。
「よかった。本当にもう大丈夫みたいだね。」
お兄様達は私の事をとても心配してくれていたから、今の私を見て安心したようだった。
「そうだ、休み中ヴィークグラン殿下がどこに行ってるのか教えろとうるさかったぞ。」
突然ヴィークの名前が出てびっくりする。
「黙っていてくれてありがとうございます。」
「喧嘩でもしたのか?」
「いえ、喧嘩などしてないですよ。ただ私が幼かっただけなのです。もう大丈夫ですから。」
「そうか。何かあったら言うんだよ?」
「はい。」
「来週のパーティーはどうする?」
「騎士団の祝賀パーティーに参加しない選択肢などあるはずありませんわ。
そうだ、パーティーでピアノを弾かせてほしいのですがよろしいでしょうか?」
「何か弾いてくれるの?」
とフィルお兄様も前のめりだ。
「カームリーヒルでできた曲があります。祝賀パーティーにも使えそうな曲かと思いまして。」
「また曲を作ったの?エリィは本当にすごいね!」
「エリィちゃんの歌は心に響きますよね。」
「是非聞かせてくれ!」
「もちろんです。」
「では風の魔道具も持っていくとしよう。」
「ありがとうございます。」
来週、といってもあと3日後だ。
多分ヴィークやカイルもいるだろう。うまく笑えるかしら?
それだけが少し不安だった。
◆
食事を終えると、サロンでゆっくりお茶をする。私は迷いなくお父様の隣に座る。
久しぶりに会ったお父様が素敵すぎて辛い。
本当は膝の上に座りたいけど、頑張って隣に座っているのだ。完全なお父様離れはまだまだできそうにない。
お父様は、いつもよりも少しソワソワしている。
「お父様?」
「……いや、エリィは可愛いなと思って。また一段と美しくなったね。」
と優しく微笑むお父様に私も微笑みで返す。
するとフィルお兄様が咳払いをして、何かを言いたそうだ。
「……父上。私から言いましょう。」
そう切り出すと、
「今日、エリィの護衛につけていた騎士が道中に襲撃されたと言って野盗を75人も引き連れて帰ってきたんだけど、何があったのか説明してくれる?」
柔らかい口調で優しく聞いてくるけど、何かを確信しているかのような目線だ。
「そういえば、帰りの途中で野盗に合ったのですが騎士様達が鮮やかに無力化して事なきを得たのです。とても優秀な騎士達でしたわ。」
「何か隠してるよね?」
フィルお兄様の目線に耐えられずにお父様を見ると、髪を優しく撫でてくれる。
「エリィ、よく頑張ったね」
子供をあやすように優しく、慈しみのある瞳に見つめられて私は理解した。お父様は疑っているのではない。確信しているのだ。
嫌われたくないので素直に言うことにしよう。
「どうやったの?」
「睡眠魔法と拘束魔法で無力化させて、縮小魔法で小人化させて箱に入れ、王都の近くで解除しました。」
そう言うと皆目を丸くして驚いていたが、お父様だけは優しい笑みを崩さなかった。
「エリィ、生きて帰ってきてくれてありがとう。」
そう言われて私はなぜだか涙が止まらなかった。
29
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
孤独な腐女子が異世界転生したので家族と幸せに暮らしたいです。
水都(みなと)
ファンタジー
★完結しました!
死んだら私も異世界転生できるかな。
転生してもやっぱり腐女子でいたい。
それからできれば今度は、家族に囲まれて暮らしてみたい……
天涯孤独で腐女子の桜野結理(20)は、元勇者の父親に溺愛されるアリシア(6)に異世界転生!
最期の願いが叶ったのか、転生してもやっぱり腐女子。
父の同僚サディアス×父アルバートで勝手に妄想していたら、実は本当に2人は両想いで…!?
※BL要素ありますが、全年齢対象です。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~
九頭七尾
ファンタジー
子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。
女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。
「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」
「その願い叶えて差し上げましょう!」
「えっ、いいの?」
転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。
「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」
思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる