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59,ランクアップ!
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冒険者ギルドに入ったところで声を掛けられた。
「よう!えっとリナに助けられた人!」
ん?俺のことか?
あれこの人…
「さっきぶりね。ケイトよ。」
「スコットだ。」
「アイザックだ。よろしくな。」
声を掛けてきたのはアイザックという男だった。
「レイと呼んでほしい。いろいろ世話になっていて申し訳ない。ありがとう。」
「いや、私は礼を言われるようなことはなにもしてないよ。ただ寝床を提供しているだけだからね。でも元気になったみたいでよかったな。」
「そうだな、礼はリナに言ってやれ。」
「…ん?でも俺の手当をしてくれたのはあなたたちでは?」
「いや?あなたの面倒を見てたのはリナだよ」
「え?そうなのか?」
話が見えないな。だとしたらどうして隠すんだ?
「リナから何も聞いてないのか?」
「…あぁ」
3人とも戸惑っているようだった。何か知っているけど言えない、という雰囲気だ。
「明日聞いてみたら?リナはいつも8時にギルドに来るから。」
「そうしてみるよ。」
彼女を疑いたくはないけど、隠されると不信感が募ってしまう。
そういえば彼女の後を付いてきている者のことも聞くのを忘れていた。
「私らこれからご飯食べに行くけど、一緒に行く?」
「さっきリナさんと食べたんだ。」
「あ、そうなのか?でもなんでまたギルドに?」
「これからテストみたいで。リナさんが申し込んでくれたんだ。」
「テスト?」
「今日一緒に薬草採取に行ったんだが、結構時間余ったから、ランクアップしたほうがいいんじゃないかって。」
「あー、なるほどな。確かにあんたが薬草採取って違和感あるしな。」
「ははっ、ちげぇねぇ」
「じゃあ。」
「あぁ、がんばれよ!」
確かに良い奴らっぽいな。
◆
テストは実技のみ。
どのくらいの実力があるかを図るテストで、それぞれのランクに応じた魔物を倒していくだけ、というもの。
まずはE ランクの魔物。
サクサク倒していく。
Dランクの魔物も楽勝だな。
このテストはどうやらDランクまでのテストらしく、それ以上は実績を積んで、ランクを上げていくしかないようだ。
全く問題ないとされ、あっさりDランクへ上がった。
Dランクになると、討伐できる魔物の幅も広がり報酬金も高いからすぐお金も貯まる。
そうだ、せっかくこの国にきたんだ、王都へ行ってあの人に会おう。元気にしているだろうか?
その日、ケイトたちの家から宿に移り、風呂へ入ってベッドに入るとそんなことを考えているうちに眠ってしまった。
◆
翌朝、ギルドで彼女を待っているとすぐにやって来た。
「おはよう、早いのね!」
「おはよう。昨日早く寝たから早く目が覚めたんだ。」
「テストはどうだった?」
「お陰様でDランクに上がったよ。」
「さすがね!今日は何の依頼を受けるの?」
「Dランクの魔物討伐だよ。東の森に生息しているらしい。途中まで一緒に行かないか?」
「えぇ、もちろん!もしかして待ってくれてた?」
「あぁ、まぁそんなところだ。」
「ふふっありがとう。」
「じゃあ行こうか。」
街を出て東の森の方へ歩いていく。
「なぁ、助けてくれた時、俺は空から降ってきたって言ってたよな?」
「えぇ。本当にビックリしたんだからね。」
「でも俺は無傷だ。普通空から落ちたら死ぬだろう?なんで無傷なんだ??」
「あぁ、それはこういうことよ。」
そう言うと身体がふわっと宙に浮いた。
「うわっ」
え?なんだこの魔法?
「飛翔魔法よ。これで無傷で着地できたってわけ。」
「すごいな。これは使える人が数少ない魔法の一つだぞ!」
「そうなの?」
「この国ではこの魔法は当たり前なのか?皆使える魔法なのだろうか?でもそれにしては空を飛んでいる者はいないようだが」
「あー…、ごめんなさい。それはわからないわ。」
「他に使ってい者を見たことは?」
「一人いるわ」
「その人物に教えてもらってできるようになったのか?」
「えぇ、そうよ。」
「いや、これはすごい魔法だよ。」
滅多にお目にかかれない魔法に興奮していると、笑われてしまった。
「そんなに喋ってるの初めてだから。」
「あぁ、すまん」
変な所を見られてしまったな。
「いいの!もっと話してほしいわ!」
そんな事を言われたのは初めてだ。
今まで周りにいた女はクールなのが格好いいとかで、私の話など皆興味がなさそうだったのに。
いや、話を戻そう。
「そうか…。それで…その、俺は目が覚めた時はベッドの上だったんだが、その間に何があったのか気になっているんだ。」
「あっ、そうよね。説明不足で申し訳なかったわ。」
「あのね、レイは血まみれで空から落ちてきたのよ。だからそのまま宿屋に連れて行くわけにはいかなくて、私の家に運んだの。
そこで清潔にしてもらって。でも私の家にそのままというわけにはいかなかったから、宿屋に運ぼうとしたら途中でケイトに会って、レイが起きるまで世話をしてくれるっていう話になったのよ。
で、あなたはそれから3日後に目が覚めて今に至るってわけ。
あっ、服とか脱がしたりしたのは私じゃないからね!」
最後少し赤くなりながら説明した。
……気にするとこそこなのか?可愛いな。
でも確かに飛翔魔法が使えるなら無傷だったのも頷ける。というか、それ程の魔法の使い手がなんで薬草採取なんかやってるんだ?まぁそれは追々聞いてみるとするか。
「そうだったんだな。本当にありがとう。何か礼をしたい。」
「…あなたは騎士でしょう?」
真っ直ぐに目を見つめながら聞かれた。やはり分かっていたのか。まぁ服を洗ってくれたのも彼女だったしな。
「……あぁ。」
「それなら、もうすでに礼は受け取っているわ。国は違ってもナッシュ王国とベルリンツ王国は友好国。私達が今こうして平和に暮らしているのは、騎士の方々の働きのお陰よ。
騎士の方々が頑張ってくれているからこそ、私達は何の憂いもなく過ごすことができている。
だから私がこうしたのは、あなた方の働きに対しての私からのお礼なのよ。
お礼に対してお礼をするなんておかしいわ。」
凛としたその姿に一瞬見惚れてしまった。
いや、こんな子供に何考えてるんだ私は。
それにしても騎士という仕事をこんな風に考えてくれている、という事実がとても嬉しかった。
「あの魔物に連れて行かれたとき、本当に死ぬかと思ったんだ。だから……」
礼をさせてほしい、と言おうとしたところで
「じゃあ私がピンチになった時に助けてくれる?それでチャラよ。」
「あぁ、必ず助けると誓おう。ありがとう。小さいのに本当にしっかりしてるんだな。」
と言うと少し複雑そうな表情になってしまった。なにか変なこと言ったか?
「ん?えっと…あぁそうね。私小さいものね。あのね、私これでも17歳なの。」
「えっ?!」
「そんなに驚かれるとさすがに傷付くわ?」
「俺と2歳しか変わらないのか?!」
「レイは大きいからね。というかレイってば19歳なの?20代半ばくらいかと思っていたわ。」
その言葉に思わず苦笑いを漏らす。
「図体だけは大きくなったんだ。」
「それだけ鍛えていたってことでしょ?」
「まぁ、鍛えてはいた、かな。」
騎士としては当然のことだ。
「ふふっ、筋肉は裏切らないものね。」
「なんだそれ。はははっ!」
筋肉は裏切らないって、何の名言だ。じわじわくるな。なんか可笑しくなってきた。
「あははっ!」
と彼女も楽しげに笑っている。
和やかに話しながら歩きながら、今日も後ろから付いてきている者のことを聞いてみる。
「後を付いてきている奴、気になるな。」
「えっ?」
「やっぱり気がついていなかったか?」
「いや、えっと。そうじゃないんだけど。あのね、彼のことは気にしないで。」
「知り合いか?」
「害はないから!」
少し慌てた様子から察するに、もしかしたら護衛なのかもしれない。やはりこの子は貴族なのか?
「じゃあ私はここで。」
と森の入口で別れる。
「うん、じゃあ俺は討伐してくる。」
「気をつけてね。」
「あぁ、またあとで。」
自然に口から出た。
「えっあとで?」
「いつも帰るの昼くらいだろ?俺もそのくらいには終わると思うから、またこの場所に来るよ。帰リ道だしな。」
そう言うと彼女はとても嬉しそうに笑顔を見せてくれた。
「うん、一緒に帰ろう!またあとでね。」
「あぁ、じゃあリナさんも気をつけて。」
こんなに愉しい時間を過ごすのは久しぶりだった。
さっき彼女の言った筋肉は裏切らない発言はツボにハマり、思い出し笑いをしながら魔物の討伐へ向かったのだった。
「よう!えっとリナに助けられた人!」
ん?俺のことか?
あれこの人…
「さっきぶりね。ケイトよ。」
「スコットだ。」
「アイザックだ。よろしくな。」
声を掛けてきたのはアイザックという男だった。
「レイと呼んでほしい。いろいろ世話になっていて申し訳ない。ありがとう。」
「いや、私は礼を言われるようなことはなにもしてないよ。ただ寝床を提供しているだけだからね。でも元気になったみたいでよかったな。」
「そうだな、礼はリナに言ってやれ。」
「…ん?でも俺の手当をしてくれたのはあなたたちでは?」
「いや?あなたの面倒を見てたのはリナだよ」
「え?そうなのか?」
話が見えないな。だとしたらどうして隠すんだ?
「リナから何も聞いてないのか?」
「…あぁ」
3人とも戸惑っているようだった。何か知っているけど言えない、という雰囲気だ。
「明日聞いてみたら?リナはいつも8時にギルドに来るから。」
「そうしてみるよ。」
彼女を疑いたくはないけど、隠されると不信感が募ってしまう。
そういえば彼女の後を付いてきている者のことも聞くのを忘れていた。
「私らこれからご飯食べに行くけど、一緒に行く?」
「さっきリナさんと食べたんだ。」
「あ、そうなのか?でもなんでまたギルドに?」
「これからテストみたいで。リナさんが申し込んでくれたんだ。」
「テスト?」
「今日一緒に薬草採取に行ったんだが、結構時間余ったから、ランクアップしたほうがいいんじゃないかって。」
「あー、なるほどな。確かにあんたが薬草採取って違和感あるしな。」
「ははっ、ちげぇねぇ」
「じゃあ。」
「あぁ、がんばれよ!」
確かに良い奴らっぽいな。
◆
テストは実技のみ。
どのくらいの実力があるかを図るテストで、それぞれのランクに応じた魔物を倒していくだけ、というもの。
まずはE ランクの魔物。
サクサク倒していく。
Dランクの魔物も楽勝だな。
このテストはどうやらDランクまでのテストらしく、それ以上は実績を積んで、ランクを上げていくしかないようだ。
全く問題ないとされ、あっさりDランクへ上がった。
Dランクになると、討伐できる魔物の幅も広がり報酬金も高いからすぐお金も貯まる。
そうだ、せっかくこの国にきたんだ、王都へ行ってあの人に会おう。元気にしているだろうか?
その日、ケイトたちの家から宿に移り、風呂へ入ってベッドに入るとそんなことを考えているうちに眠ってしまった。
◆
翌朝、ギルドで彼女を待っているとすぐにやって来た。
「おはよう、早いのね!」
「おはよう。昨日早く寝たから早く目が覚めたんだ。」
「テストはどうだった?」
「お陰様でDランクに上がったよ。」
「さすがね!今日は何の依頼を受けるの?」
「Dランクの魔物討伐だよ。東の森に生息しているらしい。途中まで一緒に行かないか?」
「えぇ、もちろん!もしかして待ってくれてた?」
「あぁ、まぁそんなところだ。」
「ふふっありがとう。」
「じゃあ行こうか。」
街を出て東の森の方へ歩いていく。
「なぁ、助けてくれた時、俺は空から降ってきたって言ってたよな?」
「えぇ。本当にビックリしたんだからね。」
「でも俺は無傷だ。普通空から落ちたら死ぬだろう?なんで無傷なんだ??」
「あぁ、それはこういうことよ。」
そう言うと身体がふわっと宙に浮いた。
「うわっ」
え?なんだこの魔法?
「飛翔魔法よ。これで無傷で着地できたってわけ。」
「すごいな。これは使える人が数少ない魔法の一つだぞ!」
「そうなの?」
「この国ではこの魔法は当たり前なのか?皆使える魔法なのだろうか?でもそれにしては空を飛んでいる者はいないようだが」
「あー…、ごめんなさい。それはわからないわ。」
「他に使ってい者を見たことは?」
「一人いるわ」
「その人物に教えてもらってできるようになったのか?」
「えぇ、そうよ。」
「いや、これはすごい魔法だよ。」
滅多にお目にかかれない魔法に興奮していると、笑われてしまった。
「そんなに喋ってるの初めてだから。」
「あぁ、すまん」
変な所を見られてしまったな。
「いいの!もっと話してほしいわ!」
そんな事を言われたのは初めてだ。
今まで周りにいた女はクールなのが格好いいとかで、私の話など皆興味がなさそうだったのに。
いや、話を戻そう。
「そうか…。それで…その、俺は目が覚めた時はベッドの上だったんだが、その間に何があったのか気になっているんだ。」
「あっ、そうよね。説明不足で申し訳なかったわ。」
「あのね、レイは血まみれで空から落ちてきたのよ。だからそのまま宿屋に連れて行くわけにはいかなくて、私の家に運んだの。
そこで清潔にしてもらって。でも私の家にそのままというわけにはいかなかったから、宿屋に運ぼうとしたら途中でケイトに会って、レイが起きるまで世話をしてくれるっていう話になったのよ。
で、あなたはそれから3日後に目が覚めて今に至るってわけ。
あっ、服とか脱がしたりしたのは私じゃないからね!」
最後少し赤くなりながら説明した。
……気にするとこそこなのか?可愛いな。
でも確かに飛翔魔法が使えるなら無傷だったのも頷ける。というか、それ程の魔法の使い手がなんで薬草採取なんかやってるんだ?まぁそれは追々聞いてみるとするか。
「そうだったんだな。本当にありがとう。何か礼をしたい。」
「…あなたは騎士でしょう?」
真っ直ぐに目を見つめながら聞かれた。やはり分かっていたのか。まぁ服を洗ってくれたのも彼女だったしな。
「……あぁ。」
「それなら、もうすでに礼は受け取っているわ。国は違ってもナッシュ王国とベルリンツ王国は友好国。私達が今こうして平和に暮らしているのは、騎士の方々の働きのお陰よ。
騎士の方々が頑張ってくれているからこそ、私達は何の憂いもなく過ごすことができている。
だから私がこうしたのは、あなた方の働きに対しての私からのお礼なのよ。
お礼に対してお礼をするなんておかしいわ。」
凛としたその姿に一瞬見惚れてしまった。
いや、こんな子供に何考えてるんだ私は。
それにしても騎士という仕事をこんな風に考えてくれている、という事実がとても嬉しかった。
「あの魔物に連れて行かれたとき、本当に死ぬかと思ったんだ。だから……」
礼をさせてほしい、と言おうとしたところで
「じゃあ私がピンチになった時に助けてくれる?それでチャラよ。」
「あぁ、必ず助けると誓おう。ありがとう。小さいのに本当にしっかりしてるんだな。」
と言うと少し複雑そうな表情になってしまった。なにか変なこと言ったか?
「ん?えっと…あぁそうね。私小さいものね。あのね、私これでも17歳なの。」
「えっ?!」
「そんなに驚かれるとさすがに傷付くわ?」
「俺と2歳しか変わらないのか?!」
「レイは大きいからね。というかレイってば19歳なの?20代半ばくらいかと思っていたわ。」
その言葉に思わず苦笑いを漏らす。
「図体だけは大きくなったんだ。」
「それだけ鍛えていたってことでしょ?」
「まぁ、鍛えてはいた、かな。」
騎士としては当然のことだ。
「ふふっ、筋肉は裏切らないものね。」
「なんだそれ。はははっ!」
筋肉は裏切らないって、何の名言だ。じわじわくるな。なんか可笑しくなってきた。
「あははっ!」
と彼女も楽しげに笑っている。
和やかに話しながら歩きながら、今日も後ろから付いてきている者のことを聞いてみる。
「後を付いてきている奴、気になるな。」
「えっ?」
「やっぱり気がついていなかったか?」
「いや、えっと。そうじゃないんだけど。あのね、彼のことは気にしないで。」
「知り合いか?」
「害はないから!」
少し慌てた様子から察するに、もしかしたら護衛なのかもしれない。やはりこの子は貴族なのか?
「じゃあ私はここで。」
と森の入口で別れる。
「うん、じゃあ俺は討伐してくる。」
「気をつけてね。」
「あぁ、またあとで。」
自然に口から出た。
「えっあとで?」
「いつも帰るの昼くらいだろ?俺もそのくらいには終わると思うから、またこの場所に来るよ。帰リ道だしな。」
そう言うと彼女はとても嬉しそうに笑顔を見せてくれた。
「うん、一緒に帰ろう!またあとでね。」
「あぁ、じゃあリナさんも気をつけて。」
こんなに愉しい時間を過ごすのは久しぶりだった。
さっき彼女の言った筋肉は裏切らない発言はツボにハマり、思い出し笑いをしながら魔物の討伐へ向かったのだった。
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