48 / 78
48,初めての冒険者ギルド
しおりを挟む
翌日、別荘から出る時に着ていた服装を見て皆なにか言いたそうだったが、
「この方が動きやすいの。この街は広いし、この格好の方が馴染めるわ」
と言うと渋々ながらも納得してくれたようだった。
まさか冒険者ギルドに登録して薬草を採取してくる、とは言えるわけがない。
まぁフレディがいるから皆が知るのも時間の問題だと思うけど。
それでも私が魔法を使えることも知っているので、過剰に心配されることもなく、別荘を出ることができた。
行く先は冒険者ギルドだ。
朝一なのでまだ人も少ない。
最初なのでわかりやすいものにしようか、いきなりダンジョンへ行くか迷っていると、
「見ない顔だね、初めて?」
と声をかけられた。
声のする方を見ると20代半ばくらいの女性が笑顔で立っていた。鮮やかな赤い髪を高いところで一纏めにしている。大きいブラウンの瞳は興味深そうに私を見ている。服を着ていても引き締まった身体をしているのがよくわかる。
「えぇ、初めてよ。」
「何かわからないことでも?」
「どの薬草採取にしようか迷っていただけなのよ。」
初心者丸出しの私に、
「それならこれがオススメだな。これなら森に入ってすぐのところに生えているから取りやすいと思うよ。」
とアドバイスをくれた。
「そうなの?」
「毎日通ってるからね。よくあの辺で薬草採取してるのを見かける。」
そっか、でもそんなに分かりやすい所にあるなら依頼出すよりも自分で行った方が早い気もするけど。
まぁいいか。最初だしこれにしてみようかな。
この人からは悪意は感じないし、きっと好意よね?
「ありがとう、じゃあこれにしてみようかな。」
と言いその依頼書を取り、受付に持っていこうとするとその女性は満足そうだった。
「私もこれから依頼を受けるんだ。」
「あなたは何の依頼を受けるの?」
「ん、この魔物の討伐だよ。」
と依頼書を見せてくれた。
ダンジョン内に生息しているBランクの魔物の討伐のようだった。
「Bランク?強いのね。」
「私達はパーティーを組んでいるからね。一人だとCランクなんだけどね。」
とあっけらかんと言う様子は好感が持てた。
「パーティーを組む人のランクが上だとパーティーランクが必然的に上がるということかしら?」
「そういうことだ。」
話しながら受付を済ませる。
ギルドの外へ出ると、
「じゃあ私はこれで。仲間を迎えに行かないといけないんだ。森には魔物もいるから気をつけなよ。」
どうやら私は戦えないと思われているようだった。
まぁ変に自分の力をひけらかす必要もないので、助言をありがたく受け取っておく。
「えぇ、ありがとう。じゃあね。」
私はその女性と別れて街の外へ出る。
草原が広がり、見える範囲には森も見える。広大な景色。普段は馬車での移動だし、あまり外を見ることもないので新鮮だ。
とりあえず依頼の薬草を探すと、あっけない程すぐに見つかり、手際よく採取する。
この薬草は公爵家でも栽培しているので楽勝なのである。
それよりもこの森には見たことのない草が沢山生えている。鑑定してみると、精油に使えそうなハーブもありそうなのでいろいろ採取する。帰って抽出するのが楽しみだ。
2時間程で依頼の薬草や周辺に生えていた薬草を採取することができた。まだ時間もたっぷりあるので、少し周りを散策してみよう。
森の中を歩いていると、何かが動く気配がした。
注意深く見ていると、あれは…ホーンラビット?2匹いたので2匹とも氷魔法で仕留め、アイテムボックスへ入れる。この魔道具本当に便利ね。
暫く森の中を歩いていたら、迷ってしまったようだ。
元々方向感覚には全く自信がない。
よし空を飛ぼう。
久しぶりに飛翔魔法で空を飛ぶ。
高く高く飛ぶ。地平線が見え、この世界もやはり丸いのだと実感する。
空は気持ちいい。私は今確かに自由なのだ。
ずっとこうしていたい。
周りを見回しても空を飛ぶ冒険者はいない。
空は今私が独占しているのだと思うと、心の中のもやもやが晴れていくようだった。
心ゆくまで空を満喫してようやく冒険者ギルドへ戻った頃にはお昼になっていた。
少し混んでいたが、依頼達成の連絡をするために受付に並んでいると、今朝声を掛けてきた女の人にまた声を掛けられた。
一緒にいるのはパーティー仲間かな?
「あら、また会ったわね!」
「今朝はどうも。」
「なんか、随分スッキリした顔をしてるわね。今朝とは大違い!」
「そう?思ったより楽しくて。」
「薬草採取が?」
「そうね。ふふっ
そっちは強そうな魔物の討伐依頼だったけど、もう倒したの?」
「あぁ!我らにかかればあっという間だな。」
「強いのね。」
「あぁ!ねぇ、よかったらお昼一緒に食べない?」
思いがけないランチの誘いに少し驚いたけど、誘われたことは単純に嬉しかった。
「一緒に?」
「まぁ嫌なら無理にとは言わないけど。」
「いえ、是非行きたいわ!」
依頼達成の報酬を受け取った後、街の食堂へ行く。
「ここは安くて美味しいから、よく来るんだ。ここでいいかな?」
「もちろんよ」
席に付き、自己紹介をする。
「今更だけど、ケイトよ。よろしく。こっちはスコットとアイザック。パーティー仲間よ。」
「リナよ。よろしくね。」
黒髪短髪に翡翠色の瞳が理知的な穏やかな雰囲気のスコットと、少し長めのブラウンの髪に赤い瞳のやんちゃな雰囲気のするアイザック。
3人とも気持ちの良い人たちでとても話しやすい。
食事の時間が楽しいと感じたのは久しぶりだった。
「リナは明日も冒険者ギルドへ行くのか?」
「うん、また朝一から行こうと思ってるの。」
「それならまた明日も会えるな。」
「今日はありがとう!助かったし、とても楽しかったわ!じゃあまた明日ね!」
「また明日な!」
ケイト達と別れた後、街を見て回り別荘に戻る。
ゆっくりお風呂に入ろう。
そんな気分になれたのは久しぶりだった。
何かを忘れている気がしたが、私は敢えてそれを考えないことにした。
ゆっくりお風呂に入った後、今日積んだハーブを使って精油を作る。これはユーカリだ。
別名「レモンユーカリ」とも言われているもので、その名の通りレモンの様な香りが特徴である。穏やかな優しい香りはとても癒やされる。また、抗ウィルス作用と抗菌作用もあるので、風邪の流行する季節などにとても役立つ薬草である。
ユーカリは今回始めて作る。
1時間蒸留して、フローラルウォーター500mlと精油は5mlくらい取ることができた。
ラベンダーと同じくらいとれるわね。
これならここにいる間に一瓶は作れるわ。
「とてもいい香りですね。」
側にいたアンナが優しい顔をしている。香りに癒やされているのだろう。
「優しい香りよね。」
「はい。とても癒やされます。」
アンナのその裏表がない様子に私の方が癒やされる。
「ふふっ。ここにいる間に一瓶作るのが目標よ。フローラルウォーター、使ってみる?」
「よろしいのですか?」
「もちろんよ。」
フローラルウォーターで化粧水を作る。
アンナはややしっとりくらいが好みだから、グリセリンをやや多めに入れる。
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます!!」
「いいのよ。」
「片付けは全て私がやりますので!」
「一緒にやった方が早いわ。早く片付けちゃいましょう。」
「はい…!ありがとうございます!」
一通り片付けて、部屋に戻った私はここへ来てはじめてピアノを弾いた。弾く曲は先日式典で弾いた曲だ。
ピアノを弾いているとあっという間に食事の時間となった。
お昼にかなりガッツリ食べたので夜はお腹が空いておらず、少なめにしてほしいと伝えてある。料理人のユジーンが用意してくれたものはそんな私を満足させるものだった。
部屋に戻ってゆっくりしていた時にふと思い出した。
不味い、フレディの事をすっかり忘れていた……
「この方が動きやすいの。この街は広いし、この格好の方が馴染めるわ」
と言うと渋々ながらも納得してくれたようだった。
まさか冒険者ギルドに登録して薬草を採取してくる、とは言えるわけがない。
まぁフレディがいるから皆が知るのも時間の問題だと思うけど。
それでも私が魔法を使えることも知っているので、過剰に心配されることもなく、別荘を出ることができた。
行く先は冒険者ギルドだ。
朝一なのでまだ人も少ない。
最初なのでわかりやすいものにしようか、いきなりダンジョンへ行くか迷っていると、
「見ない顔だね、初めて?」
と声をかけられた。
声のする方を見ると20代半ばくらいの女性が笑顔で立っていた。鮮やかな赤い髪を高いところで一纏めにしている。大きいブラウンの瞳は興味深そうに私を見ている。服を着ていても引き締まった身体をしているのがよくわかる。
「えぇ、初めてよ。」
「何かわからないことでも?」
「どの薬草採取にしようか迷っていただけなのよ。」
初心者丸出しの私に、
「それならこれがオススメだな。これなら森に入ってすぐのところに生えているから取りやすいと思うよ。」
とアドバイスをくれた。
「そうなの?」
「毎日通ってるからね。よくあの辺で薬草採取してるのを見かける。」
そっか、でもそんなに分かりやすい所にあるなら依頼出すよりも自分で行った方が早い気もするけど。
まぁいいか。最初だしこれにしてみようかな。
この人からは悪意は感じないし、きっと好意よね?
「ありがとう、じゃあこれにしてみようかな。」
と言いその依頼書を取り、受付に持っていこうとするとその女性は満足そうだった。
「私もこれから依頼を受けるんだ。」
「あなたは何の依頼を受けるの?」
「ん、この魔物の討伐だよ。」
と依頼書を見せてくれた。
ダンジョン内に生息しているBランクの魔物の討伐のようだった。
「Bランク?強いのね。」
「私達はパーティーを組んでいるからね。一人だとCランクなんだけどね。」
とあっけらかんと言う様子は好感が持てた。
「パーティーを組む人のランクが上だとパーティーランクが必然的に上がるということかしら?」
「そういうことだ。」
話しながら受付を済ませる。
ギルドの外へ出ると、
「じゃあ私はこれで。仲間を迎えに行かないといけないんだ。森には魔物もいるから気をつけなよ。」
どうやら私は戦えないと思われているようだった。
まぁ変に自分の力をひけらかす必要もないので、助言をありがたく受け取っておく。
「えぇ、ありがとう。じゃあね。」
私はその女性と別れて街の外へ出る。
草原が広がり、見える範囲には森も見える。広大な景色。普段は馬車での移動だし、あまり外を見ることもないので新鮮だ。
とりあえず依頼の薬草を探すと、あっけない程すぐに見つかり、手際よく採取する。
この薬草は公爵家でも栽培しているので楽勝なのである。
それよりもこの森には見たことのない草が沢山生えている。鑑定してみると、精油に使えそうなハーブもありそうなのでいろいろ採取する。帰って抽出するのが楽しみだ。
2時間程で依頼の薬草や周辺に生えていた薬草を採取することができた。まだ時間もたっぷりあるので、少し周りを散策してみよう。
森の中を歩いていると、何かが動く気配がした。
注意深く見ていると、あれは…ホーンラビット?2匹いたので2匹とも氷魔法で仕留め、アイテムボックスへ入れる。この魔道具本当に便利ね。
暫く森の中を歩いていたら、迷ってしまったようだ。
元々方向感覚には全く自信がない。
よし空を飛ぼう。
久しぶりに飛翔魔法で空を飛ぶ。
高く高く飛ぶ。地平線が見え、この世界もやはり丸いのだと実感する。
空は気持ちいい。私は今確かに自由なのだ。
ずっとこうしていたい。
周りを見回しても空を飛ぶ冒険者はいない。
空は今私が独占しているのだと思うと、心の中のもやもやが晴れていくようだった。
心ゆくまで空を満喫してようやく冒険者ギルドへ戻った頃にはお昼になっていた。
少し混んでいたが、依頼達成の連絡をするために受付に並んでいると、今朝声を掛けてきた女の人にまた声を掛けられた。
一緒にいるのはパーティー仲間かな?
「あら、また会ったわね!」
「今朝はどうも。」
「なんか、随分スッキリした顔をしてるわね。今朝とは大違い!」
「そう?思ったより楽しくて。」
「薬草採取が?」
「そうね。ふふっ
そっちは強そうな魔物の討伐依頼だったけど、もう倒したの?」
「あぁ!我らにかかればあっという間だな。」
「強いのね。」
「あぁ!ねぇ、よかったらお昼一緒に食べない?」
思いがけないランチの誘いに少し驚いたけど、誘われたことは単純に嬉しかった。
「一緒に?」
「まぁ嫌なら無理にとは言わないけど。」
「いえ、是非行きたいわ!」
依頼達成の報酬を受け取った後、街の食堂へ行く。
「ここは安くて美味しいから、よく来るんだ。ここでいいかな?」
「もちろんよ」
席に付き、自己紹介をする。
「今更だけど、ケイトよ。よろしく。こっちはスコットとアイザック。パーティー仲間よ。」
「リナよ。よろしくね。」
黒髪短髪に翡翠色の瞳が理知的な穏やかな雰囲気のスコットと、少し長めのブラウンの髪に赤い瞳のやんちゃな雰囲気のするアイザック。
3人とも気持ちの良い人たちでとても話しやすい。
食事の時間が楽しいと感じたのは久しぶりだった。
「リナは明日も冒険者ギルドへ行くのか?」
「うん、また朝一から行こうと思ってるの。」
「それならまた明日も会えるな。」
「今日はありがとう!助かったし、とても楽しかったわ!じゃあまた明日ね!」
「また明日な!」
ケイト達と別れた後、街を見て回り別荘に戻る。
ゆっくりお風呂に入ろう。
そんな気分になれたのは久しぶりだった。
何かを忘れている気がしたが、私は敢えてそれを考えないことにした。
ゆっくりお風呂に入った後、今日積んだハーブを使って精油を作る。これはユーカリだ。
別名「レモンユーカリ」とも言われているもので、その名の通りレモンの様な香りが特徴である。穏やかな優しい香りはとても癒やされる。また、抗ウィルス作用と抗菌作用もあるので、風邪の流行する季節などにとても役立つ薬草である。
ユーカリは今回始めて作る。
1時間蒸留して、フローラルウォーター500mlと精油は5mlくらい取ることができた。
ラベンダーと同じくらいとれるわね。
これならここにいる間に一瓶は作れるわ。
「とてもいい香りですね。」
側にいたアンナが優しい顔をしている。香りに癒やされているのだろう。
「優しい香りよね。」
「はい。とても癒やされます。」
アンナのその裏表がない様子に私の方が癒やされる。
「ふふっ。ここにいる間に一瓶作るのが目標よ。フローラルウォーター、使ってみる?」
「よろしいのですか?」
「もちろんよ。」
フローラルウォーターで化粧水を作る。
アンナはややしっとりくらいが好みだから、グリセリンをやや多めに入れる。
「はい。どうぞ。」
「ありがとうございます!!」
「いいのよ。」
「片付けは全て私がやりますので!」
「一緒にやった方が早いわ。早く片付けちゃいましょう。」
「はい…!ありがとうございます!」
一通り片付けて、部屋に戻った私はここへ来てはじめてピアノを弾いた。弾く曲は先日式典で弾いた曲だ。
ピアノを弾いているとあっという間に食事の時間となった。
お昼にかなりガッツリ食べたので夜はお腹が空いておらず、少なめにしてほしいと伝えてある。料理人のユジーンが用意してくれたものはそんな私を満足させるものだった。
部屋に戻ってゆっくりしていた時にふと思い出した。
不味い、フレディの事をすっかり忘れていた……
209
お気に入りに追加
529
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。
ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」
夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。
元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。
"カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない"
「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」
白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます!
☆恋愛→ファンタジーに変更しました
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる