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38,ルーファン
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ルーファンに行く日がやってきた。
避暑地であるルーファンはとても活気がある。冒険者も多く、大きな街である。
我がリフレイン公爵家の治める街の中でも一番に大きい街だ。
侍女はアンナとマリーを伴う予定だ。
日常的に使わないと忘れてしまうのでここにいる間も語学を怠ることはない。
別邸で過ごしているとお母様のことを思い出す。
お母様…会いたいな。
天国から見てくれている?
そんなことを考えながら街を自由にぶらぶら散策していた。ここでは私が公爵家の者ということは誰も知らないからとても気楽だ。
ちなみにフレディは後ろをしっかり付いてきている。
横に並べばいいのに。後ろを歩くことを頑なに譲らなかったのだ。
「リナちゃん!久しぶりだね!」
声を掛けてきたのは花屋のナオミさん。
このお花屋さんにはここに来るたびに入り浸っているので仲良くなったのだ。
この街ではリナと名乗っている。
「リナちゃんが来ると夏が来たーって感じがするよ。」
「ここはとても過ごしやすいですからね。本当に素敵な街です。」
「領主様が騎士団長様だからね!冒険者が多いのに治安もいいし、いいことだらけだよ。」
お父様が褒められると私も嬉しいな。
「ふふっ。そうなのですね!」
花を眺めながらそんなことを話し、今日買うお花を決める。
「このお花とても可愛いわ。今日はこれにするわね!」
私が選んだのはオレンジ色のとても可愛い夏らしいお花だ。香りもとても良い。
「ありがとう。また来てね。」
「うん!またね!」
可愛くていい香りのするお花を持って向かう場所は一つだ。
昔お母様と一緒に来た場所。
二人でよく一緒に来た。あの時はこれから先もずっと続くと思って疑わなかった。
街の見渡せる丘に行き、少しの間そこで過ごす。
そこは彩り豊かな空間なのに、人があまりいないのでとても落ち着く。
「また来るわね、お母様。」
◆
ルーファンの街を歩くのは楽しい。
特に市場が盛んだ。
何か珍しいものないかな?と探していると目についたのは大豆っぽいもの。というか本当に大豆?思わず二度見してしまった。
今まで見たことなかったわね。
売っているおじさんに話し掛けてみる。
「これは何?」
「これは大豆っていう豆で、保存食に使われてるんだ。良かったら買っていくかい?」
(やっぱり大豆なのね。)
「へぇ。珍しいわね。これってずっとここに売っていたかしら?」
「あぁ。ずっと売ってるよ。地味だし目立たないだろ?あんまり売れなくて困ってるんだ。」
「あなたが大豆を作っているの?」
「ウチは豆を作っているんだ。枝豆は売れるんだがなぁ。この大豆は去年の冬に収穫したものなのに、こんなに売れ残っちまって。」
(大豆か・・・。これがあれば豆乳も作れるしヘルシーなスイーツも作れるわ!醤油や味噌だって作れるじゃない!こんなところで大豆に出会えるなんて!)
「その大豆全部買うわ。」
「えっ?!本当か?」
「作ってみたいものがあるの。ねぇ、あなたはここにずっといるの?」
「あぁ、自慢じゃないが俺はルーファンから出たことは一度もないんだ。」
「じゃあまた来るわね。ありがとう!」
別邸に戻ると私は早速、豆乳作りを始めた。といっても今日できる事は少ない。
容器に大豆を移し、色が黒くなっている豆は取り除く。このままだと固くて使えないので、水に浸して一晩置いておく。
翌日、一晩水に浸した豆がふやけて膨らんでいることを確認する。
アンナとマリーも興味があるようなので一緒に作業をする。ここからは一人だと厳しいので丁度いい。
水を入れてゴシゴシと豆をこするように洗う。こうすることで豆の表面の皮が取れるのだ。3回ほど繰り返すと、段々大豆が滑らかになってくる。
綺麗に皮がとれたら完了だ。
次は豆を潰すのだが、ミキサーなんて便利なものはないので地道に鉢ですり潰す。
今度ハックに相談したら作ってもらえるかな?
そういえばアロエも育ってきたしミキサーは欲しいわね。
潰したら大豆と同量くらいの水を入れて火にかける。木べらで混ぜながら焦げないように弱火で10分くらい。
煮立ったらボールとザルを用意して、その上に濾せるものをセットし煮出たせた大豆を入れる。冷めるまで少しそのままにしておく。
ボールに溜まったものが豆乳、上に残ったものがおからだ。
「これはどうやって食べるのですか?」
「この下に溜まったのは豆乳よ。大豆は畑の肉と呼ばれていてタンパク質も豊富なの。私今日から牛乳の代わりにこれを毎日飲んでみようと思うの。どんな効果があるのか実験したいわ!」
「大丈夫なのですか?そんなよくわからないものを召し上がっても…」
「大丈夫よ。何かあっても死にはしないから安心して!」
「心配です…」
「ふふっ。大丈夫よ、マリー。」
出来上がった豆乳を氷で少し冷やして飲んでみる。
…うん、豆腐だわこれ。
豆腐を飲んでいる感じなので、もっと飲みやすくしたいところ。蜂蜜を入れてみるとまぁまぁ飲める。
でももっと美味しく飲めないかな?
スムージーが飲みたいわ。
やっぱりミキサーは必要ね。ハックに言えば作れるかしら?
「これは一日コップ一杯が目安ね。かなり濃厚だからあまり沢山飲むのはよくなさそう。」
「でも栄養価が高いなら沢山摂取した方がいいのでは?」
「身体にいいものでも取り過ぎは毒になるわ。ほどほどがいいのよ。」
「なるほど、そうなのですね。」
「あとはこっちの使い道ね。」
とおからを指差して考える。
「これも使うのですか?」
「もちろんよ!これも豆なのよ?栄養効果が高いと思わない?」
「うーん、どうでしょうか?私にはわかりませんが。」
「まぁ取り敢えずクッキーでも作ってみましょう。一番簡単だしね。」
と、作ろうとしたところで気が付いた。
「…ねぇ、クッキーの作り方わかる?」
「え?まぁ簡単なレシピなら。」
「小麦粉をこのおからに置き換えて作ってみてくれる?」
なぜ急に丸投げしたかって?
それは私が前世でもクッキーとかお菓子はほとんど作ったことがないので、作り方がわからないのだ…。
「かしこまりました。」
「うん、蜂蜜で甘さをとるから砂糖は控えめでお願いね。」
アンナとマリーが作るところを見て、メモをする。せっかくだし、いろんな作り方で味を検証してみたい。
小麦粉を使うところを生おからにすると、水分がすごいわね。これ、煎れば水分が飛んで小麦粉に近くなるかしら?
そう考えて、煎ったおからでも試してみる。
味つけはシンプルに蜂蜜のみ。
「これで焼き上がれば出来上がりですよ。」
「あら、本当に簡単にできるのね?」
「ハンドクリームなんて難しいものは作れるのに、なんでクッキーの作り方を知らないんですか?」
「ふふっ。なんでかしらね?」
クッキーはすぐに焼き上がった。
早速食べてみる。
まずは生おからを使った方。
「しっとりしてて、クッキーというよりはマドレーヌのような食感ね。味は優しくて私はこのくらいの甘さが好きだわ。」
「確かにクッキーというにはしっとりしすぎている感じがしますね。」
「えぇ、でもほんのりとした甘さで美味しいですね。」
アンナとマリーの感触も悪くはない。
次はおからを煎って作った方だ。
「あら、こっちはやっぱりサクサクしてるわ。」
「はい、この食感はクッキーですね。」
「生おからの方も今まで食べたことのない食感で美味しかったけど、やっぱりサクサクの方がクッキーという感じがありますね。」
「あんまりおからの味はしないわね。」
「はい、一体どんな味かと思ってましたけど、全然味がしませんね。蜂蜜のほんのりした甘さしか感じられないです。」
「これ、普通のクッキーに比べて半分くらいのカロリーだと思うわよ?」
「えっ!?本当ですか?」
「普通のクッキーは小麦粉を使っているし砂糖も沢山使うじゃない。でもこれは小麦粉の代わりにこのおからを使っているでしょ?おからはさっきみた通り原料は豆だからカロリーは低いわ。しかも栄養価は高いの。お腹にも溜まるし、ダイエットにはもってこいの食材だと思わない?」
「!!!」
「もしかしてお嬢様…?!」
「今日はクッキーを作ってみたけど、明日はこのおからを使ってケーキを作ってみましょう?」
「はい!お任せ下さい!!」
アンナとマリーもやる気になってくれて嬉しい。二人の協力は不可欠だからね。
避暑地であるルーファンはとても活気がある。冒険者も多く、大きな街である。
我がリフレイン公爵家の治める街の中でも一番に大きい街だ。
侍女はアンナとマリーを伴う予定だ。
日常的に使わないと忘れてしまうのでここにいる間も語学を怠ることはない。
別邸で過ごしているとお母様のことを思い出す。
お母様…会いたいな。
天国から見てくれている?
そんなことを考えながら街を自由にぶらぶら散策していた。ここでは私が公爵家の者ということは誰も知らないからとても気楽だ。
ちなみにフレディは後ろをしっかり付いてきている。
横に並べばいいのに。後ろを歩くことを頑なに譲らなかったのだ。
「リナちゃん!久しぶりだね!」
声を掛けてきたのは花屋のナオミさん。
このお花屋さんにはここに来るたびに入り浸っているので仲良くなったのだ。
この街ではリナと名乗っている。
「リナちゃんが来ると夏が来たーって感じがするよ。」
「ここはとても過ごしやすいですからね。本当に素敵な街です。」
「領主様が騎士団長様だからね!冒険者が多いのに治安もいいし、いいことだらけだよ。」
お父様が褒められると私も嬉しいな。
「ふふっ。そうなのですね!」
花を眺めながらそんなことを話し、今日買うお花を決める。
「このお花とても可愛いわ。今日はこれにするわね!」
私が選んだのはオレンジ色のとても可愛い夏らしいお花だ。香りもとても良い。
「ありがとう。また来てね。」
「うん!またね!」
可愛くていい香りのするお花を持って向かう場所は一つだ。
昔お母様と一緒に来た場所。
二人でよく一緒に来た。あの時はこれから先もずっと続くと思って疑わなかった。
街の見渡せる丘に行き、少しの間そこで過ごす。
そこは彩り豊かな空間なのに、人があまりいないのでとても落ち着く。
「また来るわね、お母様。」
◆
ルーファンの街を歩くのは楽しい。
特に市場が盛んだ。
何か珍しいものないかな?と探していると目についたのは大豆っぽいもの。というか本当に大豆?思わず二度見してしまった。
今まで見たことなかったわね。
売っているおじさんに話し掛けてみる。
「これは何?」
「これは大豆っていう豆で、保存食に使われてるんだ。良かったら買っていくかい?」
(やっぱり大豆なのね。)
「へぇ。珍しいわね。これってずっとここに売っていたかしら?」
「あぁ。ずっと売ってるよ。地味だし目立たないだろ?あんまり売れなくて困ってるんだ。」
「あなたが大豆を作っているの?」
「ウチは豆を作っているんだ。枝豆は売れるんだがなぁ。この大豆は去年の冬に収穫したものなのに、こんなに売れ残っちまって。」
(大豆か・・・。これがあれば豆乳も作れるしヘルシーなスイーツも作れるわ!醤油や味噌だって作れるじゃない!こんなところで大豆に出会えるなんて!)
「その大豆全部買うわ。」
「えっ?!本当か?」
「作ってみたいものがあるの。ねぇ、あなたはここにずっといるの?」
「あぁ、自慢じゃないが俺はルーファンから出たことは一度もないんだ。」
「じゃあまた来るわね。ありがとう!」
別邸に戻ると私は早速、豆乳作りを始めた。といっても今日できる事は少ない。
容器に大豆を移し、色が黒くなっている豆は取り除く。このままだと固くて使えないので、水に浸して一晩置いておく。
翌日、一晩水に浸した豆がふやけて膨らんでいることを確認する。
アンナとマリーも興味があるようなので一緒に作業をする。ここからは一人だと厳しいので丁度いい。
水を入れてゴシゴシと豆をこするように洗う。こうすることで豆の表面の皮が取れるのだ。3回ほど繰り返すと、段々大豆が滑らかになってくる。
綺麗に皮がとれたら完了だ。
次は豆を潰すのだが、ミキサーなんて便利なものはないので地道に鉢ですり潰す。
今度ハックに相談したら作ってもらえるかな?
そういえばアロエも育ってきたしミキサーは欲しいわね。
潰したら大豆と同量くらいの水を入れて火にかける。木べらで混ぜながら焦げないように弱火で10分くらい。
煮立ったらボールとザルを用意して、その上に濾せるものをセットし煮出たせた大豆を入れる。冷めるまで少しそのままにしておく。
ボールに溜まったものが豆乳、上に残ったものがおからだ。
「これはどうやって食べるのですか?」
「この下に溜まったのは豆乳よ。大豆は畑の肉と呼ばれていてタンパク質も豊富なの。私今日から牛乳の代わりにこれを毎日飲んでみようと思うの。どんな効果があるのか実験したいわ!」
「大丈夫なのですか?そんなよくわからないものを召し上がっても…」
「大丈夫よ。何かあっても死にはしないから安心して!」
「心配です…」
「ふふっ。大丈夫よ、マリー。」
出来上がった豆乳を氷で少し冷やして飲んでみる。
…うん、豆腐だわこれ。
豆腐を飲んでいる感じなので、もっと飲みやすくしたいところ。蜂蜜を入れてみるとまぁまぁ飲める。
でももっと美味しく飲めないかな?
スムージーが飲みたいわ。
やっぱりミキサーは必要ね。ハックに言えば作れるかしら?
「これは一日コップ一杯が目安ね。かなり濃厚だからあまり沢山飲むのはよくなさそう。」
「でも栄養価が高いなら沢山摂取した方がいいのでは?」
「身体にいいものでも取り過ぎは毒になるわ。ほどほどがいいのよ。」
「なるほど、そうなのですね。」
「あとはこっちの使い道ね。」
とおからを指差して考える。
「これも使うのですか?」
「もちろんよ!これも豆なのよ?栄養効果が高いと思わない?」
「うーん、どうでしょうか?私にはわかりませんが。」
「まぁ取り敢えずクッキーでも作ってみましょう。一番簡単だしね。」
と、作ろうとしたところで気が付いた。
「…ねぇ、クッキーの作り方わかる?」
「え?まぁ簡単なレシピなら。」
「小麦粉をこのおからに置き換えて作ってみてくれる?」
なぜ急に丸投げしたかって?
それは私が前世でもクッキーとかお菓子はほとんど作ったことがないので、作り方がわからないのだ…。
「かしこまりました。」
「うん、蜂蜜で甘さをとるから砂糖は控えめでお願いね。」
アンナとマリーが作るところを見て、メモをする。せっかくだし、いろんな作り方で味を検証してみたい。
小麦粉を使うところを生おからにすると、水分がすごいわね。これ、煎れば水分が飛んで小麦粉に近くなるかしら?
そう考えて、煎ったおからでも試してみる。
味つけはシンプルに蜂蜜のみ。
「これで焼き上がれば出来上がりですよ。」
「あら、本当に簡単にできるのね?」
「ハンドクリームなんて難しいものは作れるのに、なんでクッキーの作り方を知らないんですか?」
「ふふっ。なんでかしらね?」
クッキーはすぐに焼き上がった。
早速食べてみる。
まずは生おからを使った方。
「しっとりしてて、クッキーというよりはマドレーヌのような食感ね。味は優しくて私はこのくらいの甘さが好きだわ。」
「確かにクッキーというにはしっとりしすぎている感じがしますね。」
「えぇ、でもほんのりとした甘さで美味しいですね。」
アンナとマリーの感触も悪くはない。
次はおからを煎って作った方だ。
「あら、こっちはやっぱりサクサクしてるわ。」
「はい、この食感はクッキーですね。」
「生おからの方も今まで食べたことのない食感で美味しかったけど、やっぱりサクサクの方がクッキーという感じがありますね。」
「あんまりおからの味はしないわね。」
「はい、一体どんな味かと思ってましたけど、全然味がしませんね。蜂蜜のほんのりした甘さしか感じられないです。」
「これ、普通のクッキーに比べて半分くらいのカロリーだと思うわよ?」
「えっ!?本当ですか?」
「普通のクッキーは小麦粉を使っているし砂糖も沢山使うじゃない。でもこれは小麦粉の代わりにこのおからを使っているでしょ?おからはさっきみた通り原料は豆だからカロリーは低いわ。しかも栄養価は高いの。お腹にも溜まるし、ダイエットにはもってこいの食材だと思わない?」
「!!!」
「もしかしてお嬢様…?!」
「今日はクッキーを作ってみたけど、明日はこのおからを使ってケーキを作ってみましょう?」
「はい!お任せ下さい!!」
アンナとマリーもやる気になってくれて嬉しい。二人の協力は不可欠だからね。
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