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カカシ娘
しおりを挟む風が田舎特有の青臭さ、生臭さを運んでくる。しかしそれが妙に心地良くもあり、目を閉じれば大自然のど真ん中に居るのだと実感させてくれる。
そうでなくとも目の前に広がるのは遠くの山々。どこまでも澄み渡る青空。植えられた野菜が青々と茂る畑。
ふかふかとした土は歩きづらく、すぐに靴は汚れる。
この場の空気とこれからやることのミスマッチさが逆に興奮を掻き立て、自分の新たな一面に気づくことができる。
「ではあの娘はしばらく好きにしていいからの。帰る時にまたウチまで来ておくれ」
「わかりました。これ、代金です」
「ん、確かに。ではごゆっくり」
決して少なくはない、それでもこの手の場所にしては安い金額を渡すと、老人は興味なさそうに畑を出ていく。
完全に老人の姿が見えなくなり、畑の中に俺一人という状況になってから更にもうしばらく待ち、完全に誰も居なくなってからようやく目的の物へと歩を進める。
この畑にあるのは栽培されている野菜と、一つのカカシのみ。
そのカカシが今回の目的である。
「ぅあ……?」
近づく俺を察知したのか、こちらに視線を向けたカカシ。
ただのカカシではない。
長年使い続けられ、ついに意思を持って動き出した――いわゆる付喪神。カカシの付喪神が彼女である。
しかし、こちらに反応を見せるもののその目に生気と呼べるようなものはほとんど見られず、本当に視線だけが向けられているような感じだ。
「これで、この村一番のべっぴん、てなんだからな……」
元々が人形なのか、顔から綿が飛び出ている箇所もあるし、端切れで塞いだような痕もある。
着ている服は村の婆さんのお古。
目立つように背が高く、見下されるのも妙な圧迫感がある。
中にはカブ頭が腐ったカカシ娘も居るというのだから、たしかに美醜の判断ができるだけマシなのだろう。
「ぉぉ? ――ぅあ⁉」
高さ調節のできる支柱を下げて、カカシ娘と目線の高さを揃える。
そして服を捲る。
付喪神となった時に女の体を得たのか、胸もあるし下半身も膝まである。
ヤルには十分の機能を備えている。
「じゃあ、今日はよろしくな、マチコさん」
「ぅぅ……」
理解しているのかは定かでないが、そんなものは関係ない。
どこにでもある変哲のない農村であったこの場所に転機が訪れたのは数年前だという。
ある日村人は、村一番の変わり者であるタロウザが畑の真ん中で踊っているのを見つけた。
変人でやること為すこと村中から煙たがれていたタロウザ。作物に変なことをされては敵わないと止めに入った村人が見たのは踊っているのではなく、カカシに一心不乱に腰を打ち付けるタロウザの姿であった。
ただのカカシと見向きもしなかったカカシ。女型も男型も気付かぬ内に付喪神となっていたのだ。
ここで機転を利かせた村長は、このカカシ達を商売に使うことを思いつく。
結果としてこの村は、村全体が一風変わった風俗店として知る人ぞ知る存在になったのだ。
なお、農繁期は店を開いていない。
閑話休題。
恥丘を外から優しく撫でてやれば、喜ぶかのようにヒクヒクと反応を示す。今にも口を開いてヨダレを垂らしそうだ。
表情なんかよりも余程雄弁に彼女の気持ちを代弁している。
割れ目を押し広げればキレイなピンク色のアソコが現れ、トロリと蜜が溢れ出る。
恐る恐る舐めてみるが、そのしょっぱさは普通の人間の愛液となんら変わること無い味とエロスを含んでいた。
水分は摂っていないはずなのに、どこから出てくるのかと不思議なほどに、愛液は溢れ出す。比例して畑には卑猥な水音が響いていた。
「ぅあ! ぇ……ん、ぁん」
僅かずつだが感じているような声も漏れてくる。
マチコさんが特別なのかカカシ娘全体が塗れやすいのかは定かではないが、もう彼女も俺も準備完了。
愛液を我が愚息へ塗りたくって滑りを増し、驚くほど簡単にその蜜壺へと挿入することができた。
瞬間の彼女はやはり、僅かにも声を上げるだけ。
人によってはつまらないと感じる反応の薄さだが、よくよく声を聞けばちゃんと感じているのはわかる。
そしてなにより、青空の下、無抵抗の女の子を犯せるなんて経験はそう味わえるものではない。
後ろを振り返ったら遠くに人が居るかもしれない。通りすがりの人に見られているかもしれない。見ていた人達に噂されるかもしれない。
そんな緊張感は不思議な快感へと変わり、未体験の気持ち良さとなる。
「くっ……イクぞ!」
「ぅ? ――ぉぉおぉ」
最後の最後まで反応は薄い。
ただ、ペニスを引き抜くと穴からは、愛液に押し出されるように白濁液が溢れてきた。
それだけ彼女も感じていたのか。
「よし! じゃあ次行くぞ!」
ここの良いところは基本的に時間無制限。
しかも村で栽培しているニンニクを使った特製精力剤まで付いてくるという。
最高記録は27回戦。
さてさて、俺は何回戦まで戦えるか。マチコさん相手ならいくらでもできそうだった。
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