魔物娼館『MONSTAR LOVER』

マルマリオン

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ゴブリン娘

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「指名ありがと。よくこんな私なんかとヤろうと思ったわね」

 ふてぶてしく、と言うよりはどこか捨て鉢な様子で現れたのはゴブリン娘のバビちゃん。
 ゴブリンと言えば頭が悪い。汚い。卑怯。ブサイク。チビ。雑魚。などと散々な言われようの魔物であり、ゴブリン娘であるバビちゃんも例に漏れない。
 お世辞にもかわいいとは言えないし。セクシーな衣装を着ていてもどこかくすんだ印象になる。
 精々の美点はその小さな体躯だろうか。
 それすらも一部の好事家に受けるだけ。

 しかし、ゴブリン娘でなくバビちゃん特有の長所がある。

「で、今日はどうするの? いつもみたいに口でしてあげよっか?」
「そうだな……。まずはそうしてもらおうかな」
「まずはって、どんだけするつもりなのよ」

 口では嫌がるように言っていても、行動はとてもスムーズで、流れるような動きでズボンのベルトに手をかける。
 ベルトを外し、ズボンを下げる。そしてパンツの上から股間を撫でる。

 嫌々するような態度をしていても目は爛々と輝き、半開きの口から唾液が垂れている。愛おしそうに股間を撫でるその姿はまさしく、発情していると言っても過言ではなかった。
 どんな醜女でも自分のモノを求めているとなれば愛おしく思える。

 優しく頭を撫でると、トロンとした目つきになり、その後に正気を取り戻す。

「申し訳ありません」

 バビちゃんが必要以上に硬い言葉使いをする時は、冷静になろうと努めている時である。
 そうしなければならないほど興奮しているのだろう。
 その証拠に、

「舐めて」

 と言うと返事よりも先にペニスを咥えた。

「んぷっ、あむ、あむ……レロ、えぷ」

 思いっきり咥えこみ、口の奥まで突っ込んだ肉棒を弄ぶ――というよりは貪る。
 出し入れするのではなく、口の中で舌を使って味わうように舐め回している。
 上目遣いでこちらの様子を伺いつつ、それでもフェラは自分が楽しむこと優先の独りよがりなフェラであり、技術もまだまだ拙い。

「俺のことも気持良くさせてよ」
「あっ……ごえん、れる。れろ」

 一呼吸置き、

「じゅぷ、ぐぷ、ぐぽ! あむっ、チュパッれろ、じゅぷ」

 音を立てるようにしながら、頭を前後させる。
 時折、息を堪えるように、「んっ、んっ」とえづくようにしているのがかわいらしい。

 バビちゃんの左手はフェラを手伝うように竿に添えられている。
 一方の右手はと言うと、バビちゃん自身の下半身へと伸びていた。
 グッポグッポと大きな音を立てながら吸う合間合間に、ピチャピチャと別の水音が聞こえてきていて、よくよく見ると小さな水溜りができていた。

 しかし、攻め方も変えて多少は気持良くなっているものの、顔のせいか中々イクことができない。
 俺を気持良くさせることよりも自分が気持良くなることを優先しているなら尚更だ。

 さっきから時折頭の動きが止まり、ビクンと震えている。
 ここまでくると逆にかわいくなってくる。

 ゴブリン娘はどうしてこうも発情しやすいのか。

 一般的なゴブリンはどの場所でも最底辺の魔物である。
 狩る側でなく狩られる側。
 人間も同じだが我々は結託し、知恵を絞り、なんとか肉体の差を埋めて今日まで生き残ることができたのだ。
 ではゴブリンの生存戦略とは、多産である。
 子供を大量に産み、一部でも大人になれれば儲け物。そんな具合にポンポン繁殖する。

 ここで本題に戻るが、チャンスがあればいつでも交尾をできるようにするゴブリンのメスは、発情期が無い代わりにすぐに発情できるようになっているのだ。
 いざチャンスがあるのにムードだなんだとまごついていてはいつ食われるかわからない。

 そんなわけで由緒正しきゴブリン娘であるバビちゃんも、ペニスをひと舐めするだけでアソコを濡らす変態になっているのだ。

「ほら、ケツ向けろ」
「うん……お願い!」

 瞳は完全にトロンととろけ、ヨダレは垂れるがまま。なにをしていても右手は止まらない。
 Mっ気のあるバビちゃんは命令されるのが好きで、こうなるとなんでも言うことを聞いてくれる。

 ベッドに四つん這いにさせ、尻を撫で回す。
 期待感からか、より一層バビちゃんの口は潤いを増していた。指ですくってもすくっても後から後から溢れてくる。

 いよいよ蜜の滴るその口へ一息に肉棒を突き入れる。

「んああぁあ! っはぁ!」

 それだけでバビちゃんの体はビクリ震え、ガクリと倒れ込んでしまった。
 が、これで終わるわけもない。

「おら、起きろ!」

 髪の毛を掴んで無理やり体を起こす。

「なに勝手にイッて勝手に休んでんだ!」
「ごめんなさい! あっ、ごめんなさい! くぅ、んん!」

 無理な体勢にも関わらず、突けば突くほどバビちゃんのアソコから汁が滴っている。

「おっ! あっ! ダメ、も……ダメ! ゆるひて、あぁん! イッ……!」

 どれだけバビちゃんがイキ狂おうとこちらの動きが止まることはない。
 むしろラストスパートと加速するだけ。
 それに呼応するようにバビちゃんの膣も締まってきて、声も言葉にならなくなっている。

「イクぞ!」
「お願い、中に!」
「当たり前だ!」
「――イッ、あああああああああ!」

 コテンとバビちゃんの体から力が抜ける。
 どうやら気持ち良すぎて気絶してしまったようだ。
 恍惚の表情でアソコから白濁液を垂れ流すハビちゃんはやっぱり、お世辞にもかわいいとは言えなかった。
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