魔物娼館『MONSTAR LOVER』

マルマリオン

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スライム娘

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「こんにちはぁ~」

 ペタペタ独特な足音を鳴らしながら現れたのはスライム娘のジェリィちゃん。青みがかった透明感のある身体が特徴的な女の子だ。
 スライムと聞いてイメージするような、ドロドロとした不定形の姿ではない。例えるのであれば水風船と言ったところか。張りのある肌は突くとふよんと柔らかく跳ねる。
 今日はネグリジェのような服を着ているが、湿って張り付き、体のラインを強調している。
 服に合わせてなのか一般的男の好みに合わせたのかジェリィちゃんは、胸とおしりを大きめにしていた。

 スライム娘の場合、体型はある程度自由自在。
 なので見た目の特徴はあまり個性とならない。精々が体の色くらいである。それも色水程度なのでそこまでの差はない。

 なのでスライム娘の人気は性格とサービスによって左右される。

「今日は指名してくれてありがとぉ~。ぎゅ~!」

 ヒンヤリとしたジェリィちゃんに抱きつかれる。
 少しジェリィちゃんに沈み込むような抱きつかれる心地は、他のモンスターにはない魅力である。

 抱きしめられ、段々と力が込められていき、ついに膜を破るような感覚があって水の中――否、ジェリィちゃんの中に沈む。

「ごぼぁ! がぼぼ……!」

 少しドロリとした水の感触を楽しむ。
 溺れているのに楽しめるのも、

「はい! しんこきゅう~!」

 もう少しで意識が飛ぶ、その寸前でジェリィちゃんに助け出される。
 死の間際まで近づいていたというのに、美少女の体の中に沈んでいたという興奮が恐怖を上回る。

「大丈夫ぅ? あはぁ、この調子なら大丈夫そうだねぇ~」
「うひょう!」

 ジェリィちゃんの手がズボン、パンツを染み込んで直接ペニスに触れる。
 ヒンヤリとしていて思わず縮み上がるが、触られている興奮と、間延びしたほんわかした喋り方のジェリィちゃんがいきなり股間を触ってくるというそのギャップがそそられる。

 結果として、俺の下半身はバキバキの臨戦態勢になっていた。
 それを見たジェリィちゃんがニンマリ微笑む。

「じゃあ、ヤろうか」

 耳元で囁かれる。

「今日はどうするぅ? ベッド? それともお風呂?」
「うーん……ベッドで」

 ベッドでのプレイは普通のプレイだ。
 ジェリィちゃんが人間の体を模し、そのまま楽しむプレイ。
 今のジェリィちゃんの姿も十分にかわいく、肌や胸、膣の感触は普通と違うのでこれはこれでおもしろいのである。

 しかしお風呂の場合はまた少し違う。

「お風呂場に1名様ごあんな~い!」

 おどける彼女に手を引かれ、お風呂場へ。

 ちなみに、この部屋はどこも防水仕様。ベッドのシーツすら防水シーツだ。
 こうでもしなければ、彼女がベッドに腰掛けただけでシーツはビショビショ。歩けばそこに水溜りができる、といった具合である。

 1人用の狭い湯船に、体を半ば畳むように入る。
 その湯船の縁にジェリィちゃんは手と足を器用に乗せ、蠱惑的に笑っている。

 不意に、ジェリィちゃんの着ていたネグリジェが内側に吸収されたかのように消えていく。
 彼女が服を消化したのだ。

 その跡に現れたのは波打つ乳房。部屋のライトを受けて次から次へと輝きを変えていく様は見ていて飽きない。
 その頂点はツルンとしていて何もないが、彼女曰くそこまで形を作るのは集中しなければならない、とのこと。
 この特異な乳房もモンスターならではだと思えば、独特のエロスを感じられる。
 影になっていて見えないが、下の口も同じだろう。

 舌舐めずりをし、

「じゃあ、始めるよぉ」

 次の瞬間、ジェリィちゃんが消える。
 同時に湯船に水が満ちるが、これがジェリィちゃんである。

 人間の形をしていたがそれはいわゆる擬態で、本当の姿は想像している通り、ドロドロとした液体である。
 知能の高いスライムは獲物の姿を真似て近づくのだ。

 この液体がジェリィちゃんである証拠に、凪いでいた液体がジワジワと体にまとわりついてくる。まさぐられるような感覚が心地良い。

 そして、首までスッポリ覆われる。

 形状は変わっても彼女自身。全身舐め回されるように快感が蠢き、乳首が舐められたかと思えば肉棒へ。そこをギュッと握りしめられたかと思えばアナルをほじくられ。
 次から次へと攻める場所も攻める方法も変わる。

 乳首をチロチロと舐められ、引っ張られたり押し潰されたり。その最中に少しピリピリするような感覚があって、消化されているんじゃないかとゾクゾクする。

 ギュッと握りしめされたガチガチのペニスは、人間の手コキとはまた違う、握られているのに全体が包み込まれている奇妙な感覚である。
 その部分が脈動し、膣に入れ込んだ感触にも似ている。

 アナルは入り口の表面を優しく撫ぜられ、液体であるが故に無理やり口を開かせることなく中へ侵入してくる。
 快感、気持ち悪さ、僅かな痛み。それらがない交ぜになり、背徳感に似た感覚が快感を後押しする。

 そして次第にそれらは切り替わる間隔が短くなり、同時に全身を愛撫される。

「どう? 気持ちいぃ?」

 顔だけを出したジェリィちゃんが尋ねてくるが、その間も愛撫は止まるどころか激しさを増していく。
 結果、言葉にならないうめき声を曖昧に発することしかできない。

「ふふっ、気持ち良さそうだねぇ」

 水の中なのでイジられるのは静かで、一見するとなにもされていないかのよう。しかし実際には、全身至る箇所を執拗に攻められ続けているのだ。
 それはあたかも俺の体がペニスになったかのようで、全身丸のままジェリィちゃんとセックスしているようだった。

「イキそう? イキそう? イッてぇ!」

 ラストスパートですべての愛撫が肉棒に集中する。
 備えていても耐えられるわけもなく、俺はあっという間に果ててしまった。



「えへへぇ~いっぱい出たねぇ」

 人形になったジェリィちゃんが微笑む。
 その、人間で言えば膣の位置に当たる部分には今さっき出したばかりの白濁液が浮いていた。
 味を楽しむかのように、恍惚な笑みを浮かべながらジェリィちゃんはそれを消化していく。
 その姿が妙に色気がある。

「また来てねぇ~! お兄さん気持ち良かったから、ちょっと溶かしちゃったぁ~」
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