68 / 71
最後の別れ
しおりを挟む
「送るよ」
帰り際、鞄を持つと紐が引っ張られて身体が後ろに傾いた。
振り返ると慶は鞄の紐を引っ張っていつもの笑顔で笑っていた。
他にも女の子はいるのに、佐奈美ちゃんという彼女がいた時も私だけ送ってくれる。でもそれはいつもの事。送るよっていつもいつも言ってくれたね。
「大丈夫よ。終電まだあるし。他の子送ってあげて」
「最後だし、送るよ」
そう言うと後ろから歩と大成くんがニヤニヤしているのが見えた。
「最後だし送ってもらえよ」
歩が私の背中をポンッと叩いた。
鈍い独特なこのエンジン音も今日で最後だ。
「飲酒じゃない?」
「これで日本で運転するの最後。最後だし捕まってもお咎めなし」
横からそう言う慶の無邪気な笑顔を見た。
昔から変わらないこの少年らしい笑顔に私はどれだけ翻弄されてきた事だろうか。
どれだけ報われない気持ちと向き合ってきた事だろうか。
「今日、実は引っ越したの。六本木欅坂なんだ。」
「へーいいとこ引っ越したね!ひろこ売れっ子だもんな」
車が爽快に走り出し、シートの皮の硬い感触が今日はいつもに増して硬く感じた。
「売れっ子まではいかないよ。まだ昼間とゴールデンに出た事ないのよ。深夜だけ。笑っちゃうでしょ」
「それ!週刊誌に書いてあった。世の男達が眠りにつく頃現れる深夜のアイスクリーム的存在だって書いてあった。それも売り方だよな。」
「そんな事書かれてたの?アイスクリームじゃないよもう」
慶と笑い合う。あの18才の夏、再会した頃の気持ちが鮮明に思い出される。
だけどそんな時間もあとわずかばかりなんだ。
「飛行機、明日の19時?」
「そうだよ」
「ねぇ、もう東京には戻らないの?」
あたしは体ごと慶の方を向いて言った。
「戻らないね。父親がニューヨーク社の取締役になったし母親も、もうあっちにいる。東京の家は親族に渡すし。大学もニューヨーク校あるからそっちに編入手続きもしたよ。卒業したら親父の会社入るよ」
もう本当に戻らないんだ。
そうなると言いたい事があふれてきて頭の中が混乱しそうになった。
「慶、佐奈美ちゃんと話したよ」
慶は私の顔を見なかった。
信号待ちで止まると乱れたマフラーを直して口がマフラーで隠れた。
「佐奈美が、何て?」
「慶について行きたいのに断られたって」
沈黙の中でエンジン音だけがやたら耳につく。車が止まると余計に。
「佐奈美とは終わったからね」
「慶は本当にそれでいいの?」
信号が青に変わって車はスピードを上げた。考えているのか怒っているのか言葉を選んでいるのかは分からない。でもこのスピード感で慶は何か言いたげな様子が手に取るように分かった。
「終わったんだよ」
「違う。慶がそう思ってても、本当にそれでいいの?って聞きたいの」
「終わった事は終わった事。終わってない事はまだ終わってない事。俺だって区切りつけてるよ。」
「終わってない事はじゃあ何?」
話し合いのようにお互い意見をズケズケと言っていたと思う。私の発言に沈黙があった。
「じゃあひろこは俺がついて来てって言ったらついて来れるの?」
一瞬、耳を疑った。
慶は前を真っ直ぐに見ながら言った。
「仕事も辞めて、毎日テレビで見かける人がひょっこりTVからいなくなって俺と一緒にニューヨークで、住めるの?」
東京タワーが見えて来た。
昨日と同じように赤く灯り存在をアピールしている。
慶の問いかけに何も答えられなかった。
今自分の置かれている状況がちらちらと脳裏をかすむ。出掛けに言った春のセリフが耳元でこだまする。
『ひろこが出掛けたまま帰ってこないんじゃないかって』
車は欅坂に入った。
マンションの手前で車は静かに止まり慶はギアを引いた。
慶の言う事は本気じゃない。
私を試しているだけだ。
でも何で最後のお別れの時に言うの?
変な期待と焦りがお腹の中でぐるりとまわった気がした。
返す言葉もなかった。
慶は目を細めて東京タワーを見つめながら無言だった。どちらかともなく何か話して車をあたしが降りなきゃいけない。私はお腹の中から声を絞り出すような気持ちだった。
「もう、これでお別れね」
慶が私の顔を見た。
その目が見た事もない慶の寂しさを表すような表情だった。
私も慶を見つめた。見つめれば見つめるほど今までの思い出があふれてきて目をそらせなくなった。
するとギアを入れ車を走らせた。
どこへ行くの?
とかではなくまだ話していられるならと慶のハンドルに身を任せたつもりだった。
車は六本木通りを抜けて渋谷を通過して閑静な住宅街に隣接するラブホテルに入った。
心臓の音が聞こえる。
車がエンジンを止めて一気に静かになった。
慶はゆっくり深呼吸をした。
「行こう」
慶が私の手をそっと触った。
車を降りた時、マスクをしていない事に気付いた。
週刊誌に撮られたりでもしたらこの状況でとんでもない惨事だ。
なのに、そんな事どうでもいいとさえ思えた自分がいた。
部屋に入ると大きなベッドがひとつ、薄暗い照明に照らされていた。
鞄をソファーに置いて事の重大さをまともに考えたいのに考えられない。全く、考えられなかった。
コートを脱ごうとすると後ろから慶がコートをゆっくり脱がしそのままソファーにゆっくり置いた。
後ろから慶に抱きしめられた。
顔を見れてないから平然としていられるけど、顔を見たら、どうしよう。
気に入って買ったくすんだ赤のワンピースはこんなに薄手だったっけ?と思うほど慶の体温が伝わってきた。
自ら、体温を感じたいと思っているのかもしれない。
春と別れた時、あんなに後悔したのに。
春が大切な人だと分かったのに。
じゃあ何なの?
ずっと慶が好きだから抱かれたいの?
頭の中でその2つの意見が交差しては交差してが永遠と続いた。
考える時間も虚しく慶は両手を掴んでキスをした。
立っていられなかった。
そのままベッドになだれ込み慶のキスは続いた。
ワンピースのボタンをひとつづつ開けるたびに下着があらわになる。
慶のマフラーがついに邪魔になりマフラーをはずすとニットを脱いだ。
脱いだとき、ニットが慶のいつもの香りがした。
この人に抱かれたい。
ずっと、そう思っていた。
その気持ちがやっとあたしの心の奥底から這い上がってきた。
明日私は結婚するのに。
下着が脱がされ胸があらわになった時には慶の腕に今までにない恥ずかしさで手を絡めた。
初めての慶の身体だ。
慶は私の唇にキスをしてそのまま首にキスをした。私の左胸に慶の手が触れた時、その箇所が一気に体温が上がったような気がした。慶のキスが首から下がってきたと思った時、私に覆い被さったまましばらく動かなくなった。
「ごめん。」
「・・・何?」
「俺、ひろこだけは抱けない」
「・・・」
「出よう」
今のは、なんだったのだろう。
慶はそのまま車を欅坂まで走らせた。帰りの車の中は、一言も会話がなかった。ただ私は呆然として通り過ぎる車を見ていた。
「送ってくれて、ありがとう」
扉を開けて車を降りると私は最後になる車のエンジン音を聞いていた。
鈍いエンジン音。
窓を開けた慶は黙って私を見つめていた。その目は何も語る事のない目に見えた。
「じゃあ」
「元気で」
車が動き出すまでずっと立っていた。
今、もしここで車から慶が降りてきたら、降りてきたら、降りてきたら。
あたしはどこまで期待しているのだろうか。
そんな淡い気持ちも虚しく車は走り出した。
慶。
少年のような無邪気な笑顔とたまに見せる大人っぽい顔つき。
満員の焼き鳥屋でぴたりとくっついた腕。
夜中に一緒に乗って転んだ自転車。
夏の終わりに好きって言った頃の気持ち。
ねぇ、慶、何かひとつでもいいから私に何か話してよ。
私へ思っている気持ち、ことば。
中3の時の告白。再会した19歳の夏の思い出。
何も話さないで慶は私の前からいなくなった。
帰り際、鞄を持つと紐が引っ張られて身体が後ろに傾いた。
振り返ると慶は鞄の紐を引っ張っていつもの笑顔で笑っていた。
他にも女の子はいるのに、佐奈美ちゃんという彼女がいた時も私だけ送ってくれる。でもそれはいつもの事。送るよっていつもいつも言ってくれたね。
「大丈夫よ。終電まだあるし。他の子送ってあげて」
「最後だし、送るよ」
そう言うと後ろから歩と大成くんがニヤニヤしているのが見えた。
「最後だし送ってもらえよ」
歩が私の背中をポンッと叩いた。
鈍い独特なこのエンジン音も今日で最後だ。
「飲酒じゃない?」
「これで日本で運転するの最後。最後だし捕まってもお咎めなし」
横からそう言う慶の無邪気な笑顔を見た。
昔から変わらないこの少年らしい笑顔に私はどれだけ翻弄されてきた事だろうか。
どれだけ報われない気持ちと向き合ってきた事だろうか。
「今日、実は引っ越したの。六本木欅坂なんだ。」
「へーいいとこ引っ越したね!ひろこ売れっ子だもんな」
車が爽快に走り出し、シートの皮の硬い感触が今日はいつもに増して硬く感じた。
「売れっ子まではいかないよ。まだ昼間とゴールデンに出た事ないのよ。深夜だけ。笑っちゃうでしょ」
「それ!週刊誌に書いてあった。世の男達が眠りにつく頃現れる深夜のアイスクリーム的存在だって書いてあった。それも売り方だよな。」
「そんな事書かれてたの?アイスクリームじゃないよもう」
慶と笑い合う。あの18才の夏、再会した頃の気持ちが鮮明に思い出される。
だけどそんな時間もあとわずかばかりなんだ。
「飛行機、明日の19時?」
「そうだよ」
「ねぇ、もう東京には戻らないの?」
あたしは体ごと慶の方を向いて言った。
「戻らないね。父親がニューヨーク社の取締役になったし母親も、もうあっちにいる。東京の家は親族に渡すし。大学もニューヨーク校あるからそっちに編入手続きもしたよ。卒業したら親父の会社入るよ」
もう本当に戻らないんだ。
そうなると言いたい事があふれてきて頭の中が混乱しそうになった。
「慶、佐奈美ちゃんと話したよ」
慶は私の顔を見なかった。
信号待ちで止まると乱れたマフラーを直して口がマフラーで隠れた。
「佐奈美が、何て?」
「慶について行きたいのに断られたって」
沈黙の中でエンジン音だけがやたら耳につく。車が止まると余計に。
「佐奈美とは終わったからね」
「慶は本当にそれでいいの?」
信号が青に変わって車はスピードを上げた。考えているのか怒っているのか言葉を選んでいるのかは分からない。でもこのスピード感で慶は何か言いたげな様子が手に取るように分かった。
「終わったんだよ」
「違う。慶がそう思ってても、本当にそれでいいの?って聞きたいの」
「終わった事は終わった事。終わってない事はまだ終わってない事。俺だって区切りつけてるよ。」
「終わってない事はじゃあ何?」
話し合いのようにお互い意見をズケズケと言っていたと思う。私の発言に沈黙があった。
「じゃあひろこは俺がついて来てって言ったらついて来れるの?」
一瞬、耳を疑った。
慶は前を真っ直ぐに見ながら言った。
「仕事も辞めて、毎日テレビで見かける人がひょっこりTVからいなくなって俺と一緒にニューヨークで、住めるの?」
東京タワーが見えて来た。
昨日と同じように赤く灯り存在をアピールしている。
慶の問いかけに何も答えられなかった。
今自分の置かれている状況がちらちらと脳裏をかすむ。出掛けに言った春のセリフが耳元でこだまする。
『ひろこが出掛けたまま帰ってこないんじゃないかって』
車は欅坂に入った。
マンションの手前で車は静かに止まり慶はギアを引いた。
慶の言う事は本気じゃない。
私を試しているだけだ。
でも何で最後のお別れの時に言うの?
変な期待と焦りがお腹の中でぐるりとまわった気がした。
返す言葉もなかった。
慶は目を細めて東京タワーを見つめながら無言だった。どちらかともなく何か話して車をあたしが降りなきゃいけない。私はお腹の中から声を絞り出すような気持ちだった。
「もう、これでお別れね」
慶が私の顔を見た。
その目が見た事もない慶の寂しさを表すような表情だった。
私も慶を見つめた。見つめれば見つめるほど今までの思い出があふれてきて目をそらせなくなった。
するとギアを入れ車を走らせた。
どこへ行くの?
とかではなくまだ話していられるならと慶のハンドルに身を任せたつもりだった。
車は六本木通りを抜けて渋谷を通過して閑静な住宅街に隣接するラブホテルに入った。
心臓の音が聞こえる。
車がエンジンを止めて一気に静かになった。
慶はゆっくり深呼吸をした。
「行こう」
慶が私の手をそっと触った。
車を降りた時、マスクをしていない事に気付いた。
週刊誌に撮られたりでもしたらこの状況でとんでもない惨事だ。
なのに、そんな事どうでもいいとさえ思えた自分がいた。
部屋に入ると大きなベッドがひとつ、薄暗い照明に照らされていた。
鞄をソファーに置いて事の重大さをまともに考えたいのに考えられない。全く、考えられなかった。
コートを脱ごうとすると後ろから慶がコートをゆっくり脱がしそのままソファーにゆっくり置いた。
後ろから慶に抱きしめられた。
顔を見れてないから平然としていられるけど、顔を見たら、どうしよう。
気に入って買ったくすんだ赤のワンピースはこんなに薄手だったっけ?と思うほど慶の体温が伝わってきた。
自ら、体温を感じたいと思っているのかもしれない。
春と別れた時、あんなに後悔したのに。
春が大切な人だと分かったのに。
じゃあ何なの?
ずっと慶が好きだから抱かれたいの?
頭の中でその2つの意見が交差しては交差してが永遠と続いた。
考える時間も虚しく慶は両手を掴んでキスをした。
立っていられなかった。
そのままベッドになだれ込み慶のキスは続いた。
ワンピースのボタンをひとつづつ開けるたびに下着があらわになる。
慶のマフラーがついに邪魔になりマフラーをはずすとニットを脱いだ。
脱いだとき、ニットが慶のいつもの香りがした。
この人に抱かれたい。
ずっと、そう思っていた。
その気持ちがやっとあたしの心の奥底から這い上がってきた。
明日私は結婚するのに。
下着が脱がされ胸があらわになった時には慶の腕に今までにない恥ずかしさで手を絡めた。
初めての慶の身体だ。
慶は私の唇にキスをしてそのまま首にキスをした。私の左胸に慶の手が触れた時、その箇所が一気に体温が上がったような気がした。慶のキスが首から下がってきたと思った時、私に覆い被さったまましばらく動かなくなった。
「ごめん。」
「・・・何?」
「俺、ひろこだけは抱けない」
「・・・」
「出よう」
今のは、なんだったのだろう。
慶はそのまま車を欅坂まで走らせた。帰りの車の中は、一言も会話がなかった。ただ私は呆然として通り過ぎる車を見ていた。
「送ってくれて、ありがとう」
扉を開けて車を降りると私は最後になる車のエンジン音を聞いていた。
鈍いエンジン音。
窓を開けた慶は黙って私を見つめていた。その目は何も語る事のない目に見えた。
「じゃあ」
「元気で」
車が動き出すまでずっと立っていた。
今、もしここで車から慶が降りてきたら、降りてきたら、降りてきたら。
あたしはどこまで期待しているのだろうか。
そんな淡い気持ちも虚しく車は走り出した。
慶。
少年のような無邪気な笑顔とたまに見せる大人っぽい顔つき。
満員の焼き鳥屋でぴたりとくっついた腕。
夜中に一緒に乗って転んだ自転車。
夏の終わりに好きって言った頃の気持ち。
ねぇ、慶、何かひとつでもいいから私に何か話してよ。
私へ思っている気持ち、ことば。
中3の時の告白。再会した19歳の夏の思い出。
何も話さないで慶は私の前からいなくなった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる