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吉報
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大阪に来て、早くも2年半が過ぎていた。
『今1番なりたいのは安藤ひろこ!!』
女性誌売上No. 1の誌上では表紙にそこそこ大きい文字が載っていた。
ページを開くとハワイで買ってもらった赤のツーピースにブーツにバッグ、ダイヤのピアスが光り春とお揃いの時計をした私の全身写真がページいっぱいにでかでかと載っていた。
『一度見つめられたら忘れられない瞳。セクシーでとびきりかわいい安藤ひろこに近ごろ誰もが心酔い。ファニーダイヤモンドのセクシーなCMとキルズアウトのPVでのかわいい気怠いダンス。でもその前にあの伝説のワンナイギャルとしても大人気でした。そんな安藤ひろこちゃんに丸ごと聞いてきました!』
そんな記事が書かれていた。
「この世が最後の日は何をしますか?」
「恋人と過ごしたいです」
「好きな男性のタイプは?」
「好きになった人がタイプ」
「宝物は?」
「時計」
「今日の洋服は?」
「miumiuの。すごく気に入ってます。」
SOULの全国ツアーは順調に中盤に差し掛かった。このツアーは1公演にとても時間がかかった。なかなか会えない日々に私はひたすら大阪公演を待った。
1箇所の公演で会場の調整、セッティング、リハーサル、本番は2日、打ち上げに挨拶まわりと続く。
大阪公演になれば会えるとその日を待ち侘びていた。
自由のきかない音楽漬けの彼の日々の中で、私は着々と世間では話題になっていった。
「あのダイヤモンドのCMの子かわいいね」からはじまりキルズアウトのPVのダンスを女の子達が真似して踊る。
キルズアウトはオリコン2位に入り、SOULのCM曲は1位からついに3位に下がったがオリコン3位内に2曲私は関わった事になる。
『安藤ひろこと絡むと曲が売れる』
そんな逸話まで出てきた。
会えないけれど、0時の電話は必ずくれた。
『次は大阪だー!大阪のみなさん待っててね!』
春のラジオではテンション高く叫んでいた。やっと大阪で春に会えるんだ。
『はい、ではFAXが届きました。千葉県にお住まいの春子さんからです。あたしは春さんのファンです。春さんはイルカみたいな子がタイプと以前雑誌で言ってましたが、具体的にどんな子がタイプなのですか?』
『それは好きになった人がタイプです!』
春が私の真似をして言っていた。
それがなんともおかしくて、私は部屋で1人笑った。
気候の良い6月半ば、SOULは大阪にやって来た。
「アイスクリームのサンドイッチ。ひろこ、お願いだから買って来て」
ずっと春から言われていた。
どうやら初めて私の部屋に泊まった翌日に食べてから忘れられないと言う。
「スタッフ、全員何人いるの?クーラーボックスでも持って行こうかな」
相談したらゆうきが受話器に変わった。
「僕といがちゃんも行くよ!」
「ゆうき?」
「うん!大阪入りした日にベース専門店のオープニングイベントに呼ばれてるの。終わったら買って一緒に大阪ドーム行こうよ!」
ゆうきとマネージャーの五十嵐さんと?
ちょっと不思議だったけどメンバーと一緒に出かける、というのは家族のような身内のようなそんな気分で嬉しかった。
パパパパパパッ
元気の良いクラクションが鳴る。
バンが私の前で止まると私はさーっと中に乗り込んだ。
「ひろー!久しぶりー!」
「ゆうき!」
後部座席で2人で抱擁する。
ベース専門店の入口を通過したらゆうき見たさにファンは長蛇の列だった。
みんなゆうきみたいなピンク色の髪色をしている。
「出たらまずいよね?車で待ってる?」
「エンジンかけとくから。ひろこちゃん中で見ててもいいけどやめておいた方が無難だよ」
昔とは違う。顔が割れてきたからだ。
自由と引き換えに、ではないけどもう私も重々承知はしていた。
「いってくるねー!」
ビジュアル系というよりフェスへ行くような格好してリュックを背負って帽子を被り軽い足取りで店の裏口から入って行った。
その後店の外からでも分かるファンの悲鳴とも言える歓声が聞こえた。
SOULでもその中のたった1人でこの大盛況なんだ。
盛り上がる店内を想像しながらニューアルバムのかかる車内で私は1人外を見ていた。
やっと春に会えるんだ。
蝶々がフワフワと飛んで来て窓ガラスに停まった。
「・・わ、キレイ。」
蝶々は大きく水色だった。
窓のスモークで色がハッキリ見えないから窓を叩くとフロントガラスに蝶々はヒラヒラと優雅に移動した。
鮮やかな蛍光色のような水色だった。
こんな蝶々は見た事がなった。
「すごい、キレイ」
私は蝶々に見惚れているとただいまー!とゆうきと五十嵐さんが戻ってきた。
「見て見て!この蝶々キレイじゃない?」
2人に言うと既に蝶々はいなくなっていた。
「あれ?どっか行っちゃった。すごいキレイだったのよ!」
ゆうきと五十嵐さんも探してくれたけどいなくなってしまった。
「ひろこって昆虫好きなんだね」
「んーそこまで得意でもないけど本当にキレイだったの!」
あの青い蝶はどこへ行ったのだろう。あんなに素敵な蝶なんだからきっと素敵なところに行くのだろう。
私も、ヒラヒラと素敵なところへ絶対行くんだ。
「おぉーテンションあがるー!見えてきた!」
アイスのサンドイッチを山ほど購入して、間もなく車は会場に入った。もう車の中からギターの音が聞こえる。
「お、ケン。かっこい」
音ですぐ分かるのか、すぐさまゆうきが反応する。私は全く分からないけどやはり音楽人なんだと思った。
優希の抜けたメンバーとスタッフで大きなホールで音響の準備確認をしていた。
パスを受け取り首から下げて、五十嵐さんの後に私とゆうきは挨拶をしながら歩く。
3人でもつアイスクリームのサンドイッチはパンパンで、保冷剤も入っているけど溶けるのが怖くなってくる。
「あ、ひろこちゃん!」
新潟で会った事のあるスタッフは私に手を振る。
「あれ?なんで今日はゆうき?」
ゆうきがニコニコして私と手を繋ぐ。
普通じゃありえないけど、ゆうきだからか許される風潮はあった。
階段を登り上がるとドームは広がった。遠く目の前のステージで春が豆粒のように見える。
「はるー!ついたぞー!」
ゆうきがでかい声で叫ぶと春はすぐ様反応し、普段はドラムを叩かない聖司さんは何故かドラムを叩いた。
バン!っという大音量になったかと思うと春はマイクを持った。
「東京にようこそー!」
満面の笑みで手を広げている。
「春、大阪と間違えてるよね?」
ゆうきが渋い顔して私に言う。
「これ、もうライブのリハの一環じゃないの?」
五十嵐さんもアイスのサンドイッチを重そうに持ちながらはははと笑い「春は天然でいいねー」と言う。
ステージでは春がどこかに携帯で電話をして話している。
「はい!お願いしまーす」
マイクを通して言うと携帯を上にあげた。
「?」
何をしているのだろうと思ったら私の携帯の着信が鳴った。
遊井さんだった。
何があったのかと急いで電話にでた。
「遊井さん、どおしたの?」
『ひろこ?』
いつもより声のトーンが高いけど、冷静にしているのが分かった。
『9月から、ひろこのレギュラー番組決まったぞ!東京で!』
「・・・」
聞き間違いかと思った。
「・・え?関西じゃなくて?」
『東京だ!だから、帰ってこい』
「・・・」
遊井さんの声を聞いたらしゃがみこんでいた。
「ひろ!大丈夫?」
ゆうきと五十嵐さんはアイスクリームのサンドイッチを投げ出して私を支えてくれた。
夢?じゃないよね?
あの青い蝶も夢じゃないよね?
私は呆然としていた。
「東京進出おめでとーう!」
春は笑顔で叫んだ。
聖司さんとケンがギターを持ち演奏が始まった。まるで本番のような調子で春は歌い始めるはずが、なかなか歌わない。
演奏がスローになってなんだろうと思ったら春が頭を掻いている。
「ごめんごめん。なんだっけはじめ?ビーナス?そうだ。ビーナスだ。oh~ビーナス♪」
歌詞を忘れて2人から叩かれ、周りのスタッフは大笑いしていた。
「僕も行くよー!」
隣でゆうきがステージに向かって走る。
私は五十嵐さんと座りこんだままだった。
本当に、本当に東京に帰れるの?
喜ぶより前に驚きが先行して何もリアクションがとれない。
演奏がはじまってノリのいいメロディがケンのギターから始まる。
ただ今はそれを聴いていた。
『今1番なりたいのは安藤ひろこ!!』
女性誌売上No. 1の誌上では表紙にそこそこ大きい文字が載っていた。
ページを開くとハワイで買ってもらった赤のツーピースにブーツにバッグ、ダイヤのピアスが光り春とお揃いの時計をした私の全身写真がページいっぱいにでかでかと載っていた。
『一度見つめられたら忘れられない瞳。セクシーでとびきりかわいい安藤ひろこに近ごろ誰もが心酔い。ファニーダイヤモンドのセクシーなCMとキルズアウトのPVでのかわいい気怠いダンス。でもその前にあの伝説のワンナイギャルとしても大人気でした。そんな安藤ひろこちゃんに丸ごと聞いてきました!』
そんな記事が書かれていた。
「この世が最後の日は何をしますか?」
「恋人と過ごしたいです」
「好きな男性のタイプは?」
「好きになった人がタイプ」
「宝物は?」
「時計」
「今日の洋服は?」
「miumiuの。すごく気に入ってます。」
SOULの全国ツアーは順調に中盤に差し掛かった。このツアーは1公演にとても時間がかかった。なかなか会えない日々に私はひたすら大阪公演を待った。
1箇所の公演で会場の調整、セッティング、リハーサル、本番は2日、打ち上げに挨拶まわりと続く。
大阪公演になれば会えるとその日を待ち侘びていた。
自由のきかない音楽漬けの彼の日々の中で、私は着々と世間では話題になっていった。
「あのダイヤモンドのCMの子かわいいね」からはじまりキルズアウトのPVのダンスを女の子達が真似して踊る。
キルズアウトはオリコン2位に入り、SOULのCM曲は1位からついに3位に下がったがオリコン3位内に2曲私は関わった事になる。
『安藤ひろこと絡むと曲が売れる』
そんな逸話まで出てきた。
会えないけれど、0時の電話は必ずくれた。
『次は大阪だー!大阪のみなさん待っててね!』
春のラジオではテンション高く叫んでいた。やっと大阪で春に会えるんだ。
『はい、ではFAXが届きました。千葉県にお住まいの春子さんからです。あたしは春さんのファンです。春さんはイルカみたいな子がタイプと以前雑誌で言ってましたが、具体的にどんな子がタイプなのですか?』
『それは好きになった人がタイプです!』
春が私の真似をして言っていた。
それがなんともおかしくて、私は部屋で1人笑った。
気候の良い6月半ば、SOULは大阪にやって来た。
「アイスクリームのサンドイッチ。ひろこ、お願いだから買って来て」
ずっと春から言われていた。
どうやら初めて私の部屋に泊まった翌日に食べてから忘れられないと言う。
「スタッフ、全員何人いるの?クーラーボックスでも持って行こうかな」
相談したらゆうきが受話器に変わった。
「僕といがちゃんも行くよ!」
「ゆうき?」
「うん!大阪入りした日にベース専門店のオープニングイベントに呼ばれてるの。終わったら買って一緒に大阪ドーム行こうよ!」
ゆうきとマネージャーの五十嵐さんと?
ちょっと不思議だったけどメンバーと一緒に出かける、というのは家族のような身内のようなそんな気分で嬉しかった。
パパパパパパッ
元気の良いクラクションが鳴る。
バンが私の前で止まると私はさーっと中に乗り込んだ。
「ひろー!久しぶりー!」
「ゆうき!」
後部座席で2人で抱擁する。
ベース専門店の入口を通過したらゆうき見たさにファンは長蛇の列だった。
みんなゆうきみたいなピンク色の髪色をしている。
「出たらまずいよね?車で待ってる?」
「エンジンかけとくから。ひろこちゃん中で見ててもいいけどやめておいた方が無難だよ」
昔とは違う。顔が割れてきたからだ。
自由と引き換えに、ではないけどもう私も重々承知はしていた。
「いってくるねー!」
ビジュアル系というよりフェスへ行くような格好してリュックを背負って帽子を被り軽い足取りで店の裏口から入って行った。
その後店の外からでも分かるファンの悲鳴とも言える歓声が聞こえた。
SOULでもその中のたった1人でこの大盛況なんだ。
盛り上がる店内を想像しながらニューアルバムのかかる車内で私は1人外を見ていた。
やっと春に会えるんだ。
蝶々がフワフワと飛んで来て窓ガラスに停まった。
「・・わ、キレイ。」
蝶々は大きく水色だった。
窓のスモークで色がハッキリ見えないから窓を叩くとフロントガラスに蝶々はヒラヒラと優雅に移動した。
鮮やかな蛍光色のような水色だった。
こんな蝶々は見た事がなった。
「すごい、キレイ」
私は蝶々に見惚れているとただいまー!とゆうきと五十嵐さんが戻ってきた。
「見て見て!この蝶々キレイじゃない?」
2人に言うと既に蝶々はいなくなっていた。
「あれ?どっか行っちゃった。すごいキレイだったのよ!」
ゆうきと五十嵐さんも探してくれたけどいなくなってしまった。
「ひろこって昆虫好きなんだね」
「んーそこまで得意でもないけど本当にキレイだったの!」
あの青い蝶はどこへ行ったのだろう。あんなに素敵な蝶なんだからきっと素敵なところに行くのだろう。
私も、ヒラヒラと素敵なところへ絶対行くんだ。
「おぉーテンションあがるー!見えてきた!」
アイスのサンドイッチを山ほど購入して、間もなく車は会場に入った。もう車の中からギターの音が聞こえる。
「お、ケン。かっこい」
音ですぐ分かるのか、すぐさまゆうきが反応する。私は全く分からないけどやはり音楽人なんだと思った。
優希の抜けたメンバーとスタッフで大きなホールで音響の準備確認をしていた。
パスを受け取り首から下げて、五十嵐さんの後に私とゆうきは挨拶をしながら歩く。
3人でもつアイスクリームのサンドイッチはパンパンで、保冷剤も入っているけど溶けるのが怖くなってくる。
「あ、ひろこちゃん!」
新潟で会った事のあるスタッフは私に手を振る。
「あれ?なんで今日はゆうき?」
ゆうきがニコニコして私と手を繋ぐ。
普通じゃありえないけど、ゆうきだからか許される風潮はあった。
階段を登り上がるとドームは広がった。遠く目の前のステージで春が豆粒のように見える。
「はるー!ついたぞー!」
ゆうきがでかい声で叫ぶと春はすぐ様反応し、普段はドラムを叩かない聖司さんは何故かドラムを叩いた。
バン!っという大音量になったかと思うと春はマイクを持った。
「東京にようこそー!」
満面の笑みで手を広げている。
「春、大阪と間違えてるよね?」
ゆうきが渋い顔して私に言う。
「これ、もうライブのリハの一環じゃないの?」
五十嵐さんもアイスのサンドイッチを重そうに持ちながらはははと笑い「春は天然でいいねー」と言う。
ステージでは春がどこかに携帯で電話をして話している。
「はい!お願いしまーす」
マイクを通して言うと携帯を上にあげた。
「?」
何をしているのだろうと思ったら私の携帯の着信が鳴った。
遊井さんだった。
何があったのかと急いで電話にでた。
「遊井さん、どおしたの?」
『ひろこ?』
いつもより声のトーンが高いけど、冷静にしているのが分かった。
『9月から、ひろこのレギュラー番組決まったぞ!東京で!』
「・・・」
聞き間違いかと思った。
「・・え?関西じゃなくて?」
『東京だ!だから、帰ってこい』
「・・・」
遊井さんの声を聞いたらしゃがみこんでいた。
「ひろ!大丈夫?」
ゆうきと五十嵐さんはアイスクリームのサンドイッチを投げ出して私を支えてくれた。
夢?じゃないよね?
あの青い蝶も夢じゃないよね?
私は呆然としていた。
「東京進出おめでとーう!」
春は笑顔で叫んだ。
聖司さんとケンがギターを持ち演奏が始まった。まるで本番のような調子で春は歌い始めるはずが、なかなか歌わない。
演奏がスローになってなんだろうと思ったら春が頭を掻いている。
「ごめんごめん。なんだっけはじめ?ビーナス?そうだ。ビーナスだ。oh~ビーナス♪」
歌詞を忘れて2人から叩かれ、周りのスタッフは大笑いしていた。
「僕も行くよー!」
隣でゆうきがステージに向かって走る。
私は五十嵐さんと座りこんだままだった。
本当に、本当に東京に帰れるの?
喜ぶより前に驚きが先行して何もリアクションがとれない。
演奏がはじまってノリのいいメロディがケンのギターから始まる。
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