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6時間の密会
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ピンポーン
夜の12時を10分過ぎたところでインターフォンは鳴った。
私の胸は高鳴った。
急いでドアをそっとあけると春はマスクをちょうど外しているところだった。
私はすごい笑顔になったと思ったらすぐさま扉を閉めてギュッと抱きしめてくれた。
コートが冷気を帯びていて気持ちが良い冷たさだった。
「春コート冷え冷え。気持ちいい!」
「あ、いたかったー」
春がここにいる。
私はたまらない幸せを感じた。それは確実に会えない日々の募る思いから余計だった。
「名古屋に本社があるスポンサーのCMやったから挨拶しに行ってきたんだけど、明日の10時には東京で仕事だから朝6時にここ出るよ」
本当に6時間だ。
ただ、そんな6時間でも貴重な会える時間なんだ。
「もー毎日毎日アッキー仕事詰め過ぎだよ。でもありがたいって思わなきゃだけど。」
彼も売れない頃を経験しているだろう。その時からすると夢も叶った訳でありがたさは分かっているんだ。
「キスしていい?」
玄関先で抱きしめられていたかと思ったら突然見つめられてドキッとした。
「えーっと。ダメ」
「なんで?」
「…ドキドキするから」
「ドキドキしてよ」
「・・」
「ひろこの彼氏ってキスしちゃダメなの?」
本当はキスしたかった。でも久々に会ってやっとやっと会えてドキドキが止まらなかった。
「ダメって言われても俺しちゃうけど」
一瞬唇が音を立てて重なった。
私は目を開けたままだったと思う。春はイタズラそうに笑っていた。TVでもPVでも見せない笑顔に私は自然と自分から春にキスをしていた。
重なり続ける唇に、キスが気持ちが良いと思えた。
TVを見ながらビールを持って来て飲みだすと気がついたら春と手を繋いでいた。どちらが繋いだのかも分からない。
ただ、しっかりと繋いでいた。
狭い部屋の中で2人きりの時間。
1分でも触れていたい肌。
隣の春を見るとTVじゃなくて私を見ていた。
「春、TVあっちだよ」
彼はくすりと笑ってビールを呑んだ。
「もっと、休み欲しいよ」
ポツリと言った。
東京に戻りたい。
ぐっと胸が痛くなる。
東京に行くには、東京で働くには、目の前の仕事をするしかないんだ。
私は右手を強く握りしめた。
髪の毛をドライヤーで乾かしていたら春の携帯が鳴った。
画面にはアッキーと表示されていた。
自分とこの大事なアーティストがマスク1枚で1人で大阪に来て東京に戻るのだ。
心配しないという事はないだろう。コアなファンならマスクぐらいすぐ見抜くハズだ。
そう考えるとマネージャーという仕事は気苦労が絶えないだろう。まぁ同じ目線でいえば遊井さんもそうだろう。
着信はまた鳴り始めた。私が出る訳にもいかないので携帯を裏返しにして置こうとした時、着信画面が今度はアッキーではなかった。
唯
唯ってだれ?ユイ?女だよね?
私はドライヤーを止めて携帯を見つめた。
「ひろこのシャンプーどこで買ったの?いい香りするよね」
バタンと音がしてお風呂から春がでた。私はドキッとしたけど平常心を保って振り返った。
「携帯、ずっと鳴ってたよ」
「そう」
するとまたピリリリと間を刺すかのように鳴った。
「ひろこ、髪乾かして。風邪ひくよ」
春は着信そっちのけでタオルで髪を拭いている。
「春、電話」
「電話の人よりひろこと話したいよ」
「じゃ、なくて!大事な連絡かもよ」
春は髪をタオルで拭く手を止めてこっちを見た。
濡れた髪が異様にセクシーでドキッとした。
「セックスしてても気になるの?」
こないだの光景が思い出されて急に恥ずかしくなった。
「こっちおいで」
春は私を洗面所に呼び寄せてドライヤーで髪を乾かしてくれた。
「・・ありがと。」
勢いよく髪を乾かしてくれながら言った。
「TVだとお団子頭しか見ないから結いてない方が特別な感じがするね」
心臓がドキドキと脈をうつ。
こんな、些細な事で。これが恋なんだなと思った。
ピリリリリリ
また携帯は鳴った。
「出て」
春は私にドライヤーを渡した。
ドライヤーをかけたらもう髪はほぼ乾いていてカチャンと止めると春の電話の声が聞こえた。
「でも5分10分遅れても大丈夫なんじゃないの?あーはい。分かったよ。じゃあ品川ついたらすぐ電話する。はい。はい。はいはい。じゃね」
電話から男の早口な言葉が聞こえてくる。
秋元さんだ。
携帯を春が切るとまた着信は鳴った。
これは唯だ!
切った流れですぐに携帯を取ると携帯から女の人の声が聞こえる。
秋元さんより大きな声が漏れてきた。
・・唯ってだれ?
「今は無理ー無理だって。東京いないし。また今度な。あ、聖司なら暇してっかも。連絡してみてよ。はいはい。じゃーねー」
春は笑いながら電話を切った。
「今から西麻布の焼肉来いとか本当毎回誘いが深夜で西麻布焼肉って元気だよなー」
春がブツブツ言う。
「誰?女の子?」
「そうだよ。唯。知ってる?Sunshineの唯」
「唯ー!!」
私は絶叫した。誰もが知ってる3人組バンドのボーカル唯だ。
高音で歌が上手く小柄のかわいい人だ。同じお団子頭によくしている唯のお団子ヘアを蓮くんが参考にしている時もあった。
「同郷なんだよ。デビューは俺らより早かったけど歌は上手いよな。でもあまりのテンションの高さにけっこうびびるよ。俺たちは慣れてるけど昔からあのまんま」
「私、唯ちゃん好きだよ。個性的だよね。うん。でも歌とかも好き!」
「そう?じゃあ今度一緒に遊ぶ?」
「遊ぶー!」
「あ、でも唯と遊ぶならひろこと2人で遊びたいな」
春がドライヤーをかけに行った。
こんな、女の影ひとつで動揺して恥ずかしくなる自分がいる。
春の周りには、東京にはたくさんの美人がいる。
不安がない、といえば嘘になる。
きっとお誘いだって多いだろうし、ワンナイメンバーにもファンはたくさんいた。
春も浮気したりするのだろうか。でもそんな事ばかりを考えていたらこの恋は続かない。今目の前にいるこの人は私の彼氏なんだ。
「何考えてんの?」
ハッとすると髪を乾かし終わって春が私の隣に座った。
「春は浮気とかするのかなーって考えてた。」
春は目を瞬きして私を見た。
「ひろこ、ひどいよなぁ。俺がすげー惚れてんの、分かんないの?」
春の言い方ってどれをとっても穏やかなんだと思った瞬間だった。温もり感じる喋り方にこっちが笑顔になってしまう。
「唯ちゃんも、可愛いし」
「やめてくれよ。唯はないから。疑ってんの?」
「疑ってる訳じゃないけど、ほら東京とか可愛い子多いじゃない」
春はクスクスと笑った。
「俺だってそんなかんじだよ。ひろこ好きになって、俺こんなに不安になるんだって思ったよ」
「・・・」
春も、そんな事を考えるんだ。
「世の男が100人中、唯とひろこだったら100人ひろこを選ぶんだよ」
「そんな事ないよ。唯はかわいいもん」
「ひろこには、敵わないよ」
そんな事ないよ、ともう一度言おうとしたら春は真剣な顔で私を見つめていた。
「敵わないよ」
唇が熱い。
私達はそのままキスをした。
呼吸を忘れるかのようなキスをした。舌が私の口の中に入る。どうして男の人は女の中に入りたがるのだろう。
「今日は電話、気にしないで」
春は私の着ているパジャマのワンピースの上から胸にキスをする。
ノーブラだからか、胸の形をなぞりながら乳首を舐める。
「あっ」
服の摩擦と唇の感触で異様に感じて声が溢れる。
ワンピースを捲し上げて胸が露わになった。
「俺だけを、気にしてよ」
彼の声が色っぽく囁く。
いつもの歌声よりももっとハスキーで色っぽい声。TVでも聞かない声。
気にしてる。
気にしてるよ。
本当は電話よりも私を優先してほしいよ。
今は彼を感じたい。
夜の12時を10分過ぎたところでインターフォンは鳴った。
私の胸は高鳴った。
急いでドアをそっとあけると春はマスクをちょうど外しているところだった。
私はすごい笑顔になったと思ったらすぐさま扉を閉めてギュッと抱きしめてくれた。
コートが冷気を帯びていて気持ちが良い冷たさだった。
「春コート冷え冷え。気持ちいい!」
「あ、いたかったー」
春がここにいる。
私はたまらない幸せを感じた。それは確実に会えない日々の募る思いから余計だった。
「名古屋に本社があるスポンサーのCMやったから挨拶しに行ってきたんだけど、明日の10時には東京で仕事だから朝6時にここ出るよ」
本当に6時間だ。
ただ、そんな6時間でも貴重な会える時間なんだ。
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「キスしていい?」
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「えーっと。ダメ」
「なんで?」
「…ドキドキするから」
「ドキドキしてよ」
「・・」
「ひろこの彼氏ってキスしちゃダメなの?」
本当はキスしたかった。でも久々に会ってやっとやっと会えてドキドキが止まらなかった。
「ダメって言われても俺しちゃうけど」
一瞬唇が音を立てて重なった。
私は目を開けたままだったと思う。春はイタズラそうに笑っていた。TVでもPVでも見せない笑顔に私は自然と自分から春にキスをしていた。
重なり続ける唇に、キスが気持ちが良いと思えた。
TVを見ながらビールを持って来て飲みだすと気がついたら春と手を繋いでいた。どちらが繋いだのかも分からない。
ただ、しっかりと繋いでいた。
狭い部屋の中で2人きりの時間。
1分でも触れていたい肌。
隣の春を見るとTVじゃなくて私を見ていた。
「春、TVあっちだよ」
彼はくすりと笑ってビールを呑んだ。
「もっと、休み欲しいよ」
ポツリと言った。
東京に戻りたい。
ぐっと胸が痛くなる。
東京に行くには、東京で働くには、目の前の仕事をするしかないんだ。
私は右手を強く握りしめた。
髪の毛をドライヤーで乾かしていたら春の携帯が鳴った。
画面にはアッキーと表示されていた。
自分とこの大事なアーティストがマスク1枚で1人で大阪に来て東京に戻るのだ。
心配しないという事はないだろう。コアなファンならマスクぐらいすぐ見抜くハズだ。
そう考えるとマネージャーという仕事は気苦労が絶えないだろう。まぁ同じ目線でいえば遊井さんもそうだろう。
着信はまた鳴り始めた。私が出る訳にもいかないので携帯を裏返しにして置こうとした時、着信画面が今度はアッキーではなかった。
唯
唯ってだれ?ユイ?女だよね?
私はドライヤーを止めて携帯を見つめた。
「ひろこのシャンプーどこで買ったの?いい香りするよね」
バタンと音がしてお風呂から春がでた。私はドキッとしたけど平常心を保って振り返った。
「携帯、ずっと鳴ってたよ」
「そう」
するとまたピリリリと間を刺すかのように鳴った。
「ひろこ、髪乾かして。風邪ひくよ」
春は着信そっちのけでタオルで髪を拭いている。
「春、電話」
「電話の人よりひろこと話したいよ」
「じゃ、なくて!大事な連絡かもよ」
春は髪をタオルで拭く手を止めてこっちを見た。
濡れた髪が異様にセクシーでドキッとした。
「セックスしてても気になるの?」
こないだの光景が思い出されて急に恥ずかしくなった。
「こっちおいで」
春は私を洗面所に呼び寄せてドライヤーで髪を乾かしてくれた。
「・・ありがと。」
勢いよく髪を乾かしてくれながら言った。
「TVだとお団子頭しか見ないから結いてない方が特別な感じがするね」
心臓がドキドキと脈をうつ。
こんな、些細な事で。これが恋なんだなと思った。
ピリリリリリ
また携帯は鳴った。
「出て」
春は私にドライヤーを渡した。
ドライヤーをかけたらもう髪はほぼ乾いていてカチャンと止めると春の電話の声が聞こえた。
「でも5分10分遅れても大丈夫なんじゃないの?あーはい。分かったよ。じゃあ品川ついたらすぐ電話する。はい。はい。はいはい。じゃね」
電話から男の早口な言葉が聞こえてくる。
秋元さんだ。
携帯を春が切るとまた着信は鳴った。
これは唯だ!
切った流れですぐに携帯を取ると携帯から女の人の声が聞こえる。
秋元さんより大きな声が漏れてきた。
・・唯ってだれ?
「今は無理ー無理だって。東京いないし。また今度な。あ、聖司なら暇してっかも。連絡してみてよ。はいはい。じゃーねー」
春は笑いながら電話を切った。
「今から西麻布の焼肉来いとか本当毎回誘いが深夜で西麻布焼肉って元気だよなー」
春がブツブツ言う。
「誰?女の子?」
「そうだよ。唯。知ってる?Sunshineの唯」
「唯ー!!」
私は絶叫した。誰もが知ってる3人組バンドのボーカル唯だ。
高音で歌が上手く小柄のかわいい人だ。同じお団子頭によくしている唯のお団子ヘアを蓮くんが参考にしている時もあった。
「同郷なんだよ。デビューは俺らより早かったけど歌は上手いよな。でもあまりのテンションの高さにけっこうびびるよ。俺たちは慣れてるけど昔からあのまんま」
「私、唯ちゃん好きだよ。個性的だよね。うん。でも歌とかも好き!」
「そう?じゃあ今度一緒に遊ぶ?」
「遊ぶー!」
「あ、でも唯と遊ぶならひろこと2人で遊びたいな」
春がドライヤーをかけに行った。
こんな、女の影ひとつで動揺して恥ずかしくなる自分がいる。
春の周りには、東京にはたくさんの美人がいる。
不安がない、といえば嘘になる。
きっとお誘いだって多いだろうし、ワンナイメンバーにもファンはたくさんいた。
春も浮気したりするのだろうか。でもそんな事ばかりを考えていたらこの恋は続かない。今目の前にいるこの人は私の彼氏なんだ。
「何考えてんの?」
ハッとすると髪を乾かし終わって春が私の隣に座った。
「春は浮気とかするのかなーって考えてた。」
春は目を瞬きして私を見た。
「ひろこ、ひどいよなぁ。俺がすげー惚れてんの、分かんないの?」
春の言い方ってどれをとっても穏やかなんだと思った瞬間だった。温もり感じる喋り方にこっちが笑顔になってしまう。
「唯ちゃんも、可愛いし」
「やめてくれよ。唯はないから。疑ってんの?」
「疑ってる訳じゃないけど、ほら東京とか可愛い子多いじゃない」
春はクスクスと笑った。
「俺だってそんなかんじだよ。ひろこ好きになって、俺こんなに不安になるんだって思ったよ」
「・・・」
春も、そんな事を考えるんだ。
「世の男が100人中、唯とひろこだったら100人ひろこを選ぶんだよ」
「そんな事ないよ。唯はかわいいもん」
「ひろこには、敵わないよ」
そんな事ないよ、ともう一度言おうとしたら春は真剣な顔で私を見つめていた。
「敵わないよ」
唇が熱い。
私達はそのままキスをした。
呼吸を忘れるかのようなキスをした。舌が私の口の中に入る。どうして男の人は女の中に入りたがるのだろう。
「今日は電話、気にしないで」
春は私の着ているパジャマのワンピースの上から胸にキスをする。
ノーブラだからか、胸の形をなぞりながら乳首を舐める。
「あっ」
服の摩擦と唇の感触で異様に感じて声が溢れる。
ワンピースを捲し上げて胸が露わになった。
「俺だけを、気にしてよ」
彼の声が色っぽく囁く。
いつもの歌声よりももっとハスキーで色っぽい声。TVでも聞かない声。
気にしてる。
気にしてるよ。
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今は彼を感じたい。
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