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内海の手配してくれたテキーラボールを番組ゲストの際に持ち込みたいと山ちゃんに言ったところ、いとも簡単に番組サイドから了承を得れたそうだ。
「ケン、ひろこちゃん酔わせて何するんだよー」
山ちゃんはそんな事を言ってたけど誰よりも楽しんでそうだった。
俺は酒の強い優希と2人で試しに食べたら、優希は全然酔っ払わなくて、俺も酔わなかったけど、帰りがけに立ち上がったらガクっと何か酔いが回ったような気がしていた。
「KENさん、宜しくお願いします!」
ひろこの番組プロデューサーは噂通りまだ若かった。童顔でイケメン。デニムのポケットには何度も読み返したのかボロボロになった台本を丸めて詰めていた。
見た目はADみたいだけど目だけは何かを捕らえるかのように爛々としていた。
どこかで見た事あるような目。内海だ。内海と似たような目の深いところから何かを探しているかのような目。
テレビ局員ってこうゆう目の趣があるものなのだろうか。
『面白い事が好き』と内海は言っていた。
自分の人生面白くて楽しいものを見て好きな事をして生きる。面白い事が大好き!そんな雰囲気を白部プロデューサーと内海には感じられた。
俺は名刺を受け取って山ちゃんと丁寧に挨拶した。
「白部さん、宜しくお願いします。」
「ケンくんも山ちゃんも、白部くんは仕事できるから。」
隣に遊井さんが現れて白部プロデューサーも遊井さんと笑い合い仲が良かった。ひろこの冠番組なんて作るくらいだからこの人もひろこのファンなんだろうなと思った。
「ケンさん、台本あるけど、もう好きにやってください。面白いとこ拾うので。」
けっこうラフな感じのフットワークの良さを感じる人柄が印象的だった。
「この番組、はじめひろこ出てるから見てたけど、面白いから毎週観てますよ。」
俺が愛想良く言うと目をパッと見開いた。
「ありがとうございます。そう言ってもらえるのが1番嬉しいですよ。なんか毎晩HARUさんちで呑んでるって遊井さんか聞きました。」
「あ、聞いてますか?」
俺は毎晩の飲み会を思い出して少し笑ってしまった。
「俺も行きたーい。SOULと安藤ひろこの飲み会。かなり楽しそうですよね。まぁ毎晩のノリでやっちゃってくださいよ。」
ニコニコ笑う白部プロデューサーの後ろからひろこがメイクさんと一緒に入って来た。
「ケンー!」
笑顔でひろこが手を振っていた。俺も自然と笑顔になった。
セットに2人で立つといよいよだなと思うけどそこまで緊張していない自分がいた。
「愛車も出たし、これで一緒に仕事するの、2回目だね。」
メイクさんがひろこのお団子頭を少し直してスプレーをかけていた。首には無理矢理コンシーラーを塗り付けた後があって、また春につけられたキスマークを隠しているんだな、と思った。
「ひろこの部屋。今日のお客様はSOULのKENさんでーす。どうぞ!」
いつもの定番の番組音楽で俺はセットに登場した。
「改めまして。SOULのKENさんです。宜しくお願いしまーす!」
「・・いつも通り。いつも通りにしない?俺もいつも通りひろこって呼ぶから。」
「じゃあ、ケン。」
「・・うん。それで」
ギクシャクするかと思ったけど、妙にお互いが改まるから笑ったりなんかして、番組は進行した。
「お土産!テキーラボールです!」
「じゃあ1個食べてからにしましょうか。今日はお気に入りの靴コレクションをお持ち頂きましたー!」
番組はテキーラボールを食べながら俺のお気に入りの靴コレクションの紹介となったけど、やっぱり酒がまわり始めてひろこも俺もロレツが回らなくなってきてしまった。
「アッハッハッハッハッハ」
「アッハッハッハッハッハ」
ちょうどお互い5個食べたところで笑いが止まらなくなった。でも俺はそこまで酔っぱらってるという自負はなかった。多分テンションが高くなっていただけだと思う。
「ひろこってさ、あ、噛んじゃったよ」
「アッハッハッハッハッハ」
「ひろこってさ、家で何してんの?」
「トランプとか」
「アッハッハッハッハッハ」
でもこの酔っ払った状況でもひろこはバラエティ色強めのプロ根性みたいのはあってテロップで拾ってもらえるように短い単語で面白い事を言おうとしているのが分かった。
そして絶対に春との事は言わなかった。
「ひろこちゃん、けっこう酔っ払ったね。」
セットのソファーに収録終わりにひろこはゴロリと寝転んだところで白部さんはしゃがんでひろこの顔を眺めていた。
俺も酔っぱらっていたけど、そこまでではなかった。
「ひろこ、大丈夫か?10個以上食べたもんな。」
上品に盛られた皿にはもう1個も残ってなかった。
「春、呼ぶか?スタジオにいるからさ。」
「・・ダイジョーブ」
仰向けになって目を擦っていた。
「ねね、ひろこちゃんって本当に家で何してるの?俺疑問なんだよねー休みあるの?春さんとの時間とれてるの?」
白部さんはまだしゃがんだままひろこと同じ目線で尋ねていた。
「俺もそれ聞きたい」
「俺も!」
続けて山ちゃんも俺の隣にやって来た。
「休みはないない。春との時間はちょっとだけ。」
「・・ちょっとの時間でエロい事ばっかしてんだろ?春だぞ。」
「アッハッハッハッハッハ」
またひろこは笑っていた。
「ひろこ!!しっかりしろよ」
「遊井さん、俺が酔わせたんです。すいません」
「ケンくんのせいじゃないよ。」
家に連れて帰り、俺と山ちゃんも責任感じてマンションまで同行した。遊井さんはひろこをおんぶしていたらもう眠っているかのようだった。
「ケンくん、今日楽しかった?ありがとうね。白部くんも楽しかったみたいだよ。また番組来てよ。」
酔っぱらいすぎ!って言われるかと思ったら遊井さんはご機嫌で俺に笑顔だった。
「俺も楽しかったです。また出たいですよ」
玄関の鍵を遊井さんから受け取って俺は鍵を開けようとした。
「白部くん、いいでしょ?すごい仕事できるんだよ。」
「あぁ、まだ若いのにすごいですよね。噂では聞いてましたが。」
山ちゃんと遊井さん2人であの白部プロデューサーの話をしていた。
「白部くんのお兄さんが出版社で編集長やってて。その雑誌のコラムひろこがやってるんで白部兄弟にはお世話になってるんですよ」
「あ、それ知ってます!白部兄弟。有名ですよね。」
扉を開けながら俺は背中でなんとなく2人の会話を聞いていた。
「年末の音楽番組やった時の局員の内海さんって分かる?小柄でかわいい子。」
「あ、いましたね。あの子も仕事できますよね。」
「・・!」
突如内海の話題が出て俺は反応した。
「白部編集長と付き合ってるらしいんだよね。」
「・・・」
俺が振り返ると春がアッキーと立っていた。
「ひろこ!!」
春はおんぶされてるひろこをすぐに遊井さんから渡され抱きかかえていた。
「ちょっと。俺の奥さん勝手に酔っぱらわせないでよ。」
俺と山ちゃんをギロっと睨んだ。
目先の服がはだけながらもひろこを抱える春よりも俺は内海の事で頭がいっぱいだった。
「ケン、ひろこちゃん酔わせて何するんだよー」
山ちゃんはそんな事を言ってたけど誰よりも楽しんでそうだった。
俺は酒の強い優希と2人で試しに食べたら、優希は全然酔っ払わなくて、俺も酔わなかったけど、帰りがけに立ち上がったらガクっと何か酔いが回ったような気がしていた。
「KENさん、宜しくお願いします!」
ひろこの番組プロデューサーは噂通りまだ若かった。童顔でイケメン。デニムのポケットには何度も読み返したのかボロボロになった台本を丸めて詰めていた。
見た目はADみたいだけど目だけは何かを捕らえるかのように爛々としていた。
どこかで見た事あるような目。内海だ。内海と似たような目の深いところから何かを探しているかのような目。
テレビ局員ってこうゆう目の趣があるものなのだろうか。
『面白い事が好き』と内海は言っていた。
自分の人生面白くて楽しいものを見て好きな事をして生きる。面白い事が大好き!そんな雰囲気を白部プロデューサーと内海には感じられた。
俺は名刺を受け取って山ちゃんと丁寧に挨拶した。
「白部さん、宜しくお願いします。」
「ケンくんも山ちゃんも、白部くんは仕事できるから。」
隣に遊井さんが現れて白部プロデューサーも遊井さんと笑い合い仲が良かった。ひろこの冠番組なんて作るくらいだからこの人もひろこのファンなんだろうなと思った。
「ケンさん、台本あるけど、もう好きにやってください。面白いとこ拾うので。」
けっこうラフな感じのフットワークの良さを感じる人柄が印象的だった。
「この番組、はじめひろこ出てるから見てたけど、面白いから毎週観てますよ。」
俺が愛想良く言うと目をパッと見開いた。
「ありがとうございます。そう言ってもらえるのが1番嬉しいですよ。なんか毎晩HARUさんちで呑んでるって遊井さんか聞きました。」
「あ、聞いてますか?」
俺は毎晩の飲み会を思い出して少し笑ってしまった。
「俺も行きたーい。SOULと安藤ひろこの飲み会。かなり楽しそうですよね。まぁ毎晩のノリでやっちゃってくださいよ。」
ニコニコ笑う白部プロデューサーの後ろからひろこがメイクさんと一緒に入って来た。
「ケンー!」
笑顔でひろこが手を振っていた。俺も自然と笑顔になった。
セットに2人で立つといよいよだなと思うけどそこまで緊張していない自分がいた。
「愛車も出たし、これで一緒に仕事するの、2回目だね。」
メイクさんがひろこのお団子頭を少し直してスプレーをかけていた。首には無理矢理コンシーラーを塗り付けた後があって、また春につけられたキスマークを隠しているんだな、と思った。
「ひろこの部屋。今日のお客様はSOULのKENさんでーす。どうぞ!」
いつもの定番の番組音楽で俺はセットに登場した。
「改めまして。SOULのKENさんです。宜しくお願いしまーす!」
「・・いつも通り。いつも通りにしない?俺もいつも通りひろこって呼ぶから。」
「じゃあ、ケン。」
「・・うん。それで」
ギクシャクするかと思ったけど、妙にお互いが改まるから笑ったりなんかして、番組は進行した。
「お土産!テキーラボールです!」
「じゃあ1個食べてからにしましょうか。今日はお気に入りの靴コレクションをお持ち頂きましたー!」
番組はテキーラボールを食べながら俺のお気に入りの靴コレクションの紹介となったけど、やっぱり酒がまわり始めてひろこも俺もロレツが回らなくなってきてしまった。
「アッハッハッハッハッハ」
「アッハッハッハッハッハ」
ちょうどお互い5個食べたところで笑いが止まらなくなった。でも俺はそこまで酔っぱらってるという自負はなかった。多分テンションが高くなっていただけだと思う。
「ひろこってさ、あ、噛んじゃったよ」
「アッハッハッハッハッハ」
「ひろこってさ、家で何してんの?」
「トランプとか」
「アッハッハッハッハッハ」
でもこの酔っ払った状況でもひろこはバラエティ色強めのプロ根性みたいのはあってテロップで拾ってもらえるように短い単語で面白い事を言おうとしているのが分かった。
そして絶対に春との事は言わなかった。
「ひろこちゃん、けっこう酔っ払ったね。」
セットのソファーに収録終わりにひろこはゴロリと寝転んだところで白部さんはしゃがんでひろこの顔を眺めていた。
俺も酔っぱらっていたけど、そこまでではなかった。
「ひろこ、大丈夫か?10個以上食べたもんな。」
上品に盛られた皿にはもう1個も残ってなかった。
「春、呼ぶか?スタジオにいるからさ。」
「・・ダイジョーブ」
仰向けになって目を擦っていた。
「ねね、ひろこちゃんって本当に家で何してるの?俺疑問なんだよねー休みあるの?春さんとの時間とれてるの?」
白部さんはまだしゃがんだままひろこと同じ目線で尋ねていた。
「俺もそれ聞きたい」
「俺も!」
続けて山ちゃんも俺の隣にやって来た。
「休みはないない。春との時間はちょっとだけ。」
「・・ちょっとの時間でエロい事ばっかしてんだろ?春だぞ。」
「アッハッハッハッハッハ」
またひろこは笑っていた。
「ひろこ!!しっかりしろよ」
「遊井さん、俺が酔わせたんです。すいません」
「ケンくんのせいじゃないよ。」
家に連れて帰り、俺と山ちゃんも責任感じてマンションまで同行した。遊井さんはひろこをおんぶしていたらもう眠っているかのようだった。
「ケンくん、今日楽しかった?ありがとうね。白部くんも楽しかったみたいだよ。また番組来てよ。」
酔っぱらいすぎ!って言われるかと思ったら遊井さんはご機嫌で俺に笑顔だった。
「俺も楽しかったです。また出たいですよ」
玄関の鍵を遊井さんから受け取って俺は鍵を開けようとした。
「白部くん、いいでしょ?すごい仕事できるんだよ。」
「あぁ、まだ若いのにすごいですよね。噂では聞いてましたが。」
山ちゃんと遊井さん2人であの白部プロデューサーの話をしていた。
「白部くんのお兄さんが出版社で編集長やってて。その雑誌のコラムひろこがやってるんで白部兄弟にはお世話になってるんですよ」
「あ、それ知ってます!白部兄弟。有名ですよね。」
扉を開けながら俺は背中でなんとなく2人の会話を聞いていた。
「年末の音楽番組やった時の局員の内海さんって分かる?小柄でかわいい子。」
「あ、いましたね。あの子も仕事できますよね。」
「・・!」
突如内海の話題が出て俺は反応した。
「白部編集長と付き合ってるらしいんだよね。」
「・・・」
俺が振り返ると春がアッキーと立っていた。
「ひろこ!!」
春はおんぶされてるひろこをすぐに遊井さんから渡され抱きかかえていた。
「ちょっと。俺の奥さん勝手に酔っぱらわせないでよ。」
俺と山ちゃんをギロっと睨んだ。
目先の服がはだけながらもひろこを抱える春よりも俺は内海の事で頭がいっぱいだった。
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