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Boys Meets Boy 3
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鉄棍を手に入れ、ようやくまともに歩けるようになったタケルが道の先で行き着いたのは、時代劇に出てくる関所のような場所だった。
「街?」
「いや、ただの通用門。北ルートからくるときにもあった。あいつらアレで荒稼ぎしてんだよ。触手肉の運搬に使ってるトンネル。アレを通りたきゃ物資を寄越せってな」
「あのトゲトゲがトンネル? なんであんなの作ってんだ?」
「肉を盗られないようにするために決まってんだろ」
自分の持っている荷袋の中身を探りつつ歩くキヌが忌々しいとばかりに顔をゆがめる。
関所向こうの道は、トンネルのようにドーム状に連なる有刺鉄線が緩やかな道に続いていて、通行人の半分が関所を通ってそこを通っていた。
もう半分は、有刺鉄線のトンネルを恨めしそうに眺めながらその横を通り過ぎていく。
「いいのがあるぜ」
苛ついていたキヌから喜びの声が上った、彼女の担いでいた荷袋から一本の瓶がでてくる。
タケルとキヌ、それぞれ持っている荷袋は触手に襲われた際にキヌが持ち逃げしてきたそれだ。
キュポンッと音を立てて瓶のコルクを抜き、キヌはくんくん匂いを嗅ぐ。
「……たぶん、いける」
「それなに?」
いぶかしむタケルにキヌは瓶の口を向けた。タケルがくんっと匂いを嗅ぐとキツイアルコール臭が鼻を突いた。
「酒?」
「じゃね? まあ飲んだことねーけど、日本でも病気になるまで飲みすぎる大人がいるくらいだし、通行料にはなるだろ」
その通りだった。
当初面倒くさそうに通行人から物資や食べ物を巻き上げていた有刺鉄線の関所の見張り番たちは、タケルが酒瓶を渡すと(キヌはなるべく顔を隠し彼らと関わらないようにしたそうだった)、色めき立ち、あっさりと二人を通したばかりか、満杯の水袋までくれたのだ。
「こっちの世界の人ってずる賢いって印象だったけど違うんだな」
有刺鉄線のトンネルをくぐりながら、酒で歓声を上げている関所を振り返りタケルがポロッと本音を漏らした
「もっと、がめついと思ってた」
「この世界のヤツらはこういう取引のときはそれなりに公平だ。がめつくし過ぎると殺されるからな。なかには『取引』なんて言葉を知らないクズもいる……」
くぐもった小さな声でキヌは砂除けのマフラーのをキツく結ぶ。
ゴーグルをすると少年にしか見えない彼女が、そうやって顔半分を隠していると、もう女であることは完全に分からなかった。
「いたいけな中学生を気持ち悪い触手の目の前にぶら下げたりするやつもいるしな」
渋面を作って言うタケルにキヌは少し笑ったが、その笑い方がタケルには不可解だった。彼女が零したのは小馬鹿にするようなものでも、同意でもなく、自嘲だったからだ。
「なんだよ」
「いや……俺はクズの水準が高くなっちまったと思って。たしかに人を化け物の餌にするヤツはクズだな、最悪だ」
キヌのクズの水準ってなに?
そう聞こうとして、タケルは口をつぐんだ。
ゴーグル越しに見える、左ではない方のキヌの目が、悲しそうな色をしていたから、聞かないほうがいいと思ったのだ。
会話の間が空いた居心地の悪さに空を見上げる。
有刺鉄線の合間から、西の空が茜色に染めているのが見えた。東からラグビーボールを歪なしたような赤い月が上ってきていた。
その日の夜、二人は有刺鉄線の下で野宿になった。
同じように有刺鉄線のトンネルを渡っていた通行人が誰ともなく火を熾すと、みんなそこに集まってくる。
肩を寄せ合うように火を囲みあうのは、モウセンゴケの養殖場とそう変わらない。違うのは、焼き立ての肉がないくらいだ。
やがて火が小さくなり、それぞれが地面に寝転がって就寝の準備を始めた時だ。
「ぎゃあああ!!!」
人間の叫び声が荒野にこだました。
「なに?!」
寝転がっていたタケルが飛び起きると、キーキーと言う動物の鳴き声と共に翼がはためく音が聞こえ、叫び声が小さくなっていく。
「キヌ、やばい! 起きよう」
ライフルを抱くようにして眠るキヌの身体を揺り動かしながら、タケルは杖代わりの棍を掴んだ。
焦るタケルをよそに、キヌは一向に起き上がらない。キヌだけじゃなかった。周囲で寝ている人間たちの誰も、悲鳴に飛び起きない。
「ぎゃああああ!!」
また悲鳴が上がる。
今度こそタケルはその原因を見つけた。
有刺鉄線の向こう、緩やかな坂道の斜面になっている荒野で野宿をしていた人間たちが、空からきた巨大なコウモリに捕まり、連れ去られていく。
関所で有刺鉄線のトンネルを許可されなかった人間たちだ。
羽音と鳴き声の正体である3メートル近いコウモリは、彼らを捕まえると巣穴へと持ち帰るために空高くに飛び立っていく。
「だから言っただろう」
キヌの感情のない声が小さく呟く。
「肉を盗られないためのトンネルだって」
ゾッとタケルの背筋に冷たいものが走る。
有刺鉄線は、空からモウセンゴケの肉の匂いにつられてやってきたコウモリから肉を守るためのものだった。
人間は、そのおまけにすぎない。
通行料が払えなければ、有刺鉄線に阻まれて餌にありつけなかった化け物コウモリの代替え食になる。
また、悲鳴が上がった。
ジャリッとタケルの指先が地面に食い込む。
「助けにいかないと……」
彼の左足なら、有刺鉄線を蹴り破ることが出来る。コウモリが襲ってくれば、蹴って追い払うことが出来る。
キヌが無常にも言った。
「やめとけ、死人が増えるだけだ」
「平気でいられんのかよ! 人が死んでるんだぞ!?」
「お前がこの一応安全な檻を壊して、一人助けている間に今度は他のコウモリがこっちに襲ってくる」
「キヌが撃ち落とせば……」
彼女の左目なら、暗闇を飛んでくるコウモリだってきっと見える。
「弾切れだ」
キヌはそう言ってライフルを抱きなおすと、マフラーにさらに顔をうずめ、もう何も言わなかった。
タケルを責めるように、バサッバサッとした羽音が近づいてきて、思わず顔を上げる。
有刺鉄線スレスレを滑空し、六つの目玉で獲物を見据えているコウモリと目が合った。
いつでも食べてあげる。
そう物語っている捕食者の眼光を残しながら、コウモリは赤い月の空へと舞い上がっていった。
「街?」
「いや、ただの通用門。北ルートからくるときにもあった。あいつらアレで荒稼ぎしてんだよ。触手肉の運搬に使ってるトンネル。アレを通りたきゃ物資を寄越せってな」
「あのトゲトゲがトンネル? なんであんなの作ってんだ?」
「肉を盗られないようにするために決まってんだろ」
自分の持っている荷袋の中身を探りつつ歩くキヌが忌々しいとばかりに顔をゆがめる。
関所向こうの道は、トンネルのようにドーム状に連なる有刺鉄線が緩やかな道に続いていて、通行人の半分が関所を通ってそこを通っていた。
もう半分は、有刺鉄線のトンネルを恨めしそうに眺めながらその横を通り過ぎていく。
「いいのがあるぜ」
苛ついていたキヌから喜びの声が上った、彼女の担いでいた荷袋から一本の瓶がでてくる。
タケルとキヌ、それぞれ持っている荷袋は触手に襲われた際にキヌが持ち逃げしてきたそれだ。
キュポンッと音を立てて瓶のコルクを抜き、キヌはくんくん匂いを嗅ぐ。
「……たぶん、いける」
「それなに?」
いぶかしむタケルにキヌは瓶の口を向けた。タケルがくんっと匂いを嗅ぐとキツイアルコール臭が鼻を突いた。
「酒?」
「じゃね? まあ飲んだことねーけど、日本でも病気になるまで飲みすぎる大人がいるくらいだし、通行料にはなるだろ」
その通りだった。
当初面倒くさそうに通行人から物資や食べ物を巻き上げていた有刺鉄線の関所の見張り番たちは、タケルが酒瓶を渡すと(キヌはなるべく顔を隠し彼らと関わらないようにしたそうだった)、色めき立ち、あっさりと二人を通したばかりか、満杯の水袋までくれたのだ。
「こっちの世界の人ってずる賢いって印象だったけど違うんだな」
有刺鉄線のトンネルをくぐりながら、酒で歓声を上げている関所を振り返りタケルがポロッと本音を漏らした
「もっと、がめついと思ってた」
「この世界のヤツらはこういう取引のときはそれなりに公平だ。がめつくし過ぎると殺されるからな。なかには『取引』なんて言葉を知らないクズもいる……」
くぐもった小さな声でキヌは砂除けのマフラーのをキツく結ぶ。
ゴーグルをすると少年にしか見えない彼女が、そうやって顔半分を隠していると、もう女であることは完全に分からなかった。
「いたいけな中学生を気持ち悪い触手の目の前にぶら下げたりするやつもいるしな」
渋面を作って言うタケルにキヌは少し笑ったが、その笑い方がタケルには不可解だった。彼女が零したのは小馬鹿にするようなものでも、同意でもなく、自嘲だったからだ。
「なんだよ」
「いや……俺はクズの水準が高くなっちまったと思って。たしかに人を化け物の餌にするヤツはクズだな、最悪だ」
キヌのクズの水準ってなに?
そう聞こうとして、タケルは口をつぐんだ。
ゴーグル越しに見える、左ではない方のキヌの目が、悲しそうな色をしていたから、聞かないほうがいいと思ったのだ。
会話の間が空いた居心地の悪さに空を見上げる。
有刺鉄線の合間から、西の空が茜色に染めているのが見えた。東からラグビーボールを歪なしたような赤い月が上ってきていた。
その日の夜、二人は有刺鉄線の下で野宿になった。
同じように有刺鉄線のトンネルを渡っていた通行人が誰ともなく火を熾すと、みんなそこに集まってくる。
肩を寄せ合うように火を囲みあうのは、モウセンゴケの養殖場とそう変わらない。違うのは、焼き立ての肉がないくらいだ。
やがて火が小さくなり、それぞれが地面に寝転がって就寝の準備を始めた時だ。
「ぎゃあああ!!!」
人間の叫び声が荒野にこだました。
「なに?!」
寝転がっていたタケルが飛び起きると、キーキーと言う動物の鳴き声と共に翼がはためく音が聞こえ、叫び声が小さくなっていく。
「キヌ、やばい! 起きよう」
ライフルを抱くようにして眠るキヌの身体を揺り動かしながら、タケルは杖代わりの棍を掴んだ。
焦るタケルをよそに、キヌは一向に起き上がらない。キヌだけじゃなかった。周囲で寝ている人間たちの誰も、悲鳴に飛び起きない。
「ぎゃああああ!!」
また悲鳴が上がる。
今度こそタケルはその原因を見つけた。
有刺鉄線の向こう、緩やかな坂道の斜面になっている荒野で野宿をしていた人間たちが、空からきた巨大なコウモリに捕まり、連れ去られていく。
関所で有刺鉄線のトンネルを許可されなかった人間たちだ。
羽音と鳴き声の正体である3メートル近いコウモリは、彼らを捕まえると巣穴へと持ち帰るために空高くに飛び立っていく。
「だから言っただろう」
キヌの感情のない声が小さく呟く。
「肉を盗られないためのトンネルだって」
ゾッとタケルの背筋に冷たいものが走る。
有刺鉄線は、空からモウセンゴケの肉の匂いにつられてやってきたコウモリから肉を守るためのものだった。
人間は、そのおまけにすぎない。
通行料が払えなければ、有刺鉄線に阻まれて餌にありつけなかった化け物コウモリの代替え食になる。
また、悲鳴が上がった。
ジャリッとタケルの指先が地面に食い込む。
「助けにいかないと……」
彼の左足なら、有刺鉄線を蹴り破ることが出来る。コウモリが襲ってくれば、蹴って追い払うことが出来る。
キヌが無常にも言った。
「やめとけ、死人が増えるだけだ」
「平気でいられんのかよ! 人が死んでるんだぞ!?」
「お前がこの一応安全な檻を壊して、一人助けている間に今度は他のコウモリがこっちに襲ってくる」
「キヌが撃ち落とせば……」
彼女の左目なら、暗闇を飛んでくるコウモリだってきっと見える。
「弾切れだ」
キヌはそう言ってライフルを抱きなおすと、マフラーにさらに顔をうずめ、もう何も言わなかった。
タケルを責めるように、バサッバサッとした羽音が近づいてきて、思わず顔を上げる。
有刺鉄線スレスレを滑空し、六つの目玉で獲物を見据えているコウモリと目が合った。
いつでも食べてあげる。
そう物語っている捕食者の眼光を残しながら、コウモリは赤い月の空へと舞い上がっていった。
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