天底ノ箱庭 新世界

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3章

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3.
シャムが俺とあまり触れ合ってくれなくなってから2週間くらいが過ぎた。
恋人になって欲しいと頼んだ時、彼は凄く喜んでくれて、どちらが言うでもなく肌を重ねたり、意味もなく触れ合って、愛を囁きあったりして本当に甘い日々があった。
あったはずなのに、少しずつ俺が彼の身体に触れることを拒むようになっていく。彼をベッドに連れ込んだ時に、「今日はフェラがしたい」と言われた時が最初だったように思う。シャムがしたいならとお願いしたが、やっぱりシャムも良くしたいからと続きをせがんだらやんわりと「眠くなっちゃった」と断られた。
それから彼が相手をすると言う時はいつも手や口だけで、それなら自分で抜くから無理しなくていいと何度も断った。最初こそそれでも相手をしようとしたのだが、次第に何も言わずそのまま眠るようになっていった。
別に俺はシャムで性欲処理がしたいわけじゃない。スキンシップの延長戦で2人が楽しめる遊びなんだと思っていた。だから、もうシャムがしたくないなら、他のことを一緒にしようと思って、彼が得意な裁縫を教えてもらいたいと言ってみたり、また絵を描いてほしいと頼んでみたりもした。
最初は楽しそうに付き合ってくれていたそれらも、今ではやつれたような顔で「ごめんね、疲れてるんだ」と、弱々しく断って彼は長い時間寝込むようになっている。
触れ合う時間が短くて寂しいから、休んでいる彼に添い寝して背中を撫でたりした。その時にシャムは驚いたように飛び退いて「急に触らないで」と怒ったような声をだした。あんな声を出したシャムはその時が初めてだった。労う気持ちはあったが、下心なんてなかった。そんなただの触れ合いすら、最近の彼は許してくれない。
やつれていく姿を見て、病気を疑った。それでも彼には熱もなく、病気らしい症状のひとつもない。慣れない環境で心が疲れたのかと、辛いことはないかと尋ねても話してくれない。
そうしていくうちに、彼との会話がどんどんと減った。手を握ることすら出来なくなって、ただ同じ屋根の下で寝泊まりするだけの同居人。
俺は何か彼に嫌われるようなことをしてしまったんだろうか。そんな不安やら、悲しい気持ちが日に日に膨らむ。
そんな俺の心の支えは、彼に贈った指輪がまだ彼の左手についていることだけだった。
「…行ってくるね」
朝が来ても疲れたように眠り続けるシャムの顔を見つめて呟く。少し前まで早朝にしていた洗濯も、もう出来ないくらいに彼が眠る時間が増えた。
そっと家を出て俺は今日も物資を調達しに行く。この街で食料が尽きるのは死を意味する。シャムが毎日安全に暮らしていて、俺との接触を望まないなら、俺が家にいても誰も得をしない。
いつものように郊外にある数少ない電気が通る場所でバッテリーを充電し、ゴミを拾う。今日はそれを早めに切り上げて、貯めた物資で生きた豚を貰いに行く予定だ。
この街では肉は滅多に手に入らないが、ごく稀に人間ゴミの後に死にかけの動物が落ちてくる場合がある。何かの実験にでも使われていたのか、奇形であることが大概だが、その中でたまたま生還を果たした家畜を何とか養殖しているらしい。
俺たちみたいな家畜を育てられない人間は、大量の食料と引き換えにそれを手に入れる。
リュックに拾った物資を詰め、豚と交換する物資を取りに1回自宅へと戻る。今日は屠殺作業までやらなくてはならないから、長くかかりそうだ。
シャムは最近、俺が早く帰ると気まずそうにしたり、悲しそうな顔をする。もしかしたら、俺が傍にいるのがもう耐えられないのかもしれないが、今日ばかりは我慢して貰おう。
自宅へと足を運ぶと、何故かまた玄関先のドアが小さく開いている。
今日はしっかりと外鍵を閉めたし、シャムは体調が悪くて外に出ることは無理なように思える。そう考えると、その隙間は明らかに不自然だった。
もしかしたら、ついにバビロンに見つかったのではないかと不安が鼓動を大きくする。またシャムに何かしていたら、俺は次こそ彼らを殺すだろう。
玄関から足音を忍ばせて入る。玄関にはそこまで荒らされた形跡はなく、いつも通りに見えた。
「はぁっ…目隠ししてるせいかな…いつもよりキツキツでまたイきそうだよ。おじさんがあげた下着も気に入ってくれたみたいで嬉しいなあ」
「んっ…あっ…そん…なっ…」
部屋から見知らぬ男の声がする。それに混ざって聞こえる、甘い喘ぎ声には聞き覚えがあった。
そっとダイニングを影から覗く。どうか全く知らない人が2人空き家と勘違いして入り込んだだけであって欲しかった。バビロンが来た時とは違う、別の意味で心臓が掴まれる。息が苦しくて詰まりそうなのに、確認せずにはいられない。
ソファであまり身なりの良くない青年が、白い肌の男を自身の膝に座らせるかのように体を重ねさせる人影が目に飛び込んだ。
白い肌の青年は女性用の小さな下着を身につけているが、そのブラジャーには乳首を触るためだけの割れ目がなされ背後の男に好きなようにコネ回されている。
ビキニからはみ出した青年の性器には見覚えのある金のピアスがはめられている。
背後の男の性器を深く尻に咥えこんで、よがりながら跳ねるように腰を振る青年は、目隠しをしているせいかすぐ傍の俺に気づかず甘い声で悦んでいた。
背後の男も青年の大きく勃起した乳首をいじり倒すのに夢中で、俺の接近に気づいていないようだった。
これは誰だ?
青年の姿を呆然と見つめる。快感を貪るように自ら腰を振って、だらしなく口を開いている彼の姿を俺の脳みそが処理してくれない。
青年の性器は何度もイッたのか大量の精液に塗れ、ビキニはぐちゃぐちゃに濡れている。今ですら先から少しずつ漏れ出していた。
「あっ…あ"…い"ぐっ…いぎだっ…!」
「ああっ…そんなにおじさんを締め付けて…いけない子だ…しょうがないな、ほらまたイかせてあげようね」
悶える青年の腰を片腕でおさえ、もう片腕と首を回して青年下着から飛び出す乳首をぺちゃぺちゃと舐めながら、男は激しく青年を突き上げる。
「はぁっ…あ"っ…いぐ…いぐっ…」
ビクビクと体を反らせる青年の性器から勢いよく精液が飛び出しビキニや床、ソファまでもをドロドロに汚した。
「はぁー…今度はいっぱい出たね。   シャムくんが何回イっちゃったか、おじさんもう数え切れなくなっちゃったな」
ニヤニヤと笑う男が青年の目隠しに手をかける。
「どんな顔をしてるのか見せてごらん」
青年から目隠しが取り払われる。その下から出てきた透き通った水色の瞳は恍惚と潤んでいて、目の前の男の顔を写していた。
「…シャム」
自分でもどこから出たのか分からないような低い声が出た。ぼんやりとした高揚した顔が、俺の声でこちらを向き、目を見開いた。
シャムの下に座っていた男性がこちらを振り返るとほぼ同時に、俺は右手の指を彼の頭に突き刺す。
鋭い刃先が男の頭蓋骨を貫通し、悲鳴もなく俺の手にぶら下がる。したたる男の脳液と血液。シャムが散らかした精液の上にそれがボタボタと散らばった。
「何してるの?」
男の頭をぶら下げたまま、俺はシャムの目を真っ直ぐ見つめる。自分がどんな顔をしてるのか分からない。
「え…りお…」
男を殺した衝撃で倒れ込むように床に膝を着いたシャムはとても怯えたような顔で俺を見上げる。男の性器が引き抜かれた彼の尻からは白濁したどろりとした液体が溢れて床にぽたぽたと垂れていく。
「なあ、この人誰?」
右手に突き刺さった男の頭を持ち上げ、小さく横に振った。ボタボタと汚い男の体液が床にまで侵食する。
俺の目の前で腰を抜かしているこの青年は本当にシャムなんだろうか。こんな格好で、俺以外の人間と喜んで行為をして、何度も達しているその姿は裏切り以外の何ものにも見えなかった。
彼の左手を見る。そこには紛れもなく、俺がシャムに贈った指輪があった。
右手を振り、男の死体を壁に向かって投げ捨てる。壁に赤と黄色の液体が水風船を投げつけた時みたいに放射状に散らばった。
「なんで?なんでこんなことしたの?」
シャムの傍にしゃがみ、彼の肩を両手で揺さぶる。右手の親指が食い込み彼は顔を歪ませた。
「俺がいるのになんで!?なんでなんだよ!俺のこと利用して知らないとこで遊んでたのか!?」
「そんなんじゃない…そんなんじゃ…」
彼は両手で自分の顔を覆って、あられも無い下着姿を隠すように丸くなる。
「ごめんなさい…ごめんなさいっ…」
「じゃあなんでか教えてくれよ!わかんねえんだよ!」
そこまで叫んぶと、さっきまで頭が真っ白になって忘れていた胸の痛みが唐突に蘇る。
今まで経験したことのないような動悸と、限界まで心臓を締めあげられたような痛み。頭を抱えてその場で膝を着く。
「あああ…ああ、もう、なんで…なんなんだよ…」
混乱する思考の中で、自分の右手に付着した人間の体液が目に入る。
この匂い、知っている。初めて人を殺した時に嗅いだ、血と脳みその臭いだ。
目の前で怯えたようにこちらを見るシャムが肩から血を流していた。
「わかんねえよ…教えてくれよ…」
目を閉じていないのにボロボロと涙が零れて床に落ちていく。
俺を優しいと言って、俺の手を握ってくれたシャムを傷つけた。誰も殺さないようにと、守るためにともらった右手で人を殺した。
シャムに裏切られたような気持ちと、シャムを裏切ってしまった罪悪感で呼吸が早くなる。
「え…エリオ…おち…ついて…」
顔を真っ青にした怯えるシャムは、震える声で俺に手を伸ばすが触れる直前でその手を止める。
「ごめんなさい…僕…僕は…」
シャムは手を引っ込めて俺から顔を逸らした。
「…やっぱり触れてくれない…」
大きく息を吸い込んで、俺は彼を睨みつける。
座り込んだままのシャムの腕を左手で引っ張りあげ、そのまま2階へと彼を引きずるように連れて行く。
「やっ…痛い…やめ…エリオっ!」
2階の空き部屋に彼を投げるように放り込む。膝をついたまま床を滑るようにシャムが壁にぶつかった。
扉を閉めてシャムの上に跨ると、彼が身につけている下着を右手の指で切り落とす。
床に散ったそれを握りしめ、それをシャムに突きつける。
「理由もないのにこんなもん付けてヤってたのかよ!俺には指1本触れたくないくせに、他の男に色目使って抱かれるのに必死か!?どうなんだよ!」
「違う、違う!!僕はこんなこと…もう嫌だったんだよ…本当に嫌だったんだよ…」
頭を護るように身を屈め蹲るシャムは、消えそうな声で繰り返しぶつぶつと呟く。
その様子に、少しずつ熱くなっていた頭が冷えてくる。彼の身体に付着した大量の精液と、俺と触れ合っていた時よりもますます膨らんだ胸は、どうしても彼の言動には伴わなわなかった。
彼の性器を握る。ベトベトのそれは酷く汚らわしく思えるのに、触ることにまだ抵抗を覚えないのは、俺の中に彼への未練が残っている証拠だろう。
「嫌だったのに、こんなに出したのかよ。ベッタベタじゃねえか」
「それは…違…」
「本当は嫌だった?見てたんだよ、お前がイきたいからってアイツに強請ってるのも、実際にイッたのも。あんなに楽しそうなんだもんな」
思わず笑ったその声が鼻に抜けた。限りなく嘲笑に近い俺の笑顔にシャムはショックを受けたような顔で「全部…見てたの?」と声をふるわせる。
「最後の1回しか見てないけど、そこは見てた。俺のことは拒絶するのに、そんなにあんな男が良かった?」
「そんなことっ…いっ!」
彼の上体を突き飛ばす。床に押し倒し、覆い被さるように彼の顔に自分の顔を近づける。
間近で見る彼の瞳は悲しみとも困惑とも取れる、揺らいだ目をしていた。
「指1本触れさせたくないくらい、俺のこと嫌いなんだろ。それでも、触ったらやっぱりよがるのか?」
シャムの胸に右手を這わす。怖がるように身をすくめる彼の胸をバレルでなぞる。
「だ、だめ…エリオは…触っちゃ…ん…やっ…あ…」
彼は拒むように手から逃れようと身をよじらせたが、胸の先端をバレルで押しつぶすとビクリと体を震わせて甘い声を漏らした。
この後に及んでまだ俺を拒絶しようとする。こんなに甘い声が出るのに、それは俺に向けたものじゃないと言うんだろうか。
俺は彼の左手を取る。薬指にはまった指輪に苛立ちを感じて、それを唇で咥えて引き抜いた。
「ぁ…や、やだ…!返して…それは大事なの…」
「大事?こんなゴミが?」
歯で指輪を咥えたまま笑う。その指輪を部屋の隅に向かって吐き捨てる。小さい金属音を立てて壁にバウンドし、コロコロとドアの方へと転がった。
「まって…!」
組み敷かれたまま彼は転がった指輪に腕を伸ばして、何とか取り返そうともがくが手は届きそうにない。
「そんなゴミじゃなくて、もっといいもんお強請りして作って貰えば?ああ、そうか、アイツ死んじゃったっけ」
もがく彼の手首を掴み、両手とも束ねて頭の上に押さえつける。そのまま彼の膨らんだままの胸に舌を這わせるとびくびくと身を震わせる。
「あの男とは何して遊んでたの?どうして付き合うことにしたんだよ。ただただ身体の相性でも良かった?」
舌で乳首を絡めとり、口の中にいれて舌と上顎でコリコリと押しつぶす。
「やっ…あぁ…だめ…っ…やぁっ」
腕をばたつかせながら身をよじらせる彼の体が、あっという間に熱くなって汗ばんできた。
 「はやく答えろよ」
反対側をバレルで挟んでひっぱる。きゅうきゅうとひっぱりながら、指の間で潰す。
「つき…ァっ…て…なぁ…いっ…」
「じゃあ体目的?そしたら、身体すら触りたくない俺とはなんで恋人ごっこしてたんだよ。身を守るのに適した殺人兵器だったからか?」
引っ張った指をそのままに、反対側を吸い上げて歯を立てた。
「ちが…もん…ごっこなんか…や…ううっ」
何とか話そうとしては口篭り、口を開いては甘い声を漏らすばかりのシャムに形容しがたい不快感を覚えた。
「ああ、じゃあ分かった。俺の両手がこんなんだから、生身が良くなって乗り換えたのか」
シャムの足を掴んで、折りたたむように彼の尻をめくりあげる。先程まで楽しんでいたそれは、大量に入った男の精液をまだだらしなく垂れ流していた。
「…こんなところに入れるのか」
あまりの嫌悪感で顔が歪む。元々俺は誰かと行為をした直後の人間には触るのが嫌いだ。こんなに汚れた場所に自分の体を触れさせると思うだけで鳥肌が立つ。
シャムがバビロンの3人にまわされた時に抱き直したのは、汚いより何より俺が彼を愛してて、そんなのも気にならないほど悔しかったからだ。
今の俺は、彼に対してどんな気持ちを持っているのか、俺にも分からない。
他人の白濁液に塗れた彼の入り口に指を入れる。指が無機物で良かった。男の体液の感触も俺には分からないで済む。
中をかき混ぜるように指で彼の好きな場所を押し込む。ゆっくりと抜き差しを繰り返すとぐちゅぐちゅと生々しい音がなり、締まりきらない彼の穴がひくひくと反応する。
「エリオ…のっ…手…汚れちゃ…う…ダメっ…手っ…不満なんか何も…なぃっ」
「じゃあ何でなんだよ!!違う違うばっかでわかんねえんだよ!!」
怒りに任せて声を張り上げる。中を激しく擦りあげ、彼が前にして欲しいと言ったように責め立てた。
中から男の体液が掻き出されるように飛び散り、床に水溜まりを増やしていく。
「はっ…いやっ…やっ…あ"っ…イっぐ…」
ビクビクと身を反らせた彼の性器から、白っぽい体液が吹き出した。
めちゃくちゃに責め立てたとはいえ、彼は手だけで簡単にイってしまった。
「いつの間にか随分と前も後ろも緩くなったな。そんなにあの男に開発されたのか?」
湧き上がる怒りと悔しさで、まだ落ち着かないシャムの中を再び掻き回す。
「あ"い"っ…!やだぁ!だめ、ダメっ!!」
ぐちゃぐちゃと掻き回す度にぴゅるぴゅると吹き出す精液が彼の腹をどんどん汚していく。
「身体を触られたくないとか言ってる俺でこんなになるとか、どんだけアイツの前で乱れてたんだよ。何回イった?教えろよ、教えるまでやめねえからな!」
彼が達してもひたすらに中を指で責める。ぐちゃぐちゃと酷い水音と彼の乱れた声が何もない部屋に反響する。
「イっ…わ…かんなっ…しょんな…知らっなっ」
「分からないほどイったのか?大体の数字くらいあるだろ!それとも数も数えらんねえくらい頭溶かしてたのかよ!」
明確な数字を与えられないことで、頭がどんどん悪い方向に想像を膨らませ、ますます怒りで理不尽な要求を突きつける。
「っあ"…!やあっ"…許しっ許しえ"!!えりお"っ…!!」
イってもイっても止まらない俺の手に彼はどんどん苦しそうによがりガクガクと下半身を痙攣させる。
「っあああああ!!!」
彼の性器がビクンと跳ねると、勢いよく透明な水っぽい液体を大量吹き出した。それは精液よりも、いつか見たAVで女性が出した潮によく似ていた。
「…なんだよこれ…こんなもんも出るようになったの…?」
ビクビクと余韻に浸るように横たわるシャムから出されたその液体を見て、頭から血が下がっていく。目眩のような感覚と同時に今度は再び怒りが湧き上がる。
シャムの身体をうつ伏せに転がしてから無理やり足を立たせて、後ろから被さる。
前までは1度2度イくと腰が立たなくなっていつも伏せていた彼は、よろけながらも何とか足を立たせておしりを高く突き出すような体勢を維持していた。
「…やっぱりただの淫乱かよ」
舌打ちして彼の中に自分のものを押し込む。そのまま彼の前に手を添え、腰を打ち付けるのにあわせて擦る。
「あ"ー…いい"っ…んん…も"むい…やあっ…」
力なく喘ぐ彼の前からは突くたびに、先程と同じ潮のような体液が吹き出す。
「こんなに尻突き出して無理じゃねえだろ!やだやだ言いながら悦んでて、穴に突っ込めればなんでもいいんだろ!」
こんなに腹が立つのに、こんなに自分の身体も反応するのが凄く惨めだった。シャムは俺のことを何とも思ってなかったし、他の男を俺がいない時間に漁っていたんだ。
酷く暴力を振って痛めつけてやれたら良かった。性処理の道具にでもしてやれば良かった。それでも、少し前までの幸せな時間が頭の隅にあって、彼を痛めつけたくないと思ってしまう。 
まるでその時間をなぞるように、彼が悦んでいた場所を探って責める。こうでもすれば、彼がまた笑ってくれるとでも、ありもしないことを思っているのかもしれない。
彼の腹の中を抉るように突き上げて、1番狭い場所を貫く。少し前まではいつも入れるのに力が必要だったその場所も、もう抵抗する意思すら見えなかった。
「あ"ぅっ…!!」
いとも簡単に俺を受け入れたその柔らかさに彼がこなした行為の回数が想像つく。それは反吐の出る数字だ。
「いあ"っ…ゆぅじで…それ"らめ"!!」
上手く呼吸が出来ずにひいひい喚きながら良がる彼の中は延々とうねり続け、いつもイく時に起こすあの痙攣が止まらない。
「許さない」
無視して腰を叩きつけ、彼の胸を後ろからつまんで転がす。
痙攣が俺のものを締めあげ、彼の中に自分の精液を注ぎ込む。それでも、恥ずかしいくらいに萎えないそれで、休む間もなく行為を続けた。
「ひっ…はっ…あ"ぁ"…」
まるで過呼吸のような息を繰り返しながら彼の腰は少しずつ下へさがり、完全にうつ伏せになる頃。シャムの腹下には彼の出した潮により水たまりが出来ていた。
水溜まりに沈む彼を追いかけるように上から力いっぱい腰を落として中へと打ち込む。今まで以上に深いその場所に突き刺すと彼は苦しそうな悲鳴をあげて痙攣しながら突然ガクリと力が抜ける。
シャムの顔を覗き込むと気を失ったようで目を開いたまま、ヨダレを垂らして脱力している。
「寝るな」
腰をギリギリまで引き抜いて、再び1番深くを突き上げる。
「う"っ…ああっ…!」
強すぎる快感に意識を引き戻されたシャムはまた、大きな声で喘ぎ出す。
気を失っては引き戻されてを何度も繰り返し、すっかり抵抗出来なくなった彼が自分の下でただただ俺の行為を受け止める。
こんな状態になってもまだ快感だけはわかるらしく、彼は時々うっとりと目を細めて恍惚とした顔つきをした。
「ヤってもヤっても足りなくて男漁ったんだろ?ここまでヤってもまだ誰かと寝るのか?」
焦点の合わない目で舌を出して笑ってるシャムと繋がったまま、顔を覗き込んで尋ねる。
「アイツは俺よりもっと気持ちよくなる相手だったのか?」
「ひ…んぎ…もちい…えり…お…が…いちっ…あん…」
うわ言のように答える彼の言葉はまるで恋人の時に沢山ヤった時のようで、その表情が今ですら愛しく思えてしまう。
頭が回っていないから、彼の言葉は本当なんじゃないかと頭の隅で自分が言う。でも、それは俺が信じたいだけなような気もした。
「…もっと俺としたい?」
呟くように尋ねるとシャムは力なく投げ出した体でほんの僅かに俺に振り返る。
「あっ…はぁっ…あ"…すき…なだげ…」
淫らな顔で、それなのにどこか切なげに鳴いたシャムはまた気を失って、自ら作った水たまりに横たわった。
俺は彼の中から自分のを抜き去る。怒りに任せて抱いたくせに何度も中に注いだせいで彼の尻は酷い有様になっていた。
「好きなだけ」と言ったくせに、やっぱり眠ってしまうんだ。それに、その「好きなだけ」は、俺が彼をそういう道具として扱っていると思われているから出た言葉なんだろう。
湧き上がる虚しさに苦しかった胸が急に寂しくなる。空いた傷口に風が吹いて痛むような、そんな痛みに変わった。
シャムを置いて家を漁った。彼が眠れそうなベッドマットを運び込み、シャムを寝かせて毛布をかける。彼をどうすればいいのか分からなくて、ただただ彼の傍に座って目覚めをまった。
彼の目覚めを待ち始めてから少しして、不意にノックの音が聞こえて立ち上がる。
こんな街で他人の家を訪れるなんて、そうある話ではないが、シャムが快楽目的で男を漁っていたなら相手が1人とは限らないだろう。
ドアの内鍵を開けて外を覗く。そこには見知らぬ若い男性が驚いた顔で俺を見ていた。
「…えっ、あの、シャムくんは…?」
「いない。誰だ、お前」
男性の前に立ち、右手を見せる。まだ血がこびり付いたままのそれを見た男性は腰を抜かして座り込むと、尻で地面を後ずさった。
「まってくれ!バビロンから缶詰1つで買ったんだ!本当だ!支払いの確認ならバビロンに…」
「バビロン…?」
顔をしかめて男性に近寄ると、彼はさらに怯えて体を小さくした。
「2週間前から四肢のある女性のような男性が抱けるってチラシをバビロンが配っていたんだ…ほ、ほらこれだよ…」
男が震える手で紙を差し出す。
そこにはシャムの写真があった。精液にまみれて嬉しそうな顔でカメラに笑っている彼の姿に目眩がする。
チラシにはこの家の住所とシャムが対応可能な時間帯、行為をするための規約と値段が書き込まれていた。
「これが…2週間前に?」
「そ、そうだ…俺はリピーターで、とてもよく対応してくれたから、また来ただけで…」
「待ってろ」
俺はチラシを片手に家の中に戻る。まだ血染みが残る部屋の食品棚から缶詰を3つ取り出し、それを手に男の元へと戻った。
「予約は取り消しだ。代わりに返金と慰謝料、情報代だ。帰れ」
呆気にとられる男を残して扉を閉める。内鍵を全て閉め、俺はふらつく足取りでシャムの元へと戻った。
バビロンが俺たちの家に気付いていないだなんて、シャムが安全だなんて、そう思い込んでいたのは俺だけだったんだ。
シャムの眠るベッドマットの隣に座り込み、壁に寄りかかって頭を抱えた。
愚かだ。シャムばかりが悪かったんじゃない。見抜けなかった俺が、俺の危機感が薄かったせいで、シャムが身体を売ることになったんだ。
きっとバビロンは俺を組織に加入させるためにシャムから揺すっている。俺よりも隙の多い彼なら付け入れると思っているんだろう。
顔を上げると床に光るものが落ちている。俺が先程投げ捨てた指輪だ。手を伸ばして拾い上げ、それを自分のポケットにしまった。
俺がシャムの恋人を名乗る資格なんかない。こんな指輪をシャムに渡す資格もないんだろう。
「…どうすりゃいいんだよ…」
頭を両膝に埋めて呟く。彼をここまで追い詰めたこと、こんなに酷く扱ってしまったこと。どこから謝ればいいのかという気持ちと、シャムが他人との行為を楽しんでいるように見えてしまった言いようのない怒りで頭がぐちゃぐちゃだった。
しばらく壁に寄りかかって途方に暮れ、ようやく動き出した身体でダイニングを片付けた。そのまま予備に用意していた鍵をシャムの部屋に何重にも増やし、また彼の脇に座って膝を抱えたまま眠った。
「…り……エリオ…」
何度も名前を呼ばれて目を開くが時刻は夜のようで、目を閉じてるのか開いてるのか一瞬分からなくなるくらい部屋の中は真っ暗だった。
「エリオ…」
俺を呼ぶ彼は俺の左手を握っていたが、この暗闇ではまだ目を覚ましただけでピクリとも動いていない俺が起きたことは気づいていないようだった。
「シャム…」
この内側からも外側からも執拗に鍵を掛けられる部屋にいるのは、どうやったって俺とシャムの2人だけだろう。それが妙に安心で、俺は彼の手を握り返した。
「…さっきはごめん…身体痛くない?」
「えっ……ううん、痛くないよ。気遣ってくれてありがとう」
彼の表情は見えないが驚いたような声の後に、少し安心したように彼は呟いた。
「ごめん…」
出てくる言葉がそれしか出てこない。彼の手を握ったまま、それを微かに引き寄せた。
「…まだ、触れたら嫌だ?」
彼の事情はなんとなく分かった。きっと俺を嫌いになったのではなく、汚いから触らせたくないとかなんだろう。初めての時がそうだったように。
だけど、今日の俺はきっと彼を買った人間たちと変わらなかった。むしろ、それ以上に酷く扱ったかもしれない。それをシャムが恐ろしいと思って、俺を嫌いになったって、何も変ではない。
「…僕は汚いよ…エリオの手を汚したく…汚したく無かった…」
最低限の感覚しかない俺の腕でも分かるくらい、シャムは強く俺の手を握っていた。
「…触れてくれるの?」
彼の手を引っ張って自分の胸に引き寄せる。ぎゅっと腕の中にいるシャムを抱きしめたら、あのふわふわとした彼とは全く違うカルキのような臭いがして目に涙が込み上げてきた。
「本当にごめん…何も気づかなくて…!俺が…俺がもっとちゃんと、お前のことをしっかり見ていたら…こんなになる前に気付けたのに…!」
彼の首に顔を埋めると、涙が次々に溢れ出して止まらない。
シャムに嫌われるのが怖くて、彼に触れるのをやめてしまった。見るからにやつれていたのに、自分がいない方がいいんだと決めつけて距離を置いてしまった。
「俺はシャムに触れていたいよ…そばに居るのに、何も出来ないなんて寂しいよ…」
「エリオ…」
小さく呟いた彼の声が涙ぐんでいるのはすぐにわかった。
「ごめん…ごめんなさい…僕…どうしていいか分からなくて…言えばきっと助けてくれるって分かってたの。分かってるから、絶対に言えないって…エリオが僕のために誰かを傷つけたり殺したりするの嫌だから…エリオにそんなことして欲しくないから…!」
シャムは少しずつ体を預けるように体重をのせ、最後はしがみつきてぐずぐずと泣きながら話した。
彼の頭を撫でて、頬を擦り合わせる。彼の口にキスをすると遠慮がちに舌を差し出して絡ませてくる。
彼とこんなキスをするのは随分と久しぶりのような気がする。甘くて頭が痺れるような、胸が満たされる幸せなキスだ。恋人になる前後は毎日みたいにしていたのに。
しばらく舌を絡ませ合って、長く抱き合ったまま味わうと、少し照れくさくなって笑う。
「…ここ真っ暗だし、ロウソク取ってこないと。先、シャムもお風呂入ろう」 
彼を抱き上げて部屋の出口に勘で向かう。幸いそんなに広い部屋ではないのですぐにドアが分かる。
彼を1度、床に下ろして内鍵を手の感覚だけを頼りに開ける。5つもつけたそれを全て外し、ドアを開けるが、まだまだ暗闇が続いている。
彼を抱き上げて再び廊下に立ち、電気をつける。バッテリーがなくならないうちに階段を降りて、彼をお風呂場に持って行った。
浴槽に彼を優しく下ろし、お湯の温度をシャワーで調整してから注いだ。
「電気なくなっちゃうから、ロウソクに切り替えてくるね」
いつも浴室に置いているロウソクにライターで火を灯す。
シャワーがかかって消えたりしないようロウソクをランタンの中に入れ彼の傍に置いた。
「…ありがとう」
ほのかなあかりに照らされた彼がこちらを見上げて微笑んだ。
「…あとで…その灯りで指輪を探したいな。あれがないと…」
シャムは指輪のあった左手の薬指を撫でる。穏やかながらも切羽詰まったようにも聞こえる声色でため息混じりに呟いた。
「…ごめん、あれなくしちゃったかも」
「えっ…でも…きっとあの部屋に…」
「さっき明るいうちに探したんだ。でも見つからなかった。俺が当たり散らした時にどっか蹴飛ばしたのかもしれない」
彼は凄く悲しそうに俯いて薬指をぎゅっと握る。そんな彼に俺は眉を寄せて笑う。
「どうせゴミみたいな指輪だったし、なくても大丈夫だよ」
彼の顔が見ていられなくて、そのまま背を向けて浴室を出た。
俺の指輪なんて、彼が付けていても幸せにならない。そんなものを彼に贈る資格なんか俺にはない。
ポケットに入ったままの指輪の感触。渡そうと思えばいつでも渡せるそれに気づかない振りをした。
家のロウソクをつけて回り、再び電気を落とすと暗闇に包まれるが多少は明るい。
再び浴室に戻ると、シャムは浴槽に張ったお湯に体を沈めながらまだぼんやりと左手を見つめていた。
「ちょっとは休めた?身体洗お」
彼の視線の先について考える思考を麻痺させる。タオルに石鹸をつけて彼の身体を洗った。
一通り綺麗になった彼を抱き上げて、再び2階へと運ぶ。
「えっ…ベッドには行かないの…?」
「行くよ?でも、2階のベッドマットね」
不安そうに俺の胸に手を添えた彼は、よく状況が飲み込めないと言った様子で俺を見つめた。
「大丈夫、俺も一緒にいる。もう誰もシャムに触れさせたりしないから」
彼に微笑みかけて2階の部屋へと入る。ベッドマットに彼を下ろし、そのまま俺も腰を降ろした。
薄暗い明かりの中で内鍵を厳重にかけた部屋、運び込んだ食料の入ったダンボールを手で引き寄せ、フォークを彼に手渡した。
「晩御飯は何にする?」
「えっと…ご飯もここで食べるの?」
箱の中からランチョンミートの缶詰を取り出してパキパキと缶を開きながらシャムが恐る恐る呟いた。
「うん、シャムはトイレとお風呂以外はずっとここ。俺が全部面倒見るし、誰もここには通さない。シャムは優しいから、きっと鍵を開けられたら自分で外に出るだろ?だから、俺しか開けられない鍵を付けた。もう大丈夫」
シャムの頭を優しく撫でて微笑む。水鏡みたいに灯りを反射する彼の目に映る俺の目は、まるで泥水みたいに濁っていた。
「せ、洗濯は?それに掃除だって…」
「シャムは今すごく疲れてるんだから、気にしないでゆっくり休みなよ。俺がやるから」
シャムはとても困った顔で俺を見ていた。
何故、彼はそんなに困ったような顔をするのだろう。彼が眠っている間に精一杯考えた対策で、これが1番幸せになれるのは明白だ。
シャムは誰にも触らせない。食料だってまだまだ沢山あるし、シャムが俺にバビロンに入って欲しくないなら籠城するのが妥当だろう。
「俺はバビロンに入らないから誰も殺さないし、ずっとここから離れない。もう怖いことないだろ?」
「それは……そうかも…しれないけど…」
こんなに完璧なのにどうしてシャムは喜んでくれないんだろう。
彼は困ったような、悲しそうな顔でランチョンミートの缶詰を半分だけ食べて残してしまった。
「食欲ないの?大丈夫?」
シャムの顔を覗き込んで頬に手を当てる。こちらに顔を向かせると、何だか気分が悪そうに青ざめた顔で静かに頷いた。
「うん…ちょっと…食欲なくて…でも体は元気だから…」
「またバビロンのせい?」
彼の言葉を遮るように声を発する。頭が冷たくなるような、熱くなるような、胸がグルグルして吐き気がする。
俺の低い声を聞いた彼は静かに首を横に振って、ベッドマットに膝を抱えて蹲った。
「指輪…早く見つけたいな」
「指輪…?」
ぼんやりし始めていた俺の思考が少しずつ元に戻る。ズボンのポケットから伝わる感触に目を伏せ、彼が食べ残したランチョンミートに手を付ける。
食べ終わった缶詰を袋にまとめて縛ると、俺はベッドマットに乗って彼の隣で横になった。
「具合が悪いなら、もう寝よう」
指輪についての思考を埋めるように話を逸らす。
「…うん、そうしようかな」
彼が横になったのを確認してランタンの火を少し弱めた。
シャムは俺と向かい合うように横になったが、俺と目が合うと少し気まずそうに背を向けた。
「ねえ、なんでそっちを向くの?」
背中を向けた彼の肩を掴む。
「エ、エリオに…後ろから…抱き込ん欲しいから…」
「そっか」
彼の言葉に俺は言われるがままに後ろから抱きしめる。抱きしめた彼の身体は何故かいつもより強ばっていた。
きっと久しぶりに密着して寝るから、シャムは緊張してるんだ。そう考えて目を閉じる。本当はそうじゃないと、頭のどこかで分かっているそれに蓋をした。
「これからずっと傍にいるから」
彼の髪に鼻を埋めて呟いた。
皆がシャムを傷つけるなら、俺が守らないとシャムがまた泣いてしまうから、絶対に誰にも触れさせない。
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