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3章 二回目のハッピーバースデー
【第14話】7月6日 未明
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ぼんやりとする視界の中、意識が朦朧とした。暗がりで目の前のコンクリートの亀裂からは月の明りが差し込んでいる。なんだか体中が生温い。
胸の中に心地良い重みがある。視線を下げると、そこには金成の頭が見えて少しだけ安心したが、体中にまとわりつくのは粘り気のある液体だ。
「…金成?」
身体を起こす。俺の胸の中に倒れていた金成がそれに合わせて一緒に地面に落ちていくので、俺はそれを腕で抱きとめる。
頭痛で眩暈がする。グラグラする頭をなんとかしようと瞬きを繰り返すと、次第に金成の身体が真っ赤であることに気付いた。
金成を腕に抱えたまま、俺は自分の手を見る。どろどろとした赤い液体が乾燥し、赤茶色になっている。乾いたそれは関節を動かすと粉末状になり、手の平から剥がれ落ちていった。
次第にそれが血液であると頭が認識する。大量の血。俺と金成の周囲はまさしく血の海だった。
「そんな…嘘だろ…」
手がブルブルと震えた。腹の底から冷え込むような、経験したことのない恐怖だった。金成の身体を抱え、彼女の顔を覗き込む。
まるで安心し眠っているような、苦痛を一切感じさせない表情だった。なのに、体温が恐ろしく低い。地面に広がっている血液の温度と大差ない。こんなに人間の身体が冷たいわけがないだろう。
傍に転がっているのは、どこかで見た血まみれのガラス片。抱きしめた金成の胸から腹にかけて無数の刺し傷があって、その傷のうちのいくつかは背中まで貫通していた。
ここにあったのは、いつかに見た悪夢の続きだ。「生々しくて、衝撃的だった」そんな簡単な言葉で片付けていたのに、この感覚はもうそんな言い訳を許してくれない。
「金成!金成!もう待ってくれよ…こんなの…」
こんなことあるかよ。ないだろ。夢の中で心中して、夢の中で兄貴に殺されて、また今度は心中した後に俺だけ生き残っている。一体何回、俺の前で死ぬ気だ。もういい。もうこんな冗談はいらない。
俺たちの間にはずっとお約束があった。俺がこう言ったら、金成が決まった言葉を返すみたいな、他愛のない合言葉みたいなやつ。そんなくだらないものだったらいくらでもやれるけど、こんなお約束は笑えない。金成が絶対死ぬお約束なんて、誰が考えたんだ。
顔に手を当てる。どうしようもなく呼吸ができなかった。手の平に付着した血液が顔面にへばりつく。ぬるぬるとしたその血液と自分の手の平の間を、涙が通過していくのが分かった。
言葉も出ないってこんなことを言うのか。言葉どころか、こんなんじゃ息すら出来ない。無理やり息を吸い込むと、喉笛が鳴る。両腕で金成の身体を抱きしめて、俺は彼女の頭に顔を埋めた。
髪の毛からはまだシャンプーの香りがした。金成の匂いだ。それがまだ生きているみたいで、手放したら身体に残った体温が消えていきそうで、それを抱きしめたまま離せない。
「やっと起きたかい?」
ふと聞こえた声に俺は顔を上げる。そこには、さっき俺たちを燃やした火継が中腰で俺の顔を覗き込んでいた。
「あーあ、顔がぐちゃぐちゃだよ。小さい頃から何も変わらないな~、咲凪は」
俺が抱えている金成の死体が見えていないのか、分かっていて無視しているのか、火継はただ涼しい顔のままジャケットの内ポケットから取り出したハンカチで俺の顔を拭う。
もう俺の脳は完全に処理落ちしていた。どこからどう理解したらいいか分からない。呆然とする俺から目を逸らさないまま、火継は汚れたハンカチを指先で摘まんで地面に捨てた。
白いハンカチが地面の液体に沈んでいく。
「金成さんがこんなことになって、悪かったと思っているよ。だけど、咲凪もそろそろ大人にならないとさ。俺や金成さんに守られてばっかりで、お前はまだ幼いだろ?大変だとは思うけど、現実は受け入れないと」
こんなことになって、と火継は言った。つまり、さっきと違って火継に金成の姿が見えている。
だとしたら、こんな死体を前にして平然としていられる火継が全く理解できなかった。
弟の親友がこんな無残な死体になっていて、弟が悲しんでいたら笑ってられるか?それとも、俺がおかしいのか?何度も何度も金成が死ぬ姿ばっかり見ている俺の脳みそがイカれてるから、そう感じるだけなのか?
「ほら、もう片づけるからそれを渡して」
玩具を手放さない子供を諭すような優しい口調で、火継が俺の腕の中にいる金成の肩を掴んだ。
「もう片づける?」
俺は首を横に振る。
「何言ってんだ…俺の…俺の大事な親友だぞ。片づけるって、金成は物じゃねえんだ」
「でも、金成さんは咲凪が殺しただろ」
火継の言葉に身体が硬直する。火継はただ微笑んでいた。
「その様子を見る限り、心中だったのかもしれないけどさ…何にせよ、咲凪が生き残っている時点で警察にお世話にならなきゃいけなくなるんだ。だから、警察が嗅ぎつけないように燃やす。跡形もなく消せば、誰にも気付かれない」
背中から嫌な汗が滲んだ。俺が殺した。そうだ、めった刺しにしたのは俺だ。
傍にあるガラス片からは、きっと俺と金成の指紋が検出されるだろう。そうなれば、美人局なんて比べ物にならない罪状が俺には付く。火継のことを俺は何も言えない立場だ。
どうしてあの時、金成を殺そうと思ったんだろう。俺が一方的にめった刺しにされてやれば良かった。一緒に死のうなんて、殺してやろうなんてしなきゃ良かった。
俺はきっとあの時、嬉しかったんだ。生き死にも全部、金成と一緒でいられるのが。途中から説明しようのない高揚感に襲われて、その衝動に俺は身を任せてしまった。
「…嫌だ…」
俺は金成の身体を抱きしめたまま、声を絞り出す。
「片づけるなんて嫌だ!金成がいないなら、俺も死ぬ!俺が死ねば、金成をそんな葬り方しなくて済むんだろ!」
「馬鹿なことを言うな!僕が今まで咲凪のためにどれだけ苦労してきたのか…僕と違って、お前がまっとうに生きられるような環境を作ってきた。今の僕ならお前の罪ももみ消せる。だから、早く渡せよ。その死体」
火継は乱暴に俺の腕から金成の身体を引きはがそうとする。俺は金成の身体を全力で捕まえて離さない。離してたまるかと思った。
「やめろ!渡さない!」
「全く、手のかかる弟だな…」
困ったように火継は溜息を吐くと、右手の指を丸めて肩を擦った。
マッチを擦るようなその仕草に、嫌な予感がする。夢の中で見たはずの、現実にはあり得ないはずのその動き。チカチカと目の前の金成の身体の周囲を火の粉が舞った。
「火葬する時は800度以上が推奨されているんだ。それ以上だと骨が残りにくい。どんなに急いでいても1200度までにしとかないと、骨も燃えてしまう」
目の前が真っ赤に燃え上がる。炎は金成の身体だけに、俺に身体に燃え移ることなく塵になって消えていく。
「警察に見つかると困るから、骨も残さないけどね」
さっき見た時と同じように、炎の中に金成が飲み込まれて消えていく。夜風に紛れて、空を舞うように金成の身体がいなくなる。
「ああ…もう…」
俺は目を閉じて空を仰いだ。
もう何も考えたくなかった。疲れた。言葉を発するのも、泣くのも、抵抗するのも、全部全部無駄な気がした。
目を閉じているのに、眩暈がした。いっそ頭が完全におかしくなれば、救われるのか。いつも金成に対してやってきたくせに、今ばかりは都合が悪いことを見て見ぬふりすることが出来なかった。
「ほら、一緒に帰ろう」
火継はそう言うと、俺の腕を引っ張って無理やり立たせる。彼はまたマッチを擦るように腕を擦ると、今度は傍にあったガラス片や血液、ありとあらゆる現場証拠になりそうなものを燃やし尽くした。
思考を放棄した俺の視界には、ただそこにあったものが炎に焼かれて消えていく光景だけが漠然と映し出されていた。それは花火やキャンプファイヤーのようで、何も考えなければ美しくすら思える。
「咲凪の身体に変な刺が残っちゃったね」
全てを燃やした火継が俺の身体をみて肩を竦めた。
自分の身体を見下ろすと、確かに一本だけ深々と突き刺さった刺がある。心臓の少し横、身体を貫通しそうなほど深く刺さっているのに、それは何故だか痛みもなくて妙に身体に馴染む。
この刺はもしかしたら、あの時に見た金成の身体から出た刺かもしれない。ドクドクとそれが自分の中で脈打つような感覚がした。まるで生きているみたいだ。
「咲凪も金成さんから貰ったんだろ、蛾の力。それがあれば治るだろうから、自分でちゃんと治してね」
そう言うと、火継は俺の背中を押して歩き出す。
赤い月が見える。今日は俺の誕生日。
誕生日に俺は服と靴とケーキを手に入れて、大親友と優しい兄を失った。
胸の中に心地良い重みがある。視線を下げると、そこには金成の頭が見えて少しだけ安心したが、体中にまとわりつくのは粘り気のある液体だ。
「…金成?」
身体を起こす。俺の胸の中に倒れていた金成がそれに合わせて一緒に地面に落ちていくので、俺はそれを腕で抱きとめる。
頭痛で眩暈がする。グラグラする頭をなんとかしようと瞬きを繰り返すと、次第に金成の身体が真っ赤であることに気付いた。
金成を腕に抱えたまま、俺は自分の手を見る。どろどろとした赤い液体が乾燥し、赤茶色になっている。乾いたそれは関節を動かすと粉末状になり、手の平から剥がれ落ちていった。
次第にそれが血液であると頭が認識する。大量の血。俺と金成の周囲はまさしく血の海だった。
「そんな…嘘だろ…」
手がブルブルと震えた。腹の底から冷え込むような、経験したことのない恐怖だった。金成の身体を抱え、彼女の顔を覗き込む。
まるで安心し眠っているような、苦痛を一切感じさせない表情だった。なのに、体温が恐ろしく低い。地面に広がっている血液の温度と大差ない。こんなに人間の身体が冷たいわけがないだろう。
傍に転がっているのは、どこかで見た血まみれのガラス片。抱きしめた金成の胸から腹にかけて無数の刺し傷があって、その傷のうちのいくつかは背中まで貫通していた。
ここにあったのは、いつかに見た悪夢の続きだ。「生々しくて、衝撃的だった」そんな簡単な言葉で片付けていたのに、この感覚はもうそんな言い訳を許してくれない。
「金成!金成!もう待ってくれよ…こんなの…」
こんなことあるかよ。ないだろ。夢の中で心中して、夢の中で兄貴に殺されて、また今度は心中した後に俺だけ生き残っている。一体何回、俺の前で死ぬ気だ。もういい。もうこんな冗談はいらない。
俺たちの間にはずっとお約束があった。俺がこう言ったら、金成が決まった言葉を返すみたいな、他愛のない合言葉みたいなやつ。そんなくだらないものだったらいくらでもやれるけど、こんなお約束は笑えない。金成が絶対死ぬお約束なんて、誰が考えたんだ。
顔に手を当てる。どうしようもなく呼吸ができなかった。手の平に付着した血液が顔面にへばりつく。ぬるぬるとしたその血液と自分の手の平の間を、涙が通過していくのが分かった。
言葉も出ないってこんなことを言うのか。言葉どころか、こんなんじゃ息すら出来ない。無理やり息を吸い込むと、喉笛が鳴る。両腕で金成の身体を抱きしめて、俺は彼女の頭に顔を埋めた。
髪の毛からはまだシャンプーの香りがした。金成の匂いだ。それがまだ生きているみたいで、手放したら身体に残った体温が消えていきそうで、それを抱きしめたまま離せない。
「やっと起きたかい?」
ふと聞こえた声に俺は顔を上げる。そこには、さっき俺たちを燃やした火継が中腰で俺の顔を覗き込んでいた。
「あーあ、顔がぐちゃぐちゃだよ。小さい頃から何も変わらないな~、咲凪は」
俺が抱えている金成の死体が見えていないのか、分かっていて無視しているのか、火継はただ涼しい顔のままジャケットの内ポケットから取り出したハンカチで俺の顔を拭う。
もう俺の脳は完全に処理落ちしていた。どこからどう理解したらいいか分からない。呆然とする俺から目を逸らさないまま、火継は汚れたハンカチを指先で摘まんで地面に捨てた。
白いハンカチが地面の液体に沈んでいく。
「金成さんがこんなことになって、悪かったと思っているよ。だけど、咲凪もそろそろ大人にならないとさ。俺や金成さんに守られてばっかりで、お前はまだ幼いだろ?大変だとは思うけど、現実は受け入れないと」
こんなことになって、と火継は言った。つまり、さっきと違って火継に金成の姿が見えている。
だとしたら、こんな死体を前にして平然としていられる火継が全く理解できなかった。
弟の親友がこんな無残な死体になっていて、弟が悲しんでいたら笑ってられるか?それとも、俺がおかしいのか?何度も何度も金成が死ぬ姿ばっかり見ている俺の脳みそがイカれてるから、そう感じるだけなのか?
「ほら、もう片づけるからそれを渡して」
玩具を手放さない子供を諭すような優しい口調で、火継が俺の腕の中にいる金成の肩を掴んだ。
「もう片づける?」
俺は首を横に振る。
「何言ってんだ…俺の…俺の大事な親友だぞ。片づけるって、金成は物じゃねえんだ」
「でも、金成さんは咲凪が殺しただろ」
火継の言葉に身体が硬直する。火継はただ微笑んでいた。
「その様子を見る限り、心中だったのかもしれないけどさ…何にせよ、咲凪が生き残っている時点で警察にお世話にならなきゃいけなくなるんだ。だから、警察が嗅ぎつけないように燃やす。跡形もなく消せば、誰にも気付かれない」
背中から嫌な汗が滲んだ。俺が殺した。そうだ、めった刺しにしたのは俺だ。
傍にあるガラス片からは、きっと俺と金成の指紋が検出されるだろう。そうなれば、美人局なんて比べ物にならない罪状が俺には付く。火継のことを俺は何も言えない立場だ。
どうしてあの時、金成を殺そうと思ったんだろう。俺が一方的にめった刺しにされてやれば良かった。一緒に死のうなんて、殺してやろうなんてしなきゃ良かった。
俺はきっとあの時、嬉しかったんだ。生き死にも全部、金成と一緒でいられるのが。途中から説明しようのない高揚感に襲われて、その衝動に俺は身を任せてしまった。
「…嫌だ…」
俺は金成の身体を抱きしめたまま、声を絞り出す。
「片づけるなんて嫌だ!金成がいないなら、俺も死ぬ!俺が死ねば、金成をそんな葬り方しなくて済むんだろ!」
「馬鹿なことを言うな!僕が今まで咲凪のためにどれだけ苦労してきたのか…僕と違って、お前がまっとうに生きられるような環境を作ってきた。今の僕ならお前の罪ももみ消せる。だから、早く渡せよ。その死体」
火継は乱暴に俺の腕から金成の身体を引きはがそうとする。俺は金成の身体を全力で捕まえて離さない。離してたまるかと思った。
「やめろ!渡さない!」
「全く、手のかかる弟だな…」
困ったように火継は溜息を吐くと、右手の指を丸めて肩を擦った。
マッチを擦るようなその仕草に、嫌な予感がする。夢の中で見たはずの、現実にはあり得ないはずのその動き。チカチカと目の前の金成の身体の周囲を火の粉が舞った。
「火葬する時は800度以上が推奨されているんだ。それ以上だと骨が残りにくい。どんなに急いでいても1200度までにしとかないと、骨も燃えてしまう」
目の前が真っ赤に燃え上がる。炎は金成の身体だけに、俺に身体に燃え移ることなく塵になって消えていく。
「警察に見つかると困るから、骨も残さないけどね」
さっき見た時と同じように、炎の中に金成が飲み込まれて消えていく。夜風に紛れて、空を舞うように金成の身体がいなくなる。
「ああ…もう…」
俺は目を閉じて空を仰いだ。
もう何も考えたくなかった。疲れた。言葉を発するのも、泣くのも、抵抗するのも、全部全部無駄な気がした。
目を閉じているのに、眩暈がした。いっそ頭が完全におかしくなれば、救われるのか。いつも金成に対してやってきたくせに、今ばかりは都合が悪いことを見て見ぬふりすることが出来なかった。
「ほら、一緒に帰ろう」
火継はそう言うと、俺の腕を引っ張って無理やり立たせる。彼はまたマッチを擦るように腕を擦ると、今度は傍にあったガラス片や血液、ありとあらゆる現場証拠になりそうなものを燃やし尽くした。
思考を放棄した俺の視界には、ただそこにあったものが炎に焼かれて消えていく光景だけが漠然と映し出されていた。それは花火やキャンプファイヤーのようで、何も考えなければ美しくすら思える。
「咲凪の身体に変な刺が残っちゃったね」
全てを燃やした火継が俺の身体をみて肩を竦めた。
自分の身体を見下ろすと、確かに一本だけ深々と突き刺さった刺がある。心臓の少し横、身体を貫通しそうなほど深く刺さっているのに、それは何故だか痛みもなくて妙に身体に馴染む。
この刺はもしかしたら、あの時に見た金成の身体から出た刺かもしれない。ドクドクとそれが自分の中で脈打つような感覚がした。まるで生きているみたいだ。
「咲凪も金成さんから貰ったんだろ、蛾の力。それがあれば治るだろうから、自分でちゃんと治してね」
そう言うと、火継は俺の背中を押して歩き出す。
赤い月が見える。今日は俺の誕生日。
誕生日に俺は服と靴とケーキを手に入れて、大親友と優しい兄を失った。
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