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3章 恋焦がれた黄色の太陽はここにはありませんでした
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真っ暗な部屋の中、ベッドが軋む音と音楽が流れている。サイドテーブルに置かれたミニコンポと繋がるコードの先は、以前明嵐がイヤホンで付けていた古いMDプレイヤーだった。
たしかまだ地下も地上もなかった頃にヒットした…オーバーザレインボーだっただろうか。
ぼんやりする頭の片隅でそんなことを考える。
「あっ…いぐ…ぅ」
「まだダメー、ちゃんと20回我慢できるまでイかせねぇから」
俺の呼吸が整いきらないうちに明嵐は再び俺の腰を掴んだまま勢いよく突き上げる。何度も何度もスパートをかけるような速度で打ち付けては直前で止める。
頭の上で両手を縛られた俺はただただ耐えるしか許されない。
「がっ…ぁ…」
「あーあ、まだ12回目なのに。ホント早漏だなあ」
腹部に熱いものが滴る感覚に、初めて自身がイったことを自覚する。
「そんなにイくのが好きならもっとイかせてやるよ」
そういうとまだ果てたばかりの俺のものを乱暴に掴みしごき上げる。
「8回我慢できなかったんだからその分出せよ」
「あぐぅ…いっ…」
ここ数日…いや実際はもっと経っているのかわからない。
明嵐は夕食を運んでくる時間か窓の外が真っ暗になった時間、またはその両方。こうして俺を抱きにくる。抱くだけならまだ良かった、今ではほどんど毎回こうして過激に俺を痛めつけるか凌辱する。
特に首を絞める行為はお気に入りなのか絶対に欠かさない。
「なあ、男も潮吹くって知ってるか?俺もまだ数人しか見たことない」
不気味な笑みを浮かべながら明嵐は俺の物を擦り続ける。
「クリフもちゃんと出来るようになれよ?俺、性欲強いから一緒に楽しんでくれないと買った意味ないんだわ」
「やっ…やっ、あぃ…いっ!」
何度目かわからない絶頂に目の前が真っ白になる。
酷い陵辱を行なう時、明嵐は決まってあの曲を流す。歌詞は英語だが俺にも聞いて分かる内容だ。
夢は絶対に叶うと希望に満ち溢れながらも、どうして青い鳥を見つけられないのか、誰かが自分を見つけてはくれないのかという寂しさを感じる歌詞は、苦痛に耐え忍ぶ俺の気持ちをますます不安定にさせるだけだった。
明嵐の行為はただ己の欲のためにではなく、まるで俺を試すかのように、そして俺が壊れないように行われているように感じた。
どんなにひどく体を汚しても、怪我をしても朝起きれば綺麗に片付けられ手当もされている。そして行為が終わると決まってあいつは「また明日」と声をかけるのだ。
「何処にも行く当てがない」とここに収まり、トイレも食事も今ではよく明嵐に褒められるようになった。ああ、自分でもよくやっていると思う。本棚にあった本も手を付けていないのはあと数冊だ。
読み終わった本を本棚に戻し、次の本を手に取ると不意に扉が開かれる。
「おい、ちょっと早いけど今日もお勤め頼むぜ」
明嵐は開いた扉の前で俺に手を差し出し、指先をちょいちょいと曲げて挑発するように呼ぶ。
「今日は場所変える。革のリードにするからこっち来い」
また何かろくでもない予感しかしないが、当然俺に拒否権など存在しない。重い鎖をジャラジャラ鳴らしながら明嵐の元に行き後ろを向く。ガチャガチャと鍵を外すような音を立てると重たい鎖が床にジャランと投げ出され、明嵐はその鎖を外す代わりに革のリードを付けた。
「聞き分けいい子は好きだぜ」
明嵐は口元上げて笑うと俺を連れて廊下に出る。静かに廊下を歩く明嵐の1歩後ろを歩く。奥から2番目の部屋につくと、明嵐は腰に下げている鍵束から迷いなく1つの鍵を選び、扉に差し込む。
ここは…たしか何も無い個室ではなかっただろうか。
「よう、今日も元気してる?」
中に明るく声を掛けながら明嵐は部屋に入っていく。ベッドの上には小柄な男性が座っていたが、彼は明嵐を見るとすぐに床に下りて膝をついた。
「ご奉仕特化のわんちゃんだ。先輩の姿を見ると成長するって言うだろ?」
膝を着いた男性はにこやかに明嵐を見上げてはいるが、目は虚ろで自分で考えることを放棄したように膝を着いたまま明嵐の指示を待つように大人しい。
これが『犬』としての完成系なのだろうか。そうだとしたら明嵐は俺がこうなるまで陵辱的な行為を続けるつもりだろうか。
目の前の『彼』に目を向けると背筋が寒くなるような感覚に襲われる。
「はい、じゃあご主人様に挨拶は?」
明嵐が言うと、彼は明嵐のジッパーを器用に口で下ろす。いつか俺が明嵐に強要された、あの屈辱的な行為だ。
するすると口で明嵐の物を取り出して口に含むと、彼は嬉しそうに目を細めてしゃぶる。それを明嵐は優しく彼の頭を撫でた。
「相当上手くなったよなあ。教えた甲斐があるわ」
この一連の行為も奉仕の仕方も明嵐が彼に教えこんだらしい。先輩の姿を…と明嵐は言った。俺にもこれを出来るようになれと言いたいのだろう。
一応見るふりはするものの、あまり好んで見ていたい光景でもない。目の前の光景について深く考えないようにしながら俺は大人しく彼の行為を見守ることを装った。
「もういいよ、使えるようになった」
明嵐の言葉に男性は優しく明嵐のものを口から離す。
「これが好きだよな?」
男性はそう言われて自身の唾液でべとべとのそれに自ら頬を擦り付けて、愛おしそうにくんくんと鼻を鳴らす。
あんな物をすすんで頬に擦り付けるなんてどうかしてるんじゃないだろうか…。
「入れて欲しい犬はどこだ?」
今度の言葉に男性はその場に四つん這いになり、高く腰を上げて自ら指で穴を開いて腰を揺らす。
明嵐はそれに当たり前のように挿入する。挿入された男性は明嵐の動きに合わせて自らも腰を振る。
「よく出来ました。これで本当のご主人様にも末永く可愛がって貰えるな」
目の前で性行為を見せつけられるのもさながら、自ら穴を広げるだの、本当のご主人様にもだの意味のわからない物を見せつけられて俺は内心げんなりしていた。
2人の行為を呆然と見つめていると、不意に明嵐は俺の方を見て手に持っていたリードを引いた。
「ほら、お手本見たろクリフ。こっち来い」
動じす明嵐がリードを引くままに数歩近づいたつもりが、気持ちが顔に出ていたらしく明嵐は俺を見て怒りの表情を浮かべて舌打ちをする。
アイツの機嫌を損ねさせるといつもよくないことになる。俺はいつものように目を逸らして誤魔化す。
「…っほんとお前は愛想ないな」
明嵐はグッと俺のリードを勢いよく引く。突然のことに足がもつれて2人の足元に転ぶ。
明嵐は連結してる男性の上半身を起こさせると、男性の前を指さした。
「お手本通り先輩のを舐めてやれ」
俺は思わず自分の耳を疑った。今まで明嵐は俺を誰にも譲る気が無いのだと勝手に考えていた。
確かにそんなことを言われた覚えはないがあれだけ「置いていくな」とかなんとか言ってそんなこと要求してくるとは考えもしていなかった。
「おい、ボサッとしてんじゃねえ!」
明嵐が怒鳴る。これ以上明嵐の機嫌を損ねるのはよくないと、何となく察する。
俺は顔をしかめながらそそり立った男性の物に顔を近づけ、舌先で僅かに触れる。よく知りもしない相手の物を、あんなふうに口に含んだり頬に擦り付けるたりはやりたくは無い…。
「てめぇ、やる気あんのか?」
リードをグッと男性側に引っ張られ、顔面を目の前のものにぶつけてしまう。
突然のことに思わず反射的に跳ね退いて、腕で顔を拭う。
「…お前とことん舐めてんな」
明嵐は立ち上がって俺の髪を掴んでズルズルとベッドの上に連れていく。俺がベッドの中央に来るのを確認すると、さっきまでの怒りの表情が嘘みたいに笑顔を浮かべて男性を呼ぶ。
「おーい!今日は卒業式だ!お祝いにコイツ掘っていいぞ!」
俺の両腕を片手で押さえつけ、もう片手で俺の足を持ち上げて腰をめくる。
「今後ずっとネコでやってくお前への餞別だ。出し放題、入れ放題!」
冗談じゃない!なんでそんなことに使われなきゃいけないんだ!俺は力いっぱい手足を振り払おうと暴れるが明嵐はすぐさま俺の首を掴んで少しづつ体重をかける。
「えぐっ…や…」
こうなると為す術がない。大人しくしないと明嵐は首を締めることを止めない。俺は暴れるのをやめ苦しさで涙ぐんだ瞳で明嵐を見る。
「…わかりゃあいいんだよ」
明嵐は俺の首から手を離し、今度は俺の背後に回って足の上に乗せる。男性は少し戸惑ったようにベッドの隣で俺と明嵐を交互に見ていた。
「はい、どーぞ。据え膳食わぬは男の恥ってね」
明嵐に両足を持ち上げられて強制的に穴を晒す姿になる。男性はおずおずとベッドに乗ると四足歩行で俺に寄ってきた。
「寄るな」と怒鳴りつけてやりたい気持ちをぐっと堪える。今口にすれば明嵐が黙ってないだろう。
ペロリと、男性は俺の穴に舌を付ける。
「うっ…」
「お、舐めたいの?さすがご奉仕特化の鏡だねえ」
明嵐は俺の穴に指を入れ、男性が舐めやすいように広げる。男性の舌がするすると中へと入ってきた。指とも明嵐の物とも違うぬるぬるとした感触に穴は驚いたように意思に反した反応をする。
「うう…やあっ…」
「ほら、舐めてもらってんだから穴閉じんな」
穴がしまった分だけ明嵐が指で押し広げる。しばらくの間、男性は息荒く俺の中を舐め続けていたが、満足したように顔を上げてペロリと舌なめずりをした。
やっと終わった…。息を吐きながらぐったりと力が抜ける。
「じゃ、本番いこっか!」
明嵐が俺の足を掴んだまま明るく言い放つ。男性は少し興奮した表情で自分の前にあるものを俺に押し付けてくる。
「はっ!?なんで、よせ!」
思わず口を着いて出た言葉に気づいたのは男の先端が押し込まれ始めた時だった。
「何、口答えしてんの?」
グッと横から明嵐に首を掴まれる。ギリギリと首を締められながら、男性のものがゆっくりと挿入される。
「ゔっ…」
首を締められた苦しさと差し込まれる感触に吐き気を覚える。
男性はまるで本物の犬のように舌を垂らして息を荒らげ腰を振り始めた。
先程散々舐められたせいか男性のサイズのせいかいつもより滑りよく出し入れされるそれは、浅い部分の触れてほしくない部分を嫌に刺激する。
「あっ…く…そっ…」
ビクビクする俺の足を見て、明嵐はもう拘束する必要がないと手を離す。
「じゃあ俺はこっちいくかー」
空いた両手で明嵐は俺の胸を指の腹で摘んで転がし始める。
「2人からご奉仕して貰えるとか欲張りセットじゃね?羨ましいわー」
「…んっ?!あっ…やっやあっ…!」
明嵐が胸を触りだした途端倍になった快感が脳を溶かすように俺の思考を支配し始める。
乳首が硬くなり膨らむと、明嵐はそれを片手で指で弾いて弄びながら、もう片手を男性が出し入れしている穴に忍ばせた。
「普段、俺のばっかり入れてるから寂しいんじゃない?」
ぐっと指が男性のものと一緒に入り込む。男性が刺激出来ない場所を明嵐は的確に指でつつく。
「本当は同時挿入いきたいとこなんだけど、俺の入れちゃうと大概裂けちゃうからなー」
心底残念そうな声でとんでもないことを話す。
明嵐が俺の弱い部分を刺激する度中が痙攣するのが自分でもわかった。
「相変わらず、すっげーしまるじゃん」
男性の方は夢中で腰を振り続けるが犬のようなに高い声で鼻を鳴らし始める。
「お?もうイきそう?」
男性は更に俺にのしかかるように前に屈むといっそう早く腰を打ち付ける。
「やっ、やあっ…!」
男性の胸を押し返そうと手を出すと明嵐はその手を掴んで止める。
「…先輩は敬えよ」
耳元で明嵐が笑う。
それとほぼ同時にもう何度経験したかわからない暖かいものが吐き出される感覚。
男性は満足そうに微笑むと、ゆっくりと入っていたものを抜く。
ようやく終わった…名前も知らない相手に好き勝手されたのは、明嵐とするよりもどっと疲れる気分だ。
ぐったりとした俺の腰が不意に持ち上げられる。
「そんじゃ、俺の番ね」
背後で明嵐がそう言うと、持ち上げた俺の腰を硬いものの上に落とす。
「…え…は?」
停止する思考に構わず、ズブズブと中に入ってくる感覚に先程よりも高い声が漏れる。
「先輩も卒業祝ってくれる後輩のためにご奉仕してやろうねー」
明嵐の命令に男性は俺の膨らんだ胸を口に含む。
俺を羽交い締めにする明嵐は俺の耳元で口ずさむ。オーバーザレインボー。
その後何度も交代を繰り返し幾度も中に吐き出された。
「あーあ、複数人初めてじゃねえのにメンタルよえーなー」
身体の中も外もベトベトでベッドに投げ出された放心状態の俺を見下ろしながら明嵐は声をかける。
明嵐は男性に「ご主人様を呼んでくるから大人しく」と男性に指示をだし、男性に何やら服を手渡した。
男性は明嵐の指示通りに服を着て、ぼんやりと壁を見つめる俺の隣に座った。まるで何もなかったかのように、淡々と、平然に。
しばらくして足音が3人分、話し声と共に部屋に近付く。部屋が開かれると、そこには明嵐とガタイのいい男性、そしてその伴侶と思われる女性が立っていた。
男性は速やかに2人の元へ膝をつき、撫でてほしそうに頭を垂れる。2人は嬉しそうに男性を抱きしめて迎えた。
「お利口にしていましたか?夜の営みを手伝って欲しくて買ったんですが、何分その…あまり上手じゃなくて…」
女性が少し恥ずかしそうに笑う。その主人と思われる男性も一緒に声を上げて笑うが、ふと俺に気が付いて小首を傾げた。
「おや?トレーナーさん、そっちの犬は…?」
「あ、ああ。うちの犬です」
明嵐は頭をかいて困ったように笑う。
「うちの犬も見た目ばっかりで下手くそなんですよ。なので、彼に先輩として色々教えてもらったんです。助かりました」
「あら、そんなに上手になったのね」
女性は犬の男性の頭を優しくなで、頬擦りをする。
「いやあ!今日の夜が楽しみですなあ!」
ハッハッハと大きな声で飼い主の男性が笑い、和やかな雰囲気で4人は部屋を出て行く。
「またいつでも御依頼お待ちしてます。今日から1ヶ月間は無料でご相談乗りますのでお気軽に…」
遠のいていく明嵐の言葉。あの男性はあそこまで落ちぶれて、それでいて幸せそうだし飼い主と思われる夫婦にもとても愛されていた。
犬と飼い主の関係なんて俺と明嵐のように使う使われるだけのものだと思っていた。
あれが正しいのか?主人に従順に尽くし言葉を発さず、命令を拒ますに愛されることが正解なら。
「俺は…なんだ?」
カルキ臭さの充満する部屋に取り残され。体を拭く気力も無いまま眠るでもなく目を閉じた。
ややしばらくして再び足音が近づいてくる。
「あれ…?寝たんか?」
明嵐の声が暗闇の中で聞こえる。面倒くささを押し殺し瞼を開くと彼が真上から俺を覗き込んできた。
「疲れた?」
俺が言葉を発することを許さないくせに明嵐はよく話しかけてくるしよく喋る。
こくりと頷いてみせると明嵐は少しため息をついてから、俺の背中と足の下に腕を入れて持ち上げた。
「じゃあ、今回は出血大サービスでお風呂入れてやるよ」
されるがままに身を預けると、明嵐はゆっくりと屋敷の1階へと運ぶ。少し前まで当たり前のように行き来していた場所が酷く久しぶり感じられる。
「あー、追い炊きしてなかったな」
脱衣場にきて、明嵐は俺を壁によりかかるように座らせると着ていた服を俺の身体にかけて風呂場に上半身だけ覗かせる。追い炊きのスイッチを押すと、彼はすぐに俺をまた持ち上げて、今度は自分がその場に座ってから俺を抱き抱えるように置いた。
「ちょっと寒いけど、あっためるからこれで許してよ。部屋まで戻るのダルいから」
そう言って俺の肩を温めるように摩る。
体中に乾いて張り付いた白い汁が付着しているにも関わらず…いつもなら「きったね」とか言うのに。
何となく先程見たあの夫婦と男性を思い出した。
俺があれほどの振る舞いを見せれば、明嵐は家族のように迎え入れるのだろうか。
ここに居場所を与えてくれるだろうか。
あの日外された守るための首輪をまた付けるだろうか?…頭の中でぐちゃぐちゃと思考が絡まる。
それでも認められないのだ。あの男性の目が、犬と虐げられてもまるで気にしないあの思考もだ。
「(俺は曲がらない。俺は他の犬と同じにはならない。)」
心の中で何度も何度も繰り返し自分に言い聞かせた。
『俺は人間だ。』と。
たしかまだ地下も地上もなかった頃にヒットした…オーバーザレインボーだっただろうか。
ぼんやりする頭の片隅でそんなことを考える。
「あっ…いぐ…ぅ」
「まだダメー、ちゃんと20回我慢できるまでイかせねぇから」
俺の呼吸が整いきらないうちに明嵐は再び俺の腰を掴んだまま勢いよく突き上げる。何度も何度もスパートをかけるような速度で打ち付けては直前で止める。
頭の上で両手を縛られた俺はただただ耐えるしか許されない。
「がっ…ぁ…」
「あーあ、まだ12回目なのに。ホント早漏だなあ」
腹部に熱いものが滴る感覚に、初めて自身がイったことを自覚する。
「そんなにイくのが好きならもっとイかせてやるよ」
そういうとまだ果てたばかりの俺のものを乱暴に掴みしごき上げる。
「8回我慢できなかったんだからその分出せよ」
「あぐぅ…いっ…」
ここ数日…いや実際はもっと経っているのかわからない。
明嵐は夕食を運んでくる時間か窓の外が真っ暗になった時間、またはその両方。こうして俺を抱きにくる。抱くだけならまだ良かった、今ではほどんど毎回こうして過激に俺を痛めつけるか凌辱する。
特に首を絞める行為はお気に入りなのか絶対に欠かさない。
「なあ、男も潮吹くって知ってるか?俺もまだ数人しか見たことない」
不気味な笑みを浮かべながら明嵐は俺の物を擦り続ける。
「クリフもちゃんと出来るようになれよ?俺、性欲強いから一緒に楽しんでくれないと買った意味ないんだわ」
「やっ…やっ、あぃ…いっ!」
何度目かわからない絶頂に目の前が真っ白になる。
酷い陵辱を行なう時、明嵐は決まってあの曲を流す。歌詞は英語だが俺にも聞いて分かる内容だ。
夢は絶対に叶うと希望に満ち溢れながらも、どうして青い鳥を見つけられないのか、誰かが自分を見つけてはくれないのかという寂しさを感じる歌詞は、苦痛に耐え忍ぶ俺の気持ちをますます不安定にさせるだけだった。
明嵐の行為はただ己の欲のためにではなく、まるで俺を試すかのように、そして俺が壊れないように行われているように感じた。
どんなにひどく体を汚しても、怪我をしても朝起きれば綺麗に片付けられ手当もされている。そして行為が終わると決まってあいつは「また明日」と声をかけるのだ。
「何処にも行く当てがない」とここに収まり、トイレも食事も今ではよく明嵐に褒められるようになった。ああ、自分でもよくやっていると思う。本棚にあった本も手を付けていないのはあと数冊だ。
読み終わった本を本棚に戻し、次の本を手に取ると不意に扉が開かれる。
「おい、ちょっと早いけど今日もお勤め頼むぜ」
明嵐は開いた扉の前で俺に手を差し出し、指先をちょいちょいと曲げて挑発するように呼ぶ。
「今日は場所変える。革のリードにするからこっち来い」
また何かろくでもない予感しかしないが、当然俺に拒否権など存在しない。重い鎖をジャラジャラ鳴らしながら明嵐の元に行き後ろを向く。ガチャガチャと鍵を外すような音を立てると重たい鎖が床にジャランと投げ出され、明嵐はその鎖を外す代わりに革のリードを付けた。
「聞き分けいい子は好きだぜ」
明嵐は口元上げて笑うと俺を連れて廊下に出る。静かに廊下を歩く明嵐の1歩後ろを歩く。奥から2番目の部屋につくと、明嵐は腰に下げている鍵束から迷いなく1つの鍵を選び、扉に差し込む。
ここは…たしか何も無い個室ではなかっただろうか。
「よう、今日も元気してる?」
中に明るく声を掛けながら明嵐は部屋に入っていく。ベッドの上には小柄な男性が座っていたが、彼は明嵐を見るとすぐに床に下りて膝をついた。
「ご奉仕特化のわんちゃんだ。先輩の姿を見ると成長するって言うだろ?」
膝を着いた男性はにこやかに明嵐を見上げてはいるが、目は虚ろで自分で考えることを放棄したように膝を着いたまま明嵐の指示を待つように大人しい。
これが『犬』としての完成系なのだろうか。そうだとしたら明嵐は俺がこうなるまで陵辱的な行為を続けるつもりだろうか。
目の前の『彼』に目を向けると背筋が寒くなるような感覚に襲われる。
「はい、じゃあご主人様に挨拶は?」
明嵐が言うと、彼は明嵐のジッパーを器用に口で下ろす。いつか俺が明嵐に強要された、あの屈辱的な行為だ。
するすると口で明嵐の物を取り出して口に含むと、彼は嬉しそうに目を細めてしゃぶる。それを明嵐は優しく彼の頭を撫でた。
「相当上手くなったよなあ。教えた甲斐があるわ」
この一連の行為も奉仕の仕方も明嵐が彼に教えこんだらしい。先輩の姿を…と明嵐は言った。俺にもこれを出来るようになれと言いたいのだろう。
一応見るふりはするものの、あまり好んで見ていたい光景でもない。目の前の光景について深く考えないようにしながら俺は大人しく彼の行為を見守ることを装った。
「もういいよ、使えるようになった」
明嵐の言葉に男性は優しく明嵐のものを口から離す。
「これが好きだよな?」
男性はそう言われて自身の唾液でべとべとのそれに自ら頬を擦り付けて、愛おしそうにくんくんと鼻を鳴らす。
あんな物をすすんで頬に擦り付けるなんてどうかしてるんじゃないだろうか…。
「入れて欲しい犬はどこだ?」
今度の言葉に男性はその場に四つん這いになり、高く腰を上げて自ら指で穴を開いて腰を揺らす。
明嵐はそれに当たり前のように挿入する。挿入された男性は明嵐の動きに合わせて自らも腰を振る。
「よく出来ました。これで本当のご主人様にも末永く可愛がって貰えるな」
目の前で性行為を見せつけられるのもさながら、自ら穴を広げるだの、本当のご主人様にもだの意味のわからない物を見せつけられて俺は内心げんなりしていた。
2人の行為を呆然と見つめていると、不意に明嵐は俺の方を見て手に持っていたリードを引いた。
「ほら、お手本見たろクリフ。こっち来い」
動じす明嵐がリードを引くままに数歩近づいたつもりが、気持ちが顔に出ていたらしく明嵐は俺を見て怒りの表情を浮かべて舌打ちをする。
アイツの機嫌を損ねさせるといつもよくないことになる。俺はいつものように目を逸らして誤魔化す。
「…っほんとお前は愛想ないな」
明嵐はグッと俺のリードを勢いよく引く。突然のことに足がもつれて2人の足元に転ぶ。
明嵐は連結してる男性の上半身を起こさせると、男性の前を指さした。
「お手本通り先輩のを舐めてやれ」
俺は思わず自分の耳を疑った。今まで明嵐は俺を誰にも譲る気が無いのだと勝手に考えていた。
確かにそんなことを言われた覚えはないがあれだけ「置いていくな」とかなんとか言ってそんなこと要求してくるとは考えもしていなかった。
「おい、ボサッとしてんじゃねえ!」
明嵐が怒鳴る。これ以上明嵐の機嫌を損ねるのはよくないと、何となく察する。
俺は顔をしかめながらそそり立った男性の物に顔を近づけ、舌先で僅かに触れる。よく知りもしない相手の物を、あんなふうに口に含んだり頬に擦り付けるたりはやりたくは無い…。
「てめぇ、やる気あんのか?」
リードをグッと男性側に引っ張られ、顔面を目の前のものにぶつけてしまう。
突然のことに思わず反射的に跳ね退いて、腕で顔を拭う。
「…お前とことん舐めてんな」
明嵐は立ち上がって俺の髪を掴んでズルズルとベッドの上に連れていく。俺がベッドの中央に来るのを確認すると、さっきまでの怒りの表情が嘘みたいに笑顔を浮かべて男性を呼ぶ。
「おーい!今日は卒業式だ!お祝いにコイツ掘っていいぞ!」
俺の両腕を片手で押さえつけ、もう片手で俺の足を持ち上げて腰をめくる。
「今後ずっとネコでやってくお前への餞別だ。出し放題、入れ放題!」
冗談じゃない!なんでそんなことに使われなきゃいけないんだ!俺は力いっぱい手足を振り払おうと暴れるが明嵐はすぐさま俺の首を掴んで少しづつ体重をかける。
「えぐっ…や…」
こうなると為す術がない。大人しくしないと明嵐は首を締めることを止めない。俺は暴れるのをやめ苦しさで涙ぐんだ瞳で明嵐を見る。
「…わかりゃあいいんだよ」
明嵐は俺の首から手を離し、今度は俺の背後に回って足の上に乗せる。男性は少し戸惑ったようにベッドの隣で俺と明嵐を交互に見ていた。
「はい、どーぞ。据え膳食わぬは男の恥ってね」
明嵐に両足を持ち上げられて強制的に穴を晒す姿になる。男性はおずおずとベッドに乗ると四足歩行で俺に寄ってきた。
「寄るな」と怒鳴りつけてやりたい気持ちをぐっと堪える。今口にすれば明嵐が黙ってないだろう。
ペロリと、男性は俺の穴に舌を付ける。
「うっ…」
「お、舐めたいの?さすがご奉仕特化の鏡だねえ」
明嵐は俺の穴に指を入れ、男性が舐めやすいように広げる。男性の舌がするすると中へと入ってきた。指とも明嵐の物とも違うぬるぬるとした感触に穴は驚いたように意思に反した反応をする。
「うう…やあっ…」
「ほら、舐めてもらってんだから穴閉じんな」
穴がしまった分だけ明嵐が指で押し広げる。しばらくの間、男性は息荒く俺の中を舐め続けていたが、満足したように顔を上げてペロリと舌なめずりをした。
やっと終わった…。息を吐きながらぐったりと力が抜ける。
「じゃ、本番いこっか!」
明嵐が俺の足を掴んだまま明るく言い放つ。男性は少し興奮した表情で自分の前にあるものを俺に押し付けてくる。
「はっ!?なんで、よせ!」
思わず口を着いて出た言葉に気づいたのは男の先端が押し込まれ始めた時だった。
「何、口答えしてんの?」
グッと横から明嵐に首を掴まれる。ギリギリと首を締められながら、男性のものがゆっくりと挿入される。
「ゔっ…」
首を締められた苦しさと差し込まれる感触に吐き気を覚える。
男性はまるで本物の犬のように舌を垂らして息を荒らげ腰を振り始めた。
先程散々舐められたせいか男性のサイズのせいかいつもより滑りよく出し入れされるそれは、浅い部分の触れてほしくない部分を嫌に刺激する。
「あっ…く…そっ…」
ビクビクする俺の足を見て、明嵐はもう拘束する必要がないと手を離す。
「じゃあ俺はこっちいくかー」
空いた両手で明嵐は俺の胸を指の腹で摘んで転がし始める。
「2人からご奉仕して貰えるとか欲張りセットじゃね?羨ましいわー」
「…んっ?!あっ…やっやあっ…!」
明嵐が胸を触りだした途端倍になった快感が脳を溶かすように俺の思考を支配し始める。
乳首が硬くなり膨らむと、明嵐はそれを片手で指で弾いて弄びながら、もう片手を男性が出し入れしている穴に忍ばせた。
「普段、俺のばっかり入れてるから寂しいんじゃない?」
ぐっと指が男性のものと一緒に入り込む。男性が刺激出来ない場所を明嵐は的確に指でつつく。
「本当は同時挿入いきたいとこなんだけど、俺の入れちゃうと大概裂けちゃうからなー」
心底残念そうな声でとんでもないことを話す。
明嵐が俺の弱い部分を刺激する度中が痙攣するのが自分でもわかった。
「相変わらず、すっげーしまるじゃん」
男性の方は夢中で腰を振り続けるが犬のようなに高い声で鼻を鳴らし始める。
「お?もうイきそう?」
男性は更に俺にのしかかるように前に屈むといっそう早く腰を打ち付ける。
「やっ、やあっ…!」
男性の胸を押し返そうと手を出すと明嵐はその手を掴んで止める。
「…先輩は敬えよ」
耳元で明嵐が笑う。
それとほぼ同時にもう何度経験したかわからない暖かいものが吐き出される感覚。
男性は満足そうに微笑むと、ゆっくりと入っていたものを抜く。
ようやく終わった…名前も知らない相手に好き勝手されたのは、明嵐とするよりもどっと疲れる気分だ。
ぐったりとした俺の腰が不意に持ち上げられる。
「そんじゃ、俺の番ね」
背後で明嵐がそう言うと、持ち上げた俺の腰を硬いものの上に落とす。
「…え…は?」
停止する思考に構わず、ズブズブと中に入ってくる感覚に先程よりも高い声が漏れる。
「先輩も卒業祝ってくれる後輩のためにご奉仕してやろうねー」
明嵐の命令に男性は俺の膨らんだ胸を口に含む。
俺を羽交い締めにする明嵐は俺の耳元で口ずさむ。オーバーザレインボー。
その後何度も交代を繰り返し幾度も中に吐き出された。
「あーあ、複数人初めてじゃねえのにメンタルよえーなー」
身体の中も外もベトベトでベッドに投げ出された放心状態の俺を見下ろしながら明嵐は声をかける。
明嵐は男性に「ご主人様を呼んでくるから大人しく」と男性に指示をだし、男性に何やら服を手渡した。
男性は明嵐の指示通りに服を着て、ぼんやりと壁を見つめる俺の隣に座った。まるで何もなかったかのように、淡々と、平然に。
しばらくして足音が3人分、話し声と共に部屋に近付く。部屋が開かれると、そこには明嵐とガタイのいい男性、そしてその伴侶と思われる女性が立っていた。
男性は速やかに2人の元へ膝をつき、撫でてほしそうに頭を垂れる。2人は嬉しそうに男性を抱きしめて迎えた。
「お利口にしていましたか?夜の営みを手伝って欲しくて買ったんですが、何分その…あまり上手じゃなくて…」
女性が少し恥ずかしそうに笑う。その主人と思われる男性も一緒に声を上げて笑うが、ふと俺に気が付いて小首を傾げた。
「おや?トレーナーさん、そっちの犬は…?」
「あ、ああ。うちの犬です」
明嵐は頭をかいて困ったように笑う。
「うちの犬も見た目ばっかりで下手くそなんですよ。なので、彼に先輩として色々教えてもらったんです。助かりました」
「あら、そんなに上手になったのね」
女性は犬の男性の頭を優しくなで、頬擦りをする。
「いやあ!今日の夜が楽しみですなあ!」
ハッハッハと大きな声で飼い主の男性が笑い、和やかな雰囲気で4人は部屋を出て行く。
「またいつでも御依頼お待ちしてます。今日から1ヶ月間は無料でご相談乗りますのでお気軽に…」
遠のいていく明嵐の言葉。あの男性はあそこまで落ちぶれて、それでいて幸せそうだし飼い主と思われる夫婦にもとても愛されていた。
犬と飼い主の関係なんて俺と明嵐のように使う使われるだけのものだと思っていた。
あれが正しいのか?主人に従順に尽くし言葉を発さず、命令を拒ますに愛されることが正解なら。
「俺は…なんだ?」
カルキ臭さの充満する部屋に取り残され。体を拭く気力も無いまま眠るでもなく目を閉じた。
ややしばらくして再び足音が近づいてくる。
「あれ…?寝たんか?」
明嵐の声が暗闇の中で聞こえる。面倒くささを押し殺し瞼を開くと彼が真上から俺を覗き込んできた。
「疲れた?」
俺が言葉を発することを許さないくせに明嵐はよく話しかけてくるしよく喋る。
こくりと頷いてみせると明嵐は少しため息をついてから、俺の背中と足の下に腕を入れて持ち上げた。
「じゃあ、今回は出血大サービスでお風呂入れてやるよ」
されるがままに身を預けると、明嵐はゆっくりと屋敷の1階へと運ぶ。少し前まで当たり前のように行き来していた場所が酷く久しぶり感じられる。
「あー、追い炊きしてなかったな」
脱衣場にきて、明嵐は俺を壁によりかかるように座らせると着ていた服を俺の身体にかけて風呂場に上半身だけ覗かせる。追い炊きのスイッチを押すと、彼はすぐに俺をまた持ち上げて、今度は自分がその場に座ってから俺を抱き抱えるように置いた。
「ちょっと寒いけど、あっためるからこれで許してよ。部屋まで戻るのダルいから」
そう言って俺の肩を温めるように摩る。
体中に乾いて張り付いた白い汁が付着しているにも関わらず…いつもなら「きったね」とか言うのに。
何となく先程見たあの夫婦と男性を思い出した。
俺があれほどの振る舞いを見せれば、明嵐は家族のように迎え入れるのだろうか。
ここに居場所を与えてくれるだろうか。
あの日外された守るための首輪をまた付けるだろうか?…頭の中でぐちゃぐちゃと思考が絡まる。
それでも認められないのだ。あの男性の目が、犬と虐げられてもまるで気にしないあの思考もだ。
「(俺は曲がらない。俺は他の犬と同じにはならない。)」
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『俺は人間だ。』と。
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