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第6話
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ファズーナさんは俺を庇う為に俺を突き飛ばしていた。
おしりを擦りながら起き上がると申し訳なさそうにファズーナさんが
手を差し伸べてくれていた。
「庇ってくれてありがとうございます。ファズーナさん…お怪我は?」
フルフルと首を横に降るとファズーナさんが木から抜き取った矢を
物凄い速さで俺の後ろに向かって投げた。
ドスッと鈍い音がしたと思うと人がソコに倒れていた。
「凄い…。敵国か何かですか?」
コクリと頷くと俺の手を引き図書館へ連れていった。
俺の目の前に渡された本は隣国であるリレート国の事が書かれていた。
ファズーナさんはページを捲り1つの写真を指さした。
「…これは?」
トンっと本の行を指差す先には「リゼル・ユーラム」と書かれていた。
「これって…」
リゼル・ユーラムはレファの兄である第1王子…。
「なんでこんな人が…リレート国に…」
コンコンッ…!
「ファズーナ…此方にいらっしゃい。」
手招きをしながら部屋に入ってきたのはダーナさんだった。
ダーナさんに呼ばれたファズーナさんは大人しく部屋から共に出ていった。
2人が出ていった後渡された本を読むと対立したユーラム家とリゼル。
リゼルの独走などと言った題で本が書かれていた。
ーー
ユーラム家とリゼル。
ユーラム家の第1王子であるリゼル。彼は今リレート国の先頭に立ち
父であり王であるゼル・ユーラムを潰そうとしている。
まずは彼の生い立ちから話そうか…。
○月✕日リゼル・ユーラム誕生。母であるリアーナの頭文字と父ゼルの
名前を取りリゼルと名付けられた。
リゼルは父と母から愛を受け育ったなのにどうして対立してしまったのか…。
それはーーーーー。
そこからはページが破られていて読めない。
何故父であるゼル王に歯向かわなければならないのか…。
きっと俺が想像出来ないような過去があったのだろう。
ーーー
リゼルの独走。
リゼル・ユーラム。兄弟であるレファ、ユヒ、レイト。
レイトに限り腹違いの子供だ。しかしリゼルは分け隔てなく兄弟として接し、
とても優しい子供であった。が、しかし、あの日ーーー。
この本も過去に触れようとする所でページが破られている。
あの日…。気になるけどこれは誰に聞いても答えてくれなさそう。
誰の口からも聞いたことがない名前…リゼル王子。
ますます気になってしまう。
おしりを擦りながら起き上がると申し訳なさそうにファズーナさんが
手を差し伸べてくれていた。
「庇ってくれてありがとうございます。ファズーナさん…お怪我は?」
フルフルと首を横に降るとファズーナさんが木から抜き取った矢を
物凄い速さで俺の後ろに向かって投げた。
ドスッと鈍い音がしたと思うと人がソコに倒れていた。
「凄い…。敵国か何かですか?」
コクリと頷くと俺の手を引き図書館へ連れていった。
俺の目の前に渡された本は隣国であるリレート国の事が書かれていた。
ファズーナさんはページを捲り1つの写真を指さした。
「…これは?」
トンっと本の行を指差す先には「リゼル・ユーラム」と書かれていた。
「これって…」
リゼル・ユーラムはレファの兄である第1王子…。
「なんでこんな人が…リレート国に…」
コンコンッ…!
「ファズーナ…此方にいらっしゃい。」
手招きをしながら部屋に入ってきたのはダーナさんだった。
ダーナさんに呼ばれたファズーナさんは大人しく部屋から共に出ていった。
2人が出ていった後渡された本を読むと対立したユーラム家とリゼル。
リゼルの独走などと言った題で本が書かれていた。
ーー
ユーラム家とリゼル。
ユーラム家の第1王子であるリゼル。彼は今リレート国の先頭に立ち
父であり王であるゼル・ユーラムを潰そうとしている。
まずは彼の生い立ちから話そうか…。
○月✕日リゼル・ユーラム誕生。母であるリアーナの頭文字と父ゼルの
名前を取りリゼルと名付けられた。
リゼルは父と母から愛を受け育ったなのにどうして対立してしまったのか…。
それはーーーーー。
そこからはページが破られていて読めない。
何故父であるゼル王に歯向かわなければならないのか…。
きっと俺が想像出来ないような過去があったのだろう。
ーーー
リゼルの独走。
リゼル・ユーラム。兄弟であるレファ、ユヒ、レイト。
レイトに限り腹違いの子供だ。しかしリゼルは分け隔てなく兄弟として接し、
とても優しい子供であった。が、しかし、あの日ーーー。
この本も過去に触れようとする所でページが破られている。
あの日…。気になるけどこれは誰に聞いても答えてくれなさそう。
誰の口からも聞いたことがない名前…リゼル王子。
ますます気になってしまう。
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------------------
【2021/10/29を持って、こちらの短編集を完結致します。
同シリーズの[完結済み・年上が溺愛される短編集]
等もあるので、詳しくはプロフィールをご覧いただけると幸いです。
ありがとうございました。
引き続き応援いただけると幸いです。】
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