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第1話ーレクトsideー
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「ん?なんだありゃ…。」
俺はあの日散歩に出かけてたんだ。
気まぐれな散歩だったけどな。
「人…か?」
近寄ってみると長めの黒い髪の毛に白雪のような肌。
小さくぷっくりとした唇。
まさに俺のタイプだった。
しかし、そこで襲いかかるほどダメな男じゃねぇ。
とりあえず息は…
「うぉ!!突然起き上がった!大丈夫か?お前。」
そいつは目を丸くしたと思えば顔を真っ青にして食べられる!なんて叫んだ。
食べる訳ねぇだろ。
「人の子?獣人じゃぁ無さそうだな。」
「お前…名前は?」
そいつはスズミ カイと言った。
両親のことを聞くといないと言って少し寂しそうな表情をうかべた。
こんなやつを放っておくのはあまりにも危なすぎる。俺はそう思い、
カイを家に呼ぶことにした。
なのに、カイは遠慮して来ようとしない。
そこで俺はありもしないことをカイに教えた。
そしたら一晩だけと言ってきた。勿論歓迎だ。
3キロも走れば着くと言ったら信じられんという顔をしていた。
あぁ愛らしい。
いかん、いかん。
とりあえず背中に乗せて走った。その間も理性との戦いだった。
しかし、ふと気づいたのは俺がカイをタイプと思うなら
レアトもタイプだと。
俺たちは似すぎたくらい似た双子でタイプも好きな物もほとんど一緒だ。
となれば、取り合いになるかもしれない…。
そんなことを考えていると家に着いた。
少し入るのを躊躇いそうになる…。
家に入るなりレアトが出迎えレアトは獲物を捉えたかのように
目を細め笑った振りをして狙っていた。
レアトは二階の部屋を使うように促し自己紹介まで始めた。
ありゃ完全に狙ってんな。
そんなことを思いながら食事を始めた。
でも、カイは大量の食事があるのにちょびっとしか食べず、しかも話さない。
レアトは不味かったのか心配すると家庭での食事が無いようだ。
どうやら祖母が暴力的らしい。
こんな愛らしい人の子を虐めてなんになるのやら…。
レアトが頑張ったっと声をかけるとカイはボロボロと涙を零し始めた。
俺は戸惑いとりあえずレアトを叱った。
すると、カイは嬉しかったのだと言った。
心配してくれる人がいなかった…と。
ますます可哀想だと思う気持ちと苛立ちがふつふつと湧いてくる…。
まぁ、怒ったところでどうにもならないんだがな…。
そう思ったのと同時に俺たちはカイのことを抱きしめていた。
心より先に体が動いた。守ってやろうと思ったのは抱きついた後だった。
暫くするとカイは寝息を立てて寝ていた。
泣き腫らした目は余計に俺の心を揺さぶった。
早く寝室に…っと運ぼうとするとレアトが流石に身体は拭こうと言った。
確かに…。地面に転がってたんだった。
服を脱がせると見るに堪えないほどの痣が至る所にあった。
まるで…イジメを受けていたようだ…。祖母が幾ら暴力的だとしても
ここまでにはならないだろうし…。
レアトが来てこのことを報告するとピキっと額に青筋がたち
急いで塗り薬を取りに行った。
塗り薬を塗って服を着せ替えてから寝室へ連れていった。
寝室から戻るとレアトは頭を悩ませていた。
そんなレアトに声をかけると少し苛立ちが混ざった声色だった。
レアト曰くカイは食事にも関心がないようだ…。
それはダメだな…。と思いながらカイが喜んでくれそうな店を探すことにした。
んで、暫くたべって俺らは寝ることにした。
余計なことはあまり考えないでおこう…。きっとデリケートな部分に
踏みいろうとしてるだろうし…。
俺はあの日散歩に出かけてたんだ。
気まぐれな散歩だったけどな。
「人…か?」
近寄ってみると長めの黒い髪の毛に白雪のような肌。
小さくぷっくりとした唇。
まさに俺のタイプだった。
しかし、そこで襲いかかるほどダメな男じゃねぇ。
とりあえず息は…
「うぉ!!突然起き上がった!大丈夫か?お前。」
そいつは目を丸くしたと思えば顔を真っ青にして食べられる!なんて叫んだ。
食べる訳ねぇだろ。
「人の子?獣人じゃぁ無さそうだな。」
「お前…名前は?」
そいつはスズミ カイと言った。
両親のことを聞くといないと言って少し寂しそうな表情をうかべた。
こんなやつを放っておくのはあまりにも危なすぎる。俺はそう思い、
カイを家に呼ぶことにした。
なのに、カイは遠慮して来ようとしない。
そこで俺はありもしないことをカイに教えた。
そしたら一晩だけと言ってきた。勿論歓迎だ。
3キロも走れば着くと言ったら信じられんという顔をしていた。
あぁ愛らしい。
いかん、いかん。
とりあえず背中に乗せて走った。その間も理性との戦いだった。
しかし、ふと気づいたのは俺がカイをタイプと思うなら
レアトもタイプだと。
俺たちは似すぎたくらい似た双子でタイプも好きな物もほとんど一緒だ。
となれば、取り合いになるかもしれない…。
そんなことを考えていると家に着いた。
少し入るのを躊躇いそうになる…。
家に入るなりレアトが出迎えレアトは獲物を捉えたかのように
目を細め笑った振りをして狙っていた。
レアトは二階の部屋を使うように促し自己紹介まで始めた。
ありゃ完全に狙ってんな。
そんなことを思いながら食事を始めた。
でも、カイは大量の食事があるのにちょびっとしか食べず、しかも話さない。
レアトは不味かったのか心配すると家庭での食事が無いようだ。
どうやら祖母が暴力的らしい。
こんな愛らしい人の子を虐めてなんになるのやら…。
レアトが頑張ったっと声をかけるとカイはボロボロと涙を零し始めた。
俺は戸惑いとりあえずレアトを叱った。
すると、カイは嬉しかったのだと言った。
心配してくれる人がいなかった…と。
ますます可哀想だと思う気持ちと苛立ちがふつふつと湧いてくる…。
まぁ、怒ったところでどうにもならないんだがな…。
そう思ったのと同時に俺たちはカイのことを抱きしめていた。
心より先に体が動いた。守ってやろうと思ったのは抱きついた後だった。
暫くするとカイは寝息を立てて寝ていた。
泣き腫らした目は余計に俺の心を揺さぶった。
早く寝室に…っと運ぼうとするとレアトが流石に身体は拭こうと言った。
確かに…。地面に転がってたんだった。
服を脱がせると見るに堪えないほどの痣が至る所にあった。
まるで…イジメを受けていたようだ…。祖母が幾ら暴力的だとしても
ここまでにはならないだろうし…。
レアトが来てこのことを報告するとピキっと額に青筋がたち
急いで塗り薬を取りに行った。
塗り薬を塗って服を着せ替えてから寝室へ連れていった。
寝室から戻るとレアトは頭を悩ませていた。
そんなレアトに声をかけると少し苛立ちが混ざった声色だった。
レアト曰くカイは食事にも関心がないようだ…。
それはダメだな…。と思いながらカイが喜んでくれそうな店を探すことにした。
んで、暫くたべって俺らは寝ることにした。
余計なことはあまり考えないでおこう…。きっとデリケートな部分に
踏みいろうとしてるだろうし…。
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