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yuto
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「…………。」ポンッポンッ
「ん……。スースー」
「那音……?寝ちゃったのか…。」ナデナデ
那音は泣き疲れユトの腕の中で眠ってしまった。
ユトは那音をベッドに運べる程の腕力は無いため
机に伏せさせてユトは食器を片付け始めた。
その時玄関の開く音がし痛む体を必死に動かしながら
玄関へむかった。
「琥太ッ!おかえりなさい」
「ただいまユト。」
帰ってきたのは琥太だった。琥太は暫く仕事が
忙しくあまり顔を合わせられていなかった。
「ユト。身体大丈夫か?」
「大丈夫だよ?」
「しかし、今回の那音の暴走…………。」
「え?」
リビングに向かう途中琥太は悩ましい顔をしながら
ぽつりと呟いた。リビングへ着き机に
突っ伏して寝ている那音を見た琥太はどこか安心
したような表情をしていた。
「ユト俺は那音を部屋に運んでくるから」
「う、うん!」
- - - - - - - -- - - - - - - - - - -
「那音…。」
「んぅ…。琥太……?」
「大丈夫か?」
「うん…。グスッ」
「泣くな…。俺はユトみたいに慰められないぞ」
「グスッ…。じ、じゃぁ慰め無くぇ…いいからグスッ…
今夜…今夜抱いてよ…。グスッ」
「お前は抱かれるの嫌いだったろ?」
「うん…グスッ…でも、…抱いて欲しい…グスッ」
「はぁ…。分かったから泣きやめ。
今夜10時にお前の部屋に行くから準備しとけよ」
「うん…グスッ。でも、ユト君に…音…聞こえる…グスッ」
「今更どうってこと無いだろ。そんなに嫌なら
豪にユトを違う所連れてってもらうけど」
「そ、そうして…グスッ。」
「分かった。豪は?呼ぶか?」
「呼んでグスッ…呼んで欲しい…グスッ」
「なら豪にユトを連れていってもらうけど
その後は桜庭さんに面倒見てもらうが…。」
「さ、桜庭さん…!?グスッ…。それってユト君
危なくないの…グスッ
「まぁ、あの人も調教師の1人だ問題は無いだろう」
「…………。うん。」
「まぁ、今夜のために寝とけ。へばっても
俺と豪は辞めないからな…。」
- - - - - - - -- - - - - - - - - - -
ガチャ
「あ、琥太、ご飯出来てるよ!」
「ありがとうユト。そうだ今夜なんだが」
「??」
「今日は桜庭という男の家に行ってもらう。」
「桜庭さん…?」
「あぁ、送りは豪がしてくれるから」
「か、帰りは?」
「そうだな…。2日くらい泊まりになるかもしれない」
「…。分かった。」
「ユトは偉いな…。那音の事も感謝してる。」
「ぼ、僕に出来ることをしただけだよ!」
「有難うな。ユト。それと少し早めに桜庭の家へ行く
俺が飯を食べ終わる前に準備しとけ」
「うん。あ、あの大きいバッグが欲しいんだけど……」
「あぁ、それなら俺の部屋にあるからクローゼット
開けたら分かると思うから」
「分かった!」
- - - - - - - -- - - - - - - - - - -
「ここば琥太の部屋か…。なんだかんだ
入ったこと無かったな……。えっと、クローゼットは
…これか!」ガチャ
「あった。」ゴソゴソ
「ん…?なんだこれ。手帳?」ペラッ
「!?」
「こ、これ……。僕の写真…?しかも小さい時のまで」
トントンッ
「!!」
「ユトあったか?」
「うん!あったよ」
(元の場所に戻しとかないと…。)
ガチャ…パタンッ
「これで合ってる?」
「あぁ。それだ」
「じゃあ、急いで準備してくる!!」
「ん……。スースー」
「那音……?寝ちゃったのか…。」ナデナデ
那音は泣き疲れユトの腕の中で眠ってしまった。
ユトは那音をベッドに運べる程の腕力は無いため
机に伏せさせてユトは食器を片付け始めた。
その時玄関の開く音がし痛む体を必死に動かしながら
玄関へむかった。
「琥太ッ!おかえりなさい」
「ただいまユト。」
帰ってきたのは琥太だった。琥太は暫く仕事が
忙しくあまり顔を合わせられていなかった。
「ユト。身体大丈夫か?」
「大丈夫だよ?」
「しかし、今回の那音の暴走…………。」
「え?」
リビングに向かう途中琥太は悩ましい顔をしながら
ぽつりと呟いた。リビングへ着き机に
突っ伏して寝ている那音を見た琥太はどこか安心
したような表情をしていた。
「ユト俺は那音を部屋に運んでくるから」
「う、うん!」
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「那音…。」
「んぅ…。琥太……?」
「大丈夫か?」
「うん…。グスッ」
「泣くな…。俺はユトみたいに慰められないぞ」
「グスッ…。じ、じゃぁ慰め無くぇ…いいからグスッ…
今夜…今夜抱いてよ…。グスッ」
「お前は抱かれるの嫌いだったろ?」
「うん…グスッ…でも、…抱いて欲しい…グスッ」
「はぁ…。分かったから泣きやめ。
今夜10時にお前の部屋に行くから準備しとけよ」
「うん…グスッ。でも、ユト君に…音…聞こえる…グスッ」
「今更どうってこと無いだろ。そんなに嫌なら
豪にユトを違う所連れてってもらうけど」
「そ、そうして…グスッ。」
「分かった。豪は?呼ぶか?」
「呼んでグスッ…呼んで欲しい…グスッ」
「なら豪にユトを連れていってもらうけど
その後は桜庭さんに面倒見てもらうが…。」
「さ、桜庭さん…!?グスッ…。それってユト君
危なくないの…グスッ
「まぁ、あの人も調教師の1人だ問題は無いだろう」
「…………。うん。」
「まぁ、今夜のために寝とけ。へばっても
俺と豪は辞めないからな…。」
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ガチャ
「あ、琥太、ご飯出来てるよ!」
「ありがとうユト。そうだ今夜なんだが」
「??」
「今日は桜庭という男の家に行ってもらう。」
「桜庭さん…?」
「あぁ、送りは豪がしてくれるから」
「か、帰りは?」
「そうだな…。2日くらい泊まりになるかもしれない」
「…。分かった。」
「ユトは偉いな…。那音の事も感謝してる。」
「ぼ、僕に出来ることをしただけだよ!」
「有難うな。ユト。それと少し早めに桜庭の家へ行く
俺が飯を食べ終わる前に準備しとけ」
「うん。あ、あの大きいバッグが欲しいんだけど……」
「あぁ、それなら俺の部屋にあるからクローゼット
開けたら分かると思うから」
「分かった!」
- - - - - - - -- - - - - - - - - - -
「ここば琥太の部屋か…。なんだかんだ
入ったこと無かったな……。えっと、クローゼットは
…これか!」ガチャ
「あった。」ゴソゴソ
「ん…?なんだこれ。手帳?」ペラッ
「!?」
「こ、これ……。僕の写真…?しかも小さい時のまで」
トントンッ
「!!」
「ユトあったか?」
「うん!あったよ」
(元の場所に戻しとかないと…。)
ガチャ…パタンッ
「これで合ってる?」
「あぁ。それだ」
「じゃあ、急いで準備してくる!!」
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