君を独占したい。

yuto

口を舐められて不覚にも僕のからだはピクんっと反応してしまった。
その時男がフッと笑い「可愛いな」と
また僕の口を舐めた。でも、今度は
もっと濃厚な今までに味わったことの無いものトロンとした僕の顔は男の瞳に映り
伝わった。すると男が
「そう言えば名前を聞いていなかったな
俺の名前は神宮寺 琥太だ。」

「僕は……ユト。」

「ユトか良い名前だな…」

何かを言いかけたが話すのを辞め
僕の唇をついばんだ。
「んっ…」
そこから琥太の舌が僕の口の中へ
入り頬の内壁、舌を舐めまわした。
「ふっ…んぅ…」
と声が漏れる。
だが、琥太はキスだけで終えてしまった。
「んァ……?」
琥太に何故と訴えるような目で見ると
「今日は疲れているだろう、続きはまた今度だ。お休みユト。」
そのまま食器を持ち僕の髪を撫でて
部屋から出て行ってしまった。
一人、部屋に残った僕は孤独感で
琥太を追いかけるように部屋から出ようと
した。
だが、部屋の鍵は閉まっていて出ることが出来なかった。
部屋を見回す限りトイレは設置されており
水は冷蔵庫の中に入っていた。
ドアの前から退きベットに戻り
朦朧としていく意識は枕の中へ消えた。
「あした…楽しみだな…。」