転生場所は嫌われ所

あぎ

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助けてよ。

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「おとぉさん!おかあさん!きょおはなにをするのぉ?」

俺が、2歳の頃。お父さんは優しい人で出世頭ですげぇ儲かってて、お母さんはとても優しくて、兼業の割にすごく家事が上手で。とても俺の自慢だった

誕生日はいつも祝ってくれるし、みんなでいるのが、俺の何よりの幸せであった。


だけど、そんな幸せは長く続かないことを4歳で知った

初のホワイトルーム現象の被害者として、母はこの世を去った

この頃はホワイトルーム現象とは言わず、消える白い穴と呼ばれ、この中に吸い込まれた人は死ぬということが信じられていた。
母はその第一人者に、なってしまった

4歳の頃、本当に悲しくて悲しくて。辛くて、辛くて。目の前から母が消えた。
その日は母と買い物をしていて、母と談笑しながら帰っていたんだ。

その時、白い、ワープホールのようなのが出て、俺は吸い込まれそうになったんだ。
それを、母は懸命に止め、俺を、引きずり出した。けど、それは止まることはなくて。母を、無慈悲に吸い込むときゅるん、と音を立てて閉じた。
あれは今でも覚えている。

その日から、環境は一変した。
親戚(母方のほう)には毎日怒鳴られ、蔑まれ、暴行を加えられ。お前のせいであの子が死んだ。と、叱責を受ける。
従兄弟たちの態度も激変し、俺を殴るようになった。

父方の親戚は母方の親戚を叱責したが、それでも留まらなかった

父は母をたいそう愛しており、俺は。4歳にして殺されるのかと思った。
やっていなかったタバコを父が始めた。それは俺を蔑む道具として。
タバコに火をつけては、奴隷印のようにじゅ、と押し付けられる。多ければタバコの日が無くなるまでやれた。
泣くとそれ以上にされるし、殴られるので泣かないように、努力した。
それから父は変わった。全て。
仕事場では普通を装い、家では俺を殴る日々。痛くて、辛くて、歩けなくなったことさえある。そんな中、ちゃんと小、中には通わせてくれていた。父いわく、世間体らしい。

そのことだけは感謝している。

それから、小学3年の頃、転校生が来た。それが、だ。彼は嫌われている俺に話しかけてきた。

それから仲良くなった。
学校行きたくない日は、彼の家に行っていたし、帰りたくなかったら彼の入れに入り浸った
でも、彼がいないところでは小学、中学はかなり陰湿で、最悪ないじめを受けていた

彼に、バラしたら、殺すとさえ言われた

それからはご飯があるだけ俺の幸せで。
屋根のある家なんて、あるだけで天国だった。下手(失敗)したらご飯も貰えない。そんな日々。

この世から消えたいという気持ちさえ、なくなる気がした。

智樹くんとも、その時から一緒だった

でもいつからかな。彼の態度も、変わり始めたのは。
彼は、友達という扱いから、どんどん変わっていった。

俺は、友達だもんね、という度に、彼に、彼に睨まれた。

そんなに、嫌だったのかな。なんて考えて、過ごしていたくらいだ

傷は毎日増える。家に帰れば何かしらされてしまう。鼓膜が破れたりしたこともある。それで生きなきゃと思った

そんな時だった。
父に、セックスを強要され、自分が汚れてしまったのは。

父は気に食わないけど顔だけは似ているから、と言って、俺を貪った。犯した、暴きまくった。
俺はただ痛くて泣いていた。汚くなって泣いていた。嫌で嫌でないていた。

父はそれが癖になったのか、週に6回行うようになって、彼の友人を連れてきて、廻されたりした。
嫌な思い出で、思い出すだけで吐きそうだ

そんな、事をされていて、数日後、学校でも同じことが起きた。

学校の空き教室で犯されるようになった。縦割れになったあれも、何もかも見られ写真を取られた。その第一人者が、彼の友達であったなんて誰が信じる?

俺達には向かったら、これをアイツに流してやる、と言われた。
怖かった。嫌われたくなかった。できた、初めての友達。
彼にだけはバレたくなくて、犯された。
何も、考えなくて、腹が痛くなることを考えて。

それから週6だったのが、ついに週七になり、父に叱責される毎日。
疲れてたんだ。とても。


そんな日々が一変するように、父が死んだ。

父は不慮の事故で死んだらしい
分からなかった。家に帰ると、父の死体がいた。いつも、整った顔で母の名前を呼びながら俺を犯す父の姿ではなく。本当の父の姿とさえ、思えた

ああ、父とはこんなに、醜く、汚れていたのか。その時初めて知った感情

それから学校も中途し、働いた。

すごく働くのは天国で、学校に比べたら楽でしかなかった。ブラックだけど、白に近いグレーな会社
立地も良く、先輩方も良い方々。

俺は、彼の家に恩返えそう。そう決めて、彼の通帳を勝手に作った

その事を彼の母に言うと、いいのよ、そんな事しなくて、、!と止められた。

「でもこれが、俺の、、最大限の恩返しです」

はにかんで、その通帳を渡した

その日から彼への貯金が始まった
月に4度10万円を彼の通帳に入れる。
グレーな俺の会社は中々配給がよく、月に50貰える。そりゃ融資会社なこともあるけどね。(※ホワイトルーム現象を調べる研究所等への融資会社です)
だから惜しみなく入れた。週に1度通帳に10万入れて。

それが俺の楽しみでもあった。

大好きな友に、大事なともに、苦労して欲しくなくて。10万、また10万と入れる日々が始まった。


今日まで、多分だけど500万近く入れている。彼は、喜んでくれるかな。
ありがとうって言ってくれると嬉しいな
そんなこんなな妄想をしながら、帰路を歩いていたら、智樹くんに出会って今に至る。

上を見ると、智樹くんがいて、俺は智樹くんに抱きしめられていた
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