2 / 7
千鶴の全て
しおりを挟む
『千鶴の全て』
「千鶴、飲み行こうよ」
長年の付き合いである友人から、そう、メールが届く。
この友人はもうすぐ結婚、祝伝をあげる
「す、ま、な、い、が、い、け、な、い、っと、、。」
俺の名前は松岡千鶴。19歳。ブラックな会社にかれこれ2年間は務めている
成人式を数ヵ月後に待ち望む、ただの一般男性だ。世間では無くなってしまったと言われる『ホワイトルーム現象』を再度実行するプロジェクトが開始され、俺たちはその尻拭いの日々。
ブラックとはいえ、週休はあるので、まだホワイトに近い、グレーな会社だ。
「ホワイトルーム現象、、、か。」
そんなことを呟くと、ピコン!っと音が鳴る。ケータイを開くと
「まぁ、千鶴も忙しいよな、、ごめんな!ほかのやつ誘うわ!」
ごめん、と絵文字まで着いて、ほんと、優しいやつだ
確かこの友人には可愛らしい弟がいたはず。確か、二つ下の。
この友人とは幼なじみだったので、弟くんとも沢山喋った
可愛い子で、いい子で、懐いてくれていた。
「可愛いあの子に会いたいなぁ」
軽口を叩きながら早く帰れるのを楽しみに、ルンルンと歩いていた
でも、白く眩い光が俺の目を指す
そして、助けて、という声すら聞こえる
「、、、ホワイトルーム現象、、ってか?!」
声のする方に走ると、そこに居たのは、友人の、、
「ちずる、、くん、たすけ、、て、」
弟だったんだ
※
※
※
彼を引きずる白い光を俺は退治してやると、蹴ったりしたが、意味なんてなかった
「大丈夫か?智樹くん!大丈夫、俺が助けるからっ、、!」
友人の弟、基智樹君は痛いんだ、痛いんだよ、、、と泣いている
引っ張ろう、と、腕を出して!と言うと、彼は素直に腕を出す
「ふんぬぅ!!!」
俺は力いっぱい引っ張ると、彼はスポンっと白い光から抜けた。、、、と思った
「千鶴くん!ありがと、、、!」
うん、と言いかけた途端、俺は、吸い込まれた。それを何故か追うように智樹くんも、一緒に吸い込まれた
それは、ホワイトルーム現象はみたかったけど、こういうことじゃ、無い。
ああ、成人式で友人と写真を撮りたかったのに
なんで、運命は俺に厳しいんだよ。
もう、消えたい
「千鶴、飲み行こうよ」
長年の付き合いである友人から、そう、メールが届く。
この友人はもうすぐ結婚、祝伝をあげる
「す、ま、な、い、が、い、け、な、い、っと、、。」
俺の名前は松岡千鶴。19歳。ブラックな会社にかれこれ2年間は務めている
成人式を数ヵ月後に待ち望む、ただの一般男性だ。世間では無くなってしまったと言われる『ホワイトルーム現象』を再度実行するプロジェクトが開始され、俺たちはその尻拭いの日々。
ブラックとはいえ、週休はあるので、まだホワイトに近い、グレーな会社だ。
「ホワイトルーム現象、、、か。」
そんなことを呟くと、ピコン!っと音が鳴る。ケータイを開くと
「まぁ、千鶴も忙しいよな、、ごめんな!ほかのやつ誘うわ!」
ごめん、と絵文字まで着いて、ほんと、優しいやつだ
確かこの友人には可愛らしい弟がいたはず。確か、二つ下の。
この友人とは幼なじみだったので、弟くんとも沢山喋った
可愛い子で、いい子で、懐いてくれていた。
「可愛いあの子に会いたいなぁ」
軽口を叩きながら早く帰れるのを楽しみに、ルンルンと歩いていた
でも、白く眩い光が俺の目を指す
そして、助けて、という声すら聞こえる
「、、、ホワイトルーム現象、、ってか?!」
声のする方に走ると、そこに居たのは、友人の、、
「ちずる、、くん、たすけ、、て、」
弟だったんだ
※
※
※
彼を引きずる白い光を俺は退治してやると、蹴ったりしたが、意味なんてなかった
「大丈夫か?智樹くん!大丈夫、俺が助けるからっ、、!」
友人の弟、基智樹君は痛いんだ、痛いんだよ、、、と泣いている
引っ張ろう、と、腕を出して!と言うと、彼は素直に腕を出す
「ふんぬぅ!!!」
俺は力いっぱい引っ張ると、彼はスポンっと白い光から抜けた。、、、と思った
「千鶴くん!ありがと、、、!」
うん、と言いかけた途端、俺は、吸い込まれた。それを何故か追うように智樹くんも、一緒に吸い込まれた
それは、ホワイトルーム現象はみたかったけど、こういうことじゃ、無い。
ああ、成人式で友人と写真を撮りたかったのに
なんで、運命は俺に厳しいんだよ。
もう、消えたい
30
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説

火傷の跡と見えない孤独
リコ井
BL
顔に火傷の跡があるユナは人目を避けて、山奥でひとり暮らしていた。ある日、崖下で遭難者のヤナギを見つける。ヤナギは怪我のショックで一時的に目が見なくなっていた。ユナはヤナギを献身的に看病するが、二人の距離が近づくにつれ、もしヤナギが目が見えるようになり顔の火傷の跡を忌み嫌われたらどうしようとユナは怯えていた。

つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。

とある冒険者達の話
灯倉日鈴(合歓鈴)
BL
平凡な魔法使いのハーシュと、美形天才剣士のサンフォードは幼馴染。
ある日、ハーシュは冒険者パーティから追放されることになって……。
ほのぼの執着な短いお話です。

幸せになりたかった話
幡谷ナツキ
BL
このまま幸せでいたかった。
このまま幸せになりたかった。
このまま幸せにしたかった。
けれど、まあ、それと全部置いておいて。
「苦労もいつかは笑い話になるかもね」
そんな未来を想像して、一歩踏み出そうじゃないか。

いつも優しい幼馴染との距離が最近ちょっとだけ遠い
たけむら
BL
「いつも優しい幼馴染との距離が最近ちょっとだけ遠い」
真面目な幼馴染・三輪 遥と『そそっかしすぎる鉄砲玉』という何とも不名誉な称号を持つ倉田 湊は、保育園の頃からの友達だった。高校生になっても変わらず、ずっと友達として付き合い続けていたが、最近遥が『友達』と言い聞かせるように呟くことがなぜか心に引っ掛かる。そんなときに、高校でできたふたりの悪友・戸田と新見がとんでもないことを言い始めて…?
*本編:7話、番外編:4話でお届けします。
*別タイトルでpixivにも掲載しております。

尊敬している先輩が王子のことを口説いていた話
天使の輪っか
BL
新米騎士として王宮に勤めるリクの教育係、レオ。
レオは若くして団長候補にもなっている有力団員である。
ある日、リクが王宮内を巡回していると、レオが第三王子であるハヤトを口説いているところに遭遇してしまった。
リクはこの事を墓まで持っていくことにしたのだが......?

罰ゲームで告白したら、一生添い遂げることになった話
雷尾
BL
タイトルの通りです。
高校生たちの罰ゲーム告白から始まるお話。
受け:藤岡 賢治(ふじおかけんじ)野球部員。結構ガタイが良い
攻め:東 海斗(あずまかいと)校内一の引くほどの美形

ある意味王道ですが何か?
ひまり
BL
どこかにある王道学園にやってきたこれまた王道的な転校生に気に入られてしまった、庶民クラスの少年。
さまざまな敵意を向けられるのだが、彼は動じなかった。
だって庶民は逞しいので。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる