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4章 『獸魔王国家 ザラニア』

デュークの本当の姿

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『急ぐぞ、唸り出した。デュークは高魔力保持者がゆえ、きついのであろうな、』

「え?なに??」

『デュークは元ここの者だ。そやつは獣人である』

え?デュークさんが?こんなめっちゃくちゃイケメンのデュークさんが??
獣人!?

1人でワナワナしていると、着いたぞ、と言われる。

『さて、われも人間の姿にならねば、、』

と言って、ルーアは何故かしぼむ。
煙がぼぉんっと出て、気づいたら超イケメンになってた。

マジでこの世界イケメンしか居なくね?!

『さて、いくか。』

ただ、声はそのままでした。
でも、、、可愛い、、。








「デューク様!」
「ご無事でしたか!デューク様!」
「嗚呼、お労しい姿に、!」

デュークさんはここでは有名らしい。そりゃあんなイケメンがいたらみんな振り向くか。

『、、、デュークには一応属性魔法をかけてある』

「え?なんで?」

『あやつはここの元王なのだ。みなが心配するのは当たり前。であるからして、つけられやすい。我の魔法をかけておけば全ての終着点が我になり、あやつは危うくない』

なんか、、すごいね。うん!
(語彙力低下中)

『にしてもここには肉球類グリフォンしか居らぬ。どうしてだ?』

「獣人の、、王?!デュークさんが?!」

『嗚呼。何らかの形で国外へ出てしま
い、そこを主が拾ったようだな』

すご。悪役か?ほんとにこのからだ。
今度夢であったら聞こう

「って!デュークさんは大丈夫なのか!?」

「うるさい人間!」
「黙りなさい!人間!」
「我らが王を奪った人間!!」

「はぁ!?」

獣人は人間に対しての圧はすごい。しかも、罵倒の嵐だ。俺が口を開けば罵倒された。それを耐えかねたのか、ルーアが

『うるさいぞ!!腐族共!!』

と一括してくれた。






とりあえず宿に泊まることにして、部屋に入る。

俺はため息をついた。

「にしても、、どんだけ嫌われてんだよ、人間、、。」

そう言うと、思いついたようにルーアが

『まぁ、獣人戦争のせいだろうな』

「獣人戦争??獣人が戦争したのか?」

『ふむ、、、。昔は獣人なぞと呼ばなかった。我らは獣、獣族と言った。』

「え、そうなんだ。」

『我ら獣族は、人族が好きで友好的にしていた。彼らも大して同じように接してきたから、特に何も起こらなかった』

話はこうだ。
獣族たちは、人間が好きで、力を貸していたが、すぐ近くにある国の王が、欲望まみれのクズだった。そいつに獣族の娘を殺されたそうだ。

『あれは酷い、殺し方であった。噂程度にしか聞かなかったが、性行為を強要した後、四股を切られ、生殖器も切られ、無惨に惨殺された。それを我ら獣族に見せしめたのだ』

俺は、吐きそうになった。それが全て人間の行ったこと。あの時、初めてケルベロスに会った時。威嚇され、殺されかけて。こんな因縁があるなんて思わない

『しかもその獣族の娘は、当時獣族当主、、まぁ、王であり、後に大君と名高い、『フェルル皇帝』の一人娘であったことが発覚。』

『獣族の皆は皇帝により、このことを事細かに伝えられた。その娘は下の町の獣族にも平等だと接し、皆に愛された娘だた。』

「じゃぁ、、まさか」

『嗚呼。人間の欲深さを知り、大事なものをいつでも殺せると、宣戦布告をしてきた、と思ったのだ。』

「それで、、、『獣人戦争』、、、」

『嗚呼。この時のフェルル皇帝は、フェンリルであったが故、強かった。あれは惚れ惚れする力だ。』

「それで、、獣族が勝ったのか?」

『、、、嗚呼。勝つには勝った。だが、フェルル皇帝は、死に絶えた。大事な娘と一緒に逝きたいと。』

その親はとても大事にしていたのだろう。娘を。愛していたのだろう

俺の家族とは違って嫉妬するな、、。

『そして、フェルル皇帝は逝かれた。その時、後継者として、フェルル皇帝の従姉妹であった、デュラン家が、皇帝一家として抜擢されてしまった。』

「デュラン一家?」

『嗚呼。デュークの苗字のようなものだ。あやつの本名は『デュラン・デューク』この国の第20代目皇帝である』

はっと息を飲んだ。先程、獣王と言っていたのは知っていたし、みなに愛されているのだとも知った。
この国が故郷ってのも、さっき聞いた。
その成り行きなんか知らなかった

『しかし、デュークが居なくなってからというもの、この国では21代目を選び、そやつの政策が良くないものであったのだろうな。21代目は確か、、、デュークの弟か。』

「弟いたの!?」

『む?知らんかったのか?』

デュークと話したことほぼないからな、俺がこの世界に来て。
一瞬で自殺しようとして、泣かれて、終わったからなぁ

にしても凄かったんだな、デュークって
さすがだな。

なんて、思っていた。

※※
※※※


「あの人間、、デューク様似なんて口の利き方を!」

「ですが、あれはケルベロスを従えるもの。私たちがは向かえば殺されてしまうわ」

「ならば人間をさらい、殺す。それを人間が殺したことにしよう」

「ふふふふふ」
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