77 / 125
77 キミは赤也くんと踊りたかったの?
しおりを挟む
私は彼の気持ちを知っている。
彼が誰を好きなのか、知っているのだ。
その上で、彼からの誘いを受けた。
──私はどうしても、ベストカップルになりたかったから。
***
「やりましたわね!」
「当然の結果でしょ~? オレたちがペアでベストカップルが取れないわけないよねえ」
偉そうなことを言っているけれど、本番で1回リードをミスしたあなたのフォローをしたのは誰だと思っているんですか? ……まあ、このネックレスが手に入ったからいいとしよう。
私達はこの前行われた3・4年合同で開かれる麗氷のダンスパーティーでベストカップルに選ばれた。それを祝して、冬休みの今一条家でプチお疲れ会をしている。
それにしても、このネックレス……。
「……ほんっっとうに、綺麗ですわねえ」
「なるほどね~、ベストカップルを狙ってたのは賞品のためってことね。まあ、確かに可愛いよね、そのネックレス。ククッ、ネックレスのために張り切るとか、瑠璃も案外可愛いとこあるんだね~」
今は機嫌がいいので、「可愛いのは顔だけかと思ってたよ~」という黄泉様の暴言は聞き流して差し上げた。
3・4年合同で開かれる麗氷のダンスパーティーで、ベストカップルに選ばれると、学園公認になる以外にも特典がある。それがこれ、賞品だ。
毎年デザインは違えど、令嬢にはネックレスを、子息にはカフスボタンを贈与される。ネックレスとカフスボタンのデザインは同じ宝石を用いており、身につける者はひと目でペアだとわかる仕様だ。
そう、私はこれが欲しかったのだ。
「……でも、残念でしたね。わたくしが赤也を誘ってペアを組んでいれば、黄泉様はお姉様とペアを組めたかもしれませんのに」
笑顔だった黄泉様の表情がどんどんと抜け落ち、最終的に無表情になった。
「……何、キミは赤也くんと踊りたかったの?」
笑顔から無表情の落差に、思わず私はビクッとしてしまう。
「あなたが……黄泉様が、お姉様と踊りたかったんでしょう?」
『……てっきり2人がペアを組むとばかり……だから今年は雅を誘わなかったのに~!』
ぐるぐると、以前黄泉様に言われた言葉が頭の中を駆け巡る。
つまり、黄泉様は2人の邪魔をしたくなくて。
……──2人のために、身を引いた。と、そういうことだ。そして、お姉様の代わりに私を誘った。
『なら、オレと組もうよ』
どうやら、あの時の言葉が、思ってたよりも私は嬉しかったみたい。……代わり、とかじゃなくて、まるで私と……私自身と組みたいって言われたようで。少しだけ、ううん、かなり嬉しかった。
でも、違った。お姉様がダメとなると他を探さなきゃいけない。その相手が私だったのだ。
多分、本当は親衛隊の子でも良かったんだけど。もしその中から誰かを選んでしまえば、選ばれなかった方からその方が反感をかってしまうかもしれないから。
だから、反感をかっても気にしなそうな図太い令嬢か、虐められることのないくらい強い権力のある家柄の令嬢をパートナーに欲しかったのでしょう。
……私の場合、どちらだろう? きっと両方ね。
何か言われても気にしないくらいには神経は細くないつもりだし、私だって一応あの『一条家』の端くれだ。嫉妬にかられた令嬢たちに何かされることは、まずないでしょう。
つまり黄泉様にとって私は、これほどないくらいに都合が良かったんだ。
……でもね、黄泉様。あなたは私を利用したつもりなんでしょうけど、あなたの提案は私にとっても都合がいいものだったんですよ。と、心の中でぽつりと呟く。
「……あのさあ、この前からずっと思ってたんだけど、瑠璃何か勘違いしてない?」
「勘違い、ですか? していませんよ、全く。だって、黄泉様は本当はお姉様とペアを組みたくて、だけどお兄様がいらっしゃるから仕方なくわたくしを誘ったんですよね?」
「……はあ~? この前機嫌悪かったのって、それが原因? まさかそんなことずっと気にしてたわけぇ?」
……そ、そんなことってっ!!
黄泉様にとってはそんなことでも、私にとっては重大な問題なのに。
誰かの『代わり』って言葉が、私は昔から嫌いだった。
例えそれが大好きなお姉様の『代わり』であったとしても、もう誰かの『代わり』は懲り懲りだった。
「オレは別に1度も雅とペアを組みたかったなんて言ってないでしょ~……」
「ですが、お兄様とペアを組むと思ったからお姉様を誘わなかったと……!」
「そ~だねぇ、確かにそう言ったね。去年のダンスパーティーの時、一緒に踊ってる2人を見て、なんとな~くそうなる気がしてたからね……まあ、そうはならなかったみたいだけど」
「なら、やっぱり……」と結論付ける私に、黄泉様は「あのねぇ……」と呆れた様子で答える。
「オレにだって選ぶ権利はあるわけ。雅ってオレと踊る時すっごく必死でさあ~、もうヒイヒイ言いながら踊ってるんだよ? ステップ間違えるし、足は何度も踏むし……正直もうペアはゴメンだね。青葉とはあんなに楽しそうにリラックスしながら踊ってたのにさあ……」
意外な返答に思わず私は目を見開く。そうだったのか。正直とても意外だ。
残念ながらお2人が踊っている所を私は見たことがないが、黄泉様はお2人のことをそんなふうに思っていたのか。
私は彼の気持ちを知っていると思っていたけれど、どうやら全てではなかったらしい。
「去年は青葉にぎゃふんと言わせるためにペアを組んだけど、どうせ誰かと組むのならオレとのダンスを好きだと言ってくれる人と踊りたいとよね~」
「それって……」
「多分ね、オレは嬉しかったんだ。オレのことを好きだとか、オレのダンスを上手いと言ってくれる人は今までたくさんいたけれど、オレと一緒に踊るのが好きだと言ってくれたのは、瑠璃──キミだけだったから」
……なんだかそれって、私だから誘ったって言われてるみたいだ。って、多分、そう言ってくださってるのよね? これは勘違いなんかじゃないわよね?
……変なの。その言葉が貰えただけで、胸の中のモヤモヤが解消されていくのがわかる。
黄泉様がお姉様の『代わり』ではなく、私を必要としてくれた。その事実がただ嬉しい。
「この分だと、オレが雅のこと好きとか勘違いされてそうだよね~」
「いいえ、それは勘違いしてしません。ちゃんとわかってますわ、黄泉様が誰をお慕いしているのか」
先程の前科があるせいか、そう言い切る私を黄泉様は全く信用してないらしく、瞳が雄弁に「絶対また勘違いしてるだろ」と物語っていた。
いいえ、黄泉様。その点においては勘違いなんてしておりません。私は、全てではないにしても、あなたの気持ちを知っているのです。
「いや、俺が雅のことを好きだって思ってるでしょ~。雅はただの友達で──」
「──お兄様ですよね」
「……えっ」
凍りついたように固まる彼にもう1度告げる。
「青葉お兄様ですよね、黄泉様の好きな人」
私は彼の気持ちを知っている。
彼が誰を好きなのか、知っているのだ。
その上で、彼からの誘いを受けた。
──私はどうしても、ベストカップルになりたかったから。
彼が誰を好きなのか、知っているのだ。
その上で、彼からの誘いを受けた。
──私はどうしても、ベストカップルになりたかったから。
***
「やりましたわね!」
「当然の結果でしょ~? オレたちがペアでベストカップルが取れないわけないよねえ」
偉そうなことを言っているけれど、本番で1回リードをミスしたあなたのフォローをしたのは誰だと思っているんですか? ……まあ、このネックレスが手に入ったからいいとしよう。
私達はこの前行われた3・4年合同で開かれる麗氷のダンスパーティーでベストカップルに選ばれた。それを祝して、冬休みの今一条家でプチお疲れ会をしている。
それにしても、このネックレス……。
「……ほんっっとうに、綺麗ですわねえ」
「なるほどね~、ベストカップルを狙ってたのは賞品のためってことね。まあ、確かに可愛いよね、そのネックレス。ククッ、ネックレスのために張り切るとか、瑠璃も案外可愛いとこあるんだね~」
今は機嫌がいいので、「可愛いのは顔だけかと思ってたよ~」という黄泉様の暴言は聞き流して差し上げた。
3・4年合同で開かれる麗氷のダンスパーティーで、ベストカップルに選ばれると、学園公認になる以外にも特典がある。それがこれ、賞品だ。
毎年デザインは違えど、令嬢にはネックレスを、子息にはカフスボタンを贈与される。ネックレスとカフスボタンのデザインは同じ宝石を用いており、身につける者はひと目でペアだとわかる仕様だ。
そう、私はこれが欲しかったのだ。
「……でも、残念でしたね。わたくしが赤也を誘ってペアを組んでいれば、黄泉様はお姉様とペアを組めたかもしれませんのに」
笑顔だった黄泉様の表情がどんどんと抜け落ち、最終的に無表情になった。
「……何、キミは赤也くんと踊りたかったの?」
笑顔から無表情の落差に、思わず私はビクッとしてしまう。
「あなたが……黄泉様が、お姉様と踊りたかったんでしょう?」
『……てっきり2人がペアを組むとばかり……だから今年は雅を誘わなかったのに~!』
ぐるぐると、以前黄泉様に言われた言葉が頭の中を駆け巡る。
つまり、黄泉様は2人の邪魔をしたくなくて。
……──2人のために、身を引いた。と、そういうことだ。そして、お姉様の代わりに私を誘った。
『なら、オレと組もうよ』
どうやら、あの時の言葉が、思ってたよりも私は嬉しかったみたい。……代わり、とかじゃなくて、まるで私と……私自身と組みたいって言われたようで。少しだけ、ううん、かなり嬉しかった。
でも、違った。お姉様がダメとなると他を探さなきゃいけない。その相手が私だったのだ。
多分、本当は親衛隊の子でも良かったんだけど。もしその中から誰かを選んでしまえば、選ばれなかった方からその方が反感をかってしまうかもしれないから。
だから、反感をかっても気にしなそうな図太い令嬢か、虐められることのないくらい強い権力のある家柄の令嬢をパートナーに欲しかったのでしょう。
……私の場合、どちらだろう? きっと両方ね。
何か言われても気にしないくらいには神経は細くないつもりだし、私だって一応あの『一条家』の端くれだ。嫉妬にかられた令嬢たちに何かされることは、まずないでしょう。
つまり黄泉様にとって私は、これほどないくらいに都合が良かったんだ。
……でもね、黄泉様。あなたは私を利用したつもりなんでしょうけど、あなたの提案は私にとっても都合がいいものだったんですよ。と、心の中でぽつりと呟く。
「……あのさあ、この前からずっと思ってたんだけど、瑠璃何か勘違いしてない?」
「勘違い、ですか? していませんよ、全く。だって、黄泉様は本当はお姉様とペアを組みたくて、だけどお兄様がいらっしゃるから仕方なくわたくしを誘ったんですよね?」
「……はあ~? この前機嫌悪かったのって、それが原因? まさかそんなことずっと気にしてたわけぇ?」
……そ、そんなことってっ!!
黄泉様にとってはそんなことでも、私にとっては重大な問題なのに。
誰かの『代わり』って言葉が、私は昔から嫌いだった。
例えそれが大好きなお姉様の『代わり』であったとしても、もう誰かの『代わり』は懲り懲りだった。
「オレは別に1度も雅とペアを組みたかったなんて言ってないでしょ~……」
「ですが、お兄様とペアを組むと思ったからお姉様を誘わなかったと……!」
「そ~だねぇ、確かにそう言ったね。去年のダンスパーティーの時、一緒に踊ってる2人を見て、なんとな~くそうなる気がしてたからね……まあ、そうはならなかったみたいだけど」
「なら、やっぱり……」と結論付ける私に、黄泉様は「あのねぇ……」と呆れた様子で答える。
「オレにだって選ぶ権利はあるわけ。雅ってオレと踊る時すっごく必死でさあ~、もうヒイヒイ言いながら踊ってるんだよ? ステップ間違えるし、足は何度も踏むし……正直もうペアはゴメンだね。青葉とはあんなに楽しそうにリラックスしながら踊ってたのにさあ……」
意外な返答に思わず私は目を見開く。そうだったのか。正直とても意外だ。
残念ながらお2人が踊っている所を私は見たことがないが、黄泉様はお2人のことをそんなふうに思っていたのか。
私は彼の気持ちを知っていると思っていたけれど、どうやら全てではなかったらしい。
「去年は青葉にぎゃふんと言わせるためにペアを組んだけど、どうせ誰かと組むのならオレとのダンスを好きだと言ってくれる人と踊りたいとよね~」
「それって……」
「多分ね、オレは嬉しかったんだ。オレのことを好きだとか、オレのダンスを上手いと言ってくれる人は今までたくさんいたけれど、オレと一緒に踊るのが好きだと言ってくれたのは、瑠璃──キミだけだったから」
……なんだかそれって、私だから誘ったって言われてるみたいだ。って、多分、そう言ってくださってるのよね? これは勘違いなんかじゃないわよね?
……変なの。その言葉が貰えただけで、胸の中のモヤモヤが解消されていくのがわかる。
黄泉様がお姉様の『代わり』ではなく、私を必要としてくれた。その事実がただ嬉しい。
「この分だと、オレが雅のこと好きとか勘違いされてそうだよね~」
「いいえ、それは勘違いしてしません。ちゃんとわかってますわ、黄泉様が誰をお慕いしているのか」
先程の前科があるせいか、そう言い切る私を黄泉様は全く信用してないらしく、瞳が雄弁に「絶対また勘違いしてるだろ」と物語っていた。
いいえ、黄泉様。その点においては勘違いなんてしておりません。私は、全てではないにしても、あなたの気持ちを知っているのです。
「いや、俺が雅のことを好きだって思ってるでしょ~。雅はただの友達で──」
「──お兄様ですよね」
「……えっ」
凍りついたように固まる彼にもう1度告げる。
「青葉お兄様ですよね、黄泉様の好きな人」
私は彼の気持ちを知っている。
彼が誰を好きなのか、知っているのだ。
その上で、彼からの誘いを受けた。
──私はどうしても、ベストカップルになりたかったから。
0
お気に入りに追加
1,332
あなたにおすすめの小説

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。

【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。
なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる