クーデレ系乙女ゲームの悪役令嬢になってしまった。

瀬名ゆり

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48 立花綾子

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 昔から、令嬢の中の令嬢として扱われた。

 そしてあの立花家の一人娘ということもあり、遠巻きに見られていた。

 麗氷に入学する前にこの人との婚約が決まった時。また丁寧に扱われるのだろうと思った。壊れないように、傷つかないように、大切に。宝物を触るように。

 けれども、私にとってそれは腫れ物に触るように扱われているようで、決して好ましいものではなかった。


『これからよろしくな』


 そう言って握った手が力強かった。女の子に扱うような力加減ではなく、その少年は当然両親に大目玉をくらっていたけれど。


 初めて好きになったのは、その無遠慮さだった。



***



 1人で座るには十分過ぎる広さの黒を基調としたソファーに座る。慣れた動作でテレビを、そしてメニューボタンから既に入っているディスクを再生する。これで何度目かわからない。朝晩と1日2回以上見ていることは確かだ。

 
「うっ、ひっく……ううっ」


 綺麗なイエローカラーで身を包んだ私の姪っ子の晴れ姿。ダンスをしならがらあんなに楽しそうに笑うあの子はこの映像が初めてだった。

 2ヵ月前の6月に、隔年恒例のサマーパーティーが開かれた。今見ているのは、その際に撮影された映像だ。


 これを見る度。──私は、泣いてしまう。


「また見てるのかい?」


 仕方ないじゃないの。言葉にはせずに、彼を一瞥する。彼はそんな私の意図を組んだようで「君も飽きないねぇ」と呆れたように笑う。


「だって、あの子が、こんなに立派になって……」


 私の熱弁など聞き流して、それにしてもと、彼は続ける。ちょっと、聞き流してないできちんと話を聞きなさいよ。いつもならそう文句を言うけれど、生憎泣きすぎて上手く言葉を発することが出来ないのだ。


「雅ちゃん随分ダンスが上達したんだねぇ」
「……ひっく、そうよ。あの子元々筋はいいんだから。姿勢だって、ピンッと伸びているし。……ただ少しダンスに苦手意識があっただけで──」


 鼻をチンっとかむ。幾分か鼻通りもすっきりし、話しやすくなった。

 これ幸いと、私は次々と言葉を紡ぐ。どれも今まで見たあの子のダンスの中で1番素晴らしい。だけど、やっぱり。


「1曲目が、1番良いわね。あの子も楽しそうだし。何より相手の男の子もリードが良いわ」
「この金髪の少年?」
「ええ、一条くんのとこの2番目のご子息らしいわよ」
「あー、『ジョーくん』のとこの子どもかあ! 確かにそっくりだね」


 『ジョーくん』とは、この少年の父親であり、麗氷時代からの私達の友人でもある一条くんのことだ。

 一条くんと私の愚弟と西門くんと有栖川くんは、同い年ということもあり、いつも4人で一緒に行動していた。

 その繋がりから、私と、当時私の婚約者だったこの人も、彼らとは親しくさせて頂いていた。

 その時の名残りか、愚弟もこの人も未だに彼を『ジョーくん』と呼ぶ。ちなみに我が愚弟の愛称は『花ちゃん』らしく、知った時は随分と安直でファンシーな呼ばれ方だと思ったものだ。




 そんなことより。ほら見てと、彼に再び映像に集中するよう促す。


「ワンテンポ遅れがちなあの子の動きを、見事修正してくれてる」


 何度見ても雅ちゃんをメインに撮影したものをまとめてくれた素晴らしい映像だ。

 この映像は西門くんのご子息が私宛に送ってきてくれたものだ。ダンスに参加しない親しい友人達に頼み、撮影したらしいが、この映像の完成度から数台のカメラを使ったと思われ、人心掌握が上手い西門くんによく似た子だと感心してしまった。


「あら……? よく見ると、その後何曲か踊った男の子は、雅ちゃん家で見た子ね。どこのお家の子かしら?」
「それ、本気で言ってる? この映像を君に送ってくれた本人だよ」
「……えっ!? 西門くんの!? ……随分と似てないのね」
「母親似なんじゃないか?」


 西門くんの当時の婚約者は麗氷ではなく他のお嬢様学校だったから、私は直接面識はない。ここまで似てないということは、赤也くんのようにお母様似なのね。気づけないはずだ。


「いい顔してるな」
「え? ああ、この時の雅ちゃんもいいわよね」
「……雅ちゃんもそうだけど、君も笑ってる。ダンスもこれだけ出来たらさ、君がいつも言ってる『立花家の令嬢』としては百点満点なんじゃないかな!」


 自分のことのように嬉しそうにしてくれる彼は、いくつになっても無邪気で、変わらない。


「……本当に。……貴方はいいわね、単純で」
「なんだいそれ、褒め言葉? それとも皮肉?」
「もちろん褒め言葉に決まってるじゃない。私みたいにひねくれている人間には、貴方みたいな単純な人がちょうどいいのよ」



 昔から、令嬢の中の令嬢として扱われた。

 そしてあの立花家の一人娘ということもあり、遠巻きに見られていた。

 麗氷に入学する前にこの人との婚約が決まった時。また丁寧に扱われるのだろうと思った。壊れないように、傷つかないように、大切に。宝物を触るように。

 けれども、私にとってそれは腫れ物に触るように扱われているようで、決して好ましいものではなかった。


『これからよろしくな』


 そう言って握った手が力強かった。女の子に扱うような力加減ではなく、その少年は当然両親に大目玉をくらっていたけれど。


 初めて好きになったのは、その無遠慮さだった。


 それからの私達は、2人で色々なことをした。友人のいなかった私にとって、少年は初めての親しい友人で、大切な婚約者だった。容姿にそぐわず活動的な私は、ヘトヘトになるまでよく彼にダンスを付き合わせていたものだ。

 その頃の私は常に『立花家の令嬢』として、意識して過ごしてきた。だけど本当は──。


「雅ちゃんに口酸っぱく言っていたけれど……本当はね。私、『立花家の令嬢』として、とかそんなもの、どうでもよかったのよ」


 本心を言えば、彼女にはのびのびとすくすく育って欲しい。私のように、『立花家』に縛られることなく。そりゃ、品のない行動は謹んで欲しいけれど。


「私のようになりたいと言ってくれるあの子の笑顔が眩しくて、ついそんなこと言って、あの子にもそういう教育を施しちゃったけれど。それが間違いだと気づいたのは、あの子が私の期待に応えようと、もがき苦しんだ後だった」


 伯母様と、パタパタと私のあとをついてくるあの子が可愛かった。娘のいない私にとっては実の子のようで、愚弟が甘やかし過ぎる分厳しくした。マナー、教養、ダンス。この3つは『立花家の令嬢』として身につけるべきものだと。

 聡明なあの子はマナーと教養に関してはすぐに覚えていった。問題はダンスだ。これが本当に酷かった。これでは恥をかいて笑いものになるのではと本気で心配になった私は、何度も何度も彼女のレッスンに付き合った。彼女が苦しそうなことにも気づかずに。



 そんな日々が続いたある日。あの子は私のレッスンに来なくなった。代わりに来たのは我が愚弟。いつもは私に頭が上がらない愚弟が私を激しく非難した。


『幼い子どもが親に泣きつくほど厳しいレッスンを行うなんてっ……! 姉さんは何をしてるんですか!!』
『……わ、私は、ただ、雅さんのためを思って、』
『雅のため? 雅はそんなこと望んでない! 今日だって、辛いと泣きながらここへ行くことを拒んだのはあの子だ!』
『う、嘘よ。そんなはず、ないわ。だって、あの子は、私のこと、すごく慕っていてくれて……』
『姉さんは昔からそうだ。思い込みが激しくて、自分が正しいと思ったことを他の人にも押し付ける。……だけどあの子はまだ幼いんだ。貴方のその過度な期待に、押し潰されてしまうよ』
『……過度な、期待?』



 翌日、レッスンをしにきたあの子を追い払った。がっかりしたと。期待外れだと。わざと傷つく言葉を選んで遠ざけた。


「もしまた私があの子に期待してしまえば、何事にも一生懸命で、全力で頑張ってしまうあの子は、それに応えようとするでしょう?」


 そうしたら、今度こそあの子は潰されてしまうだろう。私の過度な期待に。

 そう思うと、心臓が握り潰されたみたいに痛んだ。

 痛かったのは、愚弟の言葉に傷ついたからではない。その通りだと思ってしまったからだ。そして、そのことに気づかなかったから。


「……私の勝手な期待なんか、あの子は気にする必要なかったのに。……私があの子を傷つけた。……だから、私は、あの子に欠片も期待しないって決めたの。もちろん、今後もするつもりはないわ」


 だから、勝手に期待して、勝手にがっかりする方が悪いって割り切っていいのよ。そんな相手を、私を、気遣う必要はないのだから。


「あの子は未熟で半端なんだから、完璧なんて目指さなくていいの。これ以上頑張る必要なんてないの」


 ましてや、そんな相手のために頑張らなくていいのよ。令嬢としては、未熟でも、半端でも、それ以上に人間として魅力のある子だから。


「君は本当に……」
「……何よ」
「いや、君の優しさはわかりにくいなと思っただけだよ」


 そう言って、彼は何とも言えない顔をした。きっと呆れているのだろう。優しさなんかじゃない。私の犯した罪の責任をとっているだけだ。


「踊ろうか、昔みたいに」
「どうしたの、急に」
「雅ちゃんたちのダンスを見ていたら、僕も踊りたくなったんだよ。たまにはいいだろう。僕のわがままにも付き合ってくれよ」


 そのまま手を引かれる。

 私達の住む家は、踊れるくらいの広さは余裕であるが、彼がこんなことを言うなんて珍しいこともあるもんだ。いつもはわがままなんて言わない人なのに。


「なんだか昔を思い出すよ」
「懐かしいわね。覚えてる? 貴方、私と踊った後は、いっつもくたびれてた」
「あれは君が何度も何度もリピートするから……君と違って僕はタフじゃないんだ」


 心外だ。それじゃあまるで、私が体力バカみたいじゃないか。自分が軟弱なのを棚に上げて、私を非難するとは。


「本当、君は昔からダンスが好きだよね」
「……本当、貴方は昔から鈍いわよね」


 きっと彼は本気でそう言っているのだろう。そこが彼らしいところでもあるのだけれど、今度は私が呆れる番だった。


「私だって、そこまで体力があるわけじゃないわ。それなのに、いつも貴方をヘロヘロにするくらい踊っていた理由がわかる?」


 わからないと言葉には出さず、彼はうーんと唸る。考えながらでもステップがしっかりしてるのは、昔の名残りだろうか。


「貴方を他の令嬢と踊らせないためよ」
「え!? そんなことしなくても、踊らないよ! 君がいるんだから」
「そうね。貴方は優しいからね、婚約者だった私に気遣って踊らないわよね。だけど、優しいから、彼女たちを突き放せないでしょう? 彼女たちと踊ってしまうかもしれないじゃない」


 私の、立花家の、婚約者に選ばれるくらいの家柄に、それを鼻にかけない優しい人柄。そんな人、令嬢達が気にしないはずがなかった。


「だからそんなことないように、貴方が私以外と踊ることのないように、いつも貴方とたくさん踊っていたのよ」
「……知らなかったよ」
「言ったことなかったもの。貴方には迷惑行為かもしれないけれど、私も必死だったのよ」


 酷い事を言っている自覚はある。彼はきっと私以外の可愛らしい令嬢とも踊りたかったでしょうに。私がそれをさせなかったのだから。

 今更明らかになる事実に彼は深く深くため息をつく。きっと怒ったのだろう。怒られても仕方のないことをしたもの。


「君はすごく賢いのに、時々ものすごく馬鹿だ」
「わ、私が、馬鹿ですって?」
「だってそうだろ? なぜ逆は考えないんだ?」


 逆、とは一体何を指しているのか。馬鹿だなんて、貶されたこともなかった私は、ショックで頭が働かず、彼の言っている言葉の意味を理解出来なかった。


「僕がヘロヘロになるまで君のダンスに毎回付き合っていたのは、君を他の男に渡したくなかったからだ。僕以外の誰かと踊る君なんて見たくなかったんだ」


 ピタリと、突然彼の足が止まる。彼の言葉に動揺してしまった私は、急な停止に耐えられず、彼に抱きつく形になってしまう。そんな私を彼は受け止め、耳元で言葉を吐き続ける。


「あの学園で1番令嬢の中の令嬢だった君は、ダンスが好きで体力もあると周知の事実だったからね。僕が踊った後に申し込もうとする男たちは、いつも枚挙にいとまがなかった」
「……全然気づかなかったわ」
「僕を鈍いと言うけどさ、君も相当鈍いからね?」


 体勢を整えながら、私はぽつりと呟く。


「……なんだ、貴方も私のことかなり好きだったのね。しかもそんな昔から」
「……君のことは出会った時からずっと好きだよ」
「……そう、初めて知ったわ」


 いつだって、婚約者として、彼が私を大切にしてくれているのはわかっていたけれど、好いてくれているとは思わなかった。


「今までこんなこと、話したことなかったもんね。いつもまっすぐこっちを見つめる君の瞳が、僕はすごく好きだったんだ、出会った時からずっと」
「……私は、異性に触れているとは思えないほど力強く私の手を握ってきた、貴方のその無遠慮さが好きだったわ」
「それ、僕を貶してるよね? 仕方ないだろう。緊張して、つい力が入っちゃったんだから」


 ぷいっと顔を背ける今の彼と、昔の彼が重なる。この人は本当に全然変わらないな、と思わずクスリと笑ってしまう。


「貴方でも、緊張なんてするのね」
「当たり前だろう。こんなに綺麗な女の子、初めて見たんだから」


 そうか。彼にとって、私はちゃんと女の子だったのか。私を女の子扱いなんてしない彼を好きになったけれど、いざされていたことを知ると、思いのほか嬉しいものだ。彼の言葉をゆっくりと咀嚼してから、静かに唇を開いた。


「昔からずっと一緒にいるのに。……言葉にしないと、伝わらないものね」
「そうだよ。だから君の気持ちも言葉にしなきゃあの子には伝わらないよ」


 そうかもしれない。でも、私はそれでいいと思っているのだ。伝えなくて、伝わらなくて、いいと思っているのだ。

 だけど、彼女の様子は気になってしまうから、きっとまた私は愚弟の屋敷を気まぐれに押しかけるのだろう。

 あの子や愚弟に嫌そうな顔をされるとわかっていても、これだけは止められないのだ。

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