上 下
5 / 14

本格的な運営の始まり

しおりを挟む
領土として認定されるのは簡単でないにしろ1番最初の段階ともあって楽である。一国でも認める国があれば協議会などが行われ、会議費用で高い飯を食べたいだけの大人たちの無駄な反論意見を躱して無事認定。しかし都市として認定されるには特産・店舗に教育施設、法整備にその他もろもろが必要である。それはさして問題ではない。1番必要になってくるのはドコの都市にするかだ。空中でしかも今や特殊な擬態で外からは見えないほどに高度な技術で作られたこの場所。アストルカムエルを利用した都市なんてのはいくらでもあるが魔王城の材料だけパクって作られたなんてもの前例がない。

アストルカムエル-
世界各地に突然現れた塔や遺跡。別世界から転送されて来たとされる物である。その中にはまだ見ぬ財や見たことのない強敵がいた。
国の討伐隊や勇者パーティによって今では人が住める新しい土地や遺跡はその国の観光場所として利用されている

「次に目指すべきは海洋都市ヴィナ・ラ・シーハだね。えっと、山超えて海をそのまま進んで」回路を組み替え移動先を変えるリリー。ちょうどそこに村長の孫娘ヒスイとエアがやってきた。「やほーリリー」「お久しぶりです領主様」仲の良さそうな2人。「おっ元気そうだね。次行くところが決まったからヒスイは村長さんに伝えて欲しいものリストの制作をしておいて。フランダードーウに聞けば手伝ってくれるから」近くの棚から紙を取り出してパパッと書類を作るリリー。最後に印を焼き付けヒスイに手渡した。「それからエアもヒスイに付いてあげてフランダードーウはすぐにバックれるから」2人が楽しそうに会話して出ていくのをリリーは見届ける。
回路を組み終えて軽く伸びをしたあと外へ出たリリー。通貨は共通通貨である銅貨と銀貨しかないが噴水と居住区域を抜けた先の大路地には露店やらなんやらが支度されていた。荷物の持ち込みと移植した田畑があるおかげだろう。リリーが一度歩けば周りが寄ってくる。あの日の事は見せ物の一環だったと説明しリリーは勇者だが今は能力がほぼほぼ使えない為、のんびりと領主をしていると伝えた。それが裏目に出たのか「早く元気になってくださいね領主様、これとれたての野菜です」「これ私達の間では有名なアクセサリーなんですけど、付けるだけで加護が得られますよ」貢ぎ物と言わんばかりに物を配られる。物を受け取りながら奥へと進んでいく。リリーの住んでいた家、円筒の居住区と進むと大路地があり、その先には教会がある。今は改築されて大聖堂内は学校として、中庭では訓練となっている。「ショギィースどう?調子は」リリーは中庭に出て指導をしているショギィースに話しかけた。「順調です、元が元なんで聖騎士より強いはずなんじゃが…人に圧倒された期間が長いせいかイマイチなんじゃな」腕を組みため息をつく、多くの訓練生は人間ではできない動きをしていてとても負けるとは思えないが。やはりなにか枷になっているのだろう。「地道に慣れるしかないね、私も時々訓練に顔を出してみるよ」そのまま中庭を抜けさらに奥地へ足を進める。1番奥は元の教会が置いてある。「ユノ調子はどう?ごめんね人がいないからって頼んじゃって」大きく飾られた精霊の像への祈りを終えリリーの方を向くユノ「いえ、全てをなくした私にこのような大役をくれ感謝しています」雨乞いに始まり占いまで多岐にわたる精霊使いの仕事。獣人教会における最高位である。「でもあくまで求められた時だけで、普段は普通に遊んでていいからね」「ラアカのじぃが手回ししてくれてやることがないので、えへへ。私こう見えて1番賢いんですよ?もし獣人でも通える人間の学校があっても1番取れます」リリーは頷く。成長率が異様に早い獣人は成長段階に受けた刺激や環境で大きく成長箇所が変わる。狐系だけあって御伽話のように賢いのだろうが、それに相まって彼女は1人で村を切り盛りしないとという思考が、頭の良さへ大きく貢献しているだろう。一方のネプトゥヌスは凶暴な狩で村の食事を賄っていただけありかなり武闘派に育っている。「今回の事件で獣人教会が大きく発言権を得て今後それが叶うかもね。まぁユノが大人になってからだろうけど」「そしたら私先生したいです!獣人の先生とか憧れててしまいます」年頃らしい夢の話や今気になっている人の話をしばらくしてリリーは別れを告げた。「次はミュルシアかな。彼女の指揮が高すぎてこの小さなコミニュティの中だとインフレーションが起きそうだ」魔族の特権に眷属支配と使役調整がある。眷属化したものを自在に操ったり、繁殖能力の高い個体に変異させたりすることが可能である。本当なら変異個体の生成は優れた魔族でも数百年はかかるが先代魔王が既に伝授していたそうだ。中心に戻り、そこから右の路地へ進んでいくリリー。こっちの路地は飲食店が出る予定地で絶賛設営中である。「領主さまーうちができたら食べにおいでや奢るよ」「領主殿、リーハウィルの皮が足りません!」こっちもこっちでわいわいとしている。喧嘩も多々あれど命令されずミスしてとんでもない仕置きを受けるなどもないからか笑顔が溢れてある。「本当は勇者って名乗ってる時にこの笑顔が欲しかったな」ポツリと呟きつつリリーは目的地へ向かった。着いてすぐに悪臭で少し眉間に皺を寄せるリリー。広いドーム内に区分けされた色鮮やかな作物が実っていた。「おぉ綺麗だ」あまりの綺麗さに声を漏らすリリー、働いていた1人が気付きこちらにやってきた。「領主様…特産品の件ですね」少し暗めの顔をしていた。「ん?違うよ。今日はミュルシアに用事」ミュの時点で目の前に居た。「あなたは下がっていいわ。それにあなたがミスしても怒られるのは私だけでいいのよ?」ミュルシアがそう言いながら顎をなでると獣人は笑顔で仕事に戻っていった。「人間より扱い方が悪いね。あぁそうだ調子はどう?いまみんなに聞いて回ってたんだ」ミュルシアに連れられ椅子のある部屋に連れられた。その間にある程度聞いたがどうやら特産品の開発が上手くいかず美味いけど特徴的でない物が大量生産されて困っていると。「作物の方はそんな感じです。お肉の方はかなりいい出来ですよ、ロンササードあれを頼むわ」そう呼ぶと奥から虎系の獣人が肉を運んできた。程よく焼かれた肉、匂いだけでリリーは腹の虫が鳴っていた。「いただきます。っ!」あまりの美味さにリリーは涙した。「良かったわねロンササード、あなたの料理はほんとうに美味しいのよ?あの人間達の舌が死んでいただけ」元王城料理長だったというロンササード、彼もまた涙していた。「この溶けるようにうまい肉は絶対に売れる。生産コストはどれくらい?」リリーが質問するとすぐにミュルシアが利損の度合いを示した紙を出した。「我々ファームで独自研究統計をした結果、1000匹あたり金貨一枚といったところでしょう。なのでほぼ破格の生産コストです、仮に通常の値段で販売しても他所に比べて20倍の売り上げは見込めます」リリーは脳内電卓を弾いていく。「魔族のうちミュルシア達みたいに人間擬態可能なのって何人いる?」その質問を待っていたと言わんばかりにとある印付きの豪華な紙を机に置くミュルシア「商会ですよね?実は魔王軍の資金を集める為に作った完全に白のものがあります!」シィゾグ商会は古典物の取り扱いに特化した商会でここ二年ほどは拠点を移したなんて聞いていた。「はやすぎない?もしかして未来予知とかする魔族いるのかな」リリーはあまりの迅速さに少し驚いていた。「ふふ、私こう見えても先代魔王のところで資金繰り全てを任されていたので」突然頼もしくなってきたリリーはそのままミュルシアと日が暮れるまで会話しファームを後にした。
「最後はヴィドスか。まぁ毎日顔合わせてるけど」そのまま自宅へ帰宅したリリー。狭い家の中にはヴィドスとルームンがいた。「だからあしゃが作るんじゃい!」「いえ、魔王ユウシャ様は私の作った料理をご所望です」調理器具の取り合いをする2人、立場的にはルームンが食事を作るのだが味付けどころか食材から終わっていた。なので急遽ヴィドスに頼みそれ以降毎日2人で争っていた。「ルームン一緒に街に行こ、一回アクラムに会いに行きたかったし」無理やり口実を作ってルームンを連れ出した。「ユウシャ様最近ずっとあしゃの料理食べんけど嫌いなんじゃい?」こくっと首を横にする姿にリリーは心を打たれるが、味を思い出して心を鬼にする「嫌いじゃないけど、食材が苦手?」「なんじゃい、虫も立派な食材って先代は言ってたんじゃい」先代殺す!と叶わぬというより叶ったような怒りを抑えながら街へと降りていく。「獣人消えてからこの街暗いんじゃい」少し項垂れるルームン。魔力気配がした日からなんとなく魔力を辿りヴィドスを怪しんだ結果、この国にリリーが来る前からいたという。
アクラムの屋敷に入ってすぐ耳寄りな話が飛んできた。「リリー、この国は正式にアービアシアの管轄領になったよ。決めては今回の一件に対応の意を示さなかった各国が獣人に隙を作ってしまったことかな」バックにどこかの貴族組織が絡んだ獣人教会が、奴隷がいかなる身分でも人種でも種族でも許される物でないと定められたのにも関わらず獣人を奴隷化してた国に対して多額のお金を要求した。各国はそれに対して文句などをいったが止めに入らなかったなど色々なボロが多すぎて口をみんな閉ざしていった。「なるほど、それで財力もあるし繋がりも裏でありそうなアービアシアが」獣人頭数と平均年齢と一般冒険者年収を賭けた金額を全て負担をする代わりに統治権を主張して見事に勝ち取ったという。「この件で例の獣人達が住んでいた森は自治区として獣人に返還予定なんだが」ここからが本題だと言わんばかりに何枚か書類を出した。「魔法が支流の時代なのに、重要書類は機密性とかなんだで手書きなのは辛いね」全て手書きで書かれた書類は自治を許可するための領土代など諸々を含めた請求書。「これいいのか?正直こんな額であの広さとこの規約内容」リリーは紙にサインをしてアクラムに手渡した。「そうだね、一応色んな国の調査隊が来て見て回ったけど特に目立った何かがあるわけでもないし、あの土地につけられた領土としての価値はないに等しい」着いてきたルームンは険しい顔をしている。「どうしたの?」「全くわからんじゃい…」頭を抱えて書類を見ていたがどうやら内容が理解できてないようだった。「メイド、彼女にこの書類の内容を」メイドが即座に駆けつけてルームンに教え始めた。「獣人に魔族とは中々いいところに目をつける」アクラムが教える様子を見ながら微笑む。「あんたも変わらないだろ。おぉ、そうだった忘れてたよ!次に行くところ決まったんだ」「どこに決めたんだい?」「海洋都市ヴィナ・ラ・シーハだ、領主のエドワリアに移動型都市の申請方法と許諾者欄の記入を頼もうかなって」都市の名前を聞いてアクラムは暗い顔をする。「辞めておけ、あそこはチャンダ国とイーヴ国の武力衝突が起きてる最中だ」チャンダ国は完全支配型国家、王政というより思想家により支配されている。右向け右の出来ないものは始末、気に入らなければ始末、血と殺戮の国である。
イーヴ国は根強い宗教が歪んだ制度を作り、いまだに合法的な奴隷制度が続いている唯一の国。
「海洋都市はどこの国にも属さない筈だ、なんでそんな戦争が」「どちらの国の海に停泊するかで揉めている。側から見れば芥ほどにくだらない話しだが、経済や文化交流、それからどちらもあの都市を狙っているという点で見れば事はかなり深刻だ」海洋都市は認可された国であればどこにでも停泊出来て、海に関しても漁船などと接触しないようなルートであれば自由に航海している。そこに軍を乗せて運べば相手に察知されずに侵略も出来る。「なんでそんなところに停泊するんだ?」「海洋都市ヴィナ・ラ・シーハは両国からも支援を受けている。はぁ、くだらない話しだ。支援で言えばうちの国が8割ほか2割といったところ」さりげない自慢にリリーはため息をつく。「はぁ、なら仲介役であんたんとこが出れば片付くんじゃないの?」その質問待ってましたと言わんばかりに立ち上がり涙を流しながら「ウチには海はあれど海洋都市が出入りするほどの広さがない!」といった。「なんかごめんよ、それと忠告感謝するよ」その目を見てアクラムは諦めた。意地でも行ってやるという目をしていたリリー「移動型都市の悪用前例を作ったら私の計画はオシャカだからね」

アクラムとの会合を終えて戻るとすでに食事はできていた。「何か獲れましたか?」リリーは笑顔で「獣人達が住んでいた区域と森の自治権を手に入れた」と話した。「それはよかったです。ではそことの転送装置を支度しますね」ヴィドスには全ての設計書を渡してある。魔族と人間の違いなの彼等はとても早く作り上げるために効率がとても良い。「ありがとうー。それじゃいただきます」「今日はミュルシアからファームで取れた食材を試してくれとあって腕を凝らしました」野菜と肉、それから魚まであった。「湖が欲しいなんて言われて丸ごと移植したけど魚居たっけ?」身をほぐしながらリリーが尋ねる。「いえ、なので近隣の川や湖との間に転移装置を結んでこちら側に来るようにセットしておきました。水の循環も似たような仕組みでされています」「そんな使い方もありだね。考えたこともなかったよ」食事を終えてリリーが片付けをしていると来客があったようだ、ルームンが対応に出て揉めている様子。「どうしたの、おっと君はナンヴィル君だね?」青年は何か言おうとするがルームンに阻害されていたようだ。「ルームン対応ありがとう、どうやら私に用事があるみたいだから」「あしゃにはわかる、ろくなことじゃないんじゃい」謎の捨て台詞をドヤ顔で言いリリーとすれ違い奥へ行くルームン。「ごめんね、いい子なんだけど。それでどうしたの?」「うちのお父さん狩人なんだ、そのせいで今仕事がなくて困ってて」言われてみればとリリーは驚いた。「狩人って何人くらい居るかわかる?とりあえず外じゃなんだし家上がってきなよ」「うちの家含めて六人くらい」ナンヴィルを席に着かせお茶を出すリリー。本棚から書類を取り出した。「参考までに聞くけど狩人の収入ってわかる?」「僕も何回か手伝ったけど、10回してようやく森の使用料と生活費って稼ぎだったよ」森の使用料、リリーはもう亡き国へ怒りを向ける。「人間の狩人なら出費を含めても調子のいい年では金貨4枚ほど年間で手に入れれる、仮に諸々の金額を差し引いても金貨1枚に銀貨20枚もつく。まだ狩場がないからその期間だけ下がるけど30日あたり銀貨50枚分の対価で子供達に狩りを教える仕事はどうかな?」

お金の価値-
金貨は固定通貨として万国共通で使える。
銀貨以降は国によるがリリーの領地では一時的にアービアシアの通貨を用いている為、下記のレートである。
金貨1枚で銀貨120枚分の価値を持つ。
銀貨1枚で銅貨100枚分の価値を持つ。
銅貨1枚で半銅貨100枚分の価値を持つ。

経費などの差し引きなし職業別利益(人間)-
狩人なら金貨4枚程
上位冒険者なら金貨5枚程
中位冒険者なら金貨4枚程
下位冒険者なら金貨2枚程
商会所属店店員なら金貨4枚程
商会非所属店店員なら金貨4.2枚程
教会系職種なら金貨3.6枚程
医者なら金貨13枚程
魔導具整備屋なら金貨9枚程
装備整備屋なら金貨3枚程
防具・武器屋店員なら金貨3枚程
魔石関連店員なら金貨3.6枚程
※獣人の利益は上記金額の最高で1割程である。


年間金貨2枚だが、法整備なども特にされていない今の領土では引かれる額が0なのでかなりの高待遇だ。「うん!明日みんな連れてくるね!」元気よく頷くナンヴィル。「しかしなぜ君1人で」なんて呟くとタイミングよく新しい来客があった。「領主様、さんすまさんうちの倅来てませんかね?」「ナンヴィル君なら奥にいますよ。立派ですね、みんなのために私のところを訪ねてきたんですよ」ナンヴィルの父親を交えて仕事の代替えを組んだ。生活水準を保てて貯蓄出来る前提の金額設定をし、安全で速度の速い狩を習得する為の訓練を行うことになった。「しかしこんなにいい待遇をもらっていいんですかね」「実はあの森自体買い取ったんだけど、まだ人間が荒らした後とか残ってて君達が使えるのはもう少し後になるんだ。その分のお詫びというか、まぁ人間なりの謝意と思ってくれ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

神様のミスで女に転生したようです

結城はる
ファンタジー
 34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。  いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。  目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。  美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい  死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。  気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。  ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。  え……。  神様、私女になってるんですけどーーーー!!!  小説家になろうでも掲載しています。  URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

処理中です...