そして僕は恋に落ちる

こうめ

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危ないレッセラー

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「ううっ...。」
レッセラーは目を覚ました。

少しかすんで前が見えにくい。
ただ絶対ここの場所がわかる気がする。

「あ!ディバビーネだ!!帰ってきたんだ私」

そう言ってゆっくりと体を起こした。

家に帰らなくちゃ。
ただ自分はなんでここにいるのか理解できないままだった。

あのこの命を助けようとしたらピカって光って...。
で、そこから意識がない...。

ただ手にはカステラがあった。

置かれていたスリッパを履いて部屋を出た。

家は木の中のため、ギシギシと少し不気味な音を立てた。

しばらく歩いて気づいた。
「ここ、女王様のおうちだ。」

壁には歴代の女王様、王様の写真が並び、行き交うメイドさんはバタバタとしてまるでレッセラーに気づいていないようだった。

出口が見つからず...。ある大きな部屋へ入った。

コンコン、ガチャ...。

ノックをし、「失礼します。」と蚊の鳴くような声をだした。

綺麗な宝石や可愛いドレスがたくさんあった。

そして奥の方には誰かが立っていた。

何かを話しているようだ。
遠くてわからないけど1人ではないことはわかった。

「レッセラーは、禁断の魔法をお使いになったようです。その映像がこちらです。」

声を聞いてはっ!とした。
それは女王様でした。

「あぁ、なんてことだ。」
「信じられない...。」

泣きながらそ言っているのは...。
お父さんとお母さんだった。

「レッセラーはいまどこに!?」
お父さんは確実に冷静さを失っていた。

「いまは、」
女王様が話そうとした瞬間。

「お父さん!!お母さん!!」

レッセラーは走っていき、お母さんに抱きついた。

「レッセラー!あなた、禁断の魔法は唱えてはならないと言いましたわよね!?どうして使っちゃったの!?説明しなさい!」

お母さんはレッセラーを鬼の形相で追い詰めた。

「え...。ここ前言ってた男の子がもうすぐ死んじゃうって...。それが可愛そうで...。まだ小さいし、未来もあるのに...。」

レッセラーは泣き出した。
うわぁーん!大声で泣くのは小学生以来だった...。

かわいそうに思った女王様はレッセラーにこう言いました。

「レッセラー、あなた私のためにカステラ買ってきてくれたのね。ありがとう。本当は禁断の魔法を使ったら...。この世からすぐさらなくちゃいけないの...。ただカステラを買ってきてくれたお礼として1日だけ...。自由に過ごしなさい。そして明日ここへ来なさい。わかりましたか。」

レッセラーの頭を撫でながら女王様はそういった。
明日、れっセラーがいなくなる。
レッセラーは震えながら。
「はい。」

と答えた。
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