73 / 99
第04章 王族近衛騎士団
No.72 経過
しおりを挟む
新人近衛騎士の教官達は週に一度定期会議を行っており、騎士団長であるピトムニクに現状を報告する。
今は第2回目の会議の最中だ。集まった教官4名とピトムニクが机を囲み、教官達は順番に自分の受け持った新人達の様子を報告してゆく。
教官達はそれぞれ担当する騎士の種類が違い、一人は剣士、一人は槍士、一人は魔術士、そして最後がそれらとは例外のイリヤである。
なぜイリヤが例外になるのかと言うと、彼女の下で訓練をしているアルバートたち特待生組は近衛騎士という粒ぞろいの中でも更に選りすぐりの才能を持った者達である。
アルバート・イレーナの二人は言うまでもなく前代未聞、かつての勇者と肩を並べる魔力量、前世の記憶を用いて磨いた魔術のセンス、そして鍛え抜かれた身体と戦闘術。何をとっても申し分ない存在である。
アンリ・リーフェは上記二人の影に隠れがちかもしれないが二人とも有力貴族の令嬢でありながらその才能は近年稀にみる逸材と言っていい。
そしてガルムは、何といっても王族だ。王の血を引く者でありながら平民として、騎士として生活している。その実力に関しても学園入学当初とは見違えて前線を張れる実力を身に着けている。
彼ら五人は特殊で特別で優秀だ。だからこそ更に力を磨けばもっと上に行ける。そのために起用されたのがイリヤである。スパルタで有名でありしばらくは教官をしていなかったが今回この五人を訓練するにあたって適任であるとピトムニクが指名した。
順番が回ってきてイリヤが資料に書いた事を報告する。
「アルバート三上士及びイレーナ三上士は団長の言う通りで非の打ち所がない。強いてあげるならイレーナ三上士は長剣の扱いが他に比べて若干甘い事くらいさね。
リーフェ三上士は体力と魔術共に問題ない、武術は今後の訓練で十分になるだろうね。
ガルム三上士は魔力量がちょっと少ないが体力はあるし武術も出来てる。魔術は攻撃より回復の方が得意らしいね。
最後にアンリ三上士は魔術と武術共に問題なし。体力がちょっとなかったけど、もう問題ないさね」
イリヤが報告を終わり席に着くと、ピトムニクは「そうか、ご苦労」と言って手元の資料に何か書き足してゆく。
そこへ一人の教官が手を挙げて言った。
「イリヤ一上殿、貴女の訓練はいささか苛酷過ぎはしませんか。特にアンリ三上士に対しての対応が見るに堪えない。もっと──」
彼は、イリヤのスパルタな訓練を見かねて進言しようとしたが、そこまで言ってイリヤに遮られる。
「ニューオリンズ二上士。アタシはアタシの信念の元に部下を鍛えている。もしアイツらが諦めるならどうせそこまでの器、たいして強くはなれんさね」
彼は──ニューオリンズ・エルテスは、イリヤの考えは手厳しすぎると思ったが上官の、それも指折りの実力者であるイリヤにはそれ以上何も言えなかった。
その後会議は粛々と終わり、騎士達は退席して部屋にイリヤとピトムニクだけが残った。
「で、彼らを受け持ってみてどうだった?イリヤ」
「ああ、アンタの言う通り全くもって規格外さね。去年の奴らが赤ん坊に見える」
イリヤの不躾で失礼な発言も聞かれていなければ問題ない、信頼できる相手になら言って構わない。そういう考えのイリヤは騎士団の中でも特に信頼のおけるピトムニクと二人きりでいる時はかなり率直だった。
「......アタシより強い奴を見るのは久々だよ。この辺りじゃ『王の盾』とアンタ位しか知らない...そうか、あれが盾の息子か......」
『王の盾』とはアルバートの父、オンスの事だ。アルバートの前ではそんな風体を見せなかったが彼は今でも国内で最高峰の実力と功績を持つ生ける伝説、一騎当千の騎士だ。
単騎の実力で言えばオンスとピトムニクが頂点で次点がイリヤ。戦術・戦略が加わればまた変わるかもしれないが個々の戦力で言えばこのスリートップは誰もが認める実力者だ。
そんな序列に突然ダークホースが現れた。
それも1人だけではない、2人...下手をすれば5人になりうる。
「まさに『黄金の豊作』...金が畑ですくすく育ってるって訳さね。
まだ育つ。どんどん成長する!ますます強くなる!」
ある人間はきっとそれを恐ろしいと思うだろう。圧倒的な力の前には畏怖の心が生まれるものだから。
またある人間はそれを邪魔だと思うだろう。自らの野望の前に立ちはだかるには厄介が過ぎるから。
しかし、純粋に喜ぶ人間も当然居る。
イリヤがそうだ。彼女は彼らを知っている。短い間ではあるが話してふれあって彼らの人とナリを理解している。だからこそ彼らがきっと将来この国を担い、護り、強くするに違いないと確信している。
ピトムニクも同じだ。彼もそう感じたからこそ喜んで推薦状も書いた。
それだけではない。王であるユークや学園長のウォーデンも少なからずそう感じた。
彼らに出会い、接し、話した者は皆彼らに期待を寄せる。黄金に輝く彼らの素質に、眩く光る彼らの人格に。
だからこそイリヤはいき込んでいた。
きっと彼らを強くしてみせる。もっと、もっとと。
そして、その結果として彼らがこの国に勝利をもたらすのはまだ先の話である。
なにせ、まだ戦など始まってすらいないのだから。
しかし確実にそれは迫っていた。
ピトムニクは思案する。西の諸国間で起きている小競り合いのことを。北の大地に巣食う帝国の動きを。
◇◆◇◆◇
3ヶ月経った。早いものでもう夏間際だ。
マーリアの気候は穏やかで四季を通して安定した気温であるとは言え暑くなるのに違いはない。最近は薄着が目立ってきた。
3ヶ月という期間を経て『彼は』は非常に成長した。当初アンリが体力の少ない事をアルバート憂いたのも今は昔の話である。
「さァ、貴様ら。新人訓練も今日で終わりだ」
「ハイッ!」
「明日からは部下であり同僚!そして仲間だ!よろしく頼むよ!」
「宜しくお願いしますッ!」
今日も今日とて新人騎士達と教官達の威勢の良い声や怒声が聞こえていた。
だがそれも今日で最後。明日からは形式上彼らの事は正式な騎士として扱う事になる。
皆、この三ヵ月で随分と成長した。軍学を学び、部隊単位での戦いの経験も積んだ。
あとは実戦の経験、といった所だ。
近衛騎士団の仕事は数多くあるが、他騎士団とは違うところが2つほどある。
まず、王宮警備という大役。
例え王都に勤める上級騎士でも王宮内で仕事をする者は一握りであり、それは王宮内で働く貴族──つまりマーリア王国の幹部の事である──の護衛という名目であって王宮勤めという訳ではない。
つまり例外を除いて基本王宮内にいる騎士は近衛騎士という事である。
それは何故か。
近衛騎士団とは言わば国の象徴である。王族の権威を武力という形で分かりやすく周囲に知らしめる存在である。それゆえ近衛騎士に求められる要素は他騎士団よりも高い水準になっている。
近衛騎士に必要な要素、それは大きく分けて実力、知力、人格の三つである。
実力は当然戦う上での力であり、武術・魔術・賦力の事だ。これがなければそもそも通常の騎士としての素質すらない必須の能力である。
知力は軍・部隊単位での戦いを統率する上で必要な戦略・戦術など軍学的知識の事である。これにより近衛騎士全員が物事を自分で判断し、打破することのできる指揮官クラスの人材に絞られる。
なぜそこまでのことを求められるかについては後述しよう。
人格は愛国心。国を敬い、仲間を信頼し、民を思いやる心である。
近衛騎士団が国の象徴であるとは先ほど述べたが、それは近衛騎士団がこの国の最たる象徴、長である王(あるいは王族)の直属の唯一の部下であることから由来する。
つまりは近衛騎士団の一挙手一投足がそのまま王族への評判につながるというわけだ。だからこそ素行の悪いもの(女癖が極端に悪かったり、周囲から嫌われているような存在の事)は近衛騎士団には迎えられない。
これらに加えて礼儀作法なども(たとえば他国の使者が王宮に訪れた際に見くびられないように)必要で、それらをすべて身に着けた者こそが王族なのである。
もう一つが地方派遣。
前述したように近衛騎士には実力は勿論のこと指揮者としての素質も求められる。その理由がこれだ。
騎士は普通戦時以外に派遣などはなく、拠点より遠くに行くことはない。大体は自らが仕える領主の賜っている領土までである。近衛騎士ならば、王宮内、広くて王都がその対象にあたる。しかし、近衛騎士にはこれ以外にも地方の駐屯地や砦、騎士団の拠点に派遣される。一度の派遣での滞在期間はおよそ2,3ヵ月で、その場所での指揮権か参謀級の権限が与えられる。
派遣の目的は「伝授」である。
王都の、それも最高峰の騎士団で培われているのは常に新しく、日々進歩する技術である。それを近衛騎士たちが年に一度ほど、地方を訪れ騎士・兵士達に伝え、教える。
つまりは情報の更新や国全体の軍事力の向上が目的なのである。
通常、平民や商人などが扱うことのできない高度な魔術などは広まりづらい。それを早く伝えることができるというわけだ。
また、先述した通り近衛騎士は王族への畏敬の念にも影響する存在であるので彼らが地方で活躍し騎士・兵士たちにも慕われれば王族の威光の届きづらい地方にも王族への信仰心が確立され、統治が容易なのである。
つまり、アルバート達5人のこれからの仕事は、王族の護衛や王宮警備、地方派遣などである。
そして、その中でも訓練や修練、勉学などは当然続けなければならない。厳しい職場であった。
今は第2回目の会議の最中だ。集まった教官4名とピトムニクが机を囲み、教官達は順番に自分の受け持った新人達の様子を報告してゆく。
教官達はそれぞれ担当する騎士の種類が違い、一人は剣士、一人は槍士、一人は魔術士、そして最後がそれらとは例外のイリヤである。
なぜイリヤが例外になるのかと言うと、彼女の下で訓練をしているアルバートたち特待生組は近衛騎士という粒ぞろいの中でも更に選りすぐりの才能を持った者達である。
アルバート・イレーナの二人は言うまでもなく前代未聞、かつての勇者と肩を並べる魔力量、前世の記憶を用いて磨いた魔術のセンス、そして鍛え抜かれた身体と戦闘術。何をとっても申し分ない存在である。
アンリ・リーフェは上記二人の影に隠れがちかもしれないが二人とも有力貴族の令嬢でありながらその才能は近年稀にみる逸材と言っていい。
そしてガルムは、何といっても王族だ。王の血を引く者でありながら平民として、騎士として生活している。その実力に関しても学園入学当初とは見違えて前線を張れる実力を身に着けている。
彼ら五人は特殊で特別で優秀だ。だからこそ更に力を磨けばもっと上に行ける。そのために起用されたのがイリヤである。スパルタで有名でありしばらくは教官をしていなかったが今回この五人を訓練するにあたって適任であるとピトムニクが指名した。
順番が回ってきてイリヤが資料に書いた事を報告する。
「アルバート三上士及びイレーナ三上士は団長の言う通りで非の打ち所がない。強いてあげるならイレーナ三上士は長剣の扱いが他に比べて若干甘い事くらいさね。
リーフェ三上士は体力と魔術共に問題ない、武術は今後の訓練で十分になるだろうね。
ガルム三上士は魔力量がちょっと少ないが体力はあるし武術も出来てる。魔術は攻撃より回復の方が得意らしいね。
最後にアンリ三上士は魔術と武術共に問題なし。体力がちょっとなかったけど、もう問題ないさね」
イリヤが報告を終わり席に着くと、ピトムニクは「そうか、ご苦労」と言って手元の資料に何か書き足してゆく。
そこへ一人の教官が手を挙げて言った。
「イリヤ一上殿、貴女の訓練はいささか苛酷過ぎはしませんか。特にアンリ三上士に対しての対応が見るに堪えない。もっと──」
彼は、イリヤのスパルタな訓練を見かねて進言しようとしたが、そこまで言ってイリヤに遮られる。
「ニューオリンズ二上士。アタシはアタシの信念の元に部下を鍛えている。もしアイツらが諦めるならどうせそこまでの器、たいして強くはなれんさね」
彼は──ニューオリンズ・エルテスは、イリヤの考えは手厳しすぎると思ったが上官の、それも指折りの実力者であるイリヤにはそれ以上何も言えなかった。
その後会議は粛々と終わり、騎士達は退席して部屋にイリヤとピトムニクだけが残った。
「で、彼らを受け持ってみてどうだった?イリヤ」
「ああ、アンタの言う通り全くもって規格外さね。去年の奴らが赤ん坊に見える」
イリヤの不躾で失礼な発言も聞かれていなければ問題ない、信頼できる相手になら言って構わない。そういう考えのイリヤは騎士団の中でも特に信頼のおけるピトムニクと二人きりでいる時はかなり率直だった。
「......アタシより強い奴を見るのは久々だよ。この辺りじゃ『王の盾』とアンタ位しか知らない...そうか、あれが盾の息子か......」
『王の盾』とはアルバートの父、オンスの事だ。アルバートの前ではそんな風体を見せなかったが彼は今でも国内で最高峰の実力と功績を持つ生ける伝説、一騎当千の騎士だ。
単騎の実力で言えばオンスとピトムニクが頂点で次点がイリヤ。戦術・戦略が加わればまた変わるかもしれないが個々の戦力で言えばこのスリートップは誰もが認める実力者だ。
そんな序列に突然ダークホースが現れた。
それも1人だけではない、2人...下手をすれば5人になりうる。
「まさに『黄金の豊作』...金が畑ですくすく育ってるって訳さね。
まだ育つ。どんどん成長する!ますます強くなる!」
ある人間はきっとそれを恐ろしいと思うだろう。圧倒的な力の前には畏怖の心が生まれるものだから。
またある人間はそれを邪魔だと思うだろう。自らの野望の前に立ちはだかるには厄介が過ぎるから。
しかし、純粋に喜ぶ人間も当然居る。
イリヤがそうだ。彼女は彼らを知っている。短い間ではあるが話してふれあって彼らの人とナリを理解している。だからこそ彼らがきっと将来この国を担い、護り、強くするに違いないと確信している。
ピトムニクも同じだ。彼もそう感じたからこそ喜んで推薦状も書いた。
それだけではない。王であるユークや学園長のウォーデンも少なからずそう感じた。
彼らに出会い、接し、話した者は皆彼らに期待を寄せる。黄金に輝く彼らの素質に、眩く光る彼らの人格に。
だからこそイリヤはいき込んでいた。
きっと彼らを強くしてみせる。もっと、もっとと。
そして、その結果として彼らがこの国に勝利をもたらすのはまだ先の話である。
なにせ、まだ戦など始まってすらいないのだから。
しかし確実にそれは迫っていた。
ピトムニクは思案する。西の諸国間で起きている小競り合いのことを。北の大地に巣食う帝国の動きを。
◇◆◇◆◇
3ヶ月経った。早いものでもう夏間際だ。
マーリアの気候は穏やかで四季を通して安定した気温であるとは言え暑くなるのに違いはない。最近は薄着が目立ってきた。
3ヶ月という期間を経て『彼は』は非常に成長した。当初アンリが体力の少ない事をアルバート憂いたのも今は昔の話である。
「さァ、貴様ら。新人訓練も今日で終わりだ」
「ハイッ!」
「明日からは部下であり同僚!そして仲間だ!よろしく頼むよ!」
「宜しくお願いしますッ!」
今日も今日とて新人騎士達と教官達の威勢の良い声や怒声が聞こえていた。
だがそれも今日で最後。明日からは形式上彼らの事は正式な騎士として扱う事になる。
皆、この三ヵ月で随分と成長した。軍学を学び、部隊単位での戦いの経験も積んだ。
あとは実戦の経験、といった所だ。
近衛騎士団の仕事は数多くあるが、他騎士団とは違うところが2つほどある。
まず、王宮警備という大役。
例え王都に勤める上級騎士でも王宮内で仕事をする者は一握りであり、それは王宮内で働く貴族──つまりマーリア王国の幹部の事である──の護衛という名目であって王宮勤めという訳ではない。
つまり例外を除いて基本王宮内にいる騎士は近衛騎士という事である。
それは何故か。
近衛騎士団とは言わば国の象徴である。王族の権威を武力という形で分かりやすく周囲に知らしめる存在である。それゆえ近衛騎士に求められる要素は他騎士団よりも高い水準になっている。
近衛騎士に必要な要素、それは大きく分けて実力、知力、人格の三つである。
実力は当然戦う上での力であり、武術・魔術・賦力の事だ。これがなければそもそも通常の騎士としての素質すらない必須の能力である。
知力は軍・部隊単位での戦いを統率する上で必要な戦略・戦術など軍学的知識の事である。これにより近衛騎士全員が物事を自分で判断し、打破することのできる指揮官クラスの人材に絞られる。
なぜそこまでのことを求められるかについては後述しよう。
人格は愛国心。国を敬い、仲間を信頼し、民を思いやる心である。
近衛騎士団が国の象徴であるとは先ほど述べたが、それは近衛騎士団がこの国の最たる象徴、長である王(あるいは王族)の直属の唯一の部下であることから由来する。
つまりは近衛騎士団の一挙手一投足がそのまま王族への評判につながるというわけだ。だからこそ素行の悪いもの(女癖が極端に悪かったり、周囲から嫌われているような存在の事)は近衛騎士団には迎えられない。
これらに加えて礼儀作法なども(たとえば他国の使者が王宮に訪れた際に見くびられないように)必要で、それらをすべて身に着けた者こそが王族なのである。
もう一つが地方派遣。
前述したように近衛騎士には実力は勿論のこと指揮者としての素質も求められる。その理由がこれだ。
騎士は普通戦時以外に派遣などはなく、拠点より遠くに行くことはない。大体は自らが仕える領主の賜っている領土までである。近衛騎士ならば、王宮内、広くて王都がその対象にあたる。しかし、近衛騎士にはこれ以外にも地方の駐屯地や砦、騎士団の拠点に派遣される。一度の派遣での滞在期間はおよそ2,3ヵ月で、その場所での指揮権か参謀級の権限が与えられる。
派遣の目的は「伝授」である。
王都の、それも最高峰の騎士団で培われているのは常に新しく、日々進歩する技術である。それを近衛騎士たちが年に一度ほど、地方を訪れ騎士・兵士達に伝え、教える。
つまりは情報の更新や国全体の軍事力の向上が目的なのである。
通常、平民や商人などが扱うことのできない高度な魔術などは広まりづらい。それを早く伝えることができるというわけだ。
また、先述した通り近衛騎士は王族への畏敬の念にも影響する存在であるので彼らが地方で活躍し騎士・兵士たちにも慕われれば王族の威光の届きづらい地方にも王族への信仰心が確立され、統治が容易なのである。
つまり、アルバート達5人のこれからの仕事は、王族の護衛や王宮警備、地方派遣などである。
そして、その中でも訓練や修練、勉学などは当然続けなければならない。厳しい職場であった。
10
お気に入りに追加
2,621
あなたにおすすめの小説
精霊のお仕事
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】
オレは前世の記憶を思い出した。
あの世で、ダメじゃん。
でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。
まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。
ときどき神様の依頼があったり。
わけのわからん敵が出てきたりする。
たまには人間を蹂躙したりもする。?
まあいいか。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる