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第02章 王立魔法科学園
No.37 過去
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その朝から、僕によるガルムの訓練は始まった。
まずは体力の無いガルムの肺活量を高める為に走らせた。その際には励ましの言葉と叱咤を織り交ぜて使う。これは前世でも用いられたアメとムチのやり方だ。当然、部隊での訓練では今よりずっとムチが強くアメは少ない...のだが、そういった経験のないガルムには「少し」堪えたようだ。
「も、もう、無理、だよ...ごほッ!」
ぜぇぜぇ、はぁはぁ。と荒い呼吸をしながら弱音を吐く彼の背中を叩いて僕は怒った。
「無理だ、とかの弱音は言うな!絶対だ!追加で噴水まで走れ!」
「そ、そんな...ッ!」
「ほら、行け!」
ガルムがよろよろと走り出すので僕もついてゆく。彼の訓練は僕も同じ事をする、そうする事で「独りではない」という意識を刷り込む、独りだとどうしても諦めが早くなりやすいのだ。
「よぉし、良くやった。そのまま止まらずにゆっくりと噴水を2周しろ、止まるなよ」
「はァッ、はァ...ッ!」
ガルムは上を向いて息も絶え絶えになっている。まだこれでも「予定の半分以下」だ、一ヶ月後にはこれ位余裕で走れるようになってもらわなくてはならない。
ガルムがゆっくりと歩いて戻って来た。ドサッとベンチに座る。
「最初はこんなものか...ほら、水だ」
僕は魔法で生成した土のコップに水を更に生成して渡した。
「ああ、ゆっくり飲めよ。そうでないと....」
「うッ....!」
そう忠告する前にガルムが水を勢いよく飲んでしまう。当然のようにリバースする。僕は急いで土の容器を作って彼の前に持っていった。
「あぁ...」
「......うぉえぇ。はぁ、はぁ...ごめん...」
まあ、初日なので仕方ないがこれからはもっと大変になるだろうな。
◇◆◇◆◇
「アル、何をしているのですか?」
イレーナが寮から出てきて言った。そういえば、まだ朝食も食べていない。一旦休憩にするか。
「ガルム、一旦休憩だ。朝食は無理して食べるなよ」
「う、うん」
僕はエルゲイ荘に戻ってイレーナが作ってくれていた朝食を頬張る。イレーナが隣の椅子に腰掛けて訊ねてくる。
「どうして急にガルムの訓練など始めたのですか?」
「...ガルム、話して良いか?」
「う、うん」
僕は、彼女にガルムの事を話した。彼が王族であること、イジメられている事、やり返すと決めた事を。
「...なるほど、そうでしたか......」
ガルムが気まずそうな顔をするが、イレーナは逆に優しい笑みを浮かべていた。
「よく、頑張ろうと思いましたね。私も応援します」
「ッ...!うんッ!」
ガルムが嬉しそうに大きく頷いた。一応、ガルムの方が歳上なのだが姉に褒められて喜ぶ弟のようだ。
「ガルム、汗も酷いだろうからシャワーを浴びてきて良いぞ。次は魔法の訓練だ」
「分かったよ....アルバート君、ありがとう」
「構いませんよ、ガルム『王子』」
「...んん、もう。やめてよ」
彼はそう言いつつクスリと笑って風呂の方へ行った。僕はソファに座り込んで考える。
これからどうするか。サドンと喧嘩というのは問題になって不味い、かと言って話し合いというのも難しいだろう。
だから、彼と決闘させる。模擬戦闘だ。
それでガルムを勝たせて認めさせる、これが最適解だろう。
「...それにしても『強くなりたい』ですか。あの頃の私を思い出しますね......」
そう言うイレーナは何かを思い出すように窓の外を眺めていた。
◇◆◇◆◇
僕と、イレーナの出会いは。
いや、「私」と「カチューシャ」の出会いは良い出会い方とは言えないものだった。
あれは「私」が23歳の時の任務中の事だった。
毎日のように雪が降りしきり、視界が常に悪かった冬のロシアで、「私」はテロリストの拠点制圧任務にあたっていた。拠点の建物内に現地の人質が居るという情報が入って空爆が出来なかったのだ。
人質救出の為にロシア軍特殊部隊のВымпелと合同で行動していた。
その人質の一人が「カチューシャ」だった。
彼女はその家族と共に人質となっていたのだが、両親は二人共殺されていた。残ったのは彼女だけ、彼女は孤児院に引き取られた。当時はまだ15歳だった。
「私」は彼女のことがどうしても気掛かりで、その孤児院を訪れた。
あの時の「カチューシャ」は荒(すさ)んでいたな。僕が挨拶をしたのに目も向けずに本を読んでいた。
色々話しかけても無視されたが、彼女に『奴らが憎いか』と聞くと一変して「私」を睨みつけてきたのを覚えている。
彼女は、心底憎んでいた。テロリストを、彼女の親族を殺した者を。
それは、「私」と似ていた。「私」も幼い頃にテロで親を無くし復讐のために零部隊(ゼロ)に入った。しかし、その考えは所属して最初の任務で一変する。その時も人質救出作戦で、任務を完了した時に人質だった者から感謝の言葉をかけられた。
私の師匠は言った。
「一紀、今日君は多くの命を救った。だが、少なからず死んでしまった人は居る。死んで、取り残された人達はどうなる。かつての君のように家族を失った者はどうなる。君のように復讐をしようとするだろう。そうやって生まれた復讐の応酬は更なる憎しみを生む。そうしてどんどん世界は殺伐としていく、世界は破滅に向かって突き進んでしまう。なら君は、君の所属する零部隊は、それを後押しするためにあるのか?
違うだろう。君の部隊は、それを止めるためにある。なら君はどうあるべきだ?」
これは「私」にとって意識を一変させるに足るモノだった。自分を変えようと思った。
だから、それからは誰かの為に戦おうと決めた。自分と同じような境遇の人間を作り出さない為に。
暫く話し込んで、何日も通って、その気持ちは漸く「カチューシャ」にも届く。彼女は復讐の為ではなく「正義」の為に特訓を始め、そして零部隊への入隊を果たす事になる。
今のガルムは、まさにその時の「カチューシャ」にそっくりだった。
彼は、今まさに強くなろうとしている。それは自分の為かもしれない、けれども目標の為に努力をし始めたのだ。彼の事は、何としてでも強くしなければならなかった。
まずは体力の無いガルムの肺活量を高める為に走らせた。その際には励ましの言葉と叱咤を織り交ぜて使う。これは前世でも用いられたアメとムチのやり方だ。当然、部隊での訓練では今よりずっとムチが強くアメは少ない...のだが、そういった経験のないガルムには「少し」堪えたようだ。
「も、もう、無理、だよ...ごほッ!」
ぜぇぜぇ、はぁはぁ。と荒い呼吸をしながら弱音を吐く彼の背中を叩いて僕は怒った。
「無理だ、とかの弱音は言うな!絶対だ!追加で噴水まで走れ!」
「そ、そんな...ッ!」
「ほら、行け!」
ガルムがよろよろと走り出すので僕もついてゆく。彼の訓練は僕も同じ事をする、そうする事で「独りではない」という意識を刷り込む、独りだとどうしても諦めが早くなりやすいのだ。
「よぉし、良くやった。そのまま止まらずにゆっくりと噴水を2周しろ、止まるなよ」
「はァッ、はァ...ッ!」
ガルムは上を向いて息も絶え絶えになっている。まだこれでも「予定の半分以下」だ、一ヶ月後にはこれ位余裕で走れるようになってもらわなくてはならない。
ガルムがゆっくりと歩いて戻って来た。ドサッとベンチに座る。
「最初はこんなものか...ほら、水だ」
僕は魔法で生成した土のコップに水を更に生成して渡した。
「ああ、ゆっくり飲めよ。そうでないと....」
「うッ....!」
そう忠告する前にガルムが水を勢いよく飲んでしまう。当然のようにリバースする。僕は急いで土の容器を作って彼の前に持っていった。
「あぁ...」
「......うぉえぇ。はぁ、はぁ...ごめん...」
まあ、初日なので仕方ないがこれからはもっと大変になるだろうな。
◇◆◇◆◇
「アル、何をしているのですか?」
イレーナが寮から出てきて言った。そういえば、まだ朝食も食べていない。一旦休憩にするか。
「ガルム、一旦休憩だ。朝食は無理して食べるなよ」
「う、うん」
僕はエルゲイ荘に戻ってイレーナが作ってくれていた朝食を頬張る。イレーナが隣の椅子に腰掛けて訊ねてくる。
「どうして急にガルムの訓練など始めたのですか?」
「...ガルム、話して良いか?」
「う、うん」
僕は、彼女にガルムの事を話した。彼が王族であること、イジメられている事、やり返すと決めた事を。
「...なるほど、そうでしたか......」
ガルムが気まずそうな顔をするが、イレーナは逆に優しい笑みを浮かべていた。
「よく、頑張ろうと思いましたね。私も応援します」
「ッ...!うんッ!」
ガルムが嬉しそうに大きく頷いた。一応、ガルムの方が歳上なのだが姉に褒められて喜ぶ弟のようだ。
「ガルム、汗も酷いだろうからシャワーを浴びてきて良いぞ。次は魔法の訓練だ」
「分かったよ....アルバート君、ありがとう」
「構いませんよ、ガルム『王子』」
「...んん、もう。やめてよ」
彼はそう言いつつクスリと笑って風呂の方へ行った。僕はソファに座り込んで考える。
これからどうするか。サドンと喧嘩というのは問題になって不味い、かと言って話し合いというのも難しいだろう。
だから、彼と決闘させる。模擬戦闘だ。
それでガルムを勝たせて認めさせる、これが最適解だろう。
「...それにしても『強くなりたい』ですか。あの頃の私を思い出しますね......」
そう言うイレーナは何かを思い出すように窓の外を眺めていた。
◇◆◇◆◇
僕と、イレーナの出会いは。
いや、「私」と「カチューシャ」の出会いは良い出会い方とは言えないものだった。
あれは「私」が23歳の時の任務中の事だった。
毎日のように雪が降りしきり、視界が常に悪かった冬のロシアで、「私」はテロリストの拠点制圧任務にあたっていた。拠点の建物内に現地の人質が居るという情報が入って空爆が出来なかったのだ。
人質救出の為にロシア軍特殊部隊のВымпелと合同で行動していた。
その人質の一人が「カチューシャ」だった。
彼女はその家族と共に人質となっていたのだが、両親は二人共殺されていた。残ったのは彼女だけ、彼女は孤児院に引き取られた。当時はまだ15歳だった。
「私」は彼女のことがどうしても気掛かりで、その孤児院を訪れた。
あの時の「カチューシャ」は荒(すさ)んでいたな。僕が挨拶をしたのに目も向けずに本を読んでいた。
色々話しかけても無視されたが、彼女に『奴らが憎いか』と聞くと一変して「私」を睨みつけてきたのを覚えている。
彼女は、心底憎んでいた。テロリストを、彼女の親族を殺した者を。
それは、「私」と似ていた。「私」も幼い頃にテロで親を無くし復讐のために零部隊(ゼロ)に入った。しかし、その考えは所属して最初の任務で一変する。その時も人質救出作戦で、任務を完了した時に人質だった者から感謝の言葉をかけられた。
私の師匠は言った。
「一紀、今日君は多くの命を救った。だが、少なからず死んでしまった人は居る。死んで、取り残された人達はどうなる。かつての君のように家族を失った者はどうなる。君のように復讐をしようとするだろう。そうやって生まれた復讐の応酬は更なる憎しみを生む。そうしてどんどん世界は殺伐としていく、世界は破滅に向かって突き進んでしまう。なら君は、君の所属する零部隊は、それを後押しするためにあるのか?
違うだろう。君の部隊は、それを止めるためにある。なら君はどうあるべきだ?」
これは「私」にとって意識を一変させるに足るモノだった。自分を変えようと思った。
だから、それからは誰かの為に戦おうと決めた。自分と同じような境遇の人間を作り出さない為に。
暫く話し込んで、何日も通って、その気持ちは漸く「カチューシャ」にも届く。彼女は復讐の為ではなく「正義」の為に特訓を始め、そして零部隊への入隊を果たす事になる。
今のガルムは、まさにその時の「カチューシャ」にそっくりだった。
彼は、今まさに強くなろうとしている。それは自分の為かもしれない、けれども目標の為に努力をし始めたのだ。彼の事は、何としてでも強くしなければならなかった。
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