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第02章 王立魔法科学園
No.33 自炊
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模擬戦闘以降、僕達は一躍有名人となってしまった。あの後教室に戻ってからはほかのクラスメイトに質問攻めにあったし、寮に帰ってからはアンリ、リーフェ、ガルムの3人から更に質問された。
今日の授業はそれで終わりだったが明日からは本格的に授業があるらしい。
だが、それよりも今のこの状況を脱せねばならない。
「あの至近距離の魔術の応酬は王族近衛騎士の練習でも見たことがありませんわ!どこでお習いになりましたの!?」
「ね、ねえ!僕もあんな風に強くなれるかな?」
「私も色々無詠唱で使えるようになりたいな!ねえ、火魔法とかどんなイメージで発動してるの!?」
「私も興味がありますわ!無詠唱魔法の使い方が知りとうございます!何時までもリーフェに遅れをとるのは我慢なりませんわ!」
「アンリは上級魔法使えるんだから良いじゃん!」
「アル、この後菓子屋に行きませんか?」
こうも言い寄られると、どれに答えたら良いのかも分からないし、困る。それと最後の方は何かおかしかったような気がする。お菓子だけに......何でもない。
「まあ、皆落ち着いて、一人ずつで頼む」
そう言ってなだめて、皆を静かにさせた。
「じゃあ、ガルムから」僕はガルムを指名する。
「え、えっと。どうやったらそんなに強くなれるの?」
これの答えは単純だった。
「慣れと経験と練習だ。勉強して、訓練して、見直してからまた訓練すればいい」
「次、アンリ」
「あの格闘術はどこでお習いになりましたの!?」
これは、どう答えたものか 。少し迷っていると、イレーナが返答した。
「アルが発案した新しい戦闘術『魔法の型』です」
「待て、それで通すのか...」
「なんと!アルバートが考えましたの!?今度是非お教え下さいません?そのマギ=カタを!」
「構いませんよ」
「私も習いたい!」
イレーナが得意げになって言う。僕を置き去りにしてどんどんと話が進んで行った。
「じゃ、じゃあ次。リーフェ」
僕は話を戻そうとしてリーフェを指名した。
「はい!ねぇ、光以外の無詠唱魔法ってどうやるの?」
これも答えるのが難しい質問だった。僕達は基本的に発生する事象の原理を意識して行っているが。科学の発展していないこの世界で無詠唱魔法がある以上、それが必要な条件だとは言い難い。一応、はぐらかして言った。
「そうだな、その魔法が起こす事の原理を想像してるな」
「なるほど、つまり勉強だね!...じゃあ火ってどうやって出来るの?」
「空気を...食べて、力をつける。だから風魔法には強いんだろう」
急に酸素が~や化合で~等と言っても分からないだろうから簡単に言った。
「へえ、知らなかった!」
「良かったらまた今度説明するよ」
「ホントに!?」「私も知りとうございますわ!」「ぼ、僕もいいかな?」
リーフェだけでなく、アンリやガルムまで詰め寄ってきた。
取り敢えず、また今度と言いなだめておいた。
◇◆◇◆◇
僕の朝は早い。毎朝日が登る頃には目が覚めて、朝食を作る。イレーナも一緒だ。
今日はサンドウィッチと紅茶で済ませた。
食べ終わると、外に出て学園内を軽く走る。身体が温まってくれば、そのままイレーナとの組手になる。芝生の上で、交互に技を決めたりする。今日はマギ=カタの練習もしてみた。
次に剣術。ここには長剣の扱いを教えてくれる先生がいないので長剣は習ったことを思い出して繰り返し、短刀は自分たちが前世でやっていた事を取り入れた独自のモノを練習する。
それが終わると、エルゲイ荘に帰ってシャワーを浴びる。
シャワーから出ると、アンリが起きてきていた。
「あら、お早いのね」
そう言って彼女は中央室のソファに座る。そう言えば、昨日は入学式で朝の訓練をしなかったから彼女は知らないのか、と本を読みながら自分で納得する。
「...アルバートは自炊って、出来ますのよね?」
アンリが訊ねてきた。僕は本を読みながら応える。
「ああ、趣味として嗜んでるな。昨日の夕飯も僕が作っただろ?」
「そうですわよね。...では、料理の仕方を教えて頂けません?」
アンリが恥ずかしそうに言った。僕は本に栞を挟んで閉じ、机に置く。
「...朝ご飯、作ろうか?」
「いえ、そういう意味では御座いませんの。ただ、少し前から『寮は自炊だから』と練習していたのですが中々上手く出来ませんでしたので...ご教授願えないかと思ったのです。朝食位なら作れますわ」
なるほど、そういう事か。ならこれからは夕飯くらいは手伝ってもらおうか。
「ああ、じゃあ今日から夕食作り手伝ってもらおうかな」
「本当ですの!?良かったですわ」
そんな話をしていると、上から声が聞こえた。
「おはよー!二人共!面白そうな話してるじゃない?」
見れば、二階廊下の柵に身体を預けたリーフェが覗き込んでいた。
「ああ、おはよう」「おはよう...ですわ」
急に、アンリの声がしおらしくなった。表情も暗くなっている。
「ふんふーん?そっかー、アンリは料理苦手なんだね!」
リーフェがニヤニヤとしながら階段を降りてくる。ああ、何となく理解した。これはあれだ、ライバルとも言えるリーフェに自分の恥ずかしいと言うか駄目な点を知られてこうなっているのだ。納得がいった。
「う、うるさいですわ!リーフェは料理出来ますの!?」
「うん、出来るよ。嗜む程度にね」
隣で「ぐっ...」という声が聞こえた。
「そうなのか、じゃあ料理当番も順番でやっていくか?」
「もっちろん!任せて!」
得意げになるリーフェとは対象に、アンリがぐぬぬと言った声を上げる。
「ふ、ぁあ...おはよう」
2人の会話が五月蝿かったのか、ガルムが起きて来た。アンリがバッと振り返って訊ねる。
「ガルム。そう、貴方は料理出来ますの!?」
「ふぇっ!?...ま、まあ出来るけど......」
「そ、そうですの...」
アンリが余計落ち込んだ。すると、イレーナが風呂から出てくる。アンリがなにか言おうとしたが、僕が先に言っておいた。
「レーナの料理は絶品だぞ」
「ぐ、ぬ...そうですの...私だけですの......」
更に落ち込むアンリ。彼女はこの日から夕飯の手伝い係となるのだが、それはまた後で話そう。
今日の授業はそれで終わりだったが明日からは本格的に授業があるらしい。
だが、それよりも今のこの状況を脱せねばならない。
「あの至近距離の魔術の応酬は王族近衛騎士の練習でも見たことがありませんわ!どこでお習いになりましたの!?」
「ね、ねえ!僕もあんな風に強くなれるかな?」
「私も色々無詠唱で使えるようになりたいな!ねえ、火魔法とかどんなイメージで発動してるの!?」
「私も興味がありますわ!無詠唱魔法の使い方が知りとうございます!何時までもリーフェに遅れをとるのは我慢なりませんわ!」
「アンリは上級魔法使えるんだから良いじゃん!」
「アル、この後菓子屋に行きませんか?」
こうも言い寄られると、どれに答えたら良いのかも分からないし、困る。それと最後の方は何かおかしかったような気がする。お菓子だけに......何でもない。
「まあ、皆落ち着いて、一人ずつで頼む」
そう言ってなだめて、皆を静かにさせた。
「じゃあ、ガルムから」僕はガルムを指名する。
「え、えっと。どうやったらそんなに強くなれるの?」
これの答えは単純だった。
「慣れと経験と練習だ。勉強して、訓練して、見直してからまた訓練すればいい」
「次、アンリ」
「あの格闘術はどこでお習いになりましたの!?」
これは、どう答えたものか 。少し迷っていると、イレーナが返答した。
「アルが発案した新しい戦闘術『魔法の型』です」
「待て、それで通すのか...」
「なんと!アルバートが考えましたの!?今度是非お教え下さいません?そのマギ=カタを!」
「構いませんよ」
「私も習いたい!」
イレーナが得意げになって言う。僕を置き去りにしてどんどんと話が進んで行った。
「じゃ、じゃあ次。リーフェ」
僕は話を戻そうとしてリーフェを指名した。
「はい!ねぇ、光以外の無詠唱魔法ってどうやるの?」
これも答えるのが難しい質問だった。僕達は基本的に発生する事象の原理を意識して行っているが。科学の発展していないこの世界で無詠唱魔法がある以上、それが必要な条件だとは言い難い。一応、はぐらかして言った。
「そうだな、その魔法が起こす事の原理を想像してるな」
「なるほど、つまり勉強だね!...じゃあ火ってどうやって出来るの?」
「空気を...食べて、力をつける。だから風魔法には強いんだろう」
急に酸素が~や化合で~等と言っても分からないだろうから簡単に言った。
「へえ、知らなかった!」
「良かったらまた今度説明するよ」
「ホントに!?」「私も知りとうございますわ!」「ぼ、僕もいいかな?」
リーフェだけでなく、アンリやガルムまで詰め寄ってきた。
取り敢えず、また今度と言いなだめておいた。
◇◆◇◆◇
僕の朝は早い。毎朝日が登る頃には目が覚めて、朝食を作る。イレーナも一緒だ。
今日はサンドウィッチと紅茶で済ませた。
食べ終わると、外に出て学園内を軽く走る。身体が温まってくれば、そのままイレーナとの組手になる。芝生の上で、交互に技を決めたりする。今日はマギ=カタの練習もしてみた。
次に剣術。ここには長剣の扱いを教えてくれる先生がいないので長剣は習ったことを思い出して繰り返し、短刀は自分たちが前世でやっていた事を取り入れた独自のモノを練習する。
それが終わると、エルゲイ荘に帰ってシャワーを浴びる。
シャワーから出ると、アンリが起きてきていた。
「あら、お早いのね」
そう言って彼女は中央室のソファに座る。そう言えば、昨日は入学式で朝の訓練をしなかったから彼女は知らないのか、と本を読みながら自分で納得する。
「...アルバートは自炊って、出来ますのよね?」
アンリが訊ねてきた。僕は本を読みながら応える。
「ああ、趣味として嗜んでるな。昨日の夕飯も僕が作っただろ?」
「そうですわよね。...では、料理の仕方を教えて頂けません?」
アンリが恥ずかしそうに言った。僕は本に栞を挟んで閉じ、机に置く。
「...朝ご飯、作ろうか?」
「いえ、そういう意味では御座いませんの。ただ、少し前から『寮は自炊だから』と練習していたのですが中々上手く出来ませんでしたので...ご教授願えないかと思ったのです。朝食位なら作れますわ」
なるほど、そういう事か。ならこれからは夕飯くらいは手伝ってもらおうか。
「ああ、じゃあ今日から夕食作り手伝ってもらおうかな」
「本当ですの!?良かったですわ」
そんな話をしていると、上から声が聞こえた。
「おはよー!二人共!面白そうな話してるじゃない?」
見れば、二階廊下の柵に身体を預けたリーフェが覗き込んでいた。
「ああ、おはよう」「おはよう...ですわ」
急に、アンリの声がしおらしくなった。表情も暗くなっている。
「ふんふーん?そっかー、アンリは料理苦手なんだね!」
リーフェがニヤニヤとしながら階段を降りてくる。ああ、何となく理解した。これはあれだ、ライバルとも言えるリーフェに自分の恥ずかしいと言うか駄目な点を知られてこうなっているのだ。納得がいった。
「う、うるさいですわ!リーフェは料理出来ますの!?」
「うん、出来るよ。嗜む程度にね」
隣で「ぐっ...」という声が聞こえた。
「そうなのか、じゃあ料理当番も順番でやっていくか?」
「もっちろん!任せて!」
得意げになるリーフェとは対象に、アンリがぐぬぬと言った声を上げる。
「ふ、ぁあ...おはよう」
2人の会話が五月蝿かったのか、ガルムが起きて来た。アンリがバッと振り返って訊ねる。
「ガルム。そう、貴方は料理出来ますの!?」
「ふぇっ!?...ま、まあ出来るけど......」
「そ、そうですの...」
アンリが余計落ち込んだ。すると、イレーナが風呂から出てくる。アンリがなにか言おうとしたが、僕が先に言っておいた。
「レーナの料理は絶品だぞ」
「ぐ、ぬ...そうですの...私だけですの......」
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