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本編
11.反抗期な弟はジードが気に入らないようです
しおりを挟む魔法石と鎖のカギを持って、地下への階段を下りる。
一段下りるたびに、緊張が増していく。
鎖を外した瞬間に怒りの一撃が発動して首をへし折られたらどうしよう、という恐怖がぬぐえない。
でも、やるしかない。
ノックをして扉を開けると、ベッドに寝転がって本を読んでいたジードが顔をあげた。
「よぉ」
「おはよう」
ジードがベッドに腰かけ、腕を広げる。
「待ってた」
鎖から自由にされるんだもの、心待ちにしてたよね。
私はひたすら怖いんだけど。
でも珍しくちょっとうれしそうなジードをかわいいと思ってしまう。
「先に魔法石をつけかえるわね」
座ったままのジードに近づく。彼は動かない。
そっと手を伸ばし、首輪にはまっている魔法石を外す。
あるじである私には、簡単に外せた。
ここで何か仕掛けてきたらどうしようと思ったけど、主を守るという機能は魔法石じゃなく首輪についているから大丈夫と自分に言い聞かせる。
ジードはそれを知ってか知らずか、動かない。
彼が何かしようとするなら、中途半端にはやらないだろう。怒りの一撃を発動させ、私を殺し、逃げる。それを最も有効な場面でやるはず。
その「最も有効な場面」が、鎖を外した瞬間だったらと思うと本当に怖い。
魔法石を付け替える間、ジードは石像のように動かなかった。
それにしても太い首だわ。これを素手で絞めた私って。
たぶんもうちょっと絞め続けてたら怒りの一撃が発動して私のほうが死んでたんじゃないかと思う。
「付け替えたわ。我が家の敷地内にもこれに対応する魔法石を設置していて、敷地外に出た時点で首輪が最も強力に発動する」
つまり死ぬ。
たとえ故意じゃなくてもそうなってしまうから、危険なものではあるんだけど。
「敷地外に出るつもりはないし、別にかまわない。敷地内の散歩だけでもありがたい」
「じゃあ……鎖を外すわね」
彼の足元にしゃがみこむ。
鍵を持つ手が、情けなく震えている。彼の前で恐怖を見せてはいけないのに。
「俺が怖いか?」
そう問うジードの声音に、からかいや嘲りの色はない。
「……そうね。正直に言うと、怖いわ。あなたは首輪さえなければ私の首を片手でへし折れるだろうし、私を恨んでいるもの」
「恨む……? まあ、あんたへの感情は複雑だな。怖いのになぜ鎖を外す? それも懐柔のためか」
「それもあるけど。鎖につながれたまま生きたい人なんていないでしょう。罪人でもないのに」
万が一自分がさらわれて監禁された場合、ちょっとでも扱いをよくしてくれないかな、というずるい考えもあるんだけどね。
私も鎖につながれて生きたくはないし。
「自分の安寧より他人の気持ちを優先させるのか。よくわからない考え方だな」
「そうかもしれないわね。でも私はご存じの通り善人なわけではないのよ。いずれにしろ、あなたには損のないことだからあまり理由は気にしないで」
ジードの足首に巻き付く太い鉄の輪。その鍵穴に鍵を入れ、回す。もう片方の足も。
ガチャン、という重々しい音がして、鉄の足輪が床に落ちた。
ゆっくりと立ち上がって、ジードから一歩離れる。殺されるかもしれないという考えを拭えず、足が震える。
ジードも立ち上がった。
背筋がひやりとする。
ああ、ジードは本当に大きい。私より頭一つ分以上大きい。そして、なんて逞しいんだろう。私を一瞬で殺してしまえるほどに。
彼の大きな手が私に向かって伸びてくる。
動けない。
彼はそのまま……私をそっと抱きしめた。
「ありがとう」
「……!」
あまりに予想外の出来事に、とっさに反応できない。
「かはっ……この程度でもやっぱり首が絞まる。不便極まりないな」
ジードが体を離す。
「触れないでって言ったでしょう」
「うれしくてつい、ね」
「毎度首輪の性能実験に使われる身にもなってよ」
「心外だな。今のは違う」
「……」
じゃあ誘惑の一環なんだろうか。
背中にあてられた大きな手の感触が、まだ残っている。それを不快じゃないと感じる自分に、危機感をおぼえた。
だめ、あまり考えすぎるとジードのペースになってしまいそう。
「まあいいわ。とりあえず庭に行きましょう」
「ああ」
扉を開けるのもやっぱり緊張する。
扉を開けた瞬間怒りの一撃(以下略)
……もう、怖がってもどうしようもない。嫌悪感はだいぶ下がってきているから、万が一怒りの一撃が発動できる状態だとしても首輪を壊して逃げるだけかもしれないし。
階段を上がって玄関へと向かっている間も、ジードは大人しくついてきた。
玄関の扉を開けると、いつも玄関前の警護についてくれているロバート卿が今日もいた。
「おはよう」
「おはようございます、お嬢様。……そちらは?」
ロバート卿が私に続いて出てきたジードを見る。
その視線が首輪に注がれた、気がした。
「彼は……」
言いかけたところで、ジードが私の髪をとって口づけた。
「お嬢様のペットです」
「えっ!?」
「ちょっ……ジード! 変なこと言わないで!」
抗議すると、ジードが喉の奥で笑った。
「真に受けないでね、ロバート卿。ただのたちの悪い冗談だから。私の護衛騎士候補というだけよ」
「は、はい」
「じゃあ。警護お疲れ様」
足早にその場を去ると、ジードもすたすた付いてきた。
人目がなくなったところで、振り返ってジードをにらみ上げる。
「馬鹿なことは言わないで。ただでさえ私の評判は悪いのよ」
「首輪と鎖でつながれてあんたにいたぶられたり可愛がられたりしてるんだ。間違っていないだろう?」
「思いっきり間違ってるわよ。お散歩はこれで終わりにしましょうか?」
「それは困る」
「じゃあやめてよね」
「承知しました、ご主人様」
私の反応を楽しむかのような顔が憎らしい。
足でも踏んづけてやりたい衝動がわき上がってきたけど、あっさり避けられて余計に腹が立つ未来が容易に想像できたのであきらめた。
「私はそこのベンチに座ってるから、庭の中なら好きに動いてて」
「ああ。ありがとう」
ジードが背中を反らしながら両手を上に伸ばす。
「あぁ……久しぶりの太陽の光と外の空気だ」
その言葉に胸が痛む。
ずっと地下に押し込められて、何一つ自由になるものはなく、私に与えられるものがすべてという状態は、想像を絶するほどつらいだろうなと思う。
ジードがあまりに弱さを見せないからって、それを忘れそうになってしまう自分が情けない。
できれば、彼を完全に自由にしてあげたい。
本当に誓約の指輪をさせるしか彼が奴隷でなくなる方法はないんだろうか。
もう少し戦争奴隷の解放について調べてみよう。
「走ってみてもいいか」
「もちろん。どうぞ」
そのまま首輪を壊して逃げたりして。まあ逃げるだけならいいんだけど。
見つかり次第処刑される逃亡奴隷になっちゃうから、ジードにとっても良くないよね。
指名手配されるから国境を超えることもできず、国内で闇に紛れて生きるしかなくなってしまう。
それでも……今よりは幸せなのかな。
ジードが庭を走り始める。
あー……実家で飼ってた大型犬を思いだすなあ。
なんて微笑ましく見ていると、ジードは身軽に木に登り、太めの枝を手に持って降りてきた。って、折ったの!?
「ジード。庭師が泣くわよ」
「だからわざわざ目立たない場所の枝を折っただろう」
そう言いながら、折った枝から葉のついた小枝を落としていく。
「だからって勝手に折らないでよね」
ジードはあまり悪いとも思っていない様子で「悪い」と一応謝る。そんないたずらっ子のような顔で謝られても。
彼はすっと表情を引き締め、その枝を持ち上げた。
枝を横に振り、しゃがんで、立ち上がりざま上に振り上げる。突きの動きを見せ、振り返りながら背後にも振る。
ああそうか、あの枝は剣なんだ。
これが剣技? なんだか……すごい。ぞくぞくする。
力強いんだけどしなやかで、大柄な体なのに素早くて。真剣な鋭い目つきがセクシーで……っていかん。
剣のことなんて何もわからないけど、強そうだなあ、ジード。
そのままジードは数十分も枝を振り続けていた。
地下での生活でストレスが溜まってたのかも。
日が高くなりはじめて、じりじりと暑くなってきた。ベンチに座ってるだけの私も少し汗ばんでるけど、ジードはけっこうな量の汗をかいている。熱中症にならないのかな。
もうそろそろ声をかけようかと思ったとき、ジードが枝を振るのをやめてこちらに向かってきた。
しなやかに、あまり足音も立てずに歩く様は、ネコ科の猛獣みたい。足が長くて顔が小さくて、とにかくスタイルがいいなこの人、と感心してしまった。
「悪い、夢中になってた。暑かったよな」
そんな気遣いを見せられて、ドキッとしてしまう。
これも作戦かもしれないのに。
でもまあ……いいか、作戦でも。いちいち人の行動の裏のずるさや悪意を探して生きていくなんて疲れちゃうよね。
警戒は必要だけど、素直に受け取ることも大事。
「ジードこそ汗がすごいわ。いくら屈強な男性だからって、水分をとらなきゃ危ないわよ」
「そうだな」
ジードが流れ出る汗を手の甲で乱暴に拭く。
まだ流れる汗が気になって、ポケットからハンカチを取り出して彼の顔をそっと拭いた。
ジードの少し驚いたような顔を見てはっとする。
なにしてるの私。こんな恋人にするようなことを。
恥ずかしくなって引っ込めようとした手を、そっとつかまれた。そのままジードはハンカチを持った私の手を自分の頬に押し当てる。
「気持ちいいな、あんたの手」
わぁぁ動揺するな! 動揺を見せたら負け!
あれよあれ、ジードはきっといきなり男の汗を拭くなんてマネをした私に恥をかかせないようにしてくれたんだ。
そうに違いない、うん。
だから心臓よ、静まって。
そっと手を引くと、今度はジードは動きを遮らなかった。
「あっちにポンプがあるから、水を飲んできましょう」
「ああ」
ふ、と微笑するジードの目は優しい。
明らかに今までと目つきが違う。険のある感じじゃなくなったというか。
鎖を外したせいかもしれない。
ポンプのところに行くと、ジードはやはり喉がかわいていたらしく、ポンプで水を出してあげると手ですくってごくごくと飲み始めた。
「はぁ……美味い」
ジードは体を起こすと、いきなりシャツを脱ぎ捨てた。
「!?」
そして自分でポンプを押しながら流れ出る水で頭をがしがしと洗った。
水を止めて頭を振り、水分を軽く払う。
体を起こすと、幾筋もの水が逞しい体を伝った。
これはあれですね、色気の暴力ですね。直視できなくて目をそらす。
「ズボンまで少し濡れちゃってるわよ」
「暑いからすぐ乾く。汗をかいたからさっぱりしたかったんだ」
「お風呂に入りたい? タライのお湯だけじゃ不便だよね」
「今もらってるタライの湯でもありがたいけどな。たまに石鹸を使ってシャワーでも浴びられれば、と思うことはある」
「そういえば、地下にシャワー室があったわね。水しか出ないけどそれでもいい?」
「ああもちろん。毎日暑いんだ、ちょうどいい」
シャワーといっても当然日本にあったようなものじゃない。
地上にある雨水を貯めるタンクから地下のシャワー室にまでパイプがのびていて、蓋を外せばシャワー状の水が出てくるというだけ。もちろんお湯なんて出ず、水のまま。魔道具を取り付ければお湯になるんだろうけど、工事が必要で私にはできない。
「使えるかどうかあとで一緒に見てみましょう。石鹸も用意するわ」
「なんだ、一緒に入ってくれるのか?」
からかうようにそんなことを言われて、思わず頬が熱くなる。
「バカ言わないで! セクハラ男!」
「なんだせくはらって」
こんな軽口にいちいち動揺しちゃうなんて。
乙女なセレナに引きずられてる部分もあるのかなあ。もうっ。
「そろそろ地下に戻りましょう。あ……部屋も地下じゃないほうがいい?」
「いや、地下でいい。人の気配がないほうが落ち着く」
使用人はジードを恐れてるし、ギルバートはどうもジードが気に入らないっぽい。
それなら地下で生活していたほうがお互いのためなのかもしれない。
そういえばジードはずっと地下だったし、ギルバートと顔を合わせたことはないよね?
なんとなく相性が悪そうな二人だし、極力会わせないほうがいいのかも。
……と思っていたんだけど。
「ギルバート」
家に戻ろうとしたそのとき、玄関から出てきたギルバートとはちあわせした。
「ごきげんよう」
「……」
あら、無視された。
今よりもっと私を嫌っているときでも律儀に挨拶だけはしてくれたのに。
ジードと一緒だから?
ジードが誰だ? という視線で見てきたので、弟よ、と小さく告げる。
「その奴隷、主家の人間に挨拶もせず頭も下げないとは。相変わらず奴隷を飼いならせていないようですね。反抗的な奴隷などさっさと売ってしまったらどうですか」
うわ……。
いつも以上に棘がある。ジード本人の前でこんなこと言うなんて。
どうしたのギルバート。反抗期?
「ジードは私個人の奴隷よ。伯爵家で雇っている人間じゃないわ」
予想通り、ギルバートの黒い棒が伸びる。
「そんな言い訳は通用しません。最低限の礼儀すら教えていないんですか。これで護衛騎士にしたいだなんて聞いてあきれる」
ああ、反抗期がどんどんひどくなる。
ギルバートの黒い棒も伸びていく。せっかくだいぶ縮んだと思ったのに。
ジードが一歩前に出る。
「失礼いたしました。ご主人様の弟君にご挨拶申し上げます」
ジードが優雅に腰を曲げる。
口元には微笑を浮かべているけれど、その目には何の感情も宿っていない。怒りですら。
「濡れた野良犬など視界に入るだけで不愉快です。さっさと連れて行ってください」
「ギルバート。そういう言い方はやめて」
「あなたのそういう態度が奴隷をつけ上がらせているんです」
だんだんイライラしてきた。
私はジードとの関係を必死で改善しようとしてるのに、それをぶち壊す気?
こっちは命と自由と貞操がかかってるの!
「見苦しい姿をお見せしました。私は地下に戻ります」
「ジード……」
「姉上。奴隷は地下からは絶対に出さないでください。一人でウロついてるのを見かけたときは処分します」
あーっもう!
口調は冷静なようだけどどうも頭に血がのぼってるみたい。
今はギルバートに何を言っても無駄だわ。
「行きましょう、ジード」
「はい」
「じゃあねギル」
ギルバートがさらに何かを言う前に、彼に背を向けてその場を去った。
一部始終を見ていたロバート卿が気まずそうな顔をしている。
家の中に入るとメイドのアンを見かけたので石鹸をひとつもらい、一緒に地下に降りた。
「……いつもはあんな子じゃないんだけど。ごめんね」
階段を下りた先の突き当りにあるシャワー室に向かいながら言う。
「別に怒っちゃいない。奴隷の扱いなんてあんなもんだろ。殴る蹴るがないだけマシだ。あんたが気にすることはない」
「腹が立たないの?」
ジードがくくっと喉の奥で笑う。
「鎖につながれた獣の前で一生懸命毛を逆立てる子猫なんてかわいいじゃないか」
ギルバート、子猫扱いされてるよ。
鎖につながれた、か。
ギルバートはジードの直接のあるじじゃないから首輪で動きを封じたりはできないけど、あるじである私に近しい人間だから、ジードに危害を加えられることもない。
それにしても、ギルバートの罵倒に対してここまで寛容になれるジードが私を殺す未来があるなんて。鞭打ちと手の拘束がよほど許せなかったのかもしれない。もしくは、思い出してないだけでもっとひどいことをしてたのかな。
「ところで、弟と言ったな」
シャワー室の扉をあけながら、ジードが言う。
「ええ」
「本当に?」
「? どういう意味? 弟は弟よ。厳密には従弟だけど」
「ああ……なるほど」
ジードが冷めた目をする。
「何?」
「いやなんでも」
ジードが狭いシャワー室に入り、蓋を外す。
シャワー状の水がちゃんと出た。
「変な匂いはない?」
「大丈夫そうだ。汗をかいたし、さっそくシャワーを浴びさせてもらうよ」
「ええ」
「一緒に浴びるだろう?」
「だからセクハラだってば」
「どういう意味だ? まあだいたい想像つくが。気が変わったらいつでも言ってくれ」
「変わらないわよ。本当に乙女をなんだと思ってるのかしら」
ジードはちいさく笑うと、服を脱ぎだした。私は慌てて背を向ける。
脱衣所がないからってなんで私の前で脱ぎますかね!? 私が出て行ってからにしてよ。見せたがりか!
「じゃあ私はこれで」
「ああ。地下からは出ないから安心してくれ。階段の前の扉には鍵がかかってるからどのみち出られないが」
「そうね」
もう全裸になってそうな感じだったので、私は急いで扉を通り抜け、鍵をかけて階段を上った。
予想通りというべきか。
夜、ギルバートは部屋に来なかった。
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