上 下
5 / 16
第2話 カレースパイス

2-2

しおりを挟む
「よし、じゃあ、俺もご飯を注文しようかな」

「うん」

俺は席を立って、食事を注文することにした。今日はカレーライスにしよう。この大学の学食にはハラール料理があるのだ。イスラム教徒が食べても問題のないメニューが揃っている。ちなみに俺はイスラム教徒ではない。

俺はハラールカレーを受け取ってから、彩音ちゃんがいる席に戻った。

「ハラールカレーにしたんだね」

「ああ、美味しいからおすすめだぞ」

「へえ~、そうなんだ」

「よかったら、彩音ちゃんも試してみるといい」

「そうだね。今度頼んでみるよ」

俺はハラールカレーを味わいながら話を続けた。

「そういえば、彩音ちゃんはカレーが好きなのか?」

「うーん、たまに食べたくなるくらいかなぁ」

「そうか……、カレーのスパイスには色々と面白い効果があると聞いたことがあるのだが……」

「そうなの!?」

「ああ、例えば食欲増進の効果もあると言われているな」

「へえー、そうなんだ」

「精力増強効果とか、疲労回復効果などがあるそうだ」

「そうなんだ。知らなかった」

「例えば、フェヌグリークというハーブは催淫剤として使われてきた歴史があって、媚薬の原料として使われている。他にもカルダモンには性欲を高める働きがあるとも言われているし……」

「ふむふむ……」

「ニンニクは言わずとしれたスタミナ食材だし、ナツメグは女性媚薬効果を持つと言われている。まあ、データがあったりなかったりだけどな……」

「そうなんだね」

「よし、せっかくだから、これから一緒に研究していこうじゃないか」

「いいよ! 楽しそうだね」

「ああ、俺たちで新しい知識を開拓するんだ」

こうして、俺と彩音ちゃんの研究が始まったのだった。俺たちはスーパーでカレー用のスパイスを色々買ってから彩音ちゃんの自宅にやって来た。

「さて、実験を開始しよう」

「うん」

「ちなみに精力がどれくらい強くなったかは精液の飛距離を測定して確かめてみようと思う」

「わかった」

「まずは、スパイスの効果がない状態で計ろうと思う」

立ち位置を一定にするために床にテープを貼った。俺はズボンとパンツを脱いで下半身裸になる。そして、彩音ちゃんにゴム手袋をしてもらって、ワセリンを付けた手でお尻の穴を刺激してもらうことにした。

「彩音ちゃん、よろしく頼む」

「任せて!」

俺は軽く足を開いて立った状態で、彩音ちゃんにお尻の穴の中をマッサージしてもらった。

「どう? 気持ちいい?」

「ああ、とてもいい感じだ」

「じゃあ、続けるよ」

「ああ、続けてくれ」

彩音ちゃんが指先に力を入れるたびに、じんわりとした快感が広がっていく。

「どうかな?」

「すごくいいぞ」

「そっか、それは良かったよ」

彼女は笑顔で言った。そして、次第に俺のあそこは勃起していった。

「すごいね。もうこんなにビンビンだよ」

彩音ちゃんが嬉しそうに言う。

「ああ、気持ちよくなってきたからな」

「でもメスイキじゃなくてオスイキを目指すんだよね?」

「もちろんだ。そろそろ俺の竿の方もしごいてくれないか?」

「オッケー」

彩音ちゃんは右手で俺のペニスをしごく。同時に左手ではアナルをほぐし続ける。

「はあっ……」

思わず声が出てしまう。

「京太くんの……、すっごく硬いよ」

「ああ、すごくいい感じだ……」

「じゃあ、このまま射精させてあげるね」

「ああ、頼んだ」

彩音ちゃんがしこしこのスピードを速める。と同時に、アナルにも刺激が加わる。

「おおおっ!」

俺は気持ちよくなって喘いだ。そのせいで、いつもよりも早く限界が訪れてきた。

「うおっ! イクッ!!」

ドピュッドピュー!! 勢い良く飛び出した精子は弧を描いて飛び、壁にぶつかった。

「ふう……。すごく出たぞ」

「うん、いっぱい出てるね」

彩音ちゃんは手に付いた俺の精液を眺めていた。

「京太君……、壁まで飛んじゃったら飛距離を比べられないね……」

「そうか……。しまったな」

実験方法を間違えてしまったようだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

人体実験サークル

狼姿の化猫ゆっと
恋愛
人間に対する興味や好奇心が強い人達、ようこそ。ここは『人体実験サークル』です。お互いに実験し合って自由に過ごしましょう。 《注意事項》 ・同意無しで相手の心身を傷つけてはならない ・散らかしたり汚したら片付けと掃除をする [SM要素満載となっております。閲覧にはご注意ください。SとMであり、男と女ではありません。TL・BL・GL関係なしです。 ストーリー編以外はM視点とS視点の両方を載せています。 プロローグ以外はほぼフィクションです。あとがきもお楽しみください。]

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

私の事を調べないで!

さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と 桜華の白龍としての姿をもつ 咲夜 バレないように過ごすが 転校生が来てから騒がしくなり みんなが私の事を調べだして… 表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓ https://picrew.me/image_maker/625951

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

嘔吐依存

()
BL
⚠️ ・嘔吐表現あり ・リョナあり ・汚い ー何でもOKな方、ご覧ください。  小説初作成なのでクオリティが低いです。  おかしな点があるかもしれませんが温かい目で見逃してください。ー   

人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない

タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。 対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

処理中です...