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第1話 サークル活動
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「――はい、それでは今日はここまで。各自復習を怠らないように」
「起立! 礼!」
『ありがとうございましたー!』
教授の合図で講義が終わった。講義室に弛緩した空気が流れる。俺は荷物をまとめて席を立った。すると、隣から声をかけられた。
「ねえ、これからみんなでお昼食べに行くんだけど、一緒にどう?」
俺に声をかけてきたのは、俺と同じ研究室に所属する篠宮由衣だった。彼女はこの大学でもトップクラスの美少女として評判だ。艶やかな黒髪に整った顔立ち、スタイルもよくて男子学生の間で人気が高いらしい。
しかし、残念ながら彼女には彼氏がいるし、俺にも彼氏がいる。俺たちがこうして二人でいると、周りからはカップルだと勘違いされるわけだが……まあ、それはいいだろう。それよりも今は大事なことがある。
「悪いけど、ちょっと用事があるんだ」
「そっかぁ。じゃあまた今度ね」
そう言って篠宮さんは自分の友人のもとへ戻っていった。
俺の名前は佐藤京太。現在、彼女いない歴=年齢の男である。
「さて、行くか」
今日の予定はもう決まっている。待ち合わせの時間まであまり余裕がない。急いで行かないとな。
***
駅前に行くと、すでに待ち合わせ相手の姿があった。彼は手を振りながら駆け寄ってきた。
「遅いぞ、京太!」
「ごめんごめん。こっちもいろいろ忙しいんだよ」
俺が言い返すと、彼はやれやれといった様子で肩をすくめた。彼の名前は御手洗冬也。イケメンかつ成績優秀というハイスペック野郎である。性格もいいし人望もある。俺とは正反対の人間だと言っていいだろう。そんな彼がなぜ俺と一緒にいるのか? その答えは至ってシンプルだ。俺たちは同じサークルに所属しているからである。
俺たちが所属するのは【アナル開発研究会】という非公認サークルだ。メンバーは俺を含めて3名。俺と冬也はそのうちの2人だ。そして、残りの一人というのが……
「よっす! 待ってた?」
「ああ、お前を待ってたぜ、彩音ちゃん」
そう、俺たちが待っていた人物こそ、もう一人のメンバーにして我らが女神様こと平出彩音ちゃんなのだ! 彩音ちゃんは天使のような笑顔を浮かべると、可愛らしくウインクしながら言った。
「今日もよろしくね♪」
「起立! 礼!」
『ありがとうございましたー!』
教授の合図で講義が終わった。講義室に弛緩した空気が流れる。俺は荷物をまとめて席を立った。すると、隣から声をかけられた。
「ねえ、これからみんなでお昼食べに行くんだけど、一緒にどう?」
俺に声をかけてきたのは、俺と同じ研究室に所属する篠宮由衣だった。彼女はこの大学でもトップクラスの美少女として評判だ。艶やかな黒髪に整った顔立ち、スタイルもよくて男子学生の間で人気が高いらしい。
しかし、残念ながら彼女には彼氏がいるし、俺にも彼氏がいる。俺たちがこうして二人でいると、周りからはカップルだと勘違いされるわけだが……まあ、それはいいだろう。それよりも今は大事なことがある。
「悪いけど、ちょっと用事があるんだ」
「そっかぁ。じゃあまた今度ね」
そう言って篠宮さんは自分の友人のもとへ戻っていった。
俺の名前は佐藤京太。現在、彼女いない歴=年齢の男である。
「さて、行くか」
今日の予定はもう決まっている。待ち合わせの時間まであまり余裕がない。急いで行かないとな。
***
駅前に行くと、すでに待ち合わせ相手の姿があった。彼は手を振りながら駆け寄ってきた。
「遅いぞ、京太!」
「ごめんごめん。こっちもいろいろ忙しいんだよ」
俺が言い返すと、彼はやれやれといった様子で肩をすくめた。彼の名前は御手洗冬也。イケメンかつ成績優秀というハイスペック野郎である。性格もいいし人望もある。俺とは正反対の人間だと言っていいだろう。そんな彼がなぜ俺と一緒にいるのか? その答えは至ってシンプルだ。俺たちは同じサークルに所属しているからである。
俺たちが所属するのは【アナル開発研究会】という非公認サークルだ。メンバーは俺を含めて3名。俺と冬也はそのうちの2人だ。そして、残りの一人というのが……
「よっす! 待ってた?」
「ああ、お前を待ってたぜ、彩音ちゃん」
そう、俺たちが待っていた人物こそ、もう一人のメンバーにして我らが女神様こと平出彩音ちゃんなのだ! 彩音ちゃんは天使のような笑顔を浮かべると、可愛らしくウインクしながら言った。
「今日もよろしくね♪」
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