縁は縁でも腐ってる

長澤直流

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◆捌

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 夜半、月明かりの中で一人の酔っぱらった男が山道を歩いていると、血相を変えて馬を走らせる集団が現れた。
 慌てて道端に避けた男は、最後の一頭が大きな荷を積んでいる事に気付いた。
 男にはその荷がなにやらうごめいて見え、気味が悪く感じた。
 後日、男はこの話を行きつけの酒場で話すのだが、酔っぱらいの戯言として誰にも相手にされなかった。

 そうしているうちに男はこの話をしなくなり、真実は闇の中へと沈んでいった――――
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