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9章:天魔異會異聞編
万能、空間魔法!
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「おやおや、仲間を見捨てて逃げたにしては、そんなちっぽけな人間を飼うなんて余裕があるんだねえ。いや、もしかしたら薄情なだけかや?」
この城の最奥で再度リーゼとの対峙。あの時とは違い、今はすでに魔刀・鐵を右手に携えている。
我が傍らには、自身を獲物のように見定めているリーゼの視線に緊張して我の後ろに隠れているイサナの姿。そりゃ、これだけの魔人に標的となってしまってはさすがにどんなモノでも震え上がってしまうだろうか。「大丈夫、我がついているぞ、イサナ」
「ふふっひ、魔王直属の査察員である我が何の策もなく貴様の前に現れると思っているのか?」
完全に丸腰。もう武器も金銀財宝もみんな湯場のケチどもにくれてやった。我の力はどんどん弱くなっていく。今の我ではどう足掻いてもリーゼには勝てない。
だが、それでも。
「こやつを見ろ! 引退魔王の一番弟子で最強の魔法使い、イサナだ!」
「なんじゃ、そのしょーもないWEB小説に出てくるようなゴテゴテした設定は」
さっきまで縮こまっていたイサナも、我にそう褒められて悪い気はしなかったのか、ばばーんっと得意げに仁王立ち。しかし、一方のリーゼはというと、ちんちくりんなミニスカ着物でドヤ顔をキメているイサナの姿に、思わずぽかんとしてしまっている。ふふふん、こやつはイサナの実力がわかっていないからな。
そう、我には頼れる仲間がいる。みんな目は死んでない。
超絶ハイパー究極ミラクル魔女っ娘☆イサナが名無しがいる砂漠のダンジョンとここ、雷魔神領、ガカイシをその空間魔法で直接つなげたのだ。
これならばポータルを設置するよりもはるかに安全だし、向こうにバレて門を壊されることもない。転移魔法ではせっかく用意した軍団も少数ずつしか移動できないし、転移魔法を常時使い続けることは体力的にも魔力的にも厳しい。
その点、イサナはガカイシの出身で、しかも、空間魔法を普段使いするほどの超絶的な使い手だ。もはやイメージできればそことダンジョンをショートカットするのは容易いことだろう。子どもらしい突拍子もないイメージに今回ばかりは感謝しなければならぬな。
「斯様な小さき者が一体何をできるというのじゃ」
「おいおい、なんだなんだ? そこまでいうなら見せてあげちゃおっかなあ」
「貴様の思わせぶりな態度は凄まじくウザいな」
「なあ、どうする、イサナ?」
「うん、いいよー!」
イサナが両手を精一杯高く掲げる。それだけ見れば小さな女の子が一生懸命元気いっぱいにバンザーイしているだけにしか見えぬが。
「……なんじゃ……?」
リーゼにも不穏な空気が伝わってきたのだろう、ずかずかと外が見えるところまで歩み寄ると、ずばーんと勢いよく障子を開け放つ。
リーゼが見上げるその視線の先には。
漆黒の角を生やした天守閣のほぼ真上、今にも雨が降り出してしまいそうな真っ黒な曇天が、突如、まるで水面に透明な石が投げ込まれたかのようにぐにゃりと歪む。
それは空にぽっかりと空いた巨大な穴のように見えた。その先は虚空、真っ黒で何も見えない、が。
その穴から、遥か彼方より来りて地を轟かすような雄叫びじみた音と震え。それが次第に大きくなっていき。
「何が起きているのじゃ……?」
巨大な城に降り注ぐは、ダンジョンに巣食う凶悪な魔物ども。
無秩序な雄叫び、狂乱じみた怒涛、まるで天災。
下級モンスターのゴブリンから中ボスのドラゴン、はたまた階層ボスに裏ボスまで次々と上空から現れてはそのまま城内へと殺到する。その数、その巨大さ、その強さに、人間をベースにしただけの改造サムライでは成す術もなく、また、それは魔物をベースにしたものであっても、さして変わらなかった。
理不尽な数の暴力。そこに個としての強さなぞ関係ない。ひとたび飲み込まれれば、迫り来る津波のように抗うことなぞできはしないのだ。やられたらやり返す、倍返しだ!
「……この役立たずどもが」
自身の軍勢が次々と蹂躙されるその光景を見上げてなお、リーゼはその場に佇んでいただけだった。
「絶望したか? 自身の無力さを目の当たりにして何もできないのか?」
その豪奢な背に向けて、今までの恨みつらみ嫉みのこもった嘲笑を投げつけたが、しかし、リーゼに反応はなかった。つまらん。
遥か遠き砂漠のダンジョンから自動生成される魔物達は、それに受けて立とうとする異形のサムライをその圧倒的数量で押し流す。千切っては投げ、というよりは、もはや呑み込んでいるに等しい。成す術すらない。
彼らが城外を制圧し、この部屋にもなだれ込んでくるのは時間の問題だろう。
この光景を満足げに眺めては。
「なあ、あの改造サムライどもは貴様の物ではないのだろう? 一体誰からもらったのだ?」
「……なぜそう思うのじゃ?」
「貴様のセンスじゃないもん」
我の言葉に思わず反射的に、といった風情でリーゼが振り返る。その青い目は大きく見開かれていた。今までの気だるげな表情とはうって変わり、自身の心を見透かされてとても驚いているようだった。
「は、はは、ああそうじゃな、わらわはあのようなキモい木偶の坊なぞ好かぬ」
「じゃあ、あれらはどこの誰にもらった? 教えてくれれば楽に殺すことも一考してやらんこともないぞ?」
「ハッ、減らず口を。そなたではわらわのことは殺せぬ。魔王ならば話は別だがな」
「まあ、確かに我が力では貴様、いや、その魔刀・鐵には敵わぬだろう。だが」
思わせぶりににやりと笑む。リーゼの表情に焦りが滲む。
「ま、まさか……」
「ざーんねんでしたー、ステラ様だと思ったー? 魔王様じゃなくってサキュバスのオフィーリアちゃんでしたー」
「キミが出てきても何にもならぬではないか! ステr……偉大なる2代目魔王様を連れてきなさいよ!」
「ステラ様はちょっと身支度で遅くなるんすよ、女の子ですからねー」
そこにはすっかり傷も癒えて、あの、煽情的な身体のラインを惜しげもなく強調させるいつもの黒スーツの金髪黒ギャルサキュバス、オフィーリアが、ズキューンッとキメポーズしているだけだった。
「まあ、よい。オフィーリア、イサナを頼む。この先はお子様にはセンシティブで見せられぬかもしれぬからな」
「りょ!」
「ふ、そのかっるい返事もなんだか久しぶりだと嬉しくなるな」
「アタシじゃ瞬殺なんでできるだけ急いでくださいねー」
リーゼに背を向けて奥の部屋へと向かう我を彼女は追わなかった。ただすれ違いざまに、ぼそりと皮肉めいたことを我へと囁いただけだった。
「ふん、そなたが何を考えているのかわらわにはわからぬ。あのような雑魚なぞ捨て置けばわずかにでも生き永らえられたたものを」
「ひひひ、貴様もJAMPを読め。我も最近グロリアに勧められたが、あれは努力・友情・勝利が詰まっておる少年漫画の王道だぞ?」
「意味がわからぬ」
不機嫌そうに我を睨み付けるリーゼ。こういうタイプはJAMPなぞ読まぬか。ま、男にたかるような性悪女が読むものなぞ、標的となったバカな男の表情と経歴くらいだろう。
「イサナ、そのお姉ちゃんと一緒にいなさい。どんなことがあってもキミを守ってくれるから」
「ヘラお姉ちゃんはどこにいくの?」
「どこにも行かないさ、ちょっと友達を助けに行くだけだ」
くしゃりとイサナの黒髪を撫でる。さらりと柔らかい髪が揺れ、不安そうなイサナの表情が我の麗しい顔を覗いた。
「ヘラお姉ちゃんはいなくならないでね?」
「当たり前だ、我はイサナのお姉ちゃんにして魔王様だぞ」
「うん!」
いささか場違いなイサナの元気な返事に思わず苦笑しながらも我は名残惜しくイサナの小さな頭から手を離した。そういえば、小さな子どもの相手なぞステラ以外では久しくなかった。これ以上人間に情けを持たぬようにしなければ我はどんどん弱くなってしまうなあ。
「ま、我は引退した身。それも悪くはないがな」
そんな呟きは、オフィーリアにもリーゼにも届かなかったようだが。
「……おぬしのような売女が相手とは、わらわも甘く見られたものだな」
「そんなー、相手してくれるならもっとじっくりねっちょり時間を掛けて愛しましょうよー」
この城の最奥で再度リーゼとの対峙。あの時とは違い、今はすでに魔刀・鐵を右手に携えている。
我が傍らには、自身を獲物のように見定めているリーゼの視線に緊張して我の後ろに隠れているイサナの姿。そりゃ、これだけの魔人に標的となってしまってはさすがにどんなモノでも震え上がってしまうだろうか。「大丈夫、我がついているぞ、イサナ」
「ふふっひ、魔王直属の査察員である我が何の策もなく貴様の前に現れると思っているのか?」
完全に丸腰。もう武器も金銀財宝もみんな湯場のケチどもにくれてやった。我の力はどんどん弱くなっていく。今の我ではどう足掻いてもリーゼには勝てない。
だが、それでも。
「こやつを見ろ! 引退魔王の一番弟子で最強の魔法使い、イサナだ!」
「なんじゃ、そのしょーもないWEB小説に出てくるようなゴテゴテした設定は」
さっきまで縮こまっていたイサナも、我にそう褒められて悪い気はしなかったのか、ばばーんっと得意げに仁王立ち。しかし、一方のリーゼはというと、ちんちくりんなミニスカ着物でドヤ顔をキメているイサナの姿に、思わずぽかんとしてしまっている。ふふふん、こやつはイサナの実力がわかっていないからな。
そう、我には頼れる仲間がいる。みんな目は死んでない。
超絶ハイパー究極ミラクル魔女っ娘☆イサナが名無しがいる砂漠のダンジョンとここ、雷魔神領、ガカイシをその空間魔法で直接つなげたのだ。
これならばポータルを設置するよりもはるかに安全だし、向こうにバレて門を壊されることもない。転移魔法ではせっかく用意した軍団も少数ずつしか移動できないし、転移魔法を常時使い続けることは体力的にも魔力的にも厳しい。
その点、イサナはガカイシの出身で、しかも、空間魔法を普段使いするほどの超絶的な使い手だ。もはやイメージできればそことダンジョンをショートカットするのは容易いことだろう。子どもらしい突拍子もないイメージに今回ばかりは感謝しなければならぬな。
「斯様な小さき者が一体何をできるというのじゃ」
「おいおい、なんだなんだ? そこまでいうなら見せてあげちゃおっかなあ」
「貴様の思わせぶりな態度は凄まじくウザいな」
「なあ、どうする、イサナ?」
「うん、いいよー!」
イサナが両手を精一杯高く掲げる。それだけ見れば小さな女の子が一生懸命元気いっぱいにバンザーイしているだけにしか見えぬが。
「……なんじゃ……?」
リーゼにも不穏な空気が伝わってきたのだろう、ずかずかと外が見えるところまで歩み寄ると、ずばーんと勢いよく障子を開け放つ。
リーゼが見上げるその視線の先には。
漆黒の角を生やした天守閣のほぼ真上、今にも雨が降り出してしまいそうな真っ黒な曇天が、突如、まるで水面に透明な石が投げ込まれたかのようにぐにゃりと歪む。
それは空にぽっかりと空いた巨大な穴のように見えた。その先は虚空、真っ黒で何も見えない、が。
その穴から、遥か彼方より来りて地を轟かすような雄叫びじみた音と震え。それが次第に大きくなっていき。
「何が起きているのじゃ……?」
巨大な城に降り注ぐは、ダンジョンに巣食う凶悪な魔物ども。
無秩序な雄叫び、狂乱じみた怒涛、まるで天災。
下級モンスターのゴブリンから中ボスのドラゴン、はたまた階層ボスに裏ボスまで次々と上空から現れてはそのまま城内へと殺到する。その数、その巨大さ、その強さに、人間をベースにしただけの改造サムライでは成す術もなく、また、それは魔物をベースにしたものであっても、さして変わらなかった。
理不尽な数の暴力。そこに個としての強さなぞ関係ない。ひとたび飲み込まれれば、迫り来る津波のように抗うことなぞできはしないのだ。やられたらやり返す、倍返しだ!
「……この役立たずどもが」
自身の軍勢が次々と蹂躙されるその光景を見上げてなお、リーゼはその場に佇んでいただけだった。
「絶望したか? 自身の無力さを目の当たりにして何もできないのか?」
その豪奢な背に向けて、今までの恨みつらみ嫉みのこもった嘲笑を投げつけたが、しかし、リーゼに反応はなかった。つまらん。
遥か遠き砂漠のダンジョンから自動生成される魔物達は、それに受けて立とうとする異形のサムライをその圧倒的数量で押し流す。千切っては投げ、というよりは、もはや呑み込んでいるに等しい。成す術すらない。
彼らが城外を制圧し、この部屋にもなだれ込んでくるのは時間の問題だろう。
この光景を満足げに眺めては。
「なあ、あの改造サムライどもは貴様の物ではないのだろう? 一体誰からもらったのだ?」
「……なぜそう思うのじゃ?」
「貴様のセンスじゃないもん」
我の言葉に思わず反射的に、といった風情でリーゼが振り返る。その青い目は大きく見開かれていた。今までの気だるげな表情とはうって変わり、自身の心を見透かされてとても驚いているようだった。
「は、はは、ああそうじゃな、わらわはあのようなキモい木偶の坊なぞ好かぬ」
「じゃあ、あれらはどこの誰にもらった? 教えてくれれば楽に殺すことも一考してやらんこともないぞ?」
「ハッ、減らず口を。そなたではわらわのことは殺せぬ。魔王ならば話は別だがな」
「まあ、確かに我が力では貴様、いや、その魔刀・鐵には敵わぬだろう。だが」
思わせぶりににやりと笑む。リーゼの表情に焦りが滲む。
「ま、まさか……」
「ざーんねんでしたー、ステラ様だと思ったー? 魔王様じゃなくってサキュバスのオフィーリアちゃんでしたー」
「キミが出てきても何にもならぬではないか! ステr……偉大なる2代目魔王様を連れてきなさいよ!」
「ステラ様はちょっと身支度で遅くなるんすよ、女の子ですからねー」
そこにはすっかり傷も癒えて、あの、煽情的な身体のラインを惜しげもなく強調させるいつもの黒スーツの金髪黒ギャルサキュバス、オフィーリアが、ズキューンッとキメポーズしているだけだった。
「まあ、よい。オフィーリア、イサナを頼む。この先はお子様にはセンシティブで見せられぬかもしれぬからな」
「りょ!」
「ふ、そのかっるい返事もなんだか久しぶりだと嬉しくなるな」
「アタシじゃ瞬殺なんでできるだけ急いでくださいねー」
リーゼに背を向けて奥の部屋へと向かう我を彼女は追わなかった。ただすれ違いざまに、ぼそりと皮肉めいたことを我へと囁いただけだった。
「ふん、そなたが何を考えているのかわらわにはわからぬ。あのような雑魚なぞ捨て置けばわずかにでも生き永らえられたたものを」
「ひひひ、貴様もJAMPを読め。我も最近グロリアに勧められたが、あれは努力・友情・勝利が詰まっておる少年漫画の王道だぞ?」
「意味がわからぬ」
不機嫌そうに我を睨み付けるリーゼ。こういうタイプはJAMPなぞ読まぬか。ま、男にたかるような性悪女が読むものなぞ、標的となったバカな男の表情と経歴くらいだろう。
「イサナ、そのお姉ちゃんと一緒にいなさい。どんなことがあってもキミを守ってくれるから」
「ヘラお姉ちゃんはどこにいくの?」
「どこにも行かないさ、ちょっと友達を助けに行くだけだ」
くしゃりとイサナの黒髪を撫でる。さらりと柔らかい髪が揺れ、不安そうなイサナの表情が我の麗しい顔を覗いた。
「ヘラお姉ちゃんはいなくならないでね?」
「当たり前だ、我はイサナのお姉ちゃんにして魔王様だぞ」
「うん!」
いささか場違いなイサナの元気な返事に思わず苦笑しながらも我は名残惜しくイサナの小さな頭から手を離した。そういえば、小さな子どもの相手なぞステラ以外では久しくなかった。これ以上人間に情けを持たぬようにしなければ我はどんどん弱くなってしまうなあ。
「ま、我は引退した身。それも悪くはないがな」
そんな呟きは、オフィーリアにもリーゼにも届かなかったようだが。
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