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番外編:聖都壊滅大作戦
神魔大戦(の裏側)
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「ーーふむ、ここには2回目だが、テーマパークに来たみたいだな、テンション上がるなぁ~」
ぬるり、転移魔法で森と聖都を繋いだポータルから首だけを出しながら、改めて銀色の無機質な高層ビルを見上げる。
幸い、両軍の激突はまだのようだ。我の姿も見られてないな。
あれ? ちょっと待てよ? 今から相まみえるということはつまり、ステラと女神はまだ邂逅していないということか? 一つ懸念材料は消えたな、一安心だ。いや、あれ? ちょっと待てよ?
それはつまり、あの転生者は別に弱体化もしていない。そのままの強さだったということになる。
「転生者、弱っわ」
スライムに殺られるとは情けない。女神とやらも大したことないな。まだ城に来ていた勇者の方が気骨を感じたぞ。異世界というのは技術だけが発展していて案外生っちょろいところなのかもな。
「おっと」
慌てて近くの建物の陰に身を潜める。
主力部隊より先行する斥候部隊がすでに聖都の守りを固めんと散らばっていた。
編成されていたのは主にゴブリンとオークだ。ゴブリンは素早く動けるし、数が多いから伝令も出しやすい。オークはタフでちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。いい編成じゃないか。
しかし、彼らの任務はここの専守防衛ではないはずだ。
魔王軍の主力部隊が到着するまでの時間稼ぎ、および、偵察と妨害工作。
彼らは所詮下級モンスター、どうやっても敵との戦力差は覆せない。彼らは時間稼ぎさえすればいいのだ。何も考えずビルを破壊したり、店先の物を略奪するのは彼らにとっては薄い本を読むよりも容易い。こやつら、あとでステラに怒られるだろうな。
だが。
魔王軍は我が策略(偶然)によって進軍が大きく遅れている。そうなると前線での敗戦は濃厚、そして、前線の維持が不可能となれば、聖都を守っていた魔王軍はすぐに撤退するだろう。なにせ、ステラの私利私欲のための戦いだ。聖都の防衛なぞ大義は無きに等しい。
そうなればいずれは神の軍勢があっという間にこの街を壊す。それを見届けてから我が魔王軍の主力部隊を先導して、疲弊した敵を殲滅する。
我ながらいい作戦だ。
「では、我も始めようかな」
ゴブリン達の監視を掻い潜りつつ、華麗なる女スパイっぽくシュバッと聖都に潜伏し、建築物を計画的に壊して魔王軍の進軍を足止めしつつ、敵が聖都を攻撃しやすい場所へと誘導する。やることが、やることが多い……!
幸い、クソ雑魚のソウタ以外の転生者の姿はない。女神の話からするに、異世界に転生したがる自殺願望者としては、きっとこの街があまりにも彼らが元いた世界の街並みと同じようになっちゃって、すっかり思い入れがなくなってしまったのだろう。
薄情なのか、いや、そもそも感情なぞ欠落してしまっているのか。我には人間の些末な機微はさっぱり計り知れぬが。
ささやかな神の慈悲なのだろう、この街の住人はもはやいない。最期の時を推しと過ごそうとした(ある意味で)勇者もいたみたいだが、結局この街と心中するまでには至らなかったのだろう。かつての誇り高きヲタク魂はもはや滅んでしまったのだ!
そんなキモオタへの憐憫を0.2秒で解除した。0.2秒という設定は勘だ。キモオタが厄介ガチ恋勢にならず、ドMへの致命傷にもならず後遺症も残らない我の超絶激カワ最強魔物の滞在時間であった。
すると。
先ほどから聖都を揺らしていた地響きが一層強くなる。
「お、始まったかな」
なんか我もよくわからなくなってきて色々と錯綜して混乱しているが、どうやら無事(?)神の軍勢は聖都に突撃したみたいだ。何もしなければあっという間に聖都は壊滅するだろう。
ゴブリン達はまさかの事態にパニックに陥り、オーク達はその地鳴りに闘争心を掻き立てられたのか盛大に雄叫びを上げる。
ま、こやつらではこんなもんだろう。これほどの大規模な軍を率いるのは初めてだろうが、ゴブリンやオークの特性はステラも想定内のはずだ。
基本的に拠点防衛戦というのは、防御する側に有利な場合が多い。
侵略する側は、砦などに相当する防御設備、固定砲台などの自陣からの強力な攻撃、そして、十分な備蓄。それらを全て攻略し、圧倒しなければならぬからだ。
実際には、聖都は誰の物でもない。十分な装備も防衛もできない。
だからこその総力戦。真っ向からぶつかるには、敵の戦力を少しでも、欲を言えば圧倒的に上回らなくてならない。
戦況としては、聖都を破壊さえしてしまえばいい神の方が有利。だが、魔王軍は、(なぜか)魔界のほぼ全ての戦力を結集しているため、そう易々と聖都を攻略させはしないだろう。倒した相手を死霊やアンデッドとして鹵獲もできる。
何の躊躇もなく実に効率的、物量に任せて通過した後には一つの建造物もオブジェすらも残さない徹底ぶり。神の怒りとして、信奉者に古来より恐れられている理由を垣間見た気がするな。文明ごと滅ぼすとはあやつも性格が悪い。
「お、そろそろ魔王軍も到着したか」
その内臓を揺さぶるような心地よい轟音に振り返ると。
勇ましきかな、我が愛しの魔王軍! まるで邪悪なる暗黒が無数のおぞましい蟲の形となって押し寄せる波濤のようではないか! 地を揺るがすその咆哮! 真なる恐怖の姿! これぞまさしく魔王軍の進撃だ!
今は神の方を応援しなければならぬというのが口惜しいところだ。
「お覚悟はよろしくってええええええッッッッ!!!!」
そのキーキー甲高いお嬢様口調にあるまじき雄叫びは、これから起こり得るはずの全ての騒乱を止めた。思わず立ち上がって思いっきり手を振ってしまいそうになるのを必死に抑える。いかんいかん、つい我が娘を応援したくなる親心がまろび出てしまうところだった。
こそこそを継続しながらちらりとステラの声がした方を仰ぎ見てみると。
お、ステラの姿が見え、あ、あれ……?
……なんかめちゃくちゃ怒ってない? なんというか己の欲求不満を手当たり次第に発散させるかのような鬼気迫る雰囲気。今にも先陣切って敵に飛び掛かって行きそうだ。そんなにフラストレーションって溜まるもん?
遠くからでもわかる。ここで我が見つかるわけにはいかぬ。戦略的にも色んな意味でもマズいことになる。
「ワタシの抑えきれないこの○○○○○○を、○○○○○○して○○○○○○してやる!」
全部アウトやないか。全部放送禁止ワードやないか。公の場で声高らかに叫ぶことじゃない。
そして、そんなステラの姿をあやつも見つけたらしい。
「お、アンタが2代目魔王ね。先代と比べるとずいぶんちっこいけど大丈夫?」
「当たり前でしょうがああああ!!!」
「???」
女神はなぜステラが猛り狂っているのか知らぬ。知らぬが仏、こやつは神だがな。
ふわりと空に立つアンフェルティアはキョトンとしながらも、呆れたようにふっと笑う。
「初対面でその対応はどうかと思うけど、ま、アイツの娘ならそれくらいの教養なのも仕方ないかな。ボクは寛大だからね、不敬なんて思わないさ」
「お前にはカンケーなくってよ、女神、アンフェルティア。ワタシは聖都を守る、そして、褒美にお父様とイチャイチャする、そのために来たのですわ!」
「ずいぶん濃い目に邪念が入り交じってるわね」
ねえ、ステラ、そういうの、人目もはばからずに言うのやめて。我がやべーヤツだと思われちゃうじゃんか。ほら、人間どもがざわざわし始めちゃったじゃん。魔族は親と子が……みたいな余計な誤解を生んじゃうんだよ。失礼な、魔族だって純愛だよ!
「ま、ボクはこの街を滅ぼしたいだけだ、アンタら家族の茶番なんて勝手にやっててよ」
そういうと、アンフェルティアはふっとその場から消えてしまった。どうやら神の導きはここまでらしい。あとは人の子らが頑張ることだと。ずいぶん身勝手な言い分に聞こえるが、信奉者的にはこのわがままな感じがたまらないのだとか、推しポイントなのだとかなんとかかんとか。我にはよくわからん。
神とは無責任なヤツなのだ。いひひ、その結末を見て絶望するのだな、バカめ。
音とは空気の震えだけではない。身体を揺さぶり、その奥底の魂を振動させるものだ。だからこそのこの慎ましやかな胸を高鳴らせる昂揚だ。
そして、いよいよ二つの怒涛が衝突。
この日、この星の歴史に刻まれるほどの大きな戦いが幕を上げ、そして、それはあっという間に幕を下ろした。
――そう、聖都の壊滅と、神の敗北という形で。
ぬるり、転移魔法で森と聖都を繋いだポータルから首だけを出しながら、改めて銀色の無機質な高層ビルを見上げる。
幸い、両軍の激突はまだのようだ。我の姿も見られてないな。
あれ? ちょっと待てよ? 今から相まみえるということはつまり、ステラと女神はまだ邂逅していないということか? 一つ懸念材料は消えたな、一安心だ。いや、あれ? ちょっと待てよ?
それはつまり、あの転生者は別に弱体化もしていない。そのままの強さだったということになる。
「転生者、弱っわ」
スライムに殺られるとは情けない。女神とやらも大したことないな。まだ城に来ていた勇者の方が気骨を感じたぞ。異世界というのは技術だけが発展していて案外生っちょろいところなのかもな。
「おっと」
慌てて近くの建物の陰に身を潜める。
主力部隊より先行する斥候部隊がすでに聖都の守りを固めんと散らばっていた。
編成されていたのは主にゴブリンとオークだ。ゴブリンは素早く動けるし、数が多いから伝令も出しやすい。オークはタフでちょっとやそっとの攻撃ではびくともしない。いい編成じゃないか。
しかし、彼らの任務はここの専守防衛ではないはずだ。
魔王軍の主力部隊が到着するまでの時間稼ぎ、および、偵察と妨害工作。
彼らは所詮下級モンスター、どうやっても敵との戦力差は覆せない。彼らは時間稼ぎさえすればいいのだ。何も考えずビルを破壊したり、店先の物を略奪するのは彼らにとっては薄い本を読むよりも容易い。こやつら、あとでステラに怒られるだろうな。
だが。
魔王軍は我が策略(偶然)によって進軍が大きく遅れている。そうなると前線での敗戦は濃厚、そして、前線の維持が不可能となれば、聖都を守っていた魔王軍はすぐに撤退するだろう。なにせ、ステラの私利私欲のための戦いだ。聖都の防衛なぞ大義は無きに等しい。
そうなればいずれは神の軍勢があっという間にこの街を壊す。それを見届けてから我が魔王軍の主力部隊を先導して、疲弊した敵を殲滅する。
我ながらいい作戦だ。
「では、我も始めようかな」
ゴブリン達の監視を掻い潜りつつ、華麗なる女スパイっぽくシュバッと聖都に潜伏し、建築物を計画的に壊して魔王軍の進軍を足止めしつつ、敵が聖都を攻撃しやすい場所へと誘導する。やることが、やることが多い……!
幸い、クソ雑魚のソウタ以外の転生者の姿はない。女神の話からするに、異世界に転生したがる自殺願望者としては、きっとこの街があまりにも彼らが元いた世界の街並みと同じようになっちゃって、すっかり思い入れがなくなってしまったのだろう。
薄情なのか、いや、そもそも感情なぞ欠落してしまっているのか。我には人間の些末な機微はさっぱり計り知れぬが。
ささやかな神の慈悲なのだろう、この街の住人はもはやいない。最期の時を推しと過ごそうとした(ある意味で)勇者もいたみたいだが、結局この街と心中するまでには至らなかったのだろう。かつての誇り高きヲタク魂はもはや滅んでしまったのだ!
そんなキモオタへの憐憫を0.2秒で解除した。0.2秒という設定は勘だ。キモオタが厄介ガチ恋勢にならず、ドMへの致命傷にもならず後遺症も残らない我の超絶激カワ最強魔物の滞在時間であった。
すると。
先ほどから聖都を揺らしていた地響きが一層強くなる。
「お、始まったかな」
なんか我もよくわからなくなってきて色々と錯綜して混乱しているが、どうやら無事(?)神の軍勢は聖都に突撃したみたいだ。何もしなければあっという間に聖都は壊滅するだろう。
ゴブリン達はまさかの事態にパニックに陥り、オーク達はその地鳴りに闘争心を掻き立てられたのか盛大に雄叫びを上げる。
ま、こやつらではこんなもんだろう。これほどの大規模な軍を率いるのは初めてだろうが、ゴブリンやオークの特性はステラも想定内のはずだ。
基本的に拠点防衛戦というのは、防御する側に有利な場合が多い。
侵略する側は、砦などに相当する防御設備、固定砲台などの自陣からの強力な攻撃、そして、十分な備蓄。それらを全て攻略し、圧倒しなければならぬからだ。
実際には、聖都は誰の物でもない。十分な装備も防衛もできない。
だからこその総力戦。真っ向からぶつかるには、敵の戦力を少しでも、欲を言えば圧倒的に上回らなくてならない。
戦況としては、聖都を破壊さえしてしまえばいい神の方が有利。だが、魔王軍は、(なぜか)魔界のほぼ全ての戦力を結集しているため、そう易々と聖都を攻略させはしないだろう。倒した相手を死霊やアンデッドとして鹵獲もできる。
何の躊躇もなく実に効率的、物量に任せて通過した後には一つの建造物もオブジェすらも残さない徹底ぶり。神の怒りとして、信奉者に古来より恐れられている理由を垣間見た気がするな。文明ごと滅ぼすとはあやつも性格が悪い。
「お、そろそろ魔王軍も到着したか」
その内臓を揺さぶるような心地よい轟音に振り返ると。
勇ましきかな、我が愛しの魔王軍! まるで邪悪なる暗黒が無数のおぞましい蟲の形となって押し寄せる波濤のようではないか! 地を揺るがすその咆哮! 真なる恐怖の姿! これぞまさしく魔王軍の進撃だ!
今は神の方を応援しなければならぬというのが口惜しいところだ。
「お覚悟はよろしくってええええええッッッッ!!!!」
そのキーキー甲高いお嬢様口調にあるまじき雄叫びは、これから起こり得るはずの全ての騒乱を止めた。思わず立ち上がって思いっきり手を振ってしまいそうになるのを必死に抑える。いかんいかん、つい我が娘を応援したくなる親心がまろび出てしまうところだった。
こそこそを継続しながらちらりとステラの声がした方を仰ぎ見てみると。
お、ステラの姿が見え、あ、あれ……?
……なんかめちゃくちゃ怒ってない? なんというか己の欲求不満を手当たり次第に発散させるかのような鬼気迫る雰囲気。今にも先陣切って敵に飛び掛かって行きそうだ。そんなにフラストレーションって溜まるもん?
遠くからでもわかる。ここで我が見つかるわけにはいかぬ。戦略的にも色んな意味でもマズいことになる。
「ワタシの抑えきれないこの○○○○○○を、○○○○○○して○○○○○○してやる!」
全部アウトやないか。全部放送禁止ワードやないか。公の場で声高らかに叫ぶことじゃない。
そして、そんなステラの姿をあやつも見つけたらしい。
「お、アンタが2代目魔王ね。先代と比べるとずいぶんちっこいけど大丈夫?」
「当たり前でしょうがああああ!!!」
「???」
女神はなぜステラが猛り狂っているのか知らぬ。知らぬが仏、こやつは神だがな。
ふわりと空に立つアンフェルティアはキョトンとしながらも、呆れたようにふっと笑う。
「初対面でその対応はどうかと思うけど、ま、アイツの娘ならそれくらいの教養なのも仕方ないかな。ボクは寛大だからね、不敬なんて思わないさ」
「お前にはカンケーなくってよ、女神、アンフェルティア。ワタシは聖都を守る、そして、褒美にお父様とイチャイチャする、そのために来たのですわ!」
「ずいぶん濃い目に邪念が入り交じってるわね」
ねえ、ステラ、そういうの、人目もはばからずに言うのやめて。我がやべーヤツだと思われちゃうじゃんか。ほら、人間どもがざわざわし始めちゃったじゃん。魔族は親と子が……みたいな余計な誤解を生んじゃうんだよ。失礼な、魔族だって純愛だよ!
「ま、ボクはこの街を滅ぼしたいだけだ、アンタら家族の茶番なんて勝手にやっててよ」
そういうと、アンフェルティアはふっとその場から消えてしまった。どうやら神の導きはここまでらしい。あとは人の子らが頑張ることだと。ずいぶん身勝手な言い分に聞こえるが、信奉者的にはこのわがままな感じがたまらないのだとか、推しポイントなのだとかなんとかかんとか。我にはよくわからん。
神とは無責任なヤツなのだ。いひひ、その結末を見て絶望するのだな、バカめ。
音とは空気の震えだけではない。身体を揺さぶり、その奥底の魂を振動させるものだ。だからこそのこの慎ましやかな胸を高鳴らせる昂揚だ。
そして、いよいよ二つの怒涛が衝突。
この日、この星の歴史に刻まれるほどの大きな戦いが幕を上げ、そして、それはあっという間に幕を下ろした。
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