116 / 235
4章:荳也阜縺ッ繝ッ繧ソ繧ッ繧キ縺ァ蜃コ譚・縺ヲ縺?k?
わたしにはこの新異世界ハーレムが合わなかった件④
しおりを挟む
「“極地、閃闘気・紫電解(パープルヘイズ・ストームブリンガー)”!」
もう、ジーナの姿は目を焼くばかりの眩さに見えず、その叫び声も激しく鳴り響く轟雷にかき消され。紫に咲く雷光の輝き、室内に顕現する稲光。
ジーナの雷魔法は、舞いだ。
その手の動きに合わせて放たれる雷電、ジーナがその身体を激しく揺らせば、全身のタトゥーとピアスの魔法陣から轟雷が発生し、ジーナをもっと危険に美しく彩る。雷光のドレスなんて、とっても素敵!
さらに激しく、さらに過激に、さらに情熱的に。
紫電の輝きだけが彼女の手を取って踊る。
彼女達の乱舞に誰も割って入ることなんて出来やしない。
さながら、円舞曲。曲目なら、雷鳴。
迫り狂う指向性の雷撃、美少女の肢体を情け容赦なく貫く。その荒れ狂う様、魔法というよりもほとんど暴力に近く。超高電圧の被害は拡大し続ける。
やっぱりジーナ、超強いじゃん!
「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」
それは、城を揺るがす咆哮。
がぱり、人なんて容易く噛み砕ける大口から放たれる凄まじい衝撃に、この場にいる者悉くの鼓膜の許容限界が悲鳴を上げる。踞り、耳を塞ぐことしか出来ない、考えられない。ああああッ、無差別範囲攻撃、音波の炸裂!
「「「「「「「「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」」」」」」」」
メルトは、十数匹の大小様々な形態の獣に分裂し、それぞれが親衛隊と衝突する。様々な炎と爪と牙と角が、彼女達の持つきらびやかな武器と入り乱れる。
確かに彼女達の身体能力はおそらく他の転生者の異能力によって限界まで引き上げられ、その重厚な武装は最強装備だ。
しかし、星の核の具現であるメルトの情熱は、さらに熱い。
白き獣が己の機能を振るうたび、灼熱の赤が撒き散らされる。その超高温は白き線となって空間に蜃気楼の揺らめきを残す。あたかも猛獣の狂乱じみた突撃。何もかもを熔解する情熱、灼熱。
吹き荒れる爪爪爪!
噛み裂く牙牙牙!
燃え盛る炎炎炎!
「ハッ、すごいね、メルト!」
「ばうん!」
雷と炎が合わさって最強に見える。背中合わせ、鼓舞と咆哮、ぐるぐるりと彼女達を取り囲む親衛隊と対峙。互いに手を取り合わずとも、メルトとジーナは確かに共闘している。ここは2人に任せて大丈夫だ。
「よっしゃ! あとはこの物語の主人公にお任せあれ!!」
わたしは改めてマナカが向かったと思われるへ方と駆け出す。
っていうか、もうこうなると、このスッケスケの下着姿はただの露出狂のド変態痴女でしかない。支えるべき胸筋がないことをこれほど感謝する日が来たのをひたすら恨む。
お城の広い廊下を駆け抜けながらすべての偽装を解除、いつもの、そう、お城に囚われたちっぽけな令嬢でも、新人冒険者でもない、ただのキティだったわたしの服装に戻す。うん、やっぱりこの方が動きやすい!
ぬるり、ワンピースが蠢き、ひらり、コルセットが羽ばたき、カシャリ、ブーツが変形して、わたし、というちっぽけなボディに戦うための力をくれる。
もう、ジーナの姿は目を焼くばかりの眩さに見えず、その叫び声も激しく鳴り響く轟雷にかき消され。紫に咲く雷光の輝き、室内に顕現する稲光。
ジーナの雷魔法は、舞いだ。
その手の動きに合わせて放たれる雷電、ジーナがその身体を激しく揺らせば、全身のタトゥーとピアスの魔法陣から轟雷が発生し、ジーナをもっと危険に美しく彩る。雷光のドレスなんて、とっても素敵!
さらに激しく、さらに過激に、さらに情熱的に。
紫電の輝きだけが彼女の手を取って踊る。
彼女達の乱舞に誰も割って入ることなんて出来やしない。
さながら、円舞曲。曲目なら、雷鳴。
迫り狂う指向性の雷撃、美少女の肢体を情け容赦なく貫く。その荒れ狂う様、魔法というよりもほとんど暴力に近く。超高電圧の被害は拡大し続ける。
やっぱりジーナ、超強いじゃん!
「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」
それは、城を揺るがす咆哮。
がぱり、人なんて容易く噛み砕ける大口から放たれる凄まじい衝撃に、この場にいる者悉くの鼓膜の許容限界が悲鳴を上げる。踞り、耳を塞ぐことしか出来ない、考えられない。ああああッ、無差別範囲攻撃、音波の炸裂!
「「「「「「「「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」」」」」」」」
メルトは、十数匹の大小様々な形態の獣に分裂し、それぞれが親衛隊と衝突する。様々な炎と爪と牙と角が、彼女達の持つきらびやかな武器と入り乱れる。
確かに彼女達の身体能力はおそらく他の転生者の異能力によって限界まで引き上げられ、その重厚な武装は最強装備だ。
しかし、星の核の具現であるメルトの情熱は、さらに熱い。
白き獣が己の機能を振るうたび、灼熱の赤が撒き散らされる。その超高温は白き線となって空間に蜃気楼の揺らめきを残す。あたかも猛獣の狂乱じみた突撃。何もかもを熔解する情熱、灼熱。
吹き荒れる爪爪爪!
噛み裂く牙牙牙!
燃え盛る炎炎炎!
「ハッ、すごいね、メルト!」
「ばうん!」
雷と炎が合わさって最強に見える。背中合わせ、鼓舞と咆哮、ぐるぐるりと彼女達を取り囲む親衛隊と対峙。互いに手を取り合わずとも、メルトとジーナは確かに共闘している。ここは2人に任せて大丈夫だ。
「よっしゃ! あとはこの物語の主人公にお任せあれ!!」
わたしは改めてマナカが向かったと思われるへ方と駆け出す。
っていうか、もうこうなると、このスッケスケの下着姿はただの露出狂のド変態痴女でしかない。支えるべき胸筋がないことをこれほど感謝する日が来たのをひたすら恨む。
お城の広い廊下を駆け抜けながらすべての偽装を解除、いつもの、そう、お城に囚われたちっぽけな令嬢でも、新人冒険者でもない、ただのキティだったわたしの服装に戻す。うん、やっぱりこの方が動きやすい!
ぬるり、ワンピースが蠢き、ひらり、コルセットが羽ばたき、カシャリ、ブーツが変形して、わたし、というちっぽけなボディに戦うための力をくれる。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!
ユウ
ファンタジー
トリアノン公爵令嬢のエリーゼは秀でた才能もなく凡庸な令嬢だった。
反対に次女のマリアンヌは社交界の華で、弟のハイネは公爵家の跡継ぎとして期待されていた。
嫁ぎ先も決まらず公爵家のお荷物と言われていた最中ようやく第一王子との婚約がまとまり、その後に妹のマリアンヌの婚約が決まるも、相手はスチュアート伯爵家からだった。
華麗なる一族とまで呼ばれる一族であるが相手は伯爵家。
マリアンヌは格下に嫁ぐなんて論外だと我儘を言い、エリーゼが身代わりに嫁ぐことになった。
しかしその数か月後、妹から婚約者を寝取り略奪した最低な姉という噂が流れだしてしまい、社交界では爪はじきに合うも。
伯爵家はエリーゼを溺愛していた。
その一方でこれまで姉を踏み台にしていたマリアンヌは何をしても上手く行かず義妹とも折り合いが悪く苛立ちを抱えていた。
なのに、伯爵家で大事にされている姉を見て激怒する。
「お姉様は不幸がお似合いよ…何で幸せそうにしているのよ!」
本性を露わにして姉の幸福を妬むのだが――。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。
兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが
アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。
右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。
青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。
そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。
青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。
三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。
【登場人物紹介】
マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。
ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。
クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。
ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。
デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。
ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。
ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。
【お知らせ】
◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。
◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。
◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。
◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。
◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。
◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。
◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。
※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる