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第二シーズン
紫と水
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ここは山羊族のレピオスがすむ教会…しかし当の本人はオーラシオンを尋問に忙しくあんまり顔を出してはいなかった。
しかし……仲間の山羊族の一人がすごい剣幕で現れる。
「!!大変です!奴らがきました!!」
「なんですか騒々しいですねで……誰が来るんですか?」
「マンジュ族がこちらの世界に出没したという情報が……」
マンジュ族という言葉を聞いた二人は目を見開いた。
「マンジュ族……彼らがこちらの世界に来たということは我々の取り分を奪う気ですね」
拷問を一旦辞めすぐにレピオスとその仲間達は見張りを二人残し現場に向かう。
―――――
その頃 ジョーカー達はスノーダイアモンドサーカス団のテントに向かうがその光景は悲惨そのもの……大量の団員がやられ、テント内は半壊…………
「虹豚は!?」
周りを見渡すと観客席に座ったキース団長を発見する。
「虹豚!!」
三人は駆け寄るがその姿は半分ぐらい体を溶かされた上頭蓋骨に穴を開けられ、そこには紫色の液体に満たされる。
「しんでる…」
「このご遺体……脳がない……」
頭からコポコポと流れる液体……その液体にはラベンダーとカモミールによく似た眠りに誘う匂いがする。
「……全くはた迷惑な男よね」
その声に三人は振り向くと腕を怪我したピノ団長がいた。
「ピノ団長!」
ジョーカーが珍しく冷や汗をかきながら
言うがピノ団長は冷静だった。
「モルガとアクアマリンの様子を見にきたのよ……でもまさかこんな事が起こるなんて予想外だわ」
「一体何が………」
ジョーカーが冷や汗をかきながら質問をすると団長は震える手で答えた。
「あんた達が来る前に……」
回想
団長が人魚親子の様子を見るためにスノーダイアモンドサーカス団に行き、ついでにキース団長と紅茶を飲みつつ適当におしゃべりし
菓子をつまんでいた。
「愛しのピノ」
「このお菓子美味しいわね センスは褒めるよ」
いつものように軽くあしらいつつ話していると団員達がざわつく音が聞こえる。
「愛しのピノ少し待っててくれ」
そう言ってその場から立ち去るがピノ団長は団員のざわめき具合からとんでもないものが入り込んだと察し、紅茶のカップをかちゃりとおいた。
その瞬間 無数の悲鳴が聞こえ何かがつぶれるような君の悪い音が聞こえた。
「なにこの音」
その時、3メートルぐらいの紫色の女性が現れ、驚きのあまり紅茶をこぼしてしまい逃げようとするが女性は驚かずニヤニヤと笑い手を伸ばしたその瞬間………
バァン
「ピノ!!さっさと逃げろ」銃を手に持ち女性の気を逸らすと女性は怒っているのかキースを襲い始める。
「キース………」
ピノはその場から逃げ誰もいないサーカス内にある小さな倉庫裏に隠れ、キースの断末魔を聞きながらその場にうずくまる。
回想終了
「その女がスノーダイアモンドサーカス団を壊滅させた張本人ですね だけどどうして」
「たぶんミヒャエルを狙ってきてるのかも」
「それなら私達も狙われるのでは……」
ミヒャエルは記憶がおぼつく頭で考える。
「……ほかには?かわった……こと」
「たしかその女は…………何かをぶつぶつ言っていたわ…………アダムとか」
ミヒャエルはジョーカーに振り向く。
「にいに サーカスを襲ったのは奴らのかも……ぼくらを探すために無差別に襲ってるかも」
「だとしたら………………」
――――――――――――――――――
その頃
「ふぅ」
律子は学校の帰りに公園に寄り休んでいた。
「はぁ~疲れた~」
と呟いていると3メートルの大きさの紫色の女性が近づいてくる。
「あのなんですか??」
「…………」
律子は不審者だと思い逃げようとしたが腕を強く掴まれたあと力がなくなるかのようにしゃがみ込みそのまま眠ってしまった。
女性は律子を連れ去ろうとするが……
「!いた!」
女性は上を向くとエドガーがこちらに飛び捕まっていた律子を救出する。
「よくやったよエドガー 大根ちゃんを安全かところに…………」
「わかりました」
エドガーは木の影の見えないところに律子を置く。
女性はお目当ての三人を見て興奮し叫んでいる。
「アダム……!」
女性は脚力でジャンプをし三人を捉えようとするが三人は避けたしかし手足を植物の蔦のように伸ばし執念深く追う。
「お兄ちゃん!!このままじゃ逃げられない!!」
「落ち着いて今作を考え…」ブス
右ふくらはぎあたりに冷えた感触を感じた…………「あっあっ」
それは注射針のような針…………その瞬間激しい痛みと共に花が咲いた。
「お兄ちゃん!!」
「!!あれって…………」
墜落していくジョーカー……そのふくらはぎの花を見てドクンと強い鼓動を感じるミヒャエルは全てを思い出したのだ。
「そっかそう言う事…………」
その瞬間、ミヒャエルは水に包まれやがてそれは蛇の形となり女性の下半身を飲み込む「あぎゃ!!ああ」という悲鳴が上がるが上半身を分裂させ散り散りとなって逃げた。
「…………」
「ミヒャエル??」
水の蛇は元の姿に戻る。
「…にいに……エドガー怖がらせてごめんね」
ミヒャエルは泣いていた。
――――――――――――――――――
キース団長と団員が亡くなり、スノーダイアモンドサーカス団は事実上消滅した。
ジョーカーのふくらはぎは医者のDr.アシッドがミヒャエルの細胞を元に抗生薬を作った事で事なきを得た。
その後 リコリスにあの世界獣について報告した。
「あの世界獣はマンジュ族ですね毒や病気を司るとされています……彼らは敵対するものに自身の体液を注入するので遅ければアントワーヌ様は花咲病で死んでいました……抗体発見できたことが不幸中の幸いですね」
「……うん」
ジョーカーとエドガーは嬉しい反面ミヒャエルのことが心配だった呪いによる記憶障害がいきなり解けた後一気に記憶が戻ったが後遺症なのか頭痛に悩まされたりすることが多くなった。
「にいに ぼくは大丈夫だよ これから沢山の人の名前とかいろいろメモしなくてすむから………心配しなくていい」
相変わらずのミヒャエルになんだがホッとするエドガーだったがジョーカーは違かった。
(ミヒャエル…………)
呑気そうに本を読むミヒャエルのポケットの中にはあの女性の写真が入っていた。
(ぼく……マンジュ族になにもうばわれないようにしなきゃ)
ミヒャエルの読む本それはマンジュ族に関する古代書……
(全てのマンジュ族からみんな守るから)
しかし……仲間の山羊族の一人がすごい剣幕で現れる。
「!!大変です!奴らがきました!!」
「なんですか騒々しいですねで……誰が来るんですか?」
「マンジュ族がこちらの世界に出没したという情報が……」
マンジュ族という言葉を聞いた二人は目を見開いた。
「マンジュ族……彼らがこちらの世界に来たということは我々の取り分を奪う気ですね」
拷問を一旦辞めすぐにレピオスとその仲間達は見張りを二人残し現場に向かう。
―――――
その頃 ジョーカー達はスノーダイアモンドサーカス団のテントに向かうがその光景は悲惨そのもの……大量の団員がやられ、テント内は半壊…………
「虹豚は!?」
周りを見渡すと観客席に座ったキース団長を発見する。
「虹豚!!」
三人は駆け寄るがその姿は半分ぐらい体を溶かされた上頭蓋骨に穴を開けられ、そこには紫色の液体に満たされる。
「しんでる…」
「このご遺体……脳がない……」
頭からコポコポと流れる液体……その液体にはラベンダーとカモミールによく似た眠りに誘う匂いがする。
「……全くはた迷惑な男よね」
その声に三人は振り向くと腕を怪我したピノ団長がいた。
「ピノ団長!」
ジョーカーが珍しく冷や汗をかきながら
言うがピノ団長は冷静だった。
「モルガとアクアマリンの様子を見にきたのよ……でもまさかこんな事が起こるなんて予想外だわ」
「一体何が………」
ジョーカーが冷や汗をかきながら質問をすると団長は震える手で答えた。
「あんた達が来る前に……」
回想
団長が人魚親子の様子を見るためにスノーダイアモンドサーカス団に行き、ついでにキース団長と紅茶を飲みつつ適当におしゃべりし
菓子をつまんでいた。
「愛しのピノ」
「このお菓子美味しいわね センスは褒めるよ」
いつものように軽くあしらいつつ話していると団員達がざわつく音が聞こえる。
「愛しのピノ少し待っててくれ」
そう言ってその場から立ち去るがピノ団長は団員のざわめき具合からとんでもないものが入り込んだと察し、紅茶のカップをかちゃりとおいた。
その瞬間 無数の悲鳴が聞こえ何かがつぶれるような君の悪い音が聞こえた。
「なにこの音」
その時、3メートルぐらいの紫色の女性が現れ、驚きのあまり紅茶をこぼしてしまい逃げようとするが女性は驚かずニヤニヤと笑い手を伸ばしたその瞬間………
バァン
「ピノ!!さっさと逃げろ」銃を手に持ち女性の気を逸らすと女性は怒っているのかキースを襲い始める。
「キース………」
ピノはその場から逃げ誰もいないサーカス内にある小さな倉庫裏に隠れ、キースの断末魔を聞きながらその場にうずくまる。
回想終了
「その女がスノーダイアモンドサーカス団を壊滅させた張本人ですね だけどどうして」
「たぶんミヒャエルを狙ってきてるのかも」
「それなら私達も狙われるのでは……」
ミヒャエルは記憶がおぼつく頭で考える。
「……ほかには?かわった……こと」
「たしかその女は…………何かをぶつぶつ言っていたわ…………アダムとか」
ミヒャエルはジョーカーに振り向く。
「にいに サーカスを襲ったのは奴らのかも……ぼくらを探すために無差別に襲ってるかも」
「だとしたら………………」
――――――――――――――――――
その頃
「ふぅ」
律子は学校の帰りに公園に寄り休んでいた。
「はぁ~疲れた~」
と呟いていると3メートルの大きさの紫色の女性が近づいてくる。
「あのなんですか??」
「…………」
律子は不審者だと思い逃げようとしたが腕を強く掴まれたあと力がなくなるかのようにしゃがみ込みそのまま眠ってしまった。
女性は律子を連れ去ろうとするが……
「!いた!」
女性は上を向くとエドガーがこちらに飛び捕まっていた律子を救出する。
「よくやったよエドガー 大根ちゃんを安全かところに…………」
「わかりました」
エドガーは木の影の見えないところに律子を置く。
女性はお目当ての三人を見て興奮し叫んでいる。
「アダム……!」
女性は脚力でジャンプをし三人を捉えようとするが三人は避けたしかし手足を植物の蔦のように伸ばし執念深く追う。
「お兄ちゃん!!このままじゃ逃げられない!!」
「落ち着いて今作を考え…」ブス
右ふくらはぎあたりに冷えた感触を感じた…………「あっあっ」
それは注射針のような針…………その瞬間激しい痛みと共に花が咲いた。
「お兄ちゃん!!」
「!!あれって…………」
墜落していくジョーカー……そのふくらはぎの花を見てドクンと強い鼓動を感じるミヒャエルは全てを思い出したのだ。
「そっかそう言う事…………」
その瞬間、ミヒャエルは水に包まれやがてそれは蛇の形となり女性の下半身を飲み込む「あぎゃ!!ああ」という悲鳴が上がるが上半身を分裂させ散り散りとなって逃げた。
「…………」
「ミヒャエル??」
水の蛇は元の姿に戻る。
「…にいに……エドガー怖がらせてごめんね」
ミヒャエルは泣いていた。
――――――――――――――――――
キース団長と団員が亡くなり、スノーダイアモンドサーカス団は事実上消滅した。
ジョーカーのふくらはぎは医者のDr.アシッドがミヒャエルの細胞を元に抗生薬を作った事で事なきを得た。
その後 リコリスにあの世界獣について報告した。
「あの世界獣はマンジュ族ですね毒や病気を司るとされています……彼らは敵対するものに自身の体液を注入するので遅ければアントワーヌ様は花咲病で死んでいました……抗体発見できたことが不幸中の幸いですね」
「……うん」
ジョーカーとエドガーは嬉しい反面ミヒャエルのことが心配だった呪いによる記憶障害がいきなり解けた後一気に記憶が戻ったが後遺症なのか頭痛に悩まされたりすることが多くなった。
「にいに ぼくは大丈夫だよ これから沢山の人の名前とかいろいろメモしなくてすむから………心配しなくていい」
相変わらずのミヒャエルになんだがホッとするエドガーだったがジョーカーは違かった。
(ミヒャエル…………)
呑気そうに本を読むミヒャエルのポケットの中にはあの女性の写真が入っていた。
(ぼく……マンジュ族になにもうばわれないようにしなきゃ)
ミヒャエルの読む本それはマンジュ族に関する古代書……
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