幸福サーカス団

もちもちピノ

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第二シーズン

アンラ様の遺産

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 ある日 家のポストに入れられた一通の手紙。その手紙と一緒に贈られた金色の箱それは時を超えた贈り物であった。その内容は
 3人へ
 この贈り物を渡すときは私はもうこの世にはいないでしょう。よるひと世界の呪いを緩和のために寿命を差し出した代償で余命わずかとなりその結果貴方達3人を育て切る事ができずエドガーとミヒャエル友人達に託しました…アントワーヌは呪いの力が他の二人よりも重く私がつかなければ生きてはいけないほどだからなるべくアントワーヌとは常に一緒に行動し生活していました。でもアントワーヌの呪いがもうすぐ完治する時には私の体は自分ではどうにもならないほどぼろぼろになりだんだんとからだが動かなくなりました。私は自分が完全に動かなくなる前にルシファーに自分が亡くなった後の遺産を3人に渡すように言いつけました……それが箱の中にある鍵です。
3人が困った時にきっと役立ちます。
 (ここから涙で文字が滲んでいる)
ほんと……は…てばなしたく……なかった………さんに…のおとなになったすがたみたかった………いきていたかった………
(にじみがさらにひどくなり先が読めなかった)

「ママ…」
 ジョーカーは悲しみの表情を浮かべていたが二人は何故か複雑な気持ちになっていた二人。
「…母上とは電話で話したことはあります」
エドガーがポツリと呟くとミヒャエルは振り向く。「そんなミヒャエル兄さん…」
「ぼく……お写真でしか見たことない」
 ミヒャエルは写真を取り出すとあの頃のままの母がいた。
「もしかしたら覚えていないのかもね」
「ああっ」
 二人はミヒャエル方を見る。
「ねえ箱開けようよ」
「そうだね」
「ですね」
3人は金色の箱を開ける。
「綺麗な鍵だね」
 何を思ったのかエドガーは鍵を襖の方に向ける。
「フィクションだとこういうのは扉のある方に向けると扉が開くと相場が決まっていますので」
「あーあるあるだよね~でも実際は…」
ジョーカーは襖をバンと開けるとそこには真っ白い図書館?のような場所……
「あるんだよね~」
ミヒャエルは中に入っていきと二人もついていき図書館を回っていた。
「こんなところ初めてです」
ジョーカーは図書館にある本を手に取る。
「これって……ボクらの世界でグロすぎて発禁になった幻の絵本だこんなところで会えるなんて」
 一方ミヒャエルは未知の言葉で書かれている図鑑を見ていた。
「…なにこれおもしろーい」
「見たことない植物ですね」
ミヒャエルとエドガーが関心していると背後から話しかける一人の女性。
「時空図書館のご利用者様ですか?お静かにお願いします」
「「うわぁ」」二人は尻餅をついてしまいその音はジョーカーの耳にも届き急いで向かうと自分と同じ黒肌の袴を着た女の子が立っていた。
「君は?」
「申し遅れましたわたくしはこの時空図書館管理者代理リコリス・グルーガーと申します」
 彼女リコリス・グルーガーはにっこりと笑う。
「うちの弟達がうるさくしてすいません…ボクらはこの鍵でこちらに来たばかりで…」
リコリスにその鍵を見せると「なるほど…3人方特別な部屋にご案内しますのでついてきてください」
 そういう彼女に三人はついていきエレベーターのようなものに乗りその間ジョーカーは
リコリスに質問をする。
「あの質問 時空図書館ってなに?特別な部屋って……」
「時空図書館とは消された本や別時空の全ての本が揃うところです」
ぽんという音が聞こえ、エレベーターから降りる。
「この図書館の地下にはアンラ様あなた方のご先祖様の研究室がありそこに入れるのは王族と優秀な一般よるひとのみです」
「つまり…ご先祖様の研究室にこれからいくという事だね」
「そうですね」
 そして機械的な音と共に奥に入るとそこには巨大なハートのフラスコのようなものとつんとした血の匂いが漂っている空間。
「これは何?」
 その中には血が滴る黒い何かが入っていた。
「これは世界獣カイジュウと呼ばれマルチバースの外にいる猛獣の死体ですが
地球の感覚だと一億年の間腐らずに血を垂れ流しています」
「一億年!?」
 エドガーがそういう
「人類はわずかにしか生まれていないのになんも知らない過去を憶測で決めますからね……間違っていたなんて事たくさんありますから」
呆然と眺めているジョーカーを見つめるミヒャエルはリコリスに聞く。
「…世界獣ってなんなの??」
「………世界獣とは我々の数多の並行宇宙よりもっと外に住むとされる生き物です 産まれは不明ですがエネルギー源としては人間たちの夢と考えられていますが近年の研究でそれは違うとよるひとの研究者様が発表なされました」
 三人は振り向いた。
「世界獣とは言え肉食動物と草食動物のようなものがあると最近の研究で発見され現在は四種類の世界獣族 オーラシオン族 山羊ゴード族 恵比寿えびす白夜びゃくやただ恵比寿と白夜は絶滅しており現在はオーラシオン族と山羊族が残っています」
二人はただ呆然としていたがジョーカーはオーラシオンという言葉に聞き覚えがあった。
「……ボクそのオーラシオン族にあったことあるよ」
 リコリスは驚き強くジョーカーに聞く。
「どんな姿ですか?どうやって出会いましたか?」
「えっと白いドレスと白い肌…髪と目はに虹色の可愛らしい女の子…何故かボクのことをアダムって………」
 リコリスはアダムという言葉に反応しすぐに奥にある機械のようなものを動かしデータを見ていた。
「もしかして貴方が見たオーラシオンってこの個体のことですか?」
 そこには古代文字ともに書かれている白い少女……
「私達はこの個体をリリスと呼んでいます
 この個体は正体は不明…」
「…そういえばボクのこと何故かアダムって呼んでいた………」
リコリスは表情を変え「あの今日のところはおかえりになってください…少し…報告をしなければ行けないことができてしまいましたので」
――――――――――――――――
 その後三人は帰り、リコリスはある人に電話をしていた。
「ルシファー様……アントワーヌ様が個体リリスとの接触が確認されました」
電話越しに深刻そうな顔をするルーシー

「まずいな…世界に大穴がまた広がるぞこのままでは時空が歪んで消滅するぞ!」
――――――――――――――――
 同時……ある洞窟を探検していた探検家はある玉のようなものを見つけていた。
「これは歴史的発見だ!」
  
 探検家は急いで玉のようなものしまい去っていく……その後影に身を潜める何かが周りをキョロキョロと見渡している。
「ぐきゃぁ」
 
 
 
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