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第二シーズン
怪しいタピオカ屋VSジョーカー
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星ノ川町の一角にあるラーメン屋ライデン…
「はぁ売れ行きが伸びひんな…」
ライデンの店長藤本小太郎はため息をついていたがその一人娘のヒョウ柄の服を着た少女藤本神奈子はそんな態度に苛立ちを覚えていた「お父ちゃん!そんな顔をしていたらますますお客さんに逃げられるで」
テーブルを拭いていた神奈子は店の前にあるタピオカ店を睨みつける。
「タピオカブームはもう終わっとるのになんであの店に来るんやろな……」
――――――――――――――
その頃ジョーカーはというとショコラータと律子で話題のタピオカ屋に入店していた。
「私ここのタピオカすごい好きなんだよねクセになる甘さというか」
「俺もここのタピオカ好き」
二人はタピオカミルクティーを飲みながら和気藹々としているが騒がしい店内を見ていると血色の悪い男女グループがタピオカを無我夢中で飲んでいた。
「……」
二人も恐ろしいほど飲んでおり、店内はなぜかスパイスのような匂いが漂っていた。
「ごめんぼく…帰るね」と飲んでいないタピオカを持ちながらその場から離れようとしても二人はタピオカを飲み続けていた。
(大根ちゃんならともかくショコラータくんまで??)
ジョーカーは店から出るがその外には狂ったように店に入りタピオカを飲む若者達と親子連れ……その光景に不快感を覚え、前にあるラーメン屋に逃げ込んだ。
「いらっしゃいませ」
小さな店員さんが出迎え、カウンターに案内されたジョーカー……メニュー表を開く。
「あっこのとんこつ油マシマシニンニクマシマシスーパー大ラーメン一つ」
その言葉を聞き小太郎の目が輝きラーメンの調理に急ぎ、ラーメンを一丁前に置く。
「あいよ ラーメン一丁」
「いただきます」
一口ラーメンを啜る「…いいねスープが
麺とよく絡まってる…ニンニクの香りが食欲をそそる~」ズルズルとラーメンを食していると神奈子は前の店のタピオカミルクを見つけ、小太郎に突きつける。
「お父ちゃん!!こいつ前の店のスパイや
店にこのミルクティーを…」
「あっそれ飲んでないよ……客が気持ち悪くて飲めなかった」
ズルズルと音を立てながら訂正すると小太郎は渡されたミルクティーの蓋を開け匂いを嗅いでいた。
「これはあかん………」と一言呟くと「すまへん食べ終わったらはよう帰ってくれへんか?ちょっと急用が出来てしもうたわ」
「ちょっと!お父ちゃん!!なんでや」
ジョーカーは即食べ終わり店から出ていくと即座に店は閉まった。
「お父ちゃん!!どうしたんや??ミルクティーがどうしたん」
ミルクティーを手に取ろうとすると「あかん!!絶対に飲んだらあかん」珍しく自分を叱りつけ「なんなんや!!教えてくれたっていいやろ……お父ちゃんなんて嫌いや!!」
店の裏口から出ていく神奈子その瞬間ギャル男にぶつかり「すんまへんな」と一言呟くがぶつかった反動でポケットから白い粉のような物が散らばる。
「なんなんや?それ」
男は神奈子の首を掴む
「ガキ…人にぶつかっておいてあやまりもしないんか……ちいと仕置きが必要やな」
そういうと片手のナイフを取り出し突き刺そうとした瞬間小太郎が男の腹を蹴り上げ娘を抱き抱える。
「大丈夫かいな」
「お父ちゃん」
後ろではナイフを再び持つ男が小太郎に襲いかかるが「こらおいたしちゃだめだよ」と後ろからジョーカーが現れ肩をぽんと叩くと
手足が動かなくなりそのまま倒れ込んでしまいナイフも落とし、ジョーカーに拾われる。
「ありがとうな……お客はん」
「気になって戻ってきただけだよ…ところでさ……店長さんはあの店のタピオカの匂いを嗅いでうっとした顔をしたけど……やっぱりそうなんだね」
小太郎はコクリと頷いた。
そして店の中にある家で娘にわかるように
本当の事を伝えた。
「ずっと黙っていたんやが…俺お母ちゃんと出会う前わしはなマトリ捜査官やったんや亡くなったお母ちゃんとの約束でずっと秘密にしてたんや」
父の前職に驚愕する神奈子だったがジョーカーは真剣な顔をして質問をする。
「店長さんはどうして黙っていたの?早めに警察にいえば…」
小太郎はぐっとだまりゆっくりと答えた。
「…あの店に麻薬売っとる連中の目星はとっくについとる……中国マフィアの水房やタピオカでおかしゅうなった客見てすぐにピンときたわ……奴らはな日本の警察を牛耳っとる麻薬密売なんてすぐに揉み消せるわ……」
その父の顔に子供ながらにショックを受けていた日本の裏側にそんな輩が居たことに……
「なんだそんな事なんだね」
ジョーカーは余裕そうに笑う。
「何言っとるんや!?相手は警察と……」
「ボクにいい方法があるんだ」
そう言ってにっこり笑うとすぐに立ち上がり
帰るがその際に言う。
「またこのラーメン食べさせてね」
そして帰り際にある人に電話をかけていた。
「もしもし?団長?ステージの設置早めにしてね あと動画もある店に最大限のおもてなしをしたいからね」
――――――――――――――――
翌日……神奈子が朝起きるとあの店がなくなっていたことに気がつき、店にあるテレビを見ているとマフィア達と警察関係者の逮捕ニュースが流れていた。
「……まさか」
その時現れた人物…あの道化師衣装ではなくスーツと眼鏡できっちりとした格好をした
あの道化師ジョーカーだった。
「いらっしゃい……」
父小太郎も驚いており目を丸くしていた。
「昨日のお客はん………」
「とんこつ油マシマシニンニクマシマシ一つ」
注文をし話を続ける。
「今日のニュース見た?あるタピオカ屋を運営していた中国マフィアと関わっていた日本警察関係者一斉逮捕されたんだって~驚いたよ」
平然とした態度だが神奈子は察し水を注ぐ
「何をやったかは知らへんがありがとうな」
「なんのことかなボクはただ……ここのラーメンが好きなだけだよ」
その一言に目を輝かせた神奈子……
(……将来この人のお嫁さんになるわ)と頬を赤らめていたがジョーカーは構わずにラーメンを啜る。
「はぁ売れ行きが伸びひんな…」
ライデンの店長藤本小太郎はため息をついていたがその一人娘のヒョウ柄の服を着た少女藤本神奈子はそんな態度に苛立ちを覚えていた「お父ちゃん!そんな顔をしていたらますますお客さんに逃げられるで」
テーブルを拭いていた神奈子は店の前にあるタピオカ店を睨みつける。
「タピオカブームはもう終わっとるのになんであの店に来るんやろな……」
――――――――――――――
その頃ジョーカーはというとショコラータと律子で話題のタピオカ屋に入店していた。
「私ここのタピオカすごい好きなんだよねクセになる甘さというか」
「俺もここのタピオカ好き」
二人はタピオカミルクティーを飲みながら和気藹々としているが騒がしい店内を見ていると血色の悪い男女グループがタピオカを無我夢中で飲んでいた。
「……」
二人も恐ろしいほど飲んでおり、店内はなぜかスパイスのような匂いが漂っていた。
「ごめんぼく…帰るね」と飲んでいないタピオカを持ちながらその場から離れようとしても二人はタピオカを飲み続けていた。
(大根ちゃんならともかくショコラータくんまで??)
ジョーカーは店から出るがその外には狂ったように店に入りタピオカを飲む若者達と親子連れ……その光景に不快感を覚え、前にあるラーメン屋に逃げ込んだ。
「いらっしゃいませ」
小さな店員さんが出迎え、カウンターに案内されたジョーカー……メニュー表を開く。
「あっこのとんこつ油マシマシニンニクマシマシスーパー大ラーメン一つ」
その言葉を聞き小太郎の目が輝きラーメンの調理に急ぎ、ラーメンを一丁前に置く。
「あいよ ラーメン一丁」
「いただきます」
一口ラーメンを啜る「…いいねスープが
麺とよく絡まってる…ニンニクの香りが食欲をそそる~」ズルズルとラーメンを食していると神奈子は前の店のタピオカミルクを見つけ、小太郎に突きつける。
「お父ちゃん!!こいつ前の店のスパイや
店にこのミルクティーを…」
「あっそれ飲んでないよ……客が気持ち悪くて飲めなかった」
ズルズルと音を立てながら訂正すると小太郎は渡されたミルクティーの蓋を開け匂いを嗅いでいた。
「これはあかん………」と一言呟くと「すまへん食べ終わったらはよう帰ってくれへんか?ちょっと急用が出来てしもうたわ」
「ちょっと!お父ちゃん!!なんでや」
ジョーカーは即食べ終わり店から出ていくと即座に店は閉まった。
「お父ちゃん!!どうしたんや??ミルクティーがどうしたん」
ミルクティーを手に取ろうとすると「あかん!!絶対に飲んだらあかん」珍しく自分を叱りつけ「なんなんや!!教えてくれたっていいやろ……お父ちゃんなんて嫌いや!!」
店の裏口から出ていく神奈子その瞬間ギャル男にぶつかり「すんまへんな」と一言呟くがぶつかった反動でポケットから白い粉のような物が散らばる。
「なんなんや?それ」
男は神奈子の首を掴む
「ガキ…人にぶつかっておいてあやまりもしないんか……ちいと仕置きが必要やな」
そういうと片手のナイフを取り出し突き刺そうとした瞬間小太郎が男の腹を蹴り上げ娘を抱き抱える。
「大丈夫かいな」
「お父ちゃん」
後ろではナイフを再び持つ男が小太郎に襲いかかるが「こらおいたしちゃだめだよ」と後ろからジョーカーが現れ肩をぽんと叩くと
手足が動かなくなりそのまま倒れ込んでしまいナイフも落とし、ジョーカーに拾われる。
「ありがとうな……お客はん」
「気になって戻ってきただけだよ…ところでさ……店長さんはあの店のタピオカの匂いを嗅いでうっとした顔をしたけど……やっぱりそうなんだね」
小太郎はコクリと頷いた。
そして店の中にある家で娘にわかるように
本当の事を伝えた。
「ずっと黙っていたんやが…俺お母ちゃんと出会う前わしはなマトリ捜査官やったんや亡くなったお母ちゃんとの約束でずっと秘密にしてたんや」
父の前職に驚愕する神奈子だったがジョーカーは真剣な顔をして質問をする。
「店長さんはどうして黙っていたの?早めに警察にいえば…」
小太郎はぐっとだまりゆっくりと答えた。
「…あの店に麻薬売っとる連中の目星はとっくについとる……中国マフィアの水房やタピオカでおかしゅうなった客見てすぐにピンときたわ……奴らはな日本の警察を牛耳っとる麻薬密売なんてすぐに揉み消せるわ……」
その父の顔に子供ながらにショックを受けていた日本の裏側にそんな輩が居たことに……
「なんだそんな事なんだね」
ジョーカーは余裕そうに笑う。
「何言っとるんや!?相手は警察と……」
「ボクにいい方法があるんだ」
そう言ってにっこり笑うとすぐに立ち上がり
帰るがその際に言う。
「またこのラーメン食べさせてね」
そして帰り際にある人に電話をかけていた。
「もしもし?団長?ステージの設置早めにしてね あと動画もある店に最大限のおもてなしをしたいからね」
――――――――――――――――
翌日……神奈子が朝起きるとあの店がなくなっていたことに気がつき、店にあるテレビを見ているとマフィア達と警察関係者の逮捕ニュースが流れていた。
「……まさか」
その時現れた人物…あの道化師衣装ではなくスーツと眼鏡できっちりとした格好をした
あの道化師ジョーカーだった。
「いらっしゃい……」
父小太郎も驚いており目を丸くしていた。
「昨日のお客はん………」
「とんこつ油マシマシニンニクマシマシ一つ」
注文をし話を続ける。
「今日のニュース見た?あるタピオカ屋を運営していた中国マフィアと関わっていた日本警察関係者一斉逮捕されたんだって~驚いたよ」
平然とした態度だが神奈子は察し水を注ぐ
「何をやったかは知らへんがありがとうな」
「なんのことかなボクはただ……ここのラーメンが好きなだけだよ」
その一言に目を輝かせた神奈子……
(……将来この人のお嫁さんになるわ)と頬を赤らめていたがジョーカーは構わずにラーメンを啜る。
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